【とある魔術の聖杯戦争】 序章一
〜不幸な少年〜
土曜日の朝、上条当麻は身体に違和感を感じて目が覚めた。
本当はもう少し寝ていたかったのだが、違和感が気になって起きてしまった。
違和感の原因は彼の右腕、なんだか異様に熱い。
まるで右腕だけが熱にうなされている様だ。
上条はのっそりと右腕を顔の前にもってくる。
本当はもう少し寝ていたかったのだが、違和感が気になって起きてしまった。
違和感の原因は彼の右腕、なんだか異様に熱い。
まるで右腕だけが熱にうなされている様だ。
上条はのっそりと右腕を顔の前にもってくる。
・・・−ん?
右腕に身に覚えの無い『刺青』があった。
それは薄暗い紅色で、三つの図形を重ねた様だった。
それは薄暗い紅色で、三つの図形を重ねた様だった。
嫌な予感がした。(いや、確信だろうか)
上条当麻は不幸な人間だ。
この刺青が、三つまで願いを叶えてくれたり。
勇者に選ばれた証でもないのは分かる。(自分で言ってて嫌になるな)
では、この刺青は何だろう?
誰かのイタズラ? いや、密室トリックにしても目的がショボ過ぎる。
第一、バレない訳がない。 だとしたらコレは・・・
この刺青が、三つまで願いを叶えてくれたり。
勇者に選ばれた証でもないのは分かる。(自分で言ってて嫌になるな)
では、この刺青は何だろう?
誰かのイタズラ? いや、密室トリックにしても目的がショボ過ぎる。
第一、バレない訳がない。 だとしたらコレは・・・
『 異能 』
腹の辺りから不安がイッキに込み上げてくる。
こういう時に脳を駆け巡るのは『その模様が全て消えれば・・』や
『その刺青が全身に廻れば・・』という不幸ワードばかりだ。
イマジンブレイカー
とにかく、この身に宿る唯一の能力『幻想殺し』で破壊を試みるが、
人体の構造上、届かない。
「くっ、くそ! 届かん!!」
こういう時に脳を駆け巡るのは『その模様が全て消えれば・・』や
『その刺青が全身に廻れば・・』という不幸ワードばかりだ。
イマジンブレイカー
とにかく、この身に宿る唯一の能力『幻想殺し』で破壊を試みるが、
人体の構造上、届かない。
「くっ、くそ! 届かん!!」
「ハっ、そうだ! インデックス。」
上条当麻の部屋の同居人(もとい居候)。
あの少女なら何か知っているかもしれない、少年は僅かな希望を手に入れ。
バスルームをあとにする。
上条当麻の部屋の同居人(もとい居候)。
あの少女なら何か知っているかもしれない、少年は僅かな希望を手に入れ。
バスルームをあとにする。
【とある魔術の聖杯戦争】 序章一
〜白い修道女〜
居候シスターはすでに目を覚まして、朝のお祈りをしていた。
彼女は10万3000冊の魔道書を頭に記憶している
トンデモ少女だ。 この刺青も知っているかもしれない。
「インデックス! インデックス〜〜!!」
僅かな希望にすがりつくように少女の名を叫ぶ。
「とうま!静かに、お祈り中だよ。」
冷静に足払われたが、ここで引き下がる訳にいかない
上条当麻。
「これ見て!インデックス!!」
上条は勢いよく右腕を差し出す。 それを少女はうっとうし
そうに目をやる。
彼女は10万3000冊の魔道書を頭に記憶している
トンデモ少女だ。 この刺青も知っているかもしれない。
「インデックス! インデックス〜〜!!」
僅かな希望にすがりつくように少女の名を叫ぶ。
「とうま!静かに、お祈り中だよ。」
冷静に足払われたが、ここで引き下がる訳にいかない
上条当麻。
「これ見て!インデックス!!」
上条は勢いよく右腕を差し出す。 それを少女はうっとうし
そうに目をやる。
「・・・・・−−−っえ!????」
目をまんまるにしてアリエナイもの見るようにしている
少女の姿に上条はダラダラと汗を流す。
目をまんまるにしてアリエナイもの見るようにしている
少女の姿に上条はダラダラと汗を流す。
「−そんなっ、 『令呪』!? うそ・・ありえない・・・」
「何、ナニ、なにー! レイジュって何!??」
彼女がこんなにうろたえるのは尋常じゃない。
やっぱり死の呪いなのかー!!と絶望する上条
「何、ナニ、なにー! レイジュって何!??」
彼女がこんなにうろたえるのは尋常じゃない。
やっぱり死の呪いなのかー!!と絶望する上条
「とうまっ、落ち着いて聞いて。『令呪』っていうのはね・・・」
「ふん!ふん!」
「聖杯に選ばれた証なんだよ。」
「ふん!ふん!」
「聖杯に選ばれた証なんだよ。」
「ーふん?」
以外にも死の呪いの類ではなかった。
(・・・聖杯?)
上条の知識で聖杯といえば映画よろしく、万病を癒し
不老不死にしてくれるステキアイテムだ。
(とりあえず危険なモノじゃないのか?)と安心する上条。
以外にも死の呪いの類ではなかった。
(・・・聖杯?)
上条の知識で聖杯といえば映画よろしく、万病を癒し
不老不死にしてくれるステキアイテムだ。
(とりあえず危険なモノじゃないのか?)と安心する上条。
安心する上条に対して非常に真剣な顔つきで説明するインデックス。
「・・・『令呪』は聖杯に選ばれたマスターの証であり
『聖杯戦争』に参加できる資格なんだよ。」
戦争という物騒なワードに再び身体を強張らせる上条。
「ーーちょっ!なに?戦争ー!??」
少年の言葉に小さくうなずくインデックス。
『聖杯戦争』に参加できる資格なんだよ。」
戦争という物騒なワードに再び身体を強張らせる上条。
「ーーちょっ!なに?戦争ー!??」
少年の言葉に小さくうなずくインデックス。
「いい?とうま。 『聖杯戦争』ていうのはね・・・・・」
【とある魔術の聖杯戦争】 序章一
〜為すべき事〜
結局、インデックスが一時間以上『聖杯戦争』について延々と
説明してくれたが、半分も理解できなかった上条当麻だ。
説明してくれたが、半分も理解できなかった上条当麻だ。
とりあえず『令呪』の消し方を聞いてみた。
「『令呪』の消し方その一、とうまの右手で消す。」
「だから、届かないんっだってば!」
「『令呪』の消し方その一、とうまの右手で消す。」
「だから、届かないんっだってば!」
「その二、『令呪』を消費して他人に譲る。」
「お前さっき『令呪』は魔術の類だって言ったじゃん!
オレに爆死しろってかっ!!」
「お前さっき『令呪』は魔術の類だって言ったじゃん!
オレに爆死しろってかっ!!」
「じゃあ、その三、右腕 切るしかないね♪」
「うん。そうだね♪ ・・・ってなるかぁぁああああああ!!!!!!」
「うん。そうだね♪ ・・・ってなるかぁぁああああああ!!!!!!」
そんな悪魔の三択を迫った修道女は今、不幸に打ちひしがれている少年
を無視してイギリス清教に連絡をとっていた。
白い修道女の声を聞きながら、
(戦争か・・・・・・・・・・。)
自分の右腕を眺めながら上条当麻は思考する。
を無視してイギリス清教に連絡をとっていた。
白い修道女の声を聞きながら、
(戦争か・・・・・・・・・・。)
自分の右腕を眺めながら上条当麻は思考する。
聖杯戦争について、
令呪について、
右手に宿る『幻想殺し』について、
自分の為すことについて、
そして、
(英霊か・・・・・・・・・・・・
日本語通じなかったらどうしよう・・・。)
そんな、割とどうでもいい事を考えていた。
(英霊か・・・・・・・・・・・・
日本語通じなかったらどうしよう・・・。)
そんな、割とどうでもいい事を考えていた。
まったく危機感の無い上条当麻だった。