『旗男の苦痛~翻弄する寝癖~』
第二話 学校編そのニ
第二話 学校編そのニ
吹寄が立ち去ったので、全力疾走の疲れを癒すべく、上条は再び机に倒れた伏した。
「君。そこは上条君の席」
(…今度は姫神かよ)
何時の間にか近付いて来ていた姫神に声を掛けられ、上条は再び起き上がった。
「いや、俺だよ俺。上条当麻だって」
「嘘。上条君はもっとツンツン髪のウニみたいなトゲトゲしい。いわばウニウニしい頭をしている筈。それに俺俺詐欺\とか。ちょっと古い」
「本日三度目かな?ウニウニしいって聞くの。てか上条さんだってたまに酷い寝癖なときもあるんです!」
「そんな。バカな」
軽く俺俺詐欺\発言をスルーしたが、何故こんなにも皆は髪型で人を判断するのかと疑問に思う上条。
「本当に。上条君?」
「あぁ、本当だ。信じてくれよ姫神……」
うーん、と顎に手を当てて考えるような仕草をする姫神。
「わかった。もう一度確認するけど。上条君なのね?」
「そうだ」
上条の答えを聞くと、姫神は自分の席へと向かっていった。
もっかい寝るかおやすみー、と独り言を呟いて、上条はまた机に倒れ込もうとした。
「だから義妹こそ至高なんだって何度言えばわかるにゃー」
「土御門はんは毎日にゃんにゃん出来るんやろうが、普通は居ないんや!」
「い、居ないんかにゃー!?」
「君。そこは上条君の席」
(…今度は姫神かよ)
何時の間にか近付いて来ていた姫神に声を掛けられ、上条は再び起き上がった。
「いや、俺だよ俺。上条当麻だって」
「嘘。上条君はもっとツンツン髪のウニみたいなトゲトゲしい。いわばウニウニしい頭をしている筈。それに俺俺詐欺\とか。ちょっと古い」
「本日三度目かな?ウニウニしいって聞くの。てか上条さんだってたまに酷い寝癖なときもあるんです!」
「そんな。バカな」
軽く俺俺詐欺\発言をスルーしたが、何故こんなにも皆は髪型で人を判断するのかと疑問に思う上条。
「本当に。上条君?」
「あぁ、本当だ。信じてくれよ姫神……」
うーん、と顎に手を当てて考えるような仕草をする姫神。
「わかった。もう一度確認するけど。上条君なのね?」
「そうだ」
上条の答えを聞くと、姫神は自分の席へと向かっていった。
もっかい寝るかおやすみー、と独り言を呟いて、上条はまた机に倒れ込もうとした。
「だから義妹こそ至高なんだって何度言えばわかるにゃー」
「土御門はんは毎日にゃんにゃん出来るんやろうが、普通は居ないんや!」
「い、居ないんかにゃー!?」
教室の外から何やら騒がしい声が聞こえてきたので、睡眠中止。
(……朝っぱらからどんな話してんだよ)
「なぁカミやん!聞いてくれにゃー!」
「上条ちゃん、土御門はんが義妹義妹ってしつこいねん!」
土御門元春と青髪ピアスは教室に入ってくるなり、机に突っ伏す上条へと声を掛けたが、
「「あれ?カミやん(上条ちゃん)が居ないにゃー(おらへんで)?」」
おっかしいにゃー、ホンマでんな、と上条を探す二人。
「あ!カミやんの席に座ってるのは誰にゃー!」
「見慣れない面してまっせ、コイツ」
好き勝手言い出した二人は上条を、左右から圧縮した。
「痛ェ!何すんだよ!俺だよ俺、上条当麻!」
「にゃー、カミやんはもっとこう…」
「建てたフラグ並か、それ以上の髪が立ってるはずでっせ」
「旗を建てる度に髪も立つんだにゃー」
「そんなわけあるか!てかお前らもかよ!俺は髪の毛が立ってないと別人に見えるのかよ!」
ぎゃーぎゃーわーわー、と騒いでいると、始業チャイムが鳴った。
「はーい、みんな自分の席に座るですよー」
チャイムと同時に、とても教師とは思えない背丈の小萌先生が入ってきて、皆それぞれの席に戻っていく。
(……朝っぱらからどんな話してんだよ)
「なぁカミやん!聞いてくれにゃー!」
「上条ちゃん、土御門はんが義妹義妹ってしつこいねん!」
土御門元春と青髪ピアスは教室に入ってくるなり、机に突っ伏す上条へと声を掛けたが、
「「あれ?カミやん(上条ちゃん)が居ないにゃー(おらへんで)?」」
おっかしいにゃー、ホンマでんな、と上条を探す二人。
「あ!カミやんの席に座ってるのは誰にゃー!」
「見慣れない面してまっせ、コイツ」
好き勝手言い出した二人は上条を、左右から圧縮した。
「痛ェ!何すんだよ!俺だよ俺、上条当麻!」
「にゃー、カミやんはもっとこう…」
「建てたフラグ並か、それ以上の髪が立ってるはずでっせ」
「旗を建てる度に髪も立つんだにゃー」
「そんなわけあるか!てかお前らもかよ!俺は髪の毛が立ってないと別人に見えるのかよ!」
ぎゃーぎゃーわーわー、と騒いでいると、始業チャイムが鳴った。
「はーい、みんな自分の席に座るですよー」
チャイムと同時に、とても教師とは思えない背丈の小萌先生が入ってきて、皆それぞれの席に戻っていく。
「あら?上条ちゃんの席に座る、見慣れない子羊ちゃんは誰ですかー?」
上条の席の方を見て、不思議そうに首を斜めにする小萌先生。
(こ、小萌先生まで…orz)
はぁ、と上条は溜め息を吐くと、
「俺ですよ、上条当麻です」
「えぇ!?上条ちゃんはもっと黒々しくてウニウニしい頭のはずですー!そんなペッタリした髪型をした生徒が上条ちゃんには見えないですよー!」
「ねぇ、何?ウニウニしい、って表\現流行ってんの?俺にだって寝癖が酷いことありますって!」
そんなバカな、と言いたげな表\情の小萌先生やクラスメイト達を見て、上条は深く溜め息を吐いた。
不幸だ……。
上条の席の方を見て、不思議そうに首を斜めにする小萌先生。
(こ、小萌先生まで…orz)
はぁ、と上条は溜め息を吐くと、
「俺ですよ、上条当麻です」
「えぇ!?上条ちゃんはもっと黒々しくてウニウニしい頭のはずですー!そんなペッタリした髪型をした生徒が上条ちゃんには見えないですよー!」
「ねぇ、何?ウニウニしい、って表\現流行ってんの?俺にだって寝癖が酷いことありますって!」
そんなバカな、と言いたげな表\情の小萌先生やクラスメイト達を見て、上条は深く溜め息を吐いた。
不幸だ……。