とある魔術の禁書目録 Index SSまとめ

SS 5-366

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匿名ユーザー

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プロローグ~とある少年の追憶Ⅰ~

いつからだろうか?自分と他の人が違うと気づいたのは。
聖堂の中には沢山の僕と同じくらいの子供たちがいた。
空いている席に座った。みんな何かを頑張ってやっていた。
隣に居た僕よりも子供な赤い髪の男の子が苦労して小さな火を蝋燭に灯していた。
何度呪文を唱えても何も起こらない子がほとんどだった。
きっとその子には才能があったのだろう。

魔術。それは才能が無い者たちが才能ある者と同じになる為の方法。
しかし、結局は才能の差が出てしまう。
灯りを灯したその子は自慢げに笑っていた。

ボクもやってみようと思った。
最大主教様が教えてくれた通り紙に文字を書く。《K(カノ)》意味は火(ひかり)。
そして小さく唱える。

「優しき火よ、汝の役割は月夜を照らす灯りなり」

紙は瞬く間に燃え上がる。
火は炎となって燃え広がっていった。
炎は全てを燃やそうとしていた。

その時ボクは気づいた。
自分が周りの子達と違う事に。

炎はまるで祝うかのように燃えていた。
新しい化け物(聖人)の誕生を祝うように…。


とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~


第一章 十月のとある日 学園都市統括理事長との接触Ⅰ

 人間はある映像を観ていた。
男にも女にも大人にも子供にも聖人にも囚人にもどんな人間にも見えてしまう人間はビーカーの中で逆さ釣りになり興味ぶかく映像を観ていた。
昨夜、彼か統べるこの街・学園都市に一人の侵入者が現れた。
侵入者の目的は牽制、交渉。学園都市が集めた『原石』である子供たちを無闇に扱うなというものだ。この際、学園都市・超能力者の第七位と戦闘になったが侵入者……名前は手元のとあるレポートによればオッレルス…『魔神』になれなかった男になす術なく敗れてしまった。

「魔神か。やはりアレでは気づいてないか…」

『魔神』魔界の神という意味でなく魔術を極め神に等しい存在になったモノ。
人間は如何なる科学技術か空中に浮かぶモニターを眺め呟く。
ここ学園都市第七学区にある『窓のないビル』は大能力者(レベル4)以上の空間移動(テレポート)系の能力が無ければ入ることは出来ない。
当然今ここに居るのは人間、彼一人のみだ。

「しかし、最大の『原石』があの程度とは……。やはり『プラン』には向かないか…」

魔神の方は放っといても問題ないだろう。理解できない、説明できないと思っている時点では支障はない。だが、第七位の方は問題だ。いくら『プラン』に向かないチカラとはいえあれ程の力の差があるとは。
彼のいう力の差とは文字通りの意味ではなく、理解しているかいなかだ。つまりは最低でも自覚的に『説明できない力』を使えなくては話にならないと言う事だ。

「理解できる・できない。違う意味だが同じ意味でもある。君はそうは思わないか?」

自分以外誰もいない部屋に人間……アレイスターは問う。

「魔神と聖人、原石と開発、魔術と超能力。全て人間離しているってだけの話だろう?」

返って来るはずない答えが返ってくる。いつの間にかアレイスターの前に一人の少年が現れた。

「ちゃんと気づいていたか。引き籠ってばかりだから鈍っているかと思ったが…。まぁ、あんなに盗撮機をばらまきゃ解んない方が可笑しいか」
皮肉げに笑いながら少年は右手を挙げる。
少年の右手には金属製のグローブがはめられていた。
『超微粒物体干渉吸着式マニピュレーター』通称ピンセットだ。
学園都市の空中に漂う滞空回線(アンダーライン)と呼ばれる超小型の偵察機みたいなものを操作する物だ。

「いつもながら感心するよ。いったいどこからそんなモノを手に入れるか不思議としか言いようがないな」
「良く言うぜ!あの警備は何だ?まるで穴だらけ。魔神候補が侵入してくるのを待っていたとしか言いようがない」

少年はアレイスターを睨めつける。そしてココに来た本題を話始めた。


第一章 十月のとある日 学園都市統括理事長との接触Ⅰ

 人間はある映像を観ていた。
男にも女にも大人にも子供にも聖人にも囚人にもどんな人間にも見えてしまう人間はビーカーの中で逆さ釣りになり興味ぶかく映像を観ていた。
昨夜、彼か統べるこの街・学園都市に一人の侵入者が現れた。
侵入者の目的は牽制、交渉。学園都市が集めた『原石』である子供たちを無闇に扱うなというものだ。この際、学園都市・超能力者の第七位と戦闘になったが侵入者……名前は手元のとあるレポートによればオッレルス…『魔神』になれなかった男になす術なく敗れてしまった。

