上条さんの寝癖がひどかったら、の巻
鮮やかな朝焼けに包まれる学園都市。その中のとある学生寮の一室の、洗面所から悲鳴が上がった。
「ぬぉおおおおう!!なんじゃあこりゃああああ!!」
悲鳴の主は不幸体質全開の少年、上条当麻だ。
「と、とりあえず水で濡らせば……」
キュッ、と栓を回して水を出し、手先を濡らして患部を触る。
「………、」
効果無し。
上条は濡らす量が足りないのだと思い、更に濡らすが、やはり効果が無い。
「くそっ、こうなったら……、あったあった」
すぅ、と息を吸い込み、
「てれれれってれ~♪ワックス~(のぶ代風に)」
濡れた手を拭き、蓋を開けて少量を手に取り、先程と同じように患部に付ける。
「よし、これでなんとかなったな」
ふう、と上条は溜め息を付くと、もさっ、と患部が崩れ落ちる。
「! ま、まぁこんなこともあり得るよな」
上条は驚愕したものの、冷静に治療する。
「おkおk、これで…」
もさっ。
………………………、
ふざけんなーっ!と少年の叫び声が木霊した。
「とうま、朝っぱらから何を一人ではしゃいでいるの?すごく近所迷惑なんだよ?あたしのお腹も減ってるんだよ?」
少年の悲鳴に、不機嫌そうな声色で銀色シスターが洗面所を覗き込んできた。
「ぬぉおおおおう!!なんじゃあこりゃああああ!!」
悲鳴の主は不幸体質全開の少年、上条当麻だ。
「と、とりあえず水で濡らせば……」
キュッ、と栓を回して水を出し、手先を濡らして患部を触る。
「………、」
効果無し。
上条は濡らす量が足りないのだと思い、更に濡らすが、やはり効果が無い。
「くそっ、こうなったら……、あったあった」
すぅ、と息を吸い込み、
「てれれれってれ~♪ワックス~(のぶ代風に)」
濡れた手を拭き、蓋を開けて少量を手に取り、先程と同じように患部に付ける。
「よし、これでなんとかなったな」
ふう、と上条は溜め息を付くと、もさっ、と患部が崩れ落ちる。
「! ま、まぁこんなこともあり得るよな」
上条は驚愕したものの、冷静に治療する。
「おkおk、これで…」
もさっ。
………………………、
ふざけんなーっ!と少年の叫び声が木霊した。
「とうま、朝っぱらから何を一人ではしゃいでいるの?すごく近所迷惑なんだよ?あたしのお腹も減ってるんだよ?」
少年の悲鳴に、不機嫌そうな声色で銀色シスターが洗面所を覗き込んできた。
「ご、ごめん、インデックス。だけどお腹減ってるのとこれは関係ないだろ?」
洗面所入口でこちらを覗き込んでいるインデックスを見る。
「…誰?」
こちらを見ている少女は何やら警戒している。
「誰、って、俺だよインデックス」
「とうまはどうしたの?」
「いや、だから俺!上条当麻だって!」
「そんな嘘付いても無駄だよ?とうまはね、頭がウニウニしいんだから。そんなぺたーってなんかしてないんだよ?」
「ウニウニしいってなんだよ!俺の頭は魚介類か!」
「それよりもとうまは?」
「だから俺だって!寝癖がすごいけど俺だって!」
必死に上条当麻であることを証明しようとしているのだが、全く信用してくれないインデックス。
そんなインデックスに、上条はあることを閃く。
「なぁ、インデックス」
「なに?」
インデックスの警戒心MAXな声に、うっ、と上条はたじろぐが、負けずに、
「俺の頭を噛んでみろ。そうすれば俺だってわかる筈だ!」
流石俺!でも痛いけど俺名案!、と上条が心の中で自画自賛していると、
「嫌だよ。なんでどこの馬の骨ともわからない人の頭を噛まなきゃいけないの?」
「そんなに信用無いの俺!?ってか、もう時間ねぇ!インデックス、昨日の残りが冷蔵庫に入ってるから
洗面所入口でこちらを覗き込んでいるインデックスを見る。
「…誰?」
こちらを見ている少女は何やら警戒している。
「誰、って、俺だよインデックス」
「とうまはどうしたの?」
「いや、だから俺!上条当麻だって!」
「そんな嘘付いても無駄だよ?とうまはね、頭がウニウニしいんだから。そんなぺたーってなんかしてないんだよ?」
「ウニウニしいってなんだよ!俺の頭は魚介類か!」
「それよりもとうまは?」
「だから俺だって!寝癖がすごいけど俺だって!」
必死に上条当麻であることを証明しようとしているのだが、全く信用してくれないインデックス。
そんなインデックスに、上条はあることを閃く。
「なぁ、インデックス」
「なに?」
インデックスの警戒心MAXな声に、うっ、と上条はたじろぐが、負けずに、
「俺の頭を噛んでみろ。そうすれば俺だってわかる筈だ!」
流石俺!でも痛いけど俺名案!、と上条が心の中で自画自賛していると、
「嫌だよ。なんでどこの馬の骨ともわからない人の頭を噛まなきゃいけないの?」
「そんなに信用無いの俺!?ってか、もう時間ねぇ!インデックス、昨日の残りが冷蔵庫に入ってるから
勝手に食べてろな!」
上条は信用してもらえないことに虚しくなったが、時間を確認すると、時間的に限界がきていた(頭のセットに手間取りすぎた)。
「あっ!」
「行ってきます!」
未だに不審がるインデックスに挨拶し、学生鞄を持ち、玄関を飛び出し、上条は学園都市を走り出し、学校を目指した。
上条は信用してもらえないことに虚しくなったが、時間を確認すると、時間的に限界がきていた(頭のセットに手間取りすぎた)。
「あっ!」
「行ってきます!」
未だに不審がるインデックスに挨拶し、学生鞄を持ち、玄関を飛び出し、上条は学園都市を走り出し、学校を目指した。