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上条の絶叫から15秒後……
「つーわけであたし達3人をここに泊」
「まてまてまてまてちょっと待て!!話は分かったけどどうしてそういう展開になるんだっつーの!!」
「……話を聞いてましたか?それとも内容が理解できてねぇんですか?」
「いや分かったって言ったじゃん!たった今!!人の話聞いてねぇのはテメエらだろうが!!」
「まてまてまてまてちょっと待て!!話は分かったけどどうしてそういう展開になるんだっつーの!!」
「……話を聞いてましたか?それとも内容が理解できてねぇんですか?」
「いや分かったって言ったじゃん!たった今!!人の話聞いてねぇのはテメエらだろうが!!」
上条はテーブル向かいに座っている、アニェーゼ、ルチア、アンジェレネの3人に向かって、必死に説明を求めていた。
いや、正確には「アニェーゼ達がなぜここにいるのか」の説明では無くなぜ「上条の家に泊めてくれ」などと言ってくるのかなのだが、彼女達は全くくみ取ってくれない。
いや、正確には「アニェーゼ達がなぜここにいるのか」の説明では無くなぜ「上条の家に泊めてくれ」などと言ってくるのかなのだが、彼女達は全くくみ取ってくれない。
上条の絶叫から15分前・上条の自室
「1人暮らしの男の部屋としては結構片付いて……1人じゃねぇでした、同棲してんですよね。まああの禁書目録が進んで家事や手伝いをするとは思えねぇですが」
アニェーゼはまるで自分の家の様にベットの上でくつろぎ…………
「…………正直、修道女としてその事実は了承しかねますね。まったく……成り行きでこうなってしまったと聞きますが、あなたならこの調子で何名もの女性とパイプを持っていそうです……それと鍵はもっと解除が難しく、窓ガラスは防弾ガラスの物にしなさい、不用心ですよ?」
ルチアは礼儀こそ正しいが自分たちの行いなどまるで気にも留めていないかの様子で無神経にペラペラと話し…………
「す、すみません……ちょっと事情があって(モグモグ)……し、仕方なくなんですよ?勿論仕事であって(パクパク)……決して嫌がらせでは……(パクモグ)」
アンジェレネはインデックス様に買っておいたケーキ菓子を上条の了承も無く勝手にパクパク食べている…………
「……………………ちょ」
「「「?」」」
「ちょっと待てテメエら~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!」
「「「?」」」
「ちょっと待てテメエら~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!」
と、ここで上条の今までためていた何かが一気に爆発した。それは怒りと言うより激しい混乱によるもので……
「まず人の家に勝手に上がり込んでんじゃねえよ、なんでお前らがここに居る!?んでもってなに和んでんだ!ここは上条さんのお家ですよお分かりですか!?つーか本来ここに居る筈のインデックスはどこ行った!!?そしてあなたは自分の事を棚に上げて人を注意をするんじゃありません!最後にケーキをパクパク食ってるきみ!!君がそのケーキをパクパク食べると後に私が腹ペコ野獣と化したインデックスに頭をガブリと食べられてしまうのですが!!??」
勢い良く立ち上がり、息継ぎなしで怒涛のツッコミ連打をした上条は、ここでようやく息を整えアニェーゼ達をキッ!と睨む。
「了承なら最大宗教の許可を」
「俺の許可を取れよ!何度も言いますけどここは上条さんの部屋です!!」
「……じゃあ許可をください」
「俺の許可を取れよ!何度も言いますけどここは上条さんの部屋です!!」
「……じゃあ許可をください」
一瞬ドついてやろうかとも思った上条だったが、まずは状況を把握し、混乱を治めたい。
「…………まず何がどうなってるのか説明してくれよ…………」
溜息をつきながら再び床に座る。
「ん~……そうですね、色々説明しなきゃいけない事があんですよね…………取り合えず何かを言うなら禁書目録は無事ですから安心すると良いです」
「むしろ今頃大満足してるかもしれません…………まったく、禁書目録もそうですがあの喫煙神父も許しがたい。煙草もそうですが、あの人は禁書目録に甘すぎです」
「赤髪さん、今日の為に貯金を目一杯降ろして様々な料理店を貸し切りにしてましたもんね…………う、羨ましいです…………」
「むしろ今頃大満足してるかもしれません…………まったく、禁書目録もそうですがあの喫煙神父も許しがたい。煙草もそうですが、あの人は禁書目録に甘すぎです」
「赤髪さん、今日の為に貯金を目一杯降ろして様々な料理店を貸し切りにしてましたもんね…………う、羨ましいです…………」
赤髪・タバコ、この2つに禁書目録が合わさるだけでインデックスがどこの誰といるかは明白だった。
「ステイルも来てるのか?だったら何でお前らと一緒じゃないんだ?」
「そりゃあとうぜんです、だって…………」
「そりゃあとうぜんです、だって…………」
禁書目録は今、学園都市に居ませんから。