とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 3-787

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【コトバのカケラ〜Christmas Present〜】
これは少年が白い少女に嘘をつけなかった、そんなお話。

冬休み。
新年を迎えるための休み。
だがその中には大切な日も交ざっている。
皆さんは分かるだろう。
街がそれ一色に染まり始めるころーーー

少年は今日もなんというか……いつも通りだった。
「ちくしょーーっ!!不幸だーーーっ!!」
彼の名は上条当麻。学園都市において『無能力』と呼ばれる地位にいる。
またの名を『フラグマスター』。

「ちょっと!!待ちなさいよーーーっ!!」
ビリビリィ!!と飛んできた雷を当麻は裏拳気味になぎ払う。
「止まれって言ってんでしょーーっ!!」
そんな叫びと共に追いかけてくるのは学園都市第三位、『超電磁砲』御坂美琴。
名門常盤台中学のお嬢様だ。
「あんたお嬢様の頼みも聞けないのーーーっ!?」
「いーやっ!走りながら雷撃ってくるヤツなんてお嬢様じゃないね!!」
なんだとビリビリィ!!と更に撃ってくる御坂。
何でこんなことになってるんだろう……
上条は頭の片隅で思い出す。

あれは放課後下校途中。
寒い中一人だなんて寂しいなー彼女欲しいなー、なんてクラスの男子に聞かれたらギロチンにかけられそうな事を思いつつ歩いていると
「あ!……ち、ちょっとあんた!」
やっぱり手編みのマフラーが最高ですなー。
「ねぇ!聞いてんでしょ!?ちょっと!!」
あ、でもセーターって手もあるかも。
「ねぇ!……………」
やっぱり男のロマンだなぁ……。
「スルーすんなぁぁァァ!!!」
バチバチビリビリィ!!!
「ひぎゃぁあぁ!!」
牽制だったのか威力は低かったが…当然痛い。
「み、御坂!?一体何しやがる!!」
「こっちの台詞よ!!いつもいつもスルーしやがってぇぇェェェ!!」
ひぃいぃぃ!あのお嬢様目が行ってらっしゃるぅぅ!!
「ちくしょーーっ!不幸だーーーっ!!」
脱兎のごとく逃げ出し…今に至る。

このままではエンドレスなのでとりあえず止まる。
「ほらっ!上条さんは止まったから訳をォーーーっ!?」
「死ねやぁァァっ!!」
振り向いたその先には、
目がイっちゃった雷を纏ったお嬢様が。
(神よワタクシ上条は止まったのになぜこうもヒドいことをっていつも通りですねそうですねよし言うぞ、不幸だーーっ!!)
直後に轟音。

続く。

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