その日の上条当麻は気分が軽かった。
なぜなら、朝からインデックスが三毛猫とともに小萌先生の所に泊りがけで出かけて
いるからである。つまり、昼飯はもちろん、晩飯も準備しなくて良いのだ。
たかが御飯でと思うかもしれないが上条にとっては非常に死活問題なのである(経済面
で)。
あの暴飲暴食食料ブラックホールシスターさんにかかればどんな安い食事でも超ヘビ
ー級の食事にされてしまうのだ。事実、昨夜安く済ませるために野菜炒めを作ったとき
もインデックスからおかわりを連発され、最終的にはキャベツ二玉ほどが彼女の中へと
消えてしまっていた。
(てか、ご飯もおかわりしまくってたし……。ほんと、あの体のどこにはいってんだ?)
「まあ、いいや。せっかくだからのんびりと―――ん?」
しようかな、と言う前にチャイムが鳴った。
「はいはい、どちらさまですかっと」
土御門あたりかな、と思いながらドアを開けると、
そこには御坂妹がいた。
「って、御坂妹?」
「はい、そうです。とミサカは当たり前のことを聞くあなたの頭を心配しながら答えま
す」
「せんでいい。…で、どうしたんだ?」
「はい。今日の予定は空いてますか?とミサカは問いかけます」
「えっ?あ、ああ。空いてるけど?」
「それは良かったです。実はこれから服を買いに行くのですが」
上条は、そういえば御坂妹が制服以外を着てるのって見たこと無いなあと考えていた
。まあ、実際には『御使堕し』(エンジェルフォール)のときに見ているがそれはミサ
カ妹ではなかったのだからノーカンだろう。
「なにぶん、こういうのは初めてですので見てくれる人がほしいです。そう言う訳なの
で付き合ってもらえますか?とミサカは荷物持ちがほしいという本音を隠して頼みます」
「あー、はいはい。」
確かに、服を見るという点では同姓である女性の方がいい。しかし、荷物持ちがほし
いとなると男である上条を頼るのは道理である。
「まあ、いいぞ。どうせ家でやることもないしな」
「ありがとうございます。ちなみに、見てくれる人がほしいというのはウソではありま
せんから。とミサカはフォローをいれて御礼を言います」
「俺でいいんならな。てか、それはフォローなのか?」
なぜなら、朝からインデックスが三毛猫とともに小萌先生の所に泊りがけで出かけて
いるからである。つまり、昼飯はもちろん、晩飯も準備しなくて良いのだ。
たかが御飯でと思うかもしれないが上条にとっては非常に死活問題なのである(経済面
で)。
あの暴飲暴食食料ブラックホールシスターさんにかかればどんな安い食事でも超ヘビ
ー級の食事にされてしまうのだ。事実、昨夜安く済ませるために野菜炒めを作ったとき
もインデックスからおかわりを連発され、最終的にはキャベツ二玉ほどが彼女の中へと
消えてしまっていた。
(てか、ご飯もおかわりしまくってたし……。ほんと、あの体のどこにはいってんだ?)
