逃走した禁書目録を探して、ようやく見つけ出したステイルは、禁書目録を連れ帰る為に神裂に斬らせた。
「けどまぁ……歩く協会が破壊されたとはね」
背中から血を流し、やっとの思いで戻ってきたとある学生寮のどこかの階層の床に伏していた禁書目録を見て、呟いた。
逃げる禁書目録の背中を、歩く協会が健全だということを前提で、脅しのつもりで神裂が攻撃した。だが、彼女の一撃が入ったのだ。
「…………、」
暫し、黙考するステイル。恐らく、禁書目録を保護していたと思われる人物がそろそろ帰って来る頃だろう。
「それじゃ、準備するとしますか」
くわえた煙草の灰を、ポトリ、と落としてステイルは、今いる階層とは違う階層へと向かった。
エレベーターを使い、先程と違う階層に着いたステイルは、懐から魔術発動を可能\にするルーンカードとセロテープを取り出した。
「さてと、貼\り付け作業を始めようか」
ルーンカードとは言っても、紙にルーンを書いただけであり、使用するにはセロテープで固定が必要不可欠なのだ。
「イ・ノ・ケ・ン 魔女狩りの王、イノケン。イ・ノ・ケ・ン 魔女狩りの王、イノケン♪」
無言で貼\り付け作業をするのは地味過ぎるので、鼻歌を口ずさみながら壁にペタペタ貼\っていく。
「炎の巨人はー、ぼーくらーのー、未来にあーいーを運ぶ鍵ー♪」
近所迷惑な位に大声で、ノリノリで歌っているステイル。
「胸のー、希望ー、捨てちゃダメさー♪」
リズミカルにルーンカードを貼\り付けていくステイルは、どこか不気味なのだが、そんなことなどどこ吹く風か、作業を止めない。
そしてー、
Aohイノケーン!♪」
一曲丸々歌いきると同時に、ルーンカードを全て貼\り終えたステイル。最早神業である。
「ふぅ…僕としたことがつい熱唱してしまった」
これが若気の至りというものか、と妙な納得をしたステイルは、再び先程の階層へと向かっていった。
「けどまぁ……歩く協会が破壊されたとはね」
背中から血を流し、やっとの思いで戻ってきたとある学生寮のどこかの階層の床に伏していた禁書目録を見て、呟いた。
逃げる禁書目録の背中を、歩く協会が健全だということを前提で、脅しのつもりで神裂が攻撃した。だが、彼女の一撃が入ったのだ。
「…………、」
暫し、黙考するステイル。恐らく、禁書目録を保護していたと思われる人物がそろそろ帰って来る頃だろう。
「それじゃ、準備するとしますか」
くわえた煙草の灰を、ポトリ、と落としてステイルは、今いる階層とは違う階層へと向かった。
エレベーターを使い、先程と違う階層に着いたステイルは、懐から魔術発動を可能\にするルーンカードとセロテープを取り出した。
「さてと、貼\り付け作業を始めようか」
ルーンカードとは言っても、紙にルーンを書いただけであり、使用するにはセロテープで固定が必要不可欠なのだ。
「イ・ノ・ケ・ン 魔女狩りの王、イノケン。イ・ノ・ケ・ン 魔女狩りの王、イノケン♪」
無言で貼\り付け作業をするのは地味過ぎるので、鼻歌を口ずさみながら壁にペタペタ貼\っていく。
「炎の巨人はー、ぼーくらーのー、未来にあーいーを運ぶ鍵ー♪」
近所迷惑な位に大声で、ノリノリで歌っているステイル。
「胸のー、希望ー、捨てちゃダメさー♪」
リズミカルにルーンカードを貼\り付けていくステイルは、どこか不気味なのだが、そんなことなどどこ吹く風か、作業を止めない。
そしてー、
Aohイノケーン!♪」
一曲丸々歌いきると同時に、ルーンカードを全て貼\り終えたステイル。最早神業である。
「ふぅ…僕としたことがつい熱唱してしまった」
これが若気の至りというものか、と妙な納得をしたステイルは、再び先程の階層へと向かっていった。