さ、どうぞどうぞ。何か飲むかい?一通り揃ってるけど……うん、はいはい。
じゃあ持ってくるからそこ座っていてよ。
――お待たせ。この間お客さんから頂いたおかきがあったから持ってきたよ。
さてと……。しかしまァ、珍しいというかなんというか……。
こんなところまで『話を聞きたい』って出向いてくるなんて。あ、いやいや、別に構わないよ。
僕も全くの暇ではないけど話も出来ないほど忙しいって訳でもないから。で?誰の話聞きたいのさ?
また渋いとこついてくるねぇ。で、いつ頃の話?ふんふん、ダービーのところから帰ってきて第二放送跨いだあたりね。
オーケー。じゃあ資料取ってくるからちょっと待っててよ。
さて、と……オインゴがI-6に戻ったのは放送の少し前だね。あの後は特に何もないさ。
自分のもとに来る潜水艦を待って、乗り込んだらちょうど放送になった、って感じだったから。
放送を聞いたリアクション?……いやぁ、そんなに大きな動揺とか喜びとかはなかったよ。
あ、でも承太郎の名前聞いた時にはさすがに驚いてたね。
「あの
空条承太郎がッ!?」
みたいな感じで。
え、『口真似上手くない』?自信あったんだけどなぁ~。
――あぁ、ごめんごめん。もうやらないよ。僕もショックだし。
んで、えぇ~と、その後は……
「いや、承太郎はもともと敵だからな。それよりも死んだフリして隠れてたってことにすれば――」
みたいな事言ってたよ。アレでなかなか頭が回るんだよね。口に出して言っちゃうあたりがちょっと残念だけど。
その他の知り合いの名前で?……いや、それほどでもないよ。ほら
エンヤ婆あたりは彼から見たらもう死んでるはずなんだし。
もっと言えばオインゴ自身は弟さえ無事なら他はどうでもいいって言う感じじゃあないか。知ってるだろ?
それよりも気にしてたのは禁止エリアだったね。ほらI-7が禁止エリアになったから少しドキっとしてたね。
でも、ほらあそこって川沿いギリギリまでしかエリアが続いてないだろ?それを確認したみたいでさ、安心してたよ。
それから?いや普通にデイパックからパン取り出して食べてたよ。
――そうそう!食事と言えば今大変な事になってるところがあってさァ~!今まさにって感じなんだよ!
あ、その話はいいの?いやでも――あ、いや。うん、そうだよね。
で……なんだっけ。ああパン食べて。そこからね。
「ここは……“待ち”だな」
なんて言ってたよ、ニヤニヤ顔で。ん?あぁ今はオインゴ本人の顔だよ。
え?『その前に参加者と接触するって言ってた』?
じゃあそれを今から説明しようか。
要するにオインゴは“今すぐ潜水艦を下りる必要はない”んだよ。
潜水艦の中から……アレなんて言うんだっけ。いや、ソナーじゃなくて。ほら外を見るための――
……まぁ名前はいいや。アレで外に誰かいるか探すつもりだよ。水中からね。
――え?潜望鏡って言うんだっけ?ああ、ありがとう。いやード忘れってあるもんだね。
で……とにかくそれで誰か発見したらそいつに見つからない場所で潜水艦下りて接触、と。もちろん他人の顔で。
つまり“潜水艦を下りる決断を待ち”って事さ。
探知機も持ってて安全に移動できるし、運のよさも後押ししての決断だろうね。
「そうと決まれば今はノンビリと休ませて貰いますかね」
なんて言ってたよ。っていうか言いながら既にゴロンと寝っ転がってたな、ははは。
うん。さっきも言ったけど彼はなかなか頭がよく回る方だと思うよ。天才って訳ではないけど自分の能力をキチンと把握してる。
そういう点では……アレだ、
サーレー。あんな感じだろうね。
それで、今彼の潜水艦は……これと言って動いてないんだよ。探知機が探知してるのは一番近いリサリサの首輪なんだけど、オインゴはもうリサリサの死体見てる訳だからね。
これから?さぁ……でもやっぱり東に向かうんじゃあないかな?西……上流に行ってたら禁止エリア入っちゃうからