「うばぁぁぁ!!?」
突如、絶叫とともに跳ね起きる不幸な高校生上条当麻。
何故だかとんでもない悪夢を見ていたような気がする。
何故だかとんでもない悪夢を見ていたような気がする。
それはありえないなんてレベルのものじゃなかった。
うろ覚えだが、なんというかこう・・・鬼嫁日記?
うろ覚えだが、なんというかこう・・・鬼嫁日記?
「・・・意味わからん」
自分で自分に突っ込んで――――突っ込んでから、違和感を覚える。
「ありゃ?」
まずは、周りの様子。
白一色の汚れ一つない綺麗で、それでいてお金持ちが好んで選ぶような装飾のされた広い部屋。
白一色の汚れ一つない綺麗で、それでいてお金持ちが好んで選ぶような装飾のされた広い部屋。
そして、己の格好。
これまた白のタキシードに豪華な刺繍が施されたネクタイ。
いつもだらだら過ごしている上条には合わないフォーマルな姿。
いつもだらだら過ごしている上条には合わないフォーマルな姿。
「これは・・・一体?」
見慣れない部屋に着慣れない服装。
もしかしてまだ夢の中?と自らの頬をつねってみたが、特に何が変わるわけでもない。
いまいち状況が掴めない上条だったが、このままこうして考えていても何もわからなさそうなので、とりあえず行動を起こすことにした。
もしかしてまだ夢の中?と自らの頬をつねってみたが、特に何が変わるわけでもない。
いまいち状況が掴めない上条だったが、このままこうして考えていても何もわからなさそうなので、とりあえず行動を起こすことにした。
678 :とある少年の結婚願望:2008/06/30(月) 13:28:14 ID:5ie1laGM
自分が寝ていたらしい高級そうな赤いソファーから立ち上がる。
そうしてから視線を前に向ければ、上条の背丈の二倍はあろうかという巨大なドアがあった。
自分が寝ていたらしい高級そうな赤いソファーから立ち上がる。
そうしてから視線を前に向ければ、上条の背丈の二倍はあろうかという巨大なドアがあった。
どうやら出口はここしかないらしい。
一通り部屋を調べた後、上条はドアノブに手をかけた。
一通り部屋を調べた後、上条はドアノブに手をかけた。
と、
今まさに開けようとしていたドアが、あちら側からノックされた。
不意を突かれた上条は、ついどうぞーと当たり障りのない返事をしてしまう。
不意を突かれた上条は、ついどうぞーと当たり障りのない返事をしてしまう。
「よろしいですか?花嫁さんがお待ちなのですよー」
- 聞き慣れたロリ担任の声が聞こえたのは気のせいだろうか。
むしろそうであってほしい。
返事をして、ドアの向こうから「・・・ほら・・ちゃん。ばしっと決めてくるんですよー」
「う・・・わ、わかってますから・・・ちょ、ちょっと・・・深呼吸・・・」
とかなんとか声が聞こえて、それからしばらく間をおいて。
「う・・・わ、わかってますから・・・ちょ、ちょっと・・・深呼吸・・・」
とかなんとか声が聞こえて、それからしばらく間をおいて。
ドアがぎぃぃ・・・と音をたてて開かれた。
上条が目を凝らしてそちらを見ると。
上条が目を凝らしてそちらを見ると。
そこにいたのは、
「き、貴様、何をやっているの?仮眠をとるとか言って。一体いつまで待たせる気?こういうところはいつまでたってもかわらないんだから!まったく・・・」
白いウェディングドレスに身を包んだ。
「・・・えぁぁ?」
少し頬を赤らめ、緊張した面持ちのクラスメート、吹寄制理の姿だった。