タリバンとは、アフガニスタンを2001年ごろまで支配していた勢力。
パシュトゥーン人の割合が多い。下の2010/11/10の記事にあるように「南部と西部では5割以上が共感する」と答えた。
タリバン懐柔で協調…英・パキスタン・アフガン(2013/02/04)
【ロンドン=林路郎、イスラマバード=横堀裕也】キャメロン英首相は3~4日、
アフガニスタンのカルザイ大統領、
パキスタンのザルダリ大統領とロンドン郊外で会談、2014年を期限とする北大西洋条約機構(NATO)軍撤収後のアフガン安定化策について協議した。
3首脳はアフガンの旧支配勢力タリバンの交渉参加に向けて協調することで合意、共同声明ではタリバンに対話参加を呼びかけた。
共同声明は、タリバンが昨年1月、アフガン政府との交渉の窓口としてカタールに事務所の設置方針を表明しながら、その後これを拒んでいることについて、「必要な手続きを経て開設」するよう求めた。また、両大統領は和平促進のため、パキスタン当局が拘束しているタリバンの服役囚釈放に向けて協力することで合意した。
両大統領には軍参謀長と軍情報機関トップも同行。特にパキスタン軍の情報機関である統合情報部(ISI)は、同国内に拠点を置くタリバンの強硬派「
ハッカニ・ネットワーク」への影響力を持っているとされ、今後、アフガンの安定化に向けて重要なカギを握る。
アフガニスタン:現状についてのNATO報告書 (al-Quds al-Arabi紙)(2012/02/02)
NATO報告:アフガニスタン軍がタリバンを支援…タリバンは政権に返り咲きとハーミド・カルザイ現大統領を打倒に自信
2012年2月2日『クドゥス・アラビー』
【ロンドン:本紙】
「タリバンの状況」に関して報道機関にリークされた報告書は、北大西洋条約機構(NATO)の困惑を示している。NATOは、アフガニスタンにてタリバンに対する戦争を率いている。
この報告書はなにがしかの立場を代表するものではないが、これが報道機関に漏れたということだけでも危険な広がりを残すことだろう。特にフランス大統領がアフガニスタンからフランス軍を撤退させると決定した中、危険な広がりを残すだろう。フランスの決定は、先月(1月)にアフガニスタン兵士により4人の兵士が殺害された後とられた。
サルコジ大統領の決定が報告書と関連しているか分からないかもしれないが、現地における状況は、タリバンは和平交渉とドーハに事務局を開設することに合意したにもかかわらず、対話に危機を脱する道を見いださず、戦闘継続に勝利を実現する道を見いだしていることを示している。またこの報告書はアメリカ軍高官の手によって、4千人のタリバン捕虜の証言と彼らに対する2万7千回の尋問に従って作られた。
また報告書は、アフガニスタン治安部隊がパキスタンのタリバン支援に関与していることを明らかにした。その上、報告書はタリバンは戦争(継続の)決意であり、勝利を達成し政権に返り咲くことを楽観視していることも明らかにした。勝利と政権返り咲きへの楽観は、タリバンの幹部、活動家、兵士が持っている確信である。
(後略)
「武装勢力との対話支持」8割超す アフガン国民意識調査(2010/11/10)
【ニューデリー=田北真樹子】アフガニスタンのカルザイ政権がイスラム原理主義勢力、タリバンなど武装勢力との和解・対話を進めようとしていることについて、8割のアフガン国民が支持を表明していることが9日に公表された「国民意識調査」で分かった。国民の多くが軍事作戦だけの治安回復には限界があり、政治的解決しか選択肢がないと感じ始めていることが浮き彫りになったといえる。
調査は2006年から毎年実施されている。武装勢力との和解・対話方針については、前回の71%から12ポイント増の83%が支持を表明した。アフガン東部、南東部、北西部でその意識が強かった。男性の支持率は88%で、女性の支持率(78%)より高かった。
一方、武装勢力に共感すると回答した人は、前回の56%から16ポイント減の40%に落ち込んだ。それでも、タリバンの影響力が強いとされる南部と西部では5割以上が共感すると答えた。
タリバーンのNO2拘束、ビンラディン容疑者とも接触か(2010/02/16)
ワシントン(CNN) 米政府高官は15日、アフガニスタンの反政府武装勢力
タリバーンの司令官、
アブドル・ガニ・バラダル師が拘束されたことを明らかにした。
バラダル師は
タリバーンの最高指導者オマール師に告ぐナンバー2で、国際テロ組織
アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者にも近い人物だったとされる。パキスタンの情報当局者がCNNに語ったところでは、同国南部の商都カラチで数日前に拘束された。
ニューヨーク・タイムズ紙は米政府関係者の話として、パキスタンと米国の情報機関が極秘で実施した作戦によりバラダル師を拘束し、パキスタン国内で勾留・尋問していると伝えた。
一方、アフガニスタンのタリバーン広報担当、ユスフ・アマディ氏はバラダル師が拘束されたとの情報を否定。同師はアフガニスタン国内にいて活動を続けていると述べた。
関連項目
最終更新:2013年09月25日 10:39