「魔神か。やはりアレでは気づいてないか…」

『魔神』魔界の神という意味でなく魔術を極め神に等しい存在になったモノ。
人間は如何なる科学技術か空中に浮かぶモニターを眺め呟く。
ここ学園都市第七学区にある『窓のないビル』は大能力者(レベル4)以上の空間移動(テレポート)系の能力が無ければ入ることは出来ない。
当然今ここに居るのは人間、彼一人のみだ。

「しかし、最大の『原石』があの程度とは……。やはり『プラン』には向かないか…」

魔神の方は放っといても問題ないだろう。理解できない、説明できないと思っている時点では支障はない。だが、第七位の方は問題だ。いくら『プラン』に向かないチカラとはいえあれ程の力の差があるとは。
彼のいう力の差とは文字通りの意味ではなく、理解しているかいなかだ。つまりは最低でも自覚的に『説明できない力』を使えなくては話にならないと言う事だ。

「理解できる・できない。違う意味だが同じ意味でもある。君はそうは思わないか?」

自分以外誰もいない部屋に人間……アレイスターは問う。

「魔神と聖人、原石と開発、魔術と超能力。全て人間離しているってだけの話だろう?」

返って来るはずない答えが返ってくる。いつの間にかアレイスターの前に一人の少年が現れた。

「ちゃんと気づいていたか。引き籠ってばかりだから鈍っているかと思ったが…。まぁ、あんなに盗撮機をばらまきゃ解んない方が可笑しいか」
皮肉げに笑いながら少年は右手を挙げる。
少年の右手には金属製のグローブがはめられていた。
『超微粒物体干渉吸着式マニピュレーター』通称ピンセットだ。
学園都市の空中に漂う滞空回線(アンダーライン)と呼ばれる超小型の偵察機みたいなものを操作する物だ。

「いつもながら感心するよ。いったいどこからそんなモノを手に入れるか不思議としか言いようがないな」
「良く言うぜ!あの警備は何だ?まるで穴だらけ。魔神候補が侵入してくるのを待っていたとしか言いようがない」

少年はアレイスターを睨めつける。そしてココに来た本題を話始めた。


第一章 学園都市統括理事長との接触Ⅱ

「でだ。アレイスター。なんで俺がここに来たか解っているよな?」

パラパラと少年は左手に持っていた封筒から紙を取り出した。
紙…どうやら何かのレポートの様で数枚の紙をクリップで留めたものが幾つかある。
そのレポートの一枚目にはそれぞれ『禁書目録』『三沢塾』『妹達(シスターズ)』『御使堕し(エンゼルフォール)』などここ数カ月の間におきたとある少年が巻き込まれた事件のキーワードが書かれている。

「アレイスター。俺の友達を巻き込むのはよしてくれないか?」
少年は冷やかに笑う。
「『神の右席』あいつらは…いや『右方』は冗談では済まない。計画を今すぐ辞めろ」
「うん?その少年は偶然にも事件に巻き込まれただけのはずだか?」
人間は気にも留めない。
「あくまで白を切るか…。そんなに俺を怒らせたいか?」
「さて…。確かその少年の特徴は『不幸』だった気がするが?」

空気が張り詰める。少年は人間を睨み、人間は少年を見つめている。
「いいだろう。だが覚えとけアレイスター。アレはおまえの幻想など軽くぶち壊すと言う事を」

意外にも少年は背を向け歩き出す。

「フッ。この前にも似たセルフを聞いたばかりだ。しかし、君と彼が友達とはいつも不思議に思うよ」
人間の言葉に応じる気はないらしい。少年は最後に言う。
「暫くはこの街にいるつもりだ。何かあれば知らせろ」
少年はその場から消えてしまった。誰も居なくなった部屋で人間は呟く。

「『幻想創造(イマジンクリエイト)』と『幻想殺し(イマジンブレイカー)』か。さて両者の違いとは何だろうな」

少年がこの場でチカラを使えば学園都市は落ちただろう。
 少年は魔術師であり能力者であり、聖人であり原石でもある。そして魔神であり超能力者である。彼はいてはならない人間だ。ジョーカーは一枚で十分だ。

モニターを切り替えると『プラン』の進行状況が写し出される。

プランEX 『創造殺し(アンノーン)』稼働率34パーセント

「さあ、楽しい時間はまだ続くぞ!」

人間の幻想は止まらない。


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