【詳細】
オルフェンズ外伝に登場する漆黒の装甲を持つガンダム・フレームタイプMS。
当初はフレームに
ASW-G-29 ガンダム・アスタロトオリジンのほとんどのパーツを装着していた謎のガンダム・フレームとして登場した機体であり再登場した際に機体名が判明した。
その正体は正式なガンダム・フレームを使用した「ガンダム」のうち1機であり、ソロモン72柱の地獄の37の軍団を率いる序列47番の強大にして大いなる公爵、「ウヴァル」の名を冠すMS。
機体は廃棄状態で長らく放置されていたコロニーの動力付近で眠っていたところを、当時コロニーの解体事業に入札していたタントテンポ担当者として働いていたロザーリオが発見。
その後密かに運び出し保管していた。
発見当時は頭部の一部パーツのみが残り、あとはフレームだけという裸同然の姿あったため、ロザーリオはそれを補うための相応しい装備を探していたようだが、
そこへかつてヴォルコ・ウォーレンの父親を陥れウォーレン家を断絶に追い込んだヴィル・クラーセンから
ASW-G-29 ガンダム・アスタロトオリジンのパーツ提供を受けそれを装着している。
ヴィルがアスタロトのパーツをあえてあてがったのは因縁の有るヴォルコに対するあてつけのためであり、一部のパーツは揃いきっていないため、
そこは独自品で補ったり、むき出しとなった部分を覆い隠す
シールドを装備することで耐久性の問題をクリアしている。
ただ1度目の戦闘においてはシールドの装備がないそのままの状態でアスタロトと交戦し、2度目の相対において
スパイクシールドと
ラウンドシールドを装備し、
低下した防御力を補って、
グレイブに代わる装備としてより強力な
マイニングハンマーと対物ライフルを装備しているとより実践に向けた調整が施された。
アスタロトオリジンが機動性を重視したセッティングであるため、そのパーツの大部分を着用しているこのウヴァルもまた機動性に長けている。
本来は大気圏を飛翔可能なバックパックの高出力ブースターは可変式ブレードシールドが存在しないため単なるブースターとしての役目のみだが、
脚部のブースターと合わせることで高い機動性と運動性をウヴァルにもたらしている。
アスタロトとの相対に敗北し、更にはナナオに裏切られたロザーリオが死亡したためアスタロトオリジンのパーツはほぼ回収されたが左腕の装甲など残り18%のパーツは今も行方不明のままである。
ナナオがアスタロトを強奪したが、恐らくこの機体はパーツを失ったままの状態でヴォルコ達が保管していると思われる。
2期ではアスタロトが速攻で戻ってきたためパーツを剥ぎ取られた本機の出番はなく物語が進んでいったが、
ヴォルコはほぼフレーム状態になっていたウヴァルを本気で忘却して放置していたらしく、それに目をつけたジャンマルコが独自品の装甲で補い、
武装を補填、ハクリ兄妹の兄であるサンポをパイロットとしたアスタロトの補佐役として
ASW-G-47 ガンダム・ウヴァルユハナとしてロールアウトした。
【余談】
ウヴァルとは上記にもある通り、ソロモン72柱の地獄の37の軍団を率いる序列47番の強大にして大いなる公爵のこと。
最初は力強いヒトコブラクダの姿で現れるが、望めば人間の姿にもなれると言われエジプトの言語で話すがその口調は完璧ではないとされる。
女性の愛をもたらし、過去・現在・未来について語り、敵味方の間に友愛の情を生じさせることもできるという。
ウヴァルがなぜアスタロトのパーツを使った状態で設定されたのかは公式的な発言がないためわかっていない。
ウヴァルとアスタロトの共通点と言えば、階級が「公爵」であるくらいか。
なおカメラアイが4つ目になっているように見えるが、実はツインアイに被せるような形で頭部アンテナにもセンサーがついており、それが正面から見た場合重なって複眼に見える構造になっている。
HGプラモデルが2021/4/8に発売。
アスタロトオリジンの色変え+独自パーツで外見を再現。武装はもちろん新規でグレイブとマイニングハンマーは両方付属している。
ウヴァルのパーツ構造を見る限り、アスタロトのパーツで見つかっていないのは、
可変式ブレードシールド、メインカメラ及び側頭部以外の頭部装甲、左腕の装甲一式、左脚部の膝から下、バックパック中央部のスタビライザー、
ショットガン、
スレッジハンマー、
γナノラミネートソードと思われる。
最終更新:2023年09月29日 00:46