【詳細】
ブルワーズが使っていたグシオンは海賊行為を目的とし耐弾性を重視した重装甲に身を包み、ツインリアクターの莫大なパワーによってその重量を強引に動かすという歪な改修が施されていた。
そのため接近戦でのパワーと重装甲に裏打ちされたナノラミネートアーマーの耐久性は特筆すべきものではあったが、増加装甲ゆえの凄まじい重量を動かすため運用は無重力空間に限り、高出力スラスターで無理やり飛ばしている上に、その稼働時間を延長するため積み込んだ燃料タンクがさらに機体重量を増やすという悪循環に晒されていた。
もはや初心に戻って軽量化しておけと言いたくなるレベルである。逆にそれほどエネルギー効率の悪い機体を動かしてもなんとも無いガンダム・フレームの強靭さ、リアクターが生み出すエネルギーがどれほど莫大であるかがよく分かる例と言える。他にこのような歪な改修のガンダム・フレームは(今のところ)登場していない。
72機もあるとネタ機体もありそうではあるのだが。
そんなグシオンを焼き直し【リベイク】するにあたり、増加装甲は全て取り外して素のフレーム状態にまで戻された。
そして鉄華団の道中での戦闘で鹵獲したMSのパーツや、おそらくテイワズが供給したと思われる
ASW-G-08 ガンダム・バルバトスの予備パーツを流用することで着工時間の大幅な短縮に成功し、改修開始から短時間で戦闘に投入することが可能になった。
その結果見た目はバルバトスに似ることとなったがそれでも多くの部分は新造されており、増加装甲と増設燃料タンクという着ぶくれの原因を取り除いたことで10t近くも軽量化に成功し機動力が向上。
さらに外した装甲の一部はその耐久性を買ってシールドとして再利用し低下した耐久性を補強するという形で無駄もなく、ガンダム・フレームが本来持っていた環境下を問わない高い汎用性が復活したことであらゆる戦闘に対応できるマルチな機体として生まれ変わった。
リアアーマーとして上記の通りかつてのグシオンの背部装甲を流用したシールドを装着し、分離してマニピュレーターで保持が可能。
かつての堅牢性は健在であり、うまく角度をつければ全開のキマリスの突進さえいなせるほど。
裏側のハードポイントに武装を懸架しておくこともでき、
グシオンリベイクハルバードや、ロングレンジライフルを分割してシールド裏に装着できる。
またかつてのグシオンの脛の部分を流用したスラスターポッドがバックパックから伸びており、その内部にグレイズのものを流用した隠し腕を装備している。
阿頼耶識を通してコントロールすることで通常のアームのように動かすことが可能な上、この隠し腕はメインアームとほぼおなじ出力を持つため、120mmライフル程度であればメインアームと同じ精度での射撃が可能。
メインアームで相手を組み伏せている隙にハルバードを保持し、動けない相手をぶった切る等ガンダム・フレームの圧倒的なパワーを活かし接近戦で最大の戦果を発揮する。
プラモの説明書では特に説明されていないが恐らくこの腕はグレイズ改をニコイチした際に余ったものと思われる。
鹵獲したグレイズは売却されているが、グレイズ改弐の説明ではリアクター周りに関してだけ言及されていたので残されたパーツを使った可能性もある。もっともグレイズ系はこれまで多く撃破しているため、鹵獲したものを使った可能性も否めない。
頭部は標準モード用に装甲の一部が変形するようになっていて、装甲を閉じた狙撃モードでは機体のセンサーを阿頼耶識システムでパイロットと連動させることで、電磁波など本来視認できないものを視認可能にし高い命中精度を実現。
接近戦においては装甲を展開してガンダムフェイスを露出させた状態になり、生身の感覚に応じた情報を送ることで格闘戦に対応する。
機体色は元のグレイズとは大きく異なるカーキ色であるが、百里の装甲と同色なのでそれの流用か?
最終決戦においてはこれまで設定のみで搭乗していなかった
グシオンチョッパーなどを含めたフル武装で地球のギャラルホルンのMSと部隊で戦い、単身で多くのグレイズを破るに至った。
しかし長旅による戦闘ダメージの蓄積は甚大であり、テイワズによって
新たな姿へと改修が行われた。
【余談】
リベイクとは焼き直しを意味する。
最終更新:2024年10月31日 18:15