(も、もう付き合って10年経つし……そろそろ告白しても良いわよね。
うん。告白しよう)
「ね、ねえ」
「なんだ?」
「私とあんたって…その。い、一緒に映画見たり、一緒に買い物したり、
一緒にご飯食べて、二人でいろんなところ行って……
私は料理も生け花もちゃんとできて……。は、花嫁修業もばっちりだし」
「うんうん」
「そろそろ――」
「ああ、分かってるよ」
「ほ、本当!?」
「――俺と決着つけたいんだろ?」
「――――こ」
「こ?」
「こぉぉぬぉっ、ボンクラァッ!!」
「うおあぁぁ!?」
うん。告白しよう)
「ね、ねえ」
「なんだ?」
「私とあんたって…その。い、一緒に映画見たり、一緒に買い物したり、
一緒にご飯食べて、二人でいろんなところ行って……
私は料理も生け花もちゃんとできて……。は、花嫁修業もばっちりだし」
「うんうん」
「そろそろ――」
「ああ、分かってるよ」
「ほ、本当!?」
「――俺と決着つけたいんだろ?」
「――――こ」
「こ?」
「こぉぉぬぉっ、ボンクラァッ!!」
「うおあぁぁ!?」
「ああ、もう……!」
「……なあ、御坂」
「何よ!」
「これ、開けてみろよ」
「? 何が入――『これ』って」
「ああ。なんていうか、そろそろ結……美琴?」
「ふ……」
「……ふ?」
「……ふにゃぁぁー」
「だからそれ何回目だよああもう不幸だぁぁーっ!!」
「……なあ、御坂」
「何よ!」
「これ、開けてみろよ」
「? 何が入――『これ』って」
「ああ。なんていうか、そろそろ結……美琴?」
「ふ……」
「……ふ?」
「……ふにゃぁぁー」
「だからそれ何回目だよああもう不幸だぁぁーっ!!」
「……美琴」
「――――」
「美琴!」
「……?」
「御坂、気がついたか」
「……ってあれ?私何して――ちょ、あ…あんた何してんのよ!?」
美琴は青年に抱き締められていた。
青年の胸の中で、茶色の髪を撫でられている。
「――また覚えてないのかよ」
「またって何よ!? っていうか離して……恥ずかしいじゃない!
それになんか、焦げ臭くない?」
「誰かさんがビリビリしすぎるからだろ。少し焦げちまった」
「えっと……私のせい?」
「ああ。だから、責任取れよ」
「わ、分かってるわよ。帰ったら――」
「そうじゃない。これだ」
「――何よ、これ」
「これで何回目かな。
おまえ、受け取らせる度に『ふにゃ~』『ビリビリー!』ってなって
そのときのことは覚えてないし。指輪は俺の右手で守れたからいいけど」
「――――」
「いつまでもこの調子だと、白井に八つ裂きにされちまうからな。
今回は右手ですぐにおまえに触れて、ビリビリを止めたんだよ。
こっちだって、こういうことするのは恥ずかしいんだぞ。
……だから御坂。罰ゲームだ」
「――――は?」
「ああ、その前に離れるなよ。ビリビリはもうごめんだからな」
「……馬鹿。で、罰ゲームってなんなの」
「――――」
「美琴!」
「……?」
「御坂、気がついたか」
「……ってあれ?私何して――ちょ、あ…あんた何してんのよ!?」
美琴は青年に抱き締められていた。
青年の胸の中で、茶色の髪を撫でられている。
「――また覚えてないのかよ」
「またって何よ!? っていうか離して……恥ずかしいじゃない!
それになんか、焦げ臭くない?」
「誰かさんがビリビリしすぎるからだろ。少し焦げちまった」
「えっと……私のせい?」
「ああ。だから、責任取れよ」
「わ、分かってるわよ。帰ったら――」
「そうじゃない。これだ」
「――何よ、これ」
「これで何回目かな。
おまえ、受け取らせる度に『ふにゃ~』『ビリビリー!』ってなって
そのときのことは覚えてないし。指輪は俺の右手で守れたからいいけど」
「――――」
「いつまでもこの調子だと、白井に八つ裂きにされちまうからな。
今回は右手ですぐにおまえに触れて、ビリビリを止めたんだよ。
こっちだって、こういうことするのは恥ずかしいんだぞ。
……だから御坂。罰ゲームだ」
「――――は?」
「ああ、その前に離れるなよ。ビリビリはもうごめんだからな」
「……馬鹿。で、罰ゲームってなんなの」
「……美琴」
「――――」
「俺と、―――」
「――――」
「俺と、―――」