とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 3-866

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匿名ユーザー

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「ルーンを刻み、人払いは済ませておいた。さて、本題に入ろうか」

そして魔術師は紙袋を取り出し、当麻に渡した。
その後、ステイルが語った話は要約するとこういうものだ。

1、三沢塾という進学予備校に女の子が監禁されている。
2、そこが科学宗教に変貌し、それが錬金術師に乗っ取られた。
3、錬金術師の目的は監禁されてた女の子——ディープブラットである。
4、その能力は、ある生き物—カインの末裔と言われる吸血鬼を殺す力。
5、少女は、過去、灰だけになった故郷で立ち尽くしていた。
6、吸血鬼には寿命と魔力の際限がない。錬金術師はその吸血鬼を欲している。
7、そして、上条当麻も一緒に来る。来なければ禁書目録はイギリスに帰る。

「ああ、言い忘れてたけど吸血殺しの本名は姫神秋沙。写真はその中だ」

そんな物騒な力を持った能力者の顔はどんなもんだと思いつつ、見る。


そこに、昼間会った巫女さんの顔があった。

「…え?」

さっき、監禁されてるって、でも街を歩いてて。
——思い出作りに。
百円貸してくれって、それで。
——だから、やけ食い。
もしかして、百円あれば逃げ切れた?

どうして助けを求めなかった、と思うと同時に、一つの事を思う。


助けを求めるという事は、助けを求めた人も巻き込むことを意味する。


だから、だから彼女は。

「ちくしょう…」

人を庇って。それで。
当麻が百円を払えば済むことだったのに。

「ちくしょう…!」

少女は、灰だけの村で立ち尽くす。
村を襲ってきた吸血鬼も、母さんも友達も皆、灰になって。

もう、この村には少女しかいなかった。

「おかあ…さん…?おとうさ…」
だって…、さっきまで…どうして。私だけ。

「おじさ…おばさ…ん…ゆずかちゃん…!」
また明日、遊ぼうねって…いったのに。

ただ、少女は呆然と立ち尽くす。



魔術師と当麻の話を、聞いてる少女がいた。
少女の名はインデックス。

当麻が…、そんな危ない所に、当麻が?
いやだ。もし何かあったら?

でも、きっと何を言っても彼は止められない。
どんなに言い聞かせても、彼は。

だって、それがインデックスの大好きな上条当麻だから。

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