『君は君でしかないから』スクライド仕立て
「私の名はアレイスター・クロウリー。上条当麻、私の元へ来ないか?」
「何を言ってんだ、あんた」
「何を言ってんだ、あんた」
「そうよ。こっちはデート中よ」
「……いつデートに?」
「……いつデートに?」
「そこで突っ込まないでよ。
――行って。あんたは自分のやりたいことをやりなさい。
あんたは――上条当麻なんでしょう?」
――行って。あんたは自分のやりたいことをやりなさい。
あんたは――上条当麻なんでしょう?」
「……分かったよ、ビリビリ」
「ビリビリ言うな!」
「ビリビリ言うな!」
「そんじゃ、改めて……任せたぞ、美琴」
「そうよ、そうやっていつもみたく御坂って呼んでれば――あれ?」
「そうよ、そうやっていつもみたく御坂って呼んでれば――あれ?」
「お?もしかして……おまえを名前で呼んだのって、これが初めてか?」
「こんなときに……馬鹿。
――ねえ、もう一回罰ゲームしない?」
「こんなときに……馬鹿。
――ねえ、もう一回罰ゲームしない?」
「ルールは?」
「私とあんた……先に目的を果たした方が勝ち。
私が勝ったら、次からは名前で呼んでもらうわよ」
「私とあんた……先に目的を果たした方が勝ち。
私が勝ったら、次からは名前で呼んでもらうわよ」
「それじゃあ、俺も勝ったら上条さんって呼んでもらうぞ」
「こういう場合、名前で呼ばせるんじゃないの?」
「こういう場合、名前で呼ばせるんじゃないの?」
「そうなのか?じゃあ、名前でいいぞ」
「……まあ、いいわ。今回も私が勝つんだし」
「……まあ、いいわ。今回も私が勝つんだし」
「いや、今度は俺が勝つ。――だから、死ぬなよ」
「お互いね。……行って」
「お互いね。……行って」
「……どこへ行こうというのだ?」
「行かせないわよ」
「行かせないわよ」
「それ以上虚勢を張るのは止めておいた方がいい。
おまえは余命幾ばくもない。00000号として性能を追求した結果だ」
おまえは余命幾ばくもない。00000号として性能を追求した結果だ」
「やっぱり、そうなのね……。
その残り時間を、少しでも有意義に過ごしたかったんだけど」
その残り時間を、少しでも有意義に過ごしたかったんだけど」
「今からでも遅くはない」
「そうはいかないわ」
「そうはいかないわ」
「誰かが泣いてたら迷わず手を差し伸べて、誰一人見捨てない――
私は、そんな幻想―ユメ―を諦めないあいつが好きなの。
私はあいつの幻想を守りたい!
ここで残りの命を使い果たしても、絶対に後悔しない!
でもね……私もあいつの隣に居てやらないと、
あいつの夢を守れないから――私は死なない。私は生きる。
“御坂美琴”は最後まで諦めないで、精一杯生きる!!
あの子達のように――あの子達に負けないくらい、強く生きてみせる……!」
私は、そんな幻想―ユメ―を諦めないあいつが好きなの。
私はあいつの幻想を守りたい!
ここで残りの命を使い果たしても、絶対に後悔しない!
でもね……私もあいつの隣に居てやらないと、
あいつの夢を守れないから――私は死なない。私は生きる。
“御坂美琴”は最後まで諦めないで、精一杯生きる!!
あの子達のように――あの子達に負けないくらい、強く生きてみせる……!」
「――それでも、おまえの恋は実らない」
「そんなことは分かってんのよッ!この宙吊り野郎……!!」
「そんなことは分かってんのよッ!この宙吊り野郎……!!」