その日は当直で、工場の見回りをしていた。
「十七工場周辺に異常はなし、と。ふぁ~」
周辺の見回りを終えて、仮眠でも取ろうと工場入り口に足を運んだ。
すると・・・
「・・・?」
足元に人が倒れていた。危うく蹴飛ばすところだ。
「人・・・女の子?何でこんな所に」
しかも怪我してるじゃないか。息はあるな。よし、救急車を・・・
しかし、119番に電話をかけようとしたところで手が止まった。
「十七工場周辺に異常はなし、と。ふぁ~」
周辺の見回りを終えて、仮眠でも取ろうと工場入り口に足を運んだ。
すると・・・
「・・・?」
足元に人が倒れていた。危うく蹴飛ばすところだ。
「人・・・女の子?何でこんな所に」
しかも怪我してるじゃないか。息はあるな。よし、救急車を・・・
しかし、119番に電話をかけようとしたところで手が止まった。
その女の子が、犬耳だったからだ。
悩んだ挙句、医務室へ運んで応急処置をした。
擦り傷、切り傷etc・・・一つ一つは大した怪我ではないが、
それが全身に及んでいたのでとても痛々しかった。
「ぅぅ・・・」
傷口が傷むのか、悪夢にうなされているのか。
見ているこっちまで苦しくなってくる。
それを察したのか、歯科子医師は
「心配しなくても大丈夫よ。怪我自体は大した事ないから」
と言ってくれた。
俺も休むように言われたが、断った。
「それよりも気になるのは・・・この子が何処から来たのか。興味があるわ」
「犬耳だし、妖怪帝国関係じゃないですか?」
「外見で判断しない。まあ、その辺は後で本人に聞くことにしましょう」
「そうですね・・・」
痛み止めが効いたのか、女の子は夜が明ける頃には静かな寝息を立てていた。
擦り傷、切り傷etc・・・一つ一つは大した怪我ではないが、
それが全身に及んでいたのでとても痛々しかった。
「ぅぅ・・・」
傷口が傷むのか、悪夢にうなされているのか。
見ているこっちまで苦しくなってくる。
それを察したのか、歯科子医師は
「心配しなくても大丈夫よ。怪我自体は大した事ないから」
と言ってくれた。
俺も休むように言われたが、断った。
「それよりも気になるのは・・・この子が何処から来たのか。興味があるわ」
「犬耳だし、妖怪帝国関係じゃないですか?」
「外見で判断しない。まあ、その辺は後で本人に聞くことにしましょう」
「そうですね・・・」
痛み止めが効いたのか、女の子は夜が明ける頃には静かな寝息を立てていた。