「おまえ、俺以外の前でもそんな風に泣いてるのか」
「……馬鹿ぁ…あんた以外の前で、泣いたことなんて、ないわよ……」
「ほら、拭けよ。ああ…でも、その、なんだ……」
「心配、したのよ……」
「え?」
「心配、したんだから……」
「――そう、か。心配、してくれたんだよな」
「だから、これ以上…私を心配させないでよ。不安にさせないでよ。
泣くなって言うんだったら、泣かせないでよぉ……」
「……悪い。俺はたぶん、またおまえを泣かせるかもしれない」
「……うん」
「でも、必ず帰ってくる。帰って来ないと……おまえ、泣けないだろ?」
「……うん」
「それに、帰って来ないとおまえの泣き顔が見れないからな」
「……馬鹿ぁ」
美琴が少年の胸に顔を埋める。
こうしたリアクションに上条は慣れていない。
それでも、少しでも落ち着いてくれればと美琴の茶色の髪を優しく撫でる。
少女の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「泣き虫だな」
「うう……あと、ごめん」
「何が」
「シャツ……結構濡らしちゃうかも」
「……馬鹿ぁ…あんた以外の前で、泣いたことなんて、ないわよ……」
「ほら、拭けよ。ああ…でも、その、なんだ……」
「心配、したのよ……」
「え?」
「心配、したんだから……」
「――そう、か。心配、してくれたんだよな」
「だから、これ以上…私を心配させないでよ。不安にさせないでよ。
泣くなって言うんだったら、泣かせないでよぉ……」
「……悪い。俺はたぶん、またおまえを泣かせるかもしれない」
「……うん」
「でも、必ず帰ってくる。帰って来ないと……おまえ、泣けないだろ?」
「……うん」
「それに、帰って来ないとおまえの泣き顔が見れないからな」
「……馬鹿ぁ」
美琴が少年の胸に顔を埋める。
こうしたリアクションに上条は慣れていない。
それでも、少しでも落ち着いてくれればと美琴の茶色の髪を優しく撫でる。
少女の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「泣き虫だな」
「うう……あと、ごめん」
「何が」
「シャツ……結構濡らしちゃうかも」
ちょっといちゃれー風?