とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 2-664

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匿名ユーザー

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664 :■■■■:2007/04/21(土) 02:09:00 ID:ToEy/U2Y
嘘予告
吹寄は雨の中を走っている。先程感じた異様な不快感を払拭すべく、先程会ったクラスメートを探していた。そして――見つけた。一人の少年が瓦礫の真ん中でひざをついていた。ホッとしながら声を掛けようとした。しかし、気付いてしまった。彼の周りには何人もの人が倒れた。常盤台中学の制服をきた子達が、三馬鹿の一人が、赤髪の神父のような人や刀をもった女性が、そして、祭でみた銀髪の女の子が。しかも、血まみれで。
気を失いかけたがすぐにもどって、「あんた何しているの!?速く手当てをしないとっ!!」叫びながらすぐ近くにいた土御門の手をとって絶句した。彼からは、血の鼓動はしなかった。全員調べたが結果は同じだった。彼女は茫然として立ち尽くした。そして、真っ青になった顔で体を震わしながら普段は馬鹿だがなによりも友達を大切にする顔なじみの少年を見た。彼は銀髪の少女を抱いて全身を震わしながら泣いていた。それはとてつもなく残酷な光景だった。何を言っても無駄だろうが慰めようとして、彼がぶつぶつ呟いているのに気がついた。吹寄は、その時後悔をした。彼の顔を見てしまったことを、彼の声を聞いてしまったことを。
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
上条は泣き声で怨唆を憎しみをこめて呟いていた。彼はインデックスを地面に横たえると立ち上がってこちらを向いた。その顔は激しい憎悪で歪み、右手は手でなくなっていた。吹寄は、彼の声に、彼の姿に、そして、彼の顔に恐怖した。怒ることがあっても絶対に誰かを憎んだ事のない彼に背筋が凍り腰が抜けた。そんな彼だったのにこの変わり様はなんだろうか、何故こんなことになっているのだろうと考えた。そんな事しかできない自分に腹をたてるしか出来なかった。彼からはっせられる痛いほどの殺気は彼女に身動きすら許さなかった。
彼はその場て゛有らん限りの声で吠えた。
かれは二つの口から声を発した。彼の姿は 人ではなくなっなていた。背中からは翼が生え、右手は竜王の顎と化していた。
『アレイスター――――――!!貴様はぜってぇ赦さない!!必ず殺してやるっ!!』

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