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もしもヒロイン 御坂妹編

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匿名ユーザー

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 トントントントン グツグツグツグツ
「ん、もう朝かー」
「起きましたね、おはようございます。朝はお米でよかったですか?とミサカはもう作っちゃったけど確認を取ります」
「あー、ご飯の方がパンより好き―ッ!? ・・・じゃなくて御坂妹!?」
「はい。 アナタのスイートエンジェルミサカ10032号こと御坂妹です。」
 朝起きたら上条当麻の御坂美琴のクローンである[妹達](シスターズ)の一人、御坂妹が居た。 
 彼女はキッチンから顔だけ出すと布団から驚いた顔を向けてくる上条をよそに部屋の中央に置かれたちゃぶ台の上へと
おそらく彼女が作ったものであろう朝食をテキパキと運んだ。
 メニューはご飯に味噌汁、あと焼き魚、それにたくわん。
「あ、あのこれって?」
「全てミサカが作りました、ご飯は炊飯ジャーにセットされていたので実際に調理したのは味噌汁とお魚だけです。 
漬物は冷蔵庫にあったので勝手に使わせてもらいました、とミサカは手料理という武器を使って家庭的なところをアピールしてみます」
 ほかほかのご飯からは湯気が出ていて、お味噌汁からは食欲をそそるいい匂いが漂ってくる、加えて焼き魚は絶妙な焼き加減であり、
朝食としての点数は上条当麻的に80点をマークした。
 しかもドッキリ効果もあいまって+20点合わせて100点だ。
「俺たしか寝る前に鍵かけたよなぁ、御坂妹お前、どうやって入ったんだ?」
 すると御坂妹はオレンジ色のエプロンの下に着ていたいつもの常盤台中学の制服のスカートからあるものを取り出して上条へと見せた。
 ヒヨコのマスコットがついた鍵? 鍵自体はなんだか上条にも見覚えがある。
「合鍵で堂々とお邪魔しました。 まだアナタはそのとき就寝中でしたのでミサカの朝食も兼ねて2人分の朝食を作成したというわけです」
「あ、合鍵ィ!? そんなもの渡した覚えがないんですが―」
「気のせいではありませんか?とミサカは更なる追求を逃れるために甲斐甲斐しくアナタのお茶碗に山盛りのご飯をよそってみます」
「え、あ、サンキュ。 はむ、いや、えっとそのうまいなご飯、焼き魚なんて絶品だぞ、えっと何の話だっけ?あれ?」
 上条に背を向けて見えないところで御坂妹は小さくガッツポーズをしていた。
 上条はといえば起きたら朝食ができている幸せにすっかり呑み込まれていて御坂妹がなんで合鍵を持っているのかなんてことは
焼き魚を食べている間にどっかにいってしまった。
 それからしばらく上条は御坂妹が用意した朝食を堪能し最後にずずーと味噌汁を飲み箸を置いた。 
「ふー食った食った。 ご馳走様でしたっとな、いやぁー御坂妹は料理できるんだな、意外って言えば意外だったぜ」
すっかり満腹になって機嫌もよくなった上条はだらしなくゴロンと横になると幸せそうな顔で脱力した。
「満足してもらえたようでミサカとしても満足です。 お望みならば毎日でも作りに来ますよ、とミサカはさりげなくアタックしてみます」
「毎日・・・それは非常に魅力的な言葉ですなぁ、御坂妹はいい嫁さんになれるぞと思うぞー」
「アナタの発言はたまにどこまで本気なのかわかりませんね、その発言が100%本気なのならミサカには異存は無いのですが
この場合は多分社交辞令で言っていると思うので素直にありがとうございますと謙遜しつつ答えます」
 そして御坂妹は上条が使った食器を持って再びキッチンへと姿を消した。
 どうやら洗い物までしてくれるようだ。
 あまりにも至れり尽くせりな環境に上条当麻はとても幸せだった。

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