ふと覗き込んだご家庭の厨房では、いましも下着が鍋で煮られようとしているところだった。
目の錯覚ではないかと二度見したのがトドメとなった。そう、最初に目に入ったのはなんとなく下着のような色と形と質感をした物体が鍋の中で泳ぎ始めたところだった。これだけならまだ、「異世界の食材は時に下着に酷似しているんですね」と自分に言い聞かせることが出来ただろう。だがあろうことか、鍋の前に立ったマダムは腹回りが僕の倍はある豊満な体系の持ち主だったが、その体つきに似合わずいとも軽やかに下帯を脱ぐと鍋に投げ込んだではないか。「異世界の下着は食材である」という恐るべきテーゼが僕の心の中に生れ落ちたが、産声を上げることすらできずに息絶えた。そうとも。いくら異世界だからってあっていい事と悪いことがある。
こんな常識に往復ビンタを食らわせるような有様を見て僕が悲鳴を上げずにすんだのは、以前に似たような光景を目にしたことがあったためだと思う。あれは僕の伯父さんが、塩素系漂白剤の香りとプールのにおいの驚くべき類似性に気付いてしまったのがきっかけだった。伯父さんは実験を繰り返した末、得られた成果を見せびらかす相手として僕を選んだ。伯父さんが自慢げに示した鍋はぐつぐつと煮えたぎり、吹き上がる湯気はガス室のような趣を添えていた。実験場所の倉庫は人類滅亡前夜のような雰囲気が充満し、そのなかで伯父さんは過呼吸になったサメのように笑った。息を呑む僕の前で、伯父さんは煮込んだスクール水着を取り出すと自分の顔に押し付けた。顔面をやけどした伯父さんはけたたましい悲鳴をあげ、聞きつけてご近所の皆様方が駆けつけ、僕は伯父さんを庇うために、伯父さんは悪魔に憑かれたのだと主張した。あたりの地獄とゴミ捨て場が業務提携したようなありさまにくわえて、たまさか世間ではエクソシストブーム(リメイク版)がきていたことも幸いした。事態を重く見た親族会議は伯父さんをバチカン市国へと送り込んで本式の悪魔祓いにかけることになり、伯父さんは有無を言わさず飛行機に押し込まれて異国の地に消えた。最終的に伯父さんはこの絶体絶命の境地からどうやってか抜け出し、十も年下の秋田美人を捕まえて故郷に凱旋することになるのだが、それはまた別の話だ。
伯父さんの行動は勇気と好奇心の賜物だとおもう。だが、目の前のこれはなんなのかといわれれば、僕は黙るしかない。
僕が遭遇したこの事態について語る前に、まず補足をしておくべきだろう。特に、人の家のキッチンを勝手に覗き込むというはしたない行為に訴えた理由だけは述べておきたい。緊急事態だったのだ。一言で言うと、僕は腹が減っていた。
いやいや、これではただの飢えた獣の言い草だ。さらに補足しよう。僕は
ミズハミシマ目指す旅の途上で、あやうく行き倒れるところだったのだ。
控えめにいっても地獄の旅路だった。思い返すほどに、僕の心臓からは血が流れる。
まず最初に分からされたのは、この
オルニトという国は飛べない人間のために何もかもが都合よくあつらえられているわけではないということだ。僕の飛び出したところからしてどんづまりだった。そこらに広がっているやれ路やら畑やら建物やらからは到底想像もつかないことだが、実はいま僕がいるのは空飛ぶ島の上なのだ。
「おーよー、そうなのよーあんちゃん」
思い出されるのはこの事実を教えてくれた農夫のおっちゃんの顔だ。生まれた直後までは眼光鋭い猛禽類だったようだが、どこかで路を間違えたらしく――ここの言い方を借りれば「乗るべき気流を間違えて」――フォアグラにされるダチョウだかアヒルだかのように緩みきったご尊顔の持ち主として完成を見た御仁だ。これから待ち受ける運命の残酷さに身震いする僕をよそに、おっちゃんは能天気極まりない口調でそもそもなーと言葉を継いでいたものだ。
「
ハピカトル様のすごい力でな、この島はういとるのよ。どうよすごかろーんー? なんでかーちゅうたらそれはねえ、神様のおかげなんよ。あれ、これもういうたっけな。わしホラ、頭悪いから何度も同じこと言うんよ。かーちゃんにもよーいわれてねー。こないだもねーかーちゃんがねー、あっこのこないだっつうのはわしらが結婚したときの話でねー」
げに拝むべきは翻訳加護のありがたみだ。猛禽類のおっちゃんが発する言霊はまさしく日本の田舎に数限りなく生息する暇なおっちゃんそのものだった。いやもう、田舎のおっちゃんというやつは人懐っこいが話は長く、しかも際限なくわき道にそれていくのだ。このオルニトでもそれは例外ではなかった。
僕はその場から転げるようにして逃げ出し、路行く人をだれかれとなく捕まえては、島から出るにはどうすればいいかとたずねて回った。
大方の口を揃えて曰く、「難しいねぇ」。
オルニトの島は空に浮かんでいる。当然の帰結として入る手段は空を飛ぶことしかない。出るほうはもう少し選択肢があるとの事で、喜び勇んで聞いてみたところ出てきたのは「飛び降りて、地面につくまでの間に何とか風の精を説得する」と「飛び降りて、なにか奇跡が起こるのを期待する」「面倒くさがらずにちゃんと羽ばたく」の三つ。その時点で僕はだいぶ世をはかなみつつあった。だが、自殺するなら飛び降り以外の方法をとりたかった。辞世の句だって残したいではないか。県の小学生俳句コンテスト字あまりの部で六年連続優勝のグランドスラムを果たした身としては、俳句を詠む機会は逃すことあたわざるのだ。
浮遊島 はるか眼下を 見下ろせば ふるさと遠し こぼるる涙
季語? 勘弁してもらいたい。何しろここは異世界、季節なんてわかりゃしないのだ。大体今の季節は何ですか。
とにかく、僕はこの島に閉じ込められた格好になってしまった。絶望は容赦なく僕の身を苛み、おかげで僕はここオルニトの地で行き倒れ志望者として華々しいデビューを飾ることとなった。異世界人ということで物珍しげによってくる人々から食事を貰い、酒場でお酒を飲まされてちやほやされ、翌朝になって店の外でさっきまで胃の中に入っていた代物とお近づきになりながら目覚める日々。全く気分は晴れなかった。いつまでこんなことを続けていられるのかという思いが肝臓の辺りでわだかまっていた。
そこで河岸を変えるべく巷に彷徨い出てみたところ、冒頭の下着煮込みに遭遇してしまった。ことの次第は、大体こんな感じである。
しばらくすると落ち着いてきた。いまこそ善後策を講ずるべき時だった。解決すべき問題は二つ。1.敷地への不法侵入をごまかす 2.空腹を満たす 3.眼前での儀式を努めてみなかったことにする。
とりあえず最初と最後はこの場から走り去ることで解決できるだろう。だが二つ目が邪魔をする。そう、僕は腹が減っているのだ。食欲は荷物をまとめはした――そう、父が「これ健康に良いんだってさ! 今日から味噌汁の代わりに出してくれ」とのたまいながらゴーヤと豆乳とレバーをミキサーにかけているのを目撃してしまった僕の母のように。だが出て行くには至らなかったのだ。これまた僕の母のように。それにしてもあの時は本当に危なかったと思う。実際母は実家に帰りこそしなかったものの、ヒースロー空港までは行ってしまったわけだし。
話がそれた。何度も言うが、僕は腹が減っていた。そして腹が減っているときの僕はライオンであり、不意に届いた請求書でもあり、暴徒がはがして警官に向かって投げつける敷石でもある。何事も僕を阻むことなどできはしないのだ。
ためらいは一瞬で消えた。僕は鍋をかき回しているマダムに呼びかけるべく息を吸い込んだ。
とたんにマダムのくちばしから絶叫がほとばしった。
いや、違った。叫び声ではなかった。それは歌だった。つよく激しい旋律と声量が聞き手を圧倒するパワーソングだ。
歌はまず、非常に高圧的な呼びかけで僕の度肝を抜いた。大体の意味するところは「おいそこのゴミ屑野郎」ぐらいだったと思うが、威力は段違いだった。具体的な文言を思い出そうとしただけでも心の中が畏怖と恐れに満たされてしまう。僕の心に杭が打ち込まれ、そこから「自分は本当に瑣末な存在なのだ」という感情がじくじくと流れ出す。イントロ部分は聞き手にそんな思いを抱かせる呼びかけなのだ。
ぱっと見とても温厚そうなマダムの口からそういった言葉が飛び出すだけでも今世紀のショッキングな出来事大賞は固いと思うが、これには二番底があった。マダムは更なる罵り文句を吐き出し続けたのだ。自分がこの世で最もくだらない存在であると知った僕は、ここに来て自分が無価値なゴミを通り越し、全くもって有害極まりない代物に成り果てていたことを発見する。僕が吸う空気も、食べてきた薪も、吐き出してきた炭も、何もかもが無駄であり、それどころか周りの人間に不快感を催させるためのエネルギーとしてのみ浪費されてきたことを知るのだ。まさしくこの世で役に立つことがらは何一つ成し遂げることが出来ない半端者、それが僕なのだ。ここまで来ると、聞き手としては手近な縄なり崖なりで一仕事終えたくなる。というかなった。
だが、罵倒と諦観に満ちた旋律はここで雰囲気をがらりと変える。どす黒く塗りつぶされた世界に光が差し込んでくるのだ。前面に押し出されるのは許し、そして愛だ。
マダムのやさしい歌声は僕の外装をはがし取られた心を暖かく包み込み、まだ確かな芯が残っているあることを否応なく気付かせてくれる。先ほどまでの僕は確かにゴミだった。だが今は違う。ゴミ以上の何かになりうるゴミなのだ。絶望と自己嫌悪は跡形もなく解け去っていく。自分の中心からあふれ出した力が、行き場を求めて僕の中を駆け巡る。
その圧力が最高潮に達したまさにそのとき、歌が突破口を開いてくれるのだ。
燃え上がれ! マダムの歌はただ一言のみで形成されていた。だがそれで充分だった。そう、僕は燃えることができる。何にも出来ない僕にできるただひとつのこと、それが燃えることなのだ。それは喜びそのものだった。これを成し遂げるために生まれてきたのだという自信が更なる力をくみ出してくれる。僕は全てのことを忘れはて、衝動に任せて腹のそこから声を吐き出した。僕の絶叫はマダムの歌声と重なり、必然的に美しいハーモニーが生まれた。
そこでマダムと目があった。
ぐらりと歌声が揺れた。いや、これは揺れたのではない。挑戦だ。大胆に音程を変えていく歌声はまさしく挑戦状、ついてこれるならついて来てみやがれというメッセージなのだ。現に見ろ、マダムの目つきはいぶかしくも挑戦的な色を帯びているではないか! それはまるで、かつて近所の公園を散歩していたボクサーが父に向けた目つきそのものだった。ボクサーが有名なタイトルの持ち主だと知った父はいても立ってもいられず、早朝のランニングをしていたボクサーに野良試合を申し込んだのだ。あのときの父はものすごく丁重に断られてとても微妙な雰囲気をかもし出していた――後日その悔しさをバネにして日本チャンプまで上り詰めてしまったほどだ――が、今の僕は違う。なにしろ挑戦してきたのは向こうなのだ。「ほう、面白い、お前の力を見せてみろ」とでも言わんばかりではないか! やったるわ!
僕は全ての力を注ぎ込み、自分そのものを声として放った。控えめにいっても歴史に残る絶唱だったと思う。マダムの声がどんどんしぼんでいったのがその証拠だ。そう、僕は勝ったのだ。先ほどまで自分をゴミ屑呼ばわりしていた鳥人のディーヴァに! やった! マダムはいまやしおしおと崩れ落ち、全身で敗北感を表現していた。僕は彼女に手を差し伸べ、慈愛に満ちた歌声を投げかけた。恐れることはなにもない。争いは無意味だ。あんたもよくやったよとまあそんなことを言ったように思う。
視界の隅から闇が這いよってきた。達成感に押し包まれながら、僕は気を失った。全く歌というのは体力を使う。そして僕は空腹の限界だったのだ。
目を覚ますと縛られていた。
僕は落ち着き払って体勢を直して座ろうとした。寝転んだ状態から起き上がることにかけては僕も人並みには経験を積んでいる。多少のアクシデントぐらいなんのそのだ。実際にはけっこう悪戦苦闘してしまった挙句に腹筋がつっていささかダメージを受けたが、首尾よく体を起こすことが出来た。
すると炎がこちらをのぞきこんでいた。
今になって初めて気がついたことがある。火は人類の友だが、距離を置くべきときもある。とくに相手に顔がついていて、眉が釣りあがっていて口はへの字を結んでいるとあっては。ちらっと伸ばされた舌が僕の前髪を何本か縮れ毛に変え、吐き出された熱気が僕の顔中に吹き付ける。視線はまさしくレーザーのように僕の体を刺し貫く灼熱を帯びていた。こんなに居心地悪い思いをしたのは、中学入学を祝して校庭で見かけた銅像にペンキを塗りつけている現場を押さえられたとき以来だと思う。
炎は僕をしばらくにらみつけた後、思い出したように振り返って金切り声を上げた。
「かあちゃん! おきた! おきた!」
「大きな声だすんじゃないよ!」
炎のそれに三倍する大声を発しながら現れたのは先ほどのマダムだった。近くで見るほどにその質量は圧倒的、手にした包丁がおままごとの道具に見えそうな迫力だ。そんな大迫力が血相を変えて僕にのしかかってくるところを想像されたい。そうすれば、僕が意識不如意になりかけた事情もお分かりいただけるだろうと思う。つま先にあたる炎の熱さえ瑣末なことに思われる瞬間だった。
「あんた!」とマダムはぽってりした指を振りかざし「うちの庭先で何してくれてんだい!」
事ここにいたり、僕は釈明するべく口を開いた。誤解です僕はただ芸術的衝動に駆られて、うんぬん。だが僕の口から出てきたのはかすれたうめき声だった。声がでないではないか。そう、僕の声はかれていた。酒びたり生活を続けた挙句、突然大声で歌ったりしたものだから喉が壊れたのだ。全くここぞというときに裏切ってくれる喉ではないか。僕は手話を、続けて筆談を試み、しまいにはボディランゲージで自分は無実だとアピールしようとしたのだが無駄だった。全くもってここは異世界、言葉は不思議な力が翻訳してくれても文字はサポート対象外だし、手話や身振りもまた右に同じ。そういえば僕の叔父さんだって、ギリシャでそのへんの人に手のひらを振ってみせたらそれが現地では「くたばれこん畜生」のサインだったおかげで愉快な目にあっていたそうではないか。その点をおもえば不幸な誤解を生まずに乗り切れた僕は幸運だったと言えなくもないが、冷静に考えればそもそもの出発点からして不幸な誤解であって、ようするに僕はどうしていいのかもうさっぱり分からなくなっていた。
マダムの目が細まり、その後ろでは炎が固唾を呑んだ。僕も固唾を呑んだ。マダムは無言で脇にどき、うなずくと炎もうなずきで答えた。炎が大きく口を空け、熱気が僕の顔を容赦なく撫で回し――
とその時、盛大に腹がなった。多分にオナラに酷似した音だった気がしなくもないが、とにかく鳴ったのだ。そしてそれが救いのラッパとなった。
「腹が減ってるなら早く言えばよかったんだよ、ほら、がっつくとやけどするよ」
「ありがとうございます」
僕はおかゆの三杯目を貰っていた。とうもろこしに似た何かのお粥はとろみがついていて、これが空腹にはなかなか効いてくださる。ずるずると音を立てて飲み干しながら、僕はマダムの後ろでとろとろと燃える炎をそっと見やった。かまどに行儀よく収まった炎はときどき思い出したようにこちらに目をやるが、敵意は感じられなかった。
