とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 3-677

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匿名ユーザー

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「うばぁぁぁ!!?」


突如、絶叫とともに跳ね起きる不幸な高校生上条当麻。
何故だかとんでもない悪夢を見ていたような気がする。


それはありえないなんてレベルのものじゃなかった。
うろ覚えだが、なんというかこう・・・鬼嫁日記?


「・・・意味わからん」


自分で自分に突っ込んで――――突っ込んでから、違和感を覚える。


「ありゃ?」


まずは、周りの様子。
白一色の汚れ一つない綺麗で、それでいてお金持ちが好んで選ぶような装飾のされた広い部屋。


そして、己の格好。


これまた白のタキシードに豪華な刺繍が施されたネクタイ。
いつもだらだら過ごしている上条には合わないフォーマルな姿。


「これは・・・一体?」


見慣れない部屋に着慣れない服装。
もしかしてまだ夢の中?と自らの頬をつねってみたが、特に何が変わるわけでもない。
いまいち状況が掴めない上条だったが、このままこうして考えていても何もわからなさそうなので、とりあえず行動を起こすことにした。


678 :とある少年の結婚願望:2008/06/30(月) 13:28:14 ID:5ie1laGM
自分が寝ていたらしい高級そうな赤いソファーから立ち上がる。
そうしてから視線を前に向ければ、上条の背丈の二倍はあろうかという巨大なドアがあった。


どうやら出口はここしかないらしい。
一通り部屋を調べた後、上条はドアノブに手をかけた。


と、


今まさに開けようとしていたドアが、あちら側からノックされた。
不意を突かれた上条は、ついどうぞーと当たり障りのない返事をしてしまう。


「よろしいですか?花嫁さんがお待ちなのですよー」


      • 聞き慣れたロリ担任の声が聞こえたのは気のせいだろうか。
むしろそうであってほしい。

返事をして、ドアの向こうから「・・・ほら・・ちゃん。ばしっと決めてくるんですよー」
「う・・・わ、わかってますから・・・ちょ、ちょっと・・・深呼吸・・・」
とかなんとか声が聞こえて、それからしばらく間をおいて。


ドアがぎぃぃ・・・と音をたてて開かれた。
上条が目を凝らしてそちらを見ると。


そこにいたのは、


「き、貴様、何をやっているの?仮眠をとるとか言って。一体いつまで待たせる気?こういうところはいつまでたってもかわらないんだから!まったく・・・」



白いウェディングドレスに身を包んだ。


「・・・えぁぁ?」


少し頬を赤らめ、緊張した面持ちのクラスメート、吹寄制理の姿だった。



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