その最高の言葉を聞いた全員が笑顔を浮かべて喜ぶ。美鈴はわーい、と両手を上げてわざとらしくバンザイをし上条夫妻は二人でアーン、はいアーン、と
食べさせあいをしている。当の美琴に到っては
「ま、まだおかわりあるわよ、ほ、ほらあ~ん」
とか言って器になみなみに盛られたチーズフォンディを再びスプーンで掬って上条に更なる乳製品の摂取を強要する。
美琴は喫茶店のベンチシートに膝立ちになって前かがみで更に上条の方へと距離を詰めて
上条と美琴の周りだけがピンク色の空気を纏わせて喫茶店の店内の他の空間と強烈な温度差を生み出す。
「(うう、周囲の視線が痛い・・・おいしいけどなんか恥ずかしい)・・・パクリ」
早く食べなさいよ、と物語る美琴の視線に負けて上条が再び口を開くとすかさずスプーンが捻じ込まれる。
もはや上条とチーズフォンディしか目に見えてないのか美琴は執拗に上条の口にチーズを運び、上条は上条で差し出されたチーズをパクパクと食べる。
食べる→捻じ込む→食べる→捻じ込む、もはや一種の職人芸のようなタイミングで二人の動きが高速化する。
まるでわんこそばの早食い大会のような風景にギャラリーもおもわず感嘆の声を上げる。
(げぷ・・・もうお腹いっぱいですよコンチクショー)
何回かの美琴のおかわり攻撃を繰り返し器どころか寸胴鍋の中身が底を尽きはじめた頃上条の胃袋の空きスペースも底を尽いた。
「あらあら、当麻さんったら全部食べちゃったのかしら、これでは御坂さん達が食べるものが無いじゃないのかしら?」
「あーいえいえ、こんなにたくさん食べてもらっちゃてかえって嬉しいぐらいです。やっぱり男の子は食べっぷりが違うわねー」
「あの、もしよろしければウチの弁当でもいかがですか、そちらのは息子が全部平らげてしまったようですので。困ったものですなー全く」
お腹がパンパンになって苦しそうな上条なんて露知らず、ほのぼのとした親達も喫茶店に来た時よりも打ち解けて見える。
「美琴ちゃーん、当麻くんはもうお腹いっぱいみたいだからー、そんなに悲しそうな目をしても多分無理。やめときなさいー」
「ワリィ、本当に満腹です。これ以上はいくらなんでも食べれません・・・・」
美琴はそうなの?、といった視線を向けてくるが上条はその視線に全力で肯定する。
結局、胃袋の全容量を大量の乳製品だけで埋めて上条はそのままゴロンとシートに横になった。
ポフ
(お、やわらかい・・・って何ィィィィ)
寝転んだまま視線を上に向ければキョトンとした顔でこちらを見下ろす美琴の顔が見える。 その顔はもはや赤くないところを探すのが困難なくらいに
紅潮している。
食べさせあいをしている。当の美琴に到っては
「ま、まだおかわりあるわよ、ほ、ほらあ~ん」
とか言って器になみなみに盛られたチーズフォンディを再びスプーンで掬って上条に更なる乳製品の摂取を強要する。
美琴は喫茶店のベンチシートに膝立ちになって前かがみで更に上条の方へと距離を詰めて
上条と美琴の周りだけがピンク色の空気を纏わせて喫茶店の店内の他の空間と強烈な温度差を生み出す。
「(うう、周囲の視線が痛い・・・おいしいけどなんか恥ずかしい)・・・パクリ」
早く食べなさいよ、と物語る美琴の視線に負けて上条が再び口を開くとすかさずスプーンが捻じ込まれる。
もはや上条とチーズフォンディしか目に見えてないのか美琴は執拗に上条の口にチーズを運び、上条は上条で差し出されたチーズをパクパクと食べる。
食べる→捻じ込む→食べる→捻じ込む、もはや一種の職人芸のようなタイミングで二人の動きが高速化する。
まるでわんこそばの早食い大会のような風景にギャラリーもおもわず感嘆の声を上げる。
(げぷ・・・もうお腹いっぱいですよコンチクショー)
何回かの美琴のおかわり攻撃を繰り返し器どころか寸胴鍋の中身が底を尽きはじめた頃上条の胃袋の空きスペースも底を尽いた。
「あらあら、当麻さんったら全部食べちゃったのかしら、これでは御坂さん達が食べるものが無いじゃないのかしら?」
「あーいえいえ、こんなにたくさん食べてもらっちゃてかえって嬉しいぐらいです。やっぱり男の子は食べっぷりが違うわねー」
「あの、もしよろしければウチの弁当でもいかがですか、そちらのは息子が全部平らげてしまったようですので。困ったものですなー全く」
お腹がパンパンになって苦しそうな上条なんて露知らず、ほのぼのとした親達も喫茶店に来た時よりも打ち解けて見える。
「美琴ちゃーん、当麻くんはもうお腹いっぱいみたいだからー、そんなに悲しそうな目をしても多分無理。やめときなさいー」
「ワリィ、本当に満腹です。これ以上はいくらなんでも食べれません・・・・」
美琴はそうなの?、といった視線を向けてくるが上条はその視線に全力で肯定する。
結局、胃袋の全容量を大量の乳製品だけで埋めて上条はそのままゴロンとシートに横になった。
ポフ
(お、やわらかい・・・って何ィィィィ)
寝転んだまま視線を上に向ければキョトンとした顔でこちらを見下ろす美琴の顔が見える。 その顔はもはや赤くないところを探すのが困難なくらいに
紅潮している。