
概要
世界樹から絶え間なく溢れ続ける雫は、やがてひとつの泉を形づくった。
その泉こそ、神秘の源泉『フヴェルゲルミル』。
この泉に方解石を浸すことで、不思議な文字が浮かび上がる「ルーン石」が生成される。
この文字は“ルーン文字”と呼ばれ、刻むには特殊な技術が必要とされる。
そのため、多くの場合は専門の“ルーン技師”がこれを担当するが、ごく一部のフィクサーや英雄の中には、自ら刻む術を身につけた者も存在する。
ルーン石は、刻まれた文字に応じて様々な効果を発揮する。
その泉こそ、神秘の源泉『フヴェルゲルミル』。
この泉に方解石を浸すことで、不思議な文字が浮かび上がる「ルーン石」が生成される。
この文字は“ルーン文字”と呼ばれ、刻むには特殊な技術が必要とされる。
そのため、多くの場合は専門の“ルーン技師”がこれを担当するが、ごく一部のフィクサーや英雄の中には、自ら刻む術を身につけた者も存在する。
ルーン石は、刻まれた文字に応じて様々な効果を発揮する。
たとえば「ケン(炎)」のルーンであれば、以下のように使用者の技量や意図に応じてチューニングが可能だ:
- 使用と同時に、石を中心として円状の炎を放つ
- 狙った方向へ棒状の炎を発生させる
- 炎ではなく熱を一定時間発生させ、カイロやコンロのように使う
- 武器に擦りつけて、一定時間火を纏わせる
こうした調整は使用者の練度に大きく依存している。
ただし、一つだけ絶対に変えられないルールがある。
ただし、一つだけ絶対に変えられないルールがある。
それは――ルーン石は一度使用すれば効力を失い、ただの方解石へと還るということ。
このため、ルーン石は基本的に使い捨ての手榴弾のような扱いをされる。
フィクサーや英雄たちは、即効性のあるバフアイテムや戦術道具として用いることが一般的だ。
このため、ルーン石は基本的に使い捨ての手榴弾のような扱いをされる。
フィクサーや英雄たちは、即効性のあるバフアイテムや戦術道具として用いることが一般的だ。
しかし、ごく一部の者たちはこの使い捨ての性質に強い反発を持っている。
彼らは“魔女の杖”——世界樹の枝から作られた、極めて希少な異産の杖を用いることで、
ルーン石を杖の先端に装着し、使用後も書き換え・再利用が可能な“魔法”のようなルーン術を実現している。
彼らは“魔女の杖”——世界樹の枝から作られた、極めて希少な異産の杖を用いることで、
ルーン石を杖の先端に装着し、使用後も書き換え・再利用が可能な“魔法”のようなルーン術を実現している。
ただし、この手法には大きな難点がある。
そもそも“魔女の杖”自体が滅多に手に入らない上、扱いも難しく、
ルーン石を大量に携行すれば済むという実用面から見れば非効率そのものである。
そもそも“魔女の杖”自体が滅多に手に入らない上、扱いも難しく、
ルーン石を大量に携行すれば済むという実用面から見れば非効率そのものである。
ゆえにこの技を実践する者は極めて少ない。
それでも、魔法のようにルーンを自在に操りたいと願い、
その非効率な道をあえて選ぶ者たちもいる。
それでも、魔法のようにルーンを自在に操りたいと願い、
その非効率な道をあえて選ぶ者たちもいる。
——そう、これはロマンに取り憑かれた、愚かで愛すべき者たちの戦い方なのだ。