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「お客様・・・通路を挟んでの会話は他のお客様のご迷惑になりますので・・・」
そんな喫茶店の要望で上条一家と御坂ファミリーは同じ席に着くことになった。
右から刀夜、詩菜、美鈴と並んでその向かいに当麻、美琴という座り方になり、やたらとニヤニヤする親御さんとは逆に隣同士になってしまったせいか美琴
はこちらの顔をまともに見ないでソワソワしている。 上条がたまに美琴の顔を覗き込んで風邪か?顔赤いぞ?とか聞いてみると
「な、なんでもないわよ!顔も赤くなんてなってないから!あ、あっち向いてなさいよ!」
上条の顔を見ないようにあさっての方向を見ながら怒鳴ってくる始末、美鈴はそんな美琴を見てより一層顔をにやけさせる。
詩菜は嬉しそうにニコニコと笑顔を振りまいてるし刀夜は刀夜であんなこと・・・こんなこと・・とブツブツと言って悩んでいて誰一人として上条の味方は居なかった。
そんな喫茶店の要望で上条一家と御坂ファミリーは同じ席に着くことになった。
右から刀夜、詩菜、美鈴と並んでその向かいに当麻、美琴という座り方になり、やたらとニヤニヤする親御さんとは逆に隣同士になってしまったせいか美琴
はこちらの顔をまともに見ないでソワソワしている。 上条がたまに美琴の顔を覗き込んで風邪か?顔赤いぞ?とか聞いてみると
「な、なんでもないわよ!顔も赤くなんてなってないから!あ、あっち向いてなさいよ!」
上条の顔を見ないようにあさっての方向を見ながら怒鳴ってくる始末、美鈴はそんな美琴を見てより一層顔をにやけさせる。
詩菜は嬉しそうにニコニコと笑顔を振りまいてるし刀夜は刀夜であんなこと・・・こんなこと・・とブツブツと言って悩んでいて誰一人として上条の味方は居なかった。
(なにこの状況・・・お見合いかよ。もしくはどっかのTV番組の企画みたい)
困った顔をする上条を見てニヤリとあんまり品のよくない笑みを浮かべて美鈴が話を切り出す。
「ね~当麻くん、携帯電話って今持ってる? あ、それそれ貸して頂戴? うん、ありがとね」
何を唐突に言い出すんだろうこの人は、と思いつつも短パンから携帯電話を取り出して美鈴に手渡す。
「なにすんのよ、こいつの電話なんて借りて・・・使うなら私の使えばいいじゃないの」
「ん~これは当麻くんの携帯じゃないと意味ないのよー、美琴ちゃん。 可愛い娘の為、お母さんが人肌脱ごうってのよ」
娘の文句を軽くあしらいながら上条の携帯電話をカチャカチャと操作する。
『―~♪―~♪』
喫茶店の店内に携帯電話の着信メロディが鳴り響き、隣に居た美琴がビクッと反応し短パンのポケットを探って自分の携帯電話を取り出す。
携帯の画面を開いて電話番号を確認してる美琴の肩ごしにその画面が見えるが相手の名前は表示されてないようで番号だけが点滅していた。
(ん?なんか見覚えがある番号な気がするんですが、はて?)
やがて美琴がピッと通話ボタンを押して「もしもし?御坂ですが」と丁寧に電話に出たのを確認すると美鈴は突然上条の携帯電話を投げよこした。
「当麻くんパース!そのまま電話に出て!!」
美鈴から投げつけられた携帯電話を受け取って上条が開きっぱなしの液晶画面に目を落とせばそこには『通話中 御坂美琴」と表示されていた。
(まじかよ・・・まさか、な・・)
と思い恐る恐る「あーもしもし、上条だけど―」と喋ってみた。
ビクゥ!と美琴の肩が震えてなにやら上条に背を向けて通路に向かってボックス席のシートに正座で座り始める。
上条が持つ携帯電話の受話器からは特に目立った音は聞こえない。
「なんでこっち向かないんだお前?おい、もーしもーし、聞こえてるか?美琴ー?」
「き、聞こえてるわよ、ば、ばか。な、なんで、この、番号知ってるの?」
上条の受話器からは自分の隣で正座する少女の上ずった声が流れてきた。
「美琴ちゃんったら照れてかーわいいー。 可愛い娘のためにお母さんからの愛の手よー」
「ね~当麻くん、携帯電話って今持ってる? あ、それそれ貸して頂戴? うん、ありがとね」
何を唐突に言い出すんだろうこの人は、と思いつつも短パンから携帯電話を取り出して美鈴に手渡す。
「なにすんのよ、こいつの電話なんて借りて・・・使うなら私の使えばいいじゃないの」
「ん~これは当麻くんの携帯じゃないと意味ないのよー、美琴ちゃん。 可愛い娘の為、お母さんが人肌脱ごうってのよ」
娘の文句を軽くあしらいながら上条の携帯電話をカチャカチャと操作する。
『―~♪―~♪』
喫茶店の店内に携帯電話の着信メロディが鳴り響き、隣に居た美琴がビクッと反応し短パンのポケットを探って自分の携帯電話を取り出す。
携帯の画面を開いて電話番号を確認してる美琴の肩ごしにその画面が見えるが相手の名前は表示されてないようで番号だけが点滅していた。
(ん?なんか見覚えがある番号な気がするんですが、はて?)
やがて美琴がピッと通話ボタンを押して「もしもし?御坂ですが」と丁寧に電話に出たのを確認すると美鈴は突然上条の携帯電話を投げよこした。
「当麻くんパース!そのまま電話に出て!!」
美鈴から投げつけられた携帯電話を受け取って上条が開きっぱなしの液晶画面に目を落とせばそこには『通話中 御坂美琴」と表示されていた。
(まじかよ・・・まさか、な・・)
と思い恐る恐る「あーもしもし、上条だけど―」と喋ってみた。
ビクゥ!と美琴の肩が震えてなにやら上条に背を向けて通路に向かってボックス席のシートに正座で座り始める。
上条が持つ携帯電話の受話器からは特に目立った音は聞こえない。
「なんでこっち向かないんだお前?おい、もーしもーし、聞こえてるか?美琴ー?」
「き、聞こえてるわよ、ば、ばか。な、なんで、この、番号知ってるの?」
上条の受話器からは自分の隣で正座する少女の上ずった声が流れてきた。
「美琴ちゃんったら照れてかーわいいー。 可愛い娘のためにお母さんからの愛の手よー」