「まあ、いいや。せっかくだからのんびりと―――ん?」
しようかな、と言う前にチャイムが鳴った。
「はいはい、どちらさまですかっと」
土御門あたりかな、と思いながらドアを開けると、
そこには御坂妹がいた。
「って、御坂妹?」
「はい、そうです。とミサカは当たり前のことを聞くあなたの頭を心配しながら答えま
す」
「せんでいい。…で、どうしたんだ?」
「はい。今日の予定は空いてますか?とミサカは問いかけます」
「えっ?あ、ああ。空いてるけど?」
「それは良かったです。実はこれから服を買いに行くのですが」
上条は、そういえば御坂妹が制服以外を着てるのって見たこと無いなあと考えていた
。まあ、実際には『御使堕し』(エンジェルフォール)のときに見ているがそれはミサ
カ妹ではなかったのだからノーカンだろう。
「なにぶん、こういうのは初めてですので見てくれる人がほしいです。そう言う訳なの
で付き合ってもらえますか?とミサカは荷物持ちがほしいという本音を隠して頼みます」
「あー、はいはい。」
確かに、服を見るという点では同姓である女性の方がいい。しかし、荷物持ちがほし
いとなると男である上条を頼るのは道理である。
「まあ、いいぞ。どうせ家でやることもないしな」
「ありがとうございます。ちなみに、見てくれる人がほしいというのはウソではありま
せんから。とミサカはフォローをいれて御礼を言います」
「俺でいいんならな。てか、それはフォローなのか?」
準備をした二人が来た場所は上条が御坂妹にペンダントを買った店のある区域。ここ
ならいろいろなジャンルの服が買えるからだ。ちなみに、件のペンダントは今も御坂妹
の首にかかっている。
「そういやお前、どんな服が買いたいんだ?」
上条は歩きながら聞いてみた。
「あなたの目から見てどんな服が似合いますか?とミサカは問いを問いで返します」
「へっ?ええと……」
「ミサカとしてはあなたの意見を参考にしたいと考えています。とミサカは自分の計画
を打ち明けます」
ですが、と付け加え
「さすがにナース服や婦人警官の制服など推奨されたら困りますが。とミサカはあなたの
趣味の餌食にされるのではと内心びくびくしながら答えます」
「しないから!てか、あなたは上条さんをどういうふうに見ていらっしゃるんですか!?」
内心ちょっといいかもと思ってしまったのは秘密だ。
「けど、そうなると俺次第ってことだよな」
少し見るだけならともかく、コーディネートをするとなるといささか自信が無い。こ
うなると同じ女性である美琴でも呼ぶべきかと上条は考える。
「はい。ミサカをどんなあなた色にも染められるということです。とミサカは頬を赤く
染めて答えます」
そう言うが、実際には無表情のままで変わりない。
「それはもういいって……。てか、そうなるとやっぱ美琴とかも呼んだほうが―――痛
っ!?痛いって!!」
言いかけると御坂妹が無表情のまま上条に蹴りをいれてきた。それも連続で。
「痛っ!待った!待てって!!周りの人見てるから!!そういう趣味の人だと思われちゃい
ますからっ!!」
道の真ん中で中学生に蹴りを入れられる高校生という光景は目立つものなので周りか
ら注目を浴びるのは当たり前のことであり、上条はだんだんと周りの見る目が白くなっ
ていくのをその身に感じていた。
しばらくすると気が済んだのかまた歩き始め、上条はおびえながらも付いていくが、
「全く、デートの最中に他の女の名前を出すのは失礼です。とミサカはあなたのデリカ
シーの無さに怒りつつ注意しました」
その言葉に停止した。
(……………………………………はい?)
「デッ、デートォ!?」
「何を驚いているのですか?とミサカはあなたの行動を疑問に思います」
「いやっ、そのっ!……これって…デート、なのか……?」
「親しい男女が二人っきりで買い物などに行くことをデートと教わりました。とミサカ
は答えます」
そして悲しそうだとわかる表情を浮かべ、
「それとも、あなたとミサカは親しい関係ではないのですか?とミサカは不安になって
問いかけます」
「っいやいや!そんなことないって!」
「冗談です。とミサカはあなたをお茶目にからかいました」
相変わらずの無表情で言い放ち、三度歩き出した。
「よ、読めねえ……」
今度こそついっていった上条だが御坂妹の言葉が気にかかっていた。
『あなたとミサカは親しい関係ではないのですか?』
御坂妹にすれば深い意味は無かったのだろう。
しかし、と上条は考える。自分と彼女の関係を。
(…………………………………………………………やっぱそうだよな)
そして口を開いた。
「――まあ、親しいかどうかはわかんねえけどよ」
御坂妹は上条の言葉に耳を向け、
ならいろいろなジャンルの服が買えるからだ。ちなみに、件のペンダントは今も御坂妹
の首にかかっている。
「そういやお前、どんな服が買いたいんだ?」
上条は歩きながら聞いてみた。
「あなたの目から見てどんな服が似合いますか?とミサカは問いを問いで返します」
「へっ?ええと……」
「ミサカとしてはあなたの意見を参考にしたいと考えています。とミサカは自分の計画
を打ち明けます」
ですが、と付け加え
「さすがにナース服や婦人警官の制服など推奨されたら困りますが。とミサカはあなたの
趣味の餌食にされるのではと内心びくびくしながら答えます」
「しないから!てか、あなたは上条さんをどういうふうに見ていらっしゃるんですか!?」
内心ちょっといいかもと思ってしまったのは秘密だ。
「けど、そうなると俺次第ってことだよな」
少し見るだけならともかく、コーディネートをするとなるといささか自信が無い。こ
うなると同じ女性である美琴でも呼ぶべきかと上条は考える。
「はい。ミサカをどんなあなた色にも染められるということです。とミサカは頬を赤く
染めて答えます」
そう言うが、実際には無表情のままで変わりない。
「それはもういいって……。てか、そうなるとやっぱ美琴とかも呼んだほうが―――痛
っ!?痛いって!!」
言いかけると御坂妹が無表情のまま上条に蹴りをいれてきた。それも連続で。
「痛っ!待った!待てって!!周りの人見てるから!!そういう趣味の人だと思われちゃい
ますからっ!!」
道の真ん中で中学生に蹴りを入れられる高校生という光景は目立つものなので周りか
ら注目を浴びるのは当たり前のことであり、上条はだんだんと周りの見る目が白くなっ
ていくのをその身に感じていた。
しばらくすると気が済んだのかまた歩き始め、上条はおびえながらも付いていくが、
「全く、デートの最中に他の女の名前を出すのは失礼です。とミサカはあなたのデリカ
シーの無さに怒りつつ注意しました」
その言葉に停止した。
(……………………………………はい?)
「デッ、デートォ!?」
「何を驚いているのですか?とミサカはあなたの行動を疑問に思います」
「いやっ、そのっ!……これって…デート、なのか……?」
「親しい男女が二人っきりで買い物などに行くことをデートと教わりました。とミサカ
は答えます」
そして悲しそうだとわかる表情を浮かべ、
「それとも、あなたとミサカは親しい関係ではないのですか?とミサカは不安になって
問いかけます」
「っいやいや!そんなことないって!」
「冗談です。とミサカはあなたをお茶目にからかいました」
相変わらずの無表情で言い放ち、三度歩き出した。
「よ、読めねえ……」
今度こそついっていった上条だが御坂妹の言葉が気にかかっていた。
『あなたとミサカは親しい関係ではないのですか?』
御坂妹にすれば深い意味は無かったのだろう。
しかし、と上条は考える。自分と彼女の関係を。
(…………………………………………………………やっぱそうだよな)
そして口を開いた。
「――まあ、親しいかどうかはわかんねえけどよ」
御坂妹は上条の言葉に耳を向け、
「少なくとも俺にとっては大切な人だぞ。お前は」
見事に停止した。
「…………」
「ん?どうしたんだ?」
急に立ち止まった御坂妹に声を掛けると、
「――っ!!な、なんでもありません」
と早歩きで上条を追い抜いた。
どうしたんだろうと思いながらも上条は置いてかれないようにと急いで付いていった。
御坂妹の変化に上条は気づかなかった。
(ふ、不意打ちとはずるいと思います。とミサカは必死で文句をおさえますっ)
その顔は無表情とはかけ離れて、真っ赤になり何かを堪えるようだった。
「…………」
「ん?どうしたんだ?」
急に立ち止まった御坂妹に声を掛けると、
「――っ!!な、なんでもありません」
と早歩きで上条を追い抜いた。
どうしたんだろうと思いながらも上条は置いてかれないようにと急いで付いていった。
御坂妹の変化に上条は気づかなかった。
(ふ、不意打ちとはずるいと思います。とミサカは必死で文句をおさえますっ)
その顔は無表情とはかけ離れて、真っ赤になり何かを堪えるようだった。