1-2
すーはー、すーはー
大きく深呼吸して肺に目いっぱい空気を取り込んでゆっくりと吐く。
もう一度繰り返して静かに目を閉じる。
「あー、その、これまあ一応だけどこれでも食べなさいよ・・・違う、駄目だこれじゃ義理っぽい」
少し考えもう一度
「き、昨日作ったんだけどよ、よかったら・・・・駄目だ、なんかキャラが違うし」
もう一度
「はい、あーんして・・・・・駄目、これは私の方が恥ずかしい」
突然、わしゃーわしゃーと自分の頭をかき乱して御坂美琴は叫んだ。
「あーもう!!、なんでチョコぐらいでこんなに悩まないといけないのー!!」
ふと自分の腕時計で時間を確認する、そう、いつもコレぐらいの時間にアイツはここを通る(事が多い)
意識したらドキドキと心臓が暴れだしてきた気がする、もしかして顔が赤くなってるのだろうかやたらと暑く感じる。
「と、とりあえずチョコを・・・・あれ?」
ごそごそ、スカスカ、ごそごそ、すかすか
「おっかしいわね、学校出たときは確かにあったのに?メッセージカードは残ってるのに」
薄っぺらい学生鞄の中には教科書の類はまったく入っておらず、いくつかの小物と青色のメッセージカードだけが入っていた。
大きく深呼吸して肺に目いっぱい空気を取り込んでゆっくりと吐く。
もう一度繰り返して静かに目を閉じる。
「あー、その、これまあ一応だけどこれでも食べなさいよ・・・違う、駄目だこれじゃ義理っぽい」
少し考えもう一度
「き、昨日作ったんだけどよ、よかったら・・・・駄目だ、なんかキャラが違うし」
もう一度
「はい、あーんして・・・・・駄目、これは私の方が恥ずかしい」
突然、わしゃーわしゃーと自分の頭をかき乱して御坂美琴は叫んだ。
「あーもう!!、なんでチョコぐらいでこんなに悩まないといけないのー!!」
ふと自分の腕時計で時間を確認する、そう、いつもコレぐらいの時間にアイツはここを通る(事が多い)
意識したらドキドキと心臓が暴れだしてきた気がする、もしかして顔が赤くなってるのだろうかやたらと暑く感じる。
「と、とりあえずチョコを・・・・あれ?」
ごそごそ、スカスカ、ごそごそ、すかすか
「おっかしいわね、学校出たときは確かにあったのに?メッセージカードは残ってるのに」
薄っぺらい学生鞄の中には教科書の類はまったく入っておらず、いくつかの小物と青色のメッセージカードだけが入っていた。
スタタタタタタタタ!! バビュン!
そんな美琴の視界の端を見覚えのあるツンツン頭が通り過ぎた。
そんな美琴の視界の端を見覚えのあるツンツン頭が通り過ぎた。
「ちょっと!!」
なにか聞こえるけど現在絶賛逃亡中の上条当麻にそんな余裕は無い。せいぜいが
「あん?」
なんて言う気の無い返事をするのがせいぜいだ。
だがその相手はトップスピードで走る上条に並走してきた。
「って御坂!? いま急いでんだよ!」
「人が声かけてんだから立ち止まりなさいよ、少しは!! ってなんでそんなに急いでんのよ!?」
「あーもうこれだ、これ」
上条は右手に持った3つの紙袋を美琴に見せたがそれを見た少女の髪がなぜか帯電しだす。
「なんだってアンタが『ソレ』持ってんのよ!? あとほかの2つも見るからにバレンタインチョコって感じだし!!」
「どうみてもバレンタインチョコだっての!?べつにいいだろそんなの!!」
「よくないわよ!!何で私が渡すはずだった『ソレ』をアンタが既に持ってんのよ!!」
はい? 上条の頭に疑問符がいっぱい飛び交う。
上条の持っているモノは全部で3つの紙袋、姫神からもらった赤い小さな紙袋と吹寄制理からもらった通販っぽいパッケージのチョコ
あとはこの事件の発端のピンク色のリボンでラッピングされた紙袋
紙袋を見つめたままバチバチやってる美琴を見てから少し考えて
「必殺鞄パスINチョコ×2」
「へ、わわわわ、」
自分の鞄を開けて姫神と吹寄のチョコを放り込み鞄を並走する美琴へと投げ渡す、美琴はキョトンとしながらもつい受け取ってしまう。
残ったピンクリボンの紙袋を手にとってリボンを解いてみる。
人生ほんとうに何があるかわからない。いいかげん、この感想にも飽きた。
なにか聞こえるけど現在絶賛逃亡中の上条当麻にそんな余裕は無い。せいぜいが
「あん?」
なんて言う気の無い返事をするのがせいぜいだ。
だがその相手はトップスピードで走る上条に並走してきた。
「って御坂!? いま急いでんだよ!」
「人が声かけてんだから立ち止まりなさいよ、少しは!! ってなんでそんなに急いでんのよ!?」
「あーもうこれだ、これ」
上条は右手に持った3つの紙袋を美琴に見せたがそれを見た少女の髪がなぜか帯電しだす。
「なんだってアンタが『ソレ』持ってんのよ!? あとほかの2つも見るからにバレンタインチョコって感じだし!!」
「どうみてもバレンタインチョコだっての!?べつにいいだろそんなの!!」
「よくないわよ!!何で私が渡すはずだった『ソレ』をアンタが既に持ってんのよ!!」
はい? 上条の頭に疑問符がいっぱい飛び交う。
上条の持っているモノは全部で3つの紙袋、姫神からもらった赤い小さな紙袋と吹寄制理からもらった通販っぽいパッケージのチョコ
あとはこの事件の発端のピンク色のリボンでラッピングされた紙袋
紙袋を見つめたままバチバチやってる美琴を見てから少し考えて
「必殺鞄パスINチョコ×2」
「へ、わわわわ、」
自分の鞄を開けて姫神と吹寄のチョコを放り込み鞄を並走する美琴へと投げ渡す、美琴はキョトンとしながらもつい受け取ってしまう。
残ったピンクリボンの紙袋を手にとってリボンを解いてみる。
人生ほんとうに何があるかわからない。いいかげん、この感想にも飽きた。
「カエル・・・・?」
「カエルじゃない!!ぴょン子とゲロ太!」
「カエルじゃない!!ぴょン子とゲロ太!」
「居たか?」
「居ないぜ」 「こっちも」 「逃げ足はえー」 「吹寄様のチョコォォオロローン」「上条め、あいつが死ねば姫神さんのチョコは俺の物に」
上条のクラスメイト達はもはや完全に上条当麻の敵と化した。
「こうなったらあれだぜぃ、アオピー、人海戦術で探すのが吉だぜぃ」
「なんも捻りがないなぁ、ソレ。 絶対にありえないとは思うが…… その妄想に一票や!」
言うとクラスの一同は思い思いの方向へと散っていき、土御門だけが残った。
「やぁ悪いね、催促したみたいで変な芝居までうたせちゃったみたいだね、土御門」
「そんなことはどうでもいいがステイル、なんでお前がここにいる?それによりによってそいつまでいるのかよ?」
陽気な口調で話しかけながら路地から赤い髪の大男が現われた。
「 ある大魔術が何かの誤作動だかで作動してしまったらしくてね、その事後処理にボクが派遣されたってわけさ、魔術のことは魔術師にってね」
「大魔術―だと、それでソレの出番ってわけか?随分と大層な大魔術らしいな」
「ああ、ある意味最恐って言い方をしてもいいと思うよ、あくまでも僕の主観だけどね。 なにせかつての聖人が残した大魔術さ」
言って赤い『魔術師』はソレの名前を告げた。
「居ないぜ」 「こっちも」 「逃げ足はえー」 「吹寄様のチョコォォオロローン」「上条め、あいつが死ねば姫神さんのチョコは俺の物に」
上条のクラスメイト達はもはや完全に上条当麻の敵と化した。
「こうなったらあれだぜぃ、アオピー、人海戦術で探すのが吉だぜぃ」
「なんも捻りがないなぁ、ソレ。 絶対にありえないとは思うが…… その妄想に一票や!」
言うとクラスの一同は思い思いの方向へと散っていき、土御門だけが残った。
「やぁ悪いね、催促したみたいで変な芝居までうたせちゃったみたいだね、土御門」
「そんなことはどうでもいいがステイル、なんでお前がここにいる?それによりによってそいつまでいるのかよ?」
陽気な口調で話しかけながら路地から赤い髪の大男が現われた。
「 ある大魔術が何かの誤作動だかで作動してしまったらしくてね、その事後処理にボクが派遣されたってわけさ、魔術のことは魔術師にってね」
「大魔術―だと、それでソレの出番ってわけか?随分と大層な大魔術らしいな」
「ああ、ある意味最恐って言い方をしてもいいと思うよ、あくまでも僕の主観だけどね。 なにせかつての聖人が残した大魔術さ」
言って赤い『魔術師』はソレの名前を告げた。
「その大魔術は聖バレンチヌスの結界、言うまでも無く聖ジョージ級の大魔術だよ、僕は面倒だからこう読んでるけどね
―『告白儀式』(ハートトゥハート)ってね」
―『告白儀式』(ハートトゥハート)ってね」
次回に続く・・・のか?