学園都市とローマ正教の緊張の糸は、どちらかが最初の引き金を引けば簡単に切れるような状態であった。
魔術と科学両方の世界が注目するなか、両者の争いは唐突に終わりを迎えた。
魔術と科学両方の世界が注目するなか、両者の争いは唐突に終わりを迎えた。
始まりは本来の月を隠すように浮かぶ黒い月の出現。
そして、人類の天敵、幻獣の出現であった。
神話の獣の名を冠した生物。
世界各地の都市に幻のように現れたそれは、無差別な殺戮を始めた。
多くの被害を出しながらそれを殺すと、その死体は幻のように消えていった。
悪い夢のようだった。
悪夢はいつか終わり、目を覚ませば昨日と変わらない日常があるような。
だが、人は今後何度も同じ夢を見ることになる。
悪い夢を……
そして、人類の天敵、幻獣の出現であった。
神話の獣の名を冠した生物。
世界各地の都市に幻のように現れたそれは、無差別な殺戮を始めた。
多くの被害を出しながらそれを殺すと、その死体は幻のように消えていった。
悪い夢のようだった。
悪夢はいつか終わり、目を覚ませば昨日と変わらない日常があるような。
だが、人は今後何度も同じ夢を見ることになる。
悪い夢を……
繰り返される幻獣との戦いで各国が疲弊するなか、学園都市とローマ正教は一時的な和平を結ぶ事となった。
そして、科学サイドと魔術サイドで二つの決定が成された。
一つ目は、魔術の公表。本来魔術とは秘匿されるべき存在であったが、人を守るために戦った魔術師が殺される事件が多発した為である。
魔術師と幻獣を同一視した為に起きた事件で、その認識が広がりつつある為であった。
二つ目は、超能力者の戦場への投入。14歳以上の超能力者達が学園都市での一定期間の訓練の後、戦場に駆り出されることになった。
そして、科学サイドと魔術サイドで二つの決定が成された。
一つ目は、魔術の公表。本来魔術とは秘匿されるべき存在であったが、人を守るために戦った魔術師が殺される事件が多発した為である。
魔術師と幻獣を同一視した為に起きた事件で、その認識が広がりつつある為であった。
二つ目は、超能力者の戦場への投入。14歳以上の超能力者達が学園都市での一定期間の訓練の後、戦場に駆り出されることになった。
これからの物語は一人の少年が主人公である。
上条当麻。
無能力者の烙印を押された少年。
少年の視点を通してこの物語は描かれる。
少年の右手に宿るそれが異能であるならば、神の奇跡さえ打ち消す『幻想殺し』。
少年はその右手で何を殺し、何を護り、何を手にするのだろうか。
何も護れず、何も手にすることが出来ないのかもしれない。
結末は未だ誰にも分からない。
少年の視点を通してこの物語は描かれる。
少年の右手に宿るそれが異能であるならば、神の奇跡さえ打ち消す『幻想殺し』。
少年はその右手で何を殺し、何を護り、何を手にするのだろうか。
何も護れず、何も手にすることが出来ないのかもしれない。
結末は未だ誰にも分からない。
それでも、物語の幕は上がる。
上条当麻の物語が……
おまけ
『Hな雰囲気』
『Hな雰囲気』
「とうま、そんなところかまれると嬉しいの?」
「とうまのはおいしいから好きだよ。」
「とうまのはおいしいから好きだよ。」
「…んっ、そんなとこ…かんで、灰になっても知らないから。」
「今の私は巫女さんだから…後ろから……何でもない…あ。」
「今の私は巫女さんだから…後ろから……何でもない…あ。」