概要
かつて隠祓會に所属していた、古くから続く名家・朝霧家。
その歴史の中で数多くの人材を暗叉へと輩出してきたが、彼らの活動は表立ったものではなく、常に裏方として動いてきた。現代の平穏を守るため、有力者を支え、その敵を密かに葬ることを役目としてきたのである。
しかし、時代が進み、殺しや暗殺といった行為が疎まれるようになるにつれ、その立場も次第に衰退していった。現在では生き残りをかけ、従来の暗殺業から方針を転じ、一般的なエネミー狩りへと領域を広げるなど、家の存続のための工夫を重ねている。
朝霧家の血筋が特異なのは、初代当主が鵺のエネミーを嫁に迎えたことに始まる。その子孫たちは皆、鵺の血を受け継いでおり、代を重ねるごとに薄まるはずのその力も、鵺という存在の特性ゆえに今も色濃く残っている。
鵺は猿の頭、虎の四肢、狸の胴、蛇の尾を併せ持つ――いわばキュマイラに近い性質を持つエネミーであり、他の種族との親和性が非常に高い。そのため血は人間と自然に混ざり合い、現代に至るまで一定の頻度で「鵺に近しい異能」を持つ者が生まれているのだ。
さらに、鵺の血の特性からか、純粋な人間同士の間にも、時折エネミーに近い存在、あるいは完全にエネミーそのものが生まれることさえある。
加えて、朝霧家は元来暗殺者の家系であったため、人間よりも素性を持たないエネミーを迎え入れる方が適していることが多く、古くからエネミーとの婚姻を繰り返してきた。
その結果、家系そのものが「エネミーのサラブレッド」のような存在となり、特異な異能や存在感を持つ者が頻繁に現れる家柄として知られている。
現当主である綾乃は六人の子供を設けている。エネミー故子沢山!夫は犠牲となった。
関係者
- 朝霧 綾乃 (朝霧家当主)
- 朝霧 京子 (当主の妹)
- 朝霧 新八 (当主の兄)
- 朝霧 龍馬(行方不明)(朝霧家長男)
- 朝霧 弥助 (朝霧本家次男)
- 朝霧 鳥龍 (次期当主筆頭候補)(朝霧本家三男)
- 朝霧 慈鳥 (朝霧家長女)(元当主候補)
- 朝霧 雪子(朝霧家次女)
