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【刈者と生者と塩】

 闇にまぎれて生きる、いや闇にまぎれて死んでいる。俺たちゃアンデット人間なのさ~。
 そんな妖怪人間上等な国スラヴィア。ジャス○ックも怖くない、死んでるから。
 国のトップは死神の愛玩人形サミュラ。冗談でも愛玩人形にダッチワイフとかルビ打っちゃダメ。ころころされるどころじゃ済まない。消し炭にされる。たぶんこのSSの筆者も、そう遠くない未来死ぬ。
 だいたい、国の守護神が死神って時点で不吉ですよね。そりゃ住民も死にますよ。死んでても生きてんですけどね。いや、動いてる?そういう意味では、闇にまぎれて蠢いている?
 ただ死国スラヴィアといっても生きてる人間もいるわけで、そこんとこ死神さんはどう思っているんだろう?
「生という前提条件があるから死が存在できる、とか。そんな感じだねー。ナマモノが存在しなくなると、残念ながら僕の存在は意味なくなるしー。ようは加減だよね。おにぎりにほんの少しお塩を加えると美味しい?みたいな?」
「ほんのすこしのスパイス、という意味合いでおっしゃっているなら、おにぎりよりもスイカの方が例として適している気がします」
「えー、甘いものに塩かけるとか外道だよ外道。あんなの食えたもんじゃないよ。塩バニラとかも外道。僕が神だったら、最初にスイカに塩かけた人物をこの世から抹消してるよ」
「・・・抹消したんですか?」
「うん」
 なんて会話があったとかなかったとか。真偽は割りとどうでもいいことなので、割愛。それにしても割愛って便利な言葉ですよね。内容を考えていないだけだったとしても「割愛」の二文字で誤魔化せる。今回の物語は、この「割愛」をフューチャリングしていこうかなー(という手抜き)。

 お話戻して死体蠢くスラヴィアの国に、厄介な存在がありました。もう何百年も前の話になります。後に大虐殺として語り継がれることになる事件を起こした人物、いや死物?刈者アドグラフィスの存在です。
 彼は首なしのデュラ、放浪卿エルバロンとならぶ災害級の死族でした。しかして死にながらに明確な自我を残す死族でもありました。明確な自我とはつまり「快楽をもって生きとし生けるものを殺害する意思」でありました。人の力ではどうしようもできない天才級の天災が、知能と意思を残したまま死族となり、スラヴィアに住まう人間を次々と殺害していきました。
 アドグラフィスの生者たちへの殺害は長いあいだ続きました。が、アドグラフィスの殺人は長い間放置されていました。なぜアドグラフィスが放って置かれたのか。答えは簡単で、スラヴィアが死者のための国だからです。貴族たちが、生き物に傾ける愛情はそれほど大きくはないのです。もちろん、生き物を家畜のように可愛がっている貴族は別です。領内の生き物が殺されれば、報復を行います。
 アドグラフィスの厄介なところは、それを考慮する知能が残っていたことでした。どの領地でどれだけの殺人が許容されるのかを、的確に判断する頭脳があったのです。
 そうしてアドグラフィスは明確に分水嶺を読みながら殺人を犯し続けました。スラヴィアの貴族たちがアドグラフィスを討伐するために重い腰を上げたのは、スラヴィアの生者が半数を切った後でした。
 ここからは各領地の貴族たちがアドグラフィスの討伐に注力しました。最初にアドグラフィスを討伐出来たものには、褒章を与えるという制度も作られました。それでも、アドグラフィスは捕まりません。彼は生者しか殺害しませんが、腕っぷしは滅法強く、狡猾な人物でした。立ち向かうべきには立ち向かい、貴族と対峙すれば必ず逃げることを優先する。そうやって彼は様々な貴族の領地を転々として、殺人を犯して続けて行きました。
 天才級の天災によって、スラヴィアは真の死国へと向かいつつあったのです。

 - End -

「あれ?終わりですか?」
「ん。終わりだよー。以下割愛!とかいっちゃって」
「え。でも、これだと不完全燃焼じゃありませんか?ここで終わっちゃうと、スラヴィアから生者が居なくなって目出度くバットエンドですよね」
「うん。そうだね!それでいいんじゃない?」
「いえ、ここままじゃ、SSとしての体裁が取れていませんよっ!アドグラフィスTUEEEEEEEして、なんのこっちゃわからないままで読者の怒りを買って終了ですよ!」
「でもなー、結末聞いてもシラけるだけだよ?」
「いいじゃないですかシラけてもっ!せっかくこんなアホらしいSSを、ここまで読んでくださった方々に失礼ですよ!教えて下さいっモルテ様っ」
「とか言ってるけど、姫も結末は知ってるじゃんかー」
「モルテ様が堕とした死族のなかで、珍しくモルテ様に直接処罰された人ってことは知っていますけど・・・。詳しい経緯は教えて貰ってませんっ」
「そっかー。姫がそこまで知りたいって言うなら仕方ないかなー」
「はいっ!お願いします」

「…さっきも言ったけどさ。スイカに塩って外道だと思わない?」

「は?」
「アドグラフィスのやつが面白い殺し方してるから、ちょっかい出しに行ったらスイカの話になってさー」
「まさか」
「『スイカに塩の良さがわからないとは、死神もお子様だな』とか言ってきたわけ」
「つまり」
「やっぱ塩が一番合うのはオニギリだよ」
「・・・抹消したんですか?」
「うん」
 なんて会話があったとかなかったとか。真偽は割りとどうでもいいことなので、割愛。
 とかまぁ、ヒドいオチである。死神が国を救うこともあるようだ!死神信仰もわるかない!とか上手く纏めた感じになれば良いだろう!
 以下割愛!


  • スラヴィアの人権は地球とは違っててモルテの前に情はなし! -- (名無しさん) 2014-02-03 22:42:32
  • すらヴぃあ は やっぱり くるってる な!(いい意味でも悪い意味でも -- (名無しさん) 2014-02-14 23:39:06
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最終更新:2014年02月03日 00:04