とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 2-91

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匿名ユーザー

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「まぁまぁ、当麻さんったら。新婚時代を思い出すわぁ、ねぇ刀夜さん?」
「こら当麻!!母さんが喜んでるじゃないか、もっとやりなさい」
「美琴ちゃんここがチャンスよ!膝枕作戦で一気に畳み掛けるのよー」
迫り来る電撃の恐怖に上条がガタガタと美琴の膝枕の上で震えていると上条の頭をぽんぽんと優しく叩いて美琴が言う。
「あんた食べすぎなのよ。食べれないならそういえばいいじゃない。」
「お前が食べさせたんだろうが・・・うっ・・・動くとチーズが・・・」
美琴ははいはい、と言うと上条を自分の膝の上で寝かせたまま詩菜からよそってもらった上条家の弁当を食べ始めた。
その顔はいまだに赤いが大分着た時より柔らかそうな表情だった。
 途端に上条に強烈な眠気が襲ってきた。 胃袋から脳みそへ超満腹、もう食べれません信号が送られ脳みそからはかわりに全身にお昼寝せよの指令が
送られる。 実際頬に当たる美琴の膝枕は大層気持ちよくてこのまま身を任せればきっとスヤスヤと夢の国へ旅立てる事は間違いない。
「前にも一回あったけど・・・お前の膝枕ってすっげーねむた・・ゴファァああ」
「人の膝の上で恥ずかしい台詞言うな! ほら!?そこの馬鹿親が前の一回って何なのとか聞きたそうにしてるじゃないの!このばか!」
 上条の素直な感想は羞恥心で顔を真っ赤にした美琴の腹部への強打によって中断され、上条の眠気は一気に吹っ飛んでしまった。
「美琴ちゃん~、お母さんすっごく気になるわー。教えて教えて?前の美琴ちゃんの膝枕って一体なんなのかしら?」
「関係ないッ!!きっとコイツの記憶違いでしょッ!!だからニヤニヤしながらにじり寄らない!」
 苦しむ上条はどうでもいいのか、御坂親子は再びドタバタしながら暴れだす。 それでも美琴は一応自分の膝枕で横になっている
上条を気遣っているようで下半身はほとんど動かさず上半身のみを駆使して美鈴の魔手から身を守っていた。
 とても安眠できるような状況ではないのだがどうせ昼御飯の時間が過ぎれば再び土御門やステイルと合流してオリアナを追わなければならなくなる。
ならせめて今だけでも休んでもいいかな、と静かに目を閉じて吹っ飛んだ眠気を再び呼び起こす。
「美琴、少し寝るけどいいか?移動するようになったら起こしてくれ」
ピタリ、と上条の言葉を聞いた御坂親子の動きが止まる。 上条夫婦も合わせて8つの視線が上条に集まる。
 というより実は店内の視線が全て美琴の膝枕で目を閉じる上条に注がれていたのだが当然上条は気づかない。
軽く寝息を立てて自分の膝枕を占領する少年に向かって
「あ、そう。じゃあ今回だけだからね、移動するようになったら叩き起こすわよ」
 美琴はスヤスヤと眠る上条の顔を撫でて少し困った顔でそう呟いた。


END

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