「カミやん!起きてるにゃー?」
「インデックス!冷蔵庫の中身夜食べただろ!」
「食べてない!私が食べたっていう証拠が何処にあるの、とうま!」
「ほほう…。その口についたチョコは何なのかなぁ…?」
「ビクッ!た、食べてないもん!」
「食べてない!私が食べたっていう証拠が何処にあるの、とうま!」
「ほほう…。その口についたチョコは何なのかなぁ…?」
「ビクッ!た、食べてないもん!」
「あーもう時間じゃねえか…あれ、土御門、ちょっと待っててくれ」
「うにゃー…」
「じゃな、インデックス。お昼、そこのおにぎり食べててくれ」
「うにゃー…」
「じゃな、インデックス。お昼、そこのおにぎり食べててくれ」
土御門に案内してもらいつつ、学校へ向かう。
「あれ、カミやん昨日小萌先生からラブコール(電話)来なかったんにゃ?」
「電話線抜いてるから」
「電話線抜いてるから」
土御門の顔がひきつった。
しょうがないんだ、電話なんて怖くて取れないぜ畜生!
しょうがないんだ、電話なんて怖くて取れないぜ畜生!
「あーそこが女子寮だにゃ」
「ふーん…クラスメイトって何人?」
「覚えてにゃいにゃー」
「ふーん…クラスメイトって何人?」
「覚えてにゃいにゃー」
「あ、○○駅で下車だぜい」
「歩いて通えるようにもなったほうがいいよなー」
電車が止まった時、道が分からないとか間抜けすぎる。
「歩いて通えるようにもなったほうがいいよなー」
電車が止まった時、道が分からないとか間抜けすぎる。
「あ、そこのパン屋にとあるばかがいるんだにゃー」
「…」
「あ、オレとカミやんとそいつで三馬鹿って呼ばれてるぜい」
「まじかよ」
「…」
「あ、オレとカミやんとそいつで三馬鹿って呼ばれてるぜい」
「まじかよ」
こんな風に、二人は歩いて行った。
「ちょっと早かったぜよ…。今の時間、小萌先生は職員室だにゃ!」
「えーと、小萌先生って、担任?」
「そうだぜい。あ、教室に行っててだにゃー。小萌先生呼んでくるから」
「えーと、小萌先生って、担任?」
「そうだぜい。あ、教室に行っててだにゃー。小萌先生呼んでくるから」
ふらりと歩いていく土御門を必死の思いで止める。
「待て土御門、教室ってどこだよ!?」
「あー…向こうにある一年の、そこの教室」
「さんきゅ。わりいな、色々」
「困った時はお互い様だにゃー」
「待て土御門、教室ってどこだよ!?」
「あー…向こうにある一年の、そこの教室」
「さんきゅ。わりいな、色々」
「困った時はお互い様だにゃー」
土御門に教えてもらった教室に入る。
(ふーん…この間までここで授業受けてたんだ…)
(ふーん…この間までここで授業受けてたんだ…)
教室の戸がからからと開く。
「で、土御門ちゃんは何しに来たですか〜?」
「いやまあいろいろだにゃー…(ホントは忘れものなんてしてないにゃー)」
「あ、上条ちゃん。じゃ、授業を始めるですよー」
「で、土御門ちゃんは何しに来たですか〜?」
「いやまあいろいろだにゃー…(ホントは忘れものなんてしてないにゃー)」
「あ、上条ちゃん。じゃ、授業を始めるですよー」
………。
「(土御門、この小学生誰!?)」
「(いうなカミやん!小萌先生は小学生じゃなくビールの味の違いがわかる大人だぜい!)」
「(それもう犯罪じゃ…!?)」
「(いうなカミやん!小萌先生は小学生じゃなくビールの味の違いがわかる大人だぜい!)」
「(それもう犯罪じゃ…!?)」
ちなみにこの会話、先生にも聞こえちゃったようで。
小萌先生、俯いてプルプル震えてます。
表情が確認できてたら泣きそうかもしれません。
小萌先生、俯いてプルプル震えてます。
表情が確認できてたら泣きそうかもしれません。
「…上条ちゃんは、上条ちゃんは、せ、先生をからかいに来たですかー…?」
「ち、違うんだにゃー、これには訳があるんだにゃー」
「ち、違うんだにゃー、これには訳があるんだにゃー」
「記憶、喪失?」
「はい…。そうです」
「か、上条ちゃんが?ど、どどどうしてですかっ!?」
「はい…。そうです」
「か、上条ちゃんが?ど、どどどうしてですかっ!?」
小萌先生があわてている。そりゃそうだろう、誰だって知り合いが記憶喪失になれば驚く。
「いや、それも覚えてません」
「…原因だけ覚えてたらある意味怖いにゃー」
「…原因だけ覚えてたらある意味怖いにゃー」
教室で、先生と生徒二名が向き合って座っていた。
一人が土御門元春、一人が上条当麻、そして先生が小萌先生である。
一人が土御門元春、一人が上条当麻、そして先生が小萌先生である。
「そそそんなっ…か、上条ちゃん、大丈夫なのですか!?」
「平気です」
そういって、笑った。その笑みは、何処となく透明だった。
「平気です」
そういって、笑った。その笑みは、何処となく透明だった。
「な、何かあったら先生に言うのですよー?」
「あ、ありがとうございます」
「…今日は、特別に休みにします。だから、ちょっと頭の中整理してくるのですよ?」
「…はい」
「あ、ありがとうございます」
「…今日は、特別に休みにします。だから、ちょっと頭の中整理してくるのですよ?」
「…はい」
「じゃ、気をつけてなのですよ」
「はい、さよなら」
「はい、さよなら」
まず当麻が出て行こうとした時。
そこにあった机に足を引っ掛けて転んだ。
そこにあった机に足を引っ掛けて転んだ。
「あー…不幸っぷりは健在なんだにゃー」
「…今のはドジというのではないですかー?」
「…今のはドジというのではないですかー?」
そして、先に当麻が出ていき、土御門も行こうとした時に小萌先生に呼び止められた。
「あ、つ、土御門ちゃん!」
「…なんだにゃー?」
「………か、上条ちゃん、気にかけてあげてくださいなのですよ」
「OKですよ、小萌先生?」
「…なんだにゃー?」
「………か、上条ちゃん、気にかけてあげてくださいなのですよ」
「OKですよ、小萌先生?」