「よし、トラチノリ、休んでいいよ」
「わー」
マダムが呼びかけると、トラチノリと呼ばれた炎は見る間に勢いを失い、かまどの隅で丸まった。先ほどまでの険悪な雰囲気は消えうせていた。それをいうならマダムもだ。僕はお粥のお礼を言うとともに、疑問をそれとなくぶつけてみることにした。さっきのアレは一体なんなのですか? あの歌はなんなんですか」
「うちのトラチノリに喝をいれてたのさ。ああして脅してやらないと、すぐサボろうとするんだよ」
「おれさぼってねえよ! さぼってねえよ!」
「うっさいね! おとなしくしてな!」
「わー」
「悪いね、へんなところだけ元気なんだよこの子は」
それから、マダムは精霊を使役する歌のことを聞かせてくれた。精霊に呼びかけ、力を貸してもらうための手管の一つだ。高圧的な歌で相手を脅しつけ、あるいはなだめすかして言うことを聞かせる。この地方に伝わる伝統的な歌だそうな。ちょっと歌詞が過激すぎやしないかというと、「あたしなりのアレンジだよ」とマダムは胸を張った。
「それじゃ下着をその、煮てたのは」
「ああ、ありゃ洗濯だよ」
こともなげにマダムはいい、だはははと笑って僕の背中をバシバシと叩いた。
「煮込むと綺麗になるんだよ。毎日やらないとってほどでもないんだけどね、このところ汚れが目立ってたからね。洗濯ってそういうもんだろ? あんたのいたところじゃ洗濯やらないのかい?」
やらない。だが言われてみれば、地球でも煮込んで洗濯する地域もあるというのを聞いたことがあった。ドイツとか韓国とか。そういう地域の洗濯機には加熱する機能がついていて、大学で教わったドイツ語の先生曰く「漫画みたいにラーメンゆでることもできますよ!」だそうな。実際に洗濯機でラーメンをゆでる動画まで撮って見せてくれたあの先生は元気にしているだろうか。ふとそんなことが気になり、どっと地球にいたころの事が思い出されてきた。思いが目からあふれ、お椀にこぼれた。情けないがしょうがない。
「おやおや、どうしたんだい急に。大の大人が泣くんじゃないよ、みっともないねえ」
口ではそんなことをいいながら、マダムは僕をそっと抱きしめてくれた。僕の倍はありそうな体にうずもれ、柔らかな羽毛のにおいにつつまれてしばらく泣いた。気が落ち着くと、マダムはお茶を出してくれた。そのお茶を飲みながら、僕はこの島から出られなくて困っているという問題を打ち明けていた。
「面倒くさがらずに飛んだらいいんじゃないかねえ」
マダムは首をかしげながら虚空をにらみ、やおらぽんと手を打ち合わせた。
「ああ、そうだ。アタシの姪っ子が力になれるかもしれないね」
「その姪っ子さんはどういう人なんですか」
「船に乗ってんだよ。空飛ぶ船さ。これなら飛べなくても大丈夫だろ」
そうして、僕はマダムの助けによって、迷える行き倒れから船を捜す旅人へとクラスチェンジした。「にわとり号」なるその空飛ぶ船にたどり着くまではもうひと悶着あり、乗り込んだ後もその悶着の種がついて回るのだが、それはまた別の話になる。
但し書き
文中における誤りは全て筆者に責任があります。
独自設定については
こちらからご覧ください。
- 湯川専務。最初の下着煮込みから僕の家族吐露まで意味はよく分からないが何やらおそろすごいことが起こっているのは間違いないと思わせる迫力。句読点もお構いなしに連なる行は場面を次々に横殴りで叩きつけられるようなパワーで圧倒し、息継ぎも忘れ「これもありだな」と納得してしまった。ぐるっと転換させて異世界の台所模様でオチをつけて空気を一変させられ我に返った -- (名無しさん) 2013-05-25 17:38:29
- 読んでいるとどんどん風景が広がっていくのですがオルニトに集中しているためにするすると読んでいけました。歌と旅立ちが思いのほか暖かく合わさっていました -- (名無しさん) 2013-10-19 17:26:38
-
最終更新:2012年01月04日 14:42