スラヴィア

~昼と夜まったく別の顔をもつ国~

異世界国家


社会体制:封建制貴族至上主義社会

はるか昔、死と霊魂を司る神モルテによって生み出された「神祖の吸血姫」サミュラとその下僕達によって建国された国家
神祖の吸血姫サミュラから力を分け与えられ生み出された様々な有力アンデッドが貴族として各地方を統治し、アンデッドではない亜人などはアンデッドの糧として日々を生きている

長い間のアンデッドによる統治の結果完全なる奴隷化社会が確立されており、スラヴィアの人々は当然のようにアンデッドが統治する今を受け入れ、彼らの糧となることをむしろ祝福されるべき栄誉なことだと考える異常な状況が日常となっている。

支配層であるアンデッドもスラヴィアの人々のことをある種(財産としての家畜的な意味で)大事にしているためアンデッドの糧となることを除けば比較的豊かな生活が約束されている。

地方を統治する有力アンデッドが自分の支配領地を拡大するために闘争に夜な夜な明け暮れている
彼らにとって領地を広げ、そこに住む領民をどれだけ手に入れるかが至上の生きがいであり
また他の勢力のアンデッドを破壊することでより強大な力を手に入れることもできることから、この闘争が終結する目処はまったく見えない

このアンデッド達の夜の戦いには様々なルールが定められている
1.領民に危害を加えてはならない
2.領民の田畑・集落に軍を置いてはならない
3.戦いに参加するのはアンデッドを基本としそれ以外はスラヴィアの外からの者とする

彼らの戦争は一種のチェスゲームのようなものであり、スラヴィアの絶対的支配者である神祖の吸血姫こそがこの遊戯を最初にはじめ最後まで愉しむ権利を有している

スラヴィアの産業

貴族領に住む生者達が自分達の生きる糧を自分達で生産し、自分達で消費すると言う自給自足が成り立っており、割と牧歌的な生活を送っている
その為海外との貿易などはそれ程盛んでなく、他国に誇る輸出品や特産品は特に無い
ただし夜の饗宴は、その人間離れ・浮世離れした超絶的な決闘風景から見学したいと言う者が後を絶たず、これが観光として成り立っている

スラヴィアの風俗・文化

生者の国民は牧歌的な生活を送り、昼間は極めて平和で穏やかな何も無い国に見える
だが夜はアンデッドの貴族達が支配する狂乱と殺劇と熱狂の国へと変貌する。そしてこの貴族達こそがこの国の支配者であり、生者達は貴族の家畜に過ぎない
この国の生者達は死者の食料であり、驚くべき事に皆その事を受け入れている
それどころか支配者である死者の供物となる事は生者達にとって最高の栄誉であり幸福である
この国では死は終わりではなく永遠の始まりであり、恐怖ではなく憧れなのだ
そして貴族達のデスゲームは絶対君主吸血姫サミュラを楽しませる為の余興であり、自らの欲を満たす為の娯楽でもある
生者は貴族の家畜であり貴族もまたサミュラの奴隷なのだ

スラヴィアの歴史

ミズハミシマイストモス、ドニードニー三国の真ん中に存在する緩衝地帯であったスラフ島を、吸血姫サミュラが占領して出来た国がスラヴィアである
およそ400年前、どこの国の領土ともはっきり定まっていなかった巨大な島スラフ島で、吸血姫と呼ばれるアンデッドの始祖が死者の国の建国を宣言
動く死体『アンデッド』と言う常識離れした存在の開国宣言に危機感をあらわにした各国は、近隣のイストモスやミズハミシマだけでなく世界各国から兵が出された
この時の動乱が後に言う『スラフ島戦役』である
かくして世界中の軍を相手に勝利を収めたスラヴィアは独立を果たし、ここに余にも珍しい「死者の国」が誕生したのであった

スラヴィアの主なネタ

★《屍姫サミュラの名称は公式設定です》

吸血姫サミュラ

「神祖の吸血姫」「屍姫」などと呼ばれる死神モルテによって生み出された最初のアンデッド
モルテから授けられた力を分割して多くのアンデッドを生み出す
生前は地球から異世界に迷い込んだ地球人だったと言われている
モルテに溺愛されているがその性質としては「出来の良い人形を愛でる」というものに近く
モルテの好みや思いつきで服装だけでなく体のパーツなどもいろいろ変更されたりしている
しかし最終的には一周してオリジナルの容姿に落ち着くようだ

貴族

吸血姫によって神の力の一部を分け与えられて生み出されたアンデッドの中でも有力な力を持つ個体の呼称
彼らも自分の力を分割して配下のアンデッドを生み出すことができる
現在はスラヴィア各地に大小の支配地域を形成し夜な夜な闘争に明け暮れている

アンデッド

死神モルテの思いつきと戯れによって生み出された存在
一度生を終えた肉体にモルテの力の一部を埋め込むことで再び仮初の命を得た存在
埋め込まれたモルテの力が強いほど強力な個体となる
また生者から生命力を摂取することで体の修復や持久力の強化などを行うことができる

異世界にホモ・サピエンスは生息していないので
基本的にアンデッドは亜人から構成される
例を出すと多くのスケルトンは尾を持ち
蟲人のスケルトンは外骨格のみが動く彷徨う鎧のようになるのだ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年03月30日 21:57