とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 5-859

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匿名ユーザー

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「ちょっと待てって!なんでそうなるんだよ!!」


上条は再びテーブルに身を乗り出し、アニェーゼ達の方へと近づく。


これが当然の対応なはずだ。例え青髪に「コンのおバカぁぁあああああああ!!!」とツッコマれようが上条は3人を止める事に反対だった。


「…………学園都市にはホテルや宿泊施設が異常に少ねぇですし、その殆ど全てがBIP用の物……………その上、魔術側から来てる我々では泊まれないどころか学園都市の警備にも敵にも警戒される事は確実…………」
「じゃ、じゃあ女子寮って手が有るでしょうが!と、上条さんはツッコミを入れてみるのですがいかかでしょう?」


学園都市の女子寮も、安い所なら上条のアパートとほぼ変わらない値段で部屋を貸してくれる所なんて沢山ある。それに学園都市には勿論、外国からの留学生だっている。不審には思われない筈だ。


「それも契約書や個人情報の偽造が面倒臭いですし、それに何かしらのトラブルが起きてしまった時、学園都市内(つまりは科学全般)に不慣れな我々3人では対処しきれない可能性もあります」
「で、ですから一応我々とのコンタクトが取れて、学園都市に慣れていて、私達3人と面識のある人に1托した方が良いって…………あ、あの!これは私の意見ではありませんよ!!?」
「ふざけんな!要は俺に丸投げって事じゃねえか!!上条さんはあなた方の執事になった覚えはございませんよお嬢様!!」


半分噛みそうになりながら、上条は一気に捲し立てる。
が、半分以上手遅れになっていることを認識しつつも諦められない。


「!そ、そうだ!土御門っていう手が合ったじゃねえか!!あいつなら色々対処法とか知ってそうだし!!」


上条は自分の隣の部屋に住んでいる悪友、土御門元春の携帯へと電話を掛ける。
んでもって開口一番に「つーかお前この事知ってただろ今すぐ反省文を300字詰め原稿用紙5枚分書いて俺の元に持ってこいこの野郎!!」と言ってやるつもりだった。


『はいは~い~。こちら土御門元春の携帯だぞ~上条当麻~』


上条の予想に反し、携帯から聞こえてきたのは上条の知っているとある少女の声だった。


土御門舞夏、土御門元春の義理の妹でメイド学校に通っているのだが、兄である土御門元春ととても仲が良く、良くこの寮に遊びに来る。ちなみに料理がとてもうまく、自炊派である筈の上条のはるか上を行っていたりする。


「舞夏か?今すぐ、速攻で、高速で、土御門に代わってほしい。いないならあいつが今どこにいるか教えてくれ」
『ちょっと待ってな~…………兄きに「かみヤンがもうすぐ電話を掛けてくるだろうからこのメモ読んであげてくれニャ~」って伝言頼まれてるんだぞ~』


伝言という言葉に鋭く何か意味を感じる上条。
伝言と言う言葉は「誰かに言を伝えてくれ」と書く。


…………そんな事をわざわざするという事は…………


『え~と「約1週間ほど留守にする、あとは頼んだぜいかみヤン♪Ps俺のいない間、隣の部屋は臨時住人がいるから期待しても無駄だぜぃ」だって』


……無言で電話を切った。
この地球のどこかでニヤッ笑っているであろう土御門をタコ殴りにする事を心に誓い、くるりと後ろを振り向くと


「ふぅ…………それにしてもつまんねぇ部屋ですねぇ…………なんつーかいじりがいがないと言うか、微妙と言うか」


アニェーゼが床に寝そべりながら部屋の文句を言い……………………


「シスター・アニェーゼ、寝るのでしたらベットを使いなさい。はしたない上に通行の邪魔ですよ」


ルチアはどこから出したのか分厚く難しそうな本を読みながらちゃっかりテーブルを占領していて……………………


「あ、あの~……お夕食にデザートは付きますか?」


アンジェレネは上条の服の裾を引っ張りながらこんな質問をしてきた………………


上条はもう叫ぶ気力もないのか、溜息と共に、蚊のなく様な声で1言呟いた


「…………不幸だ……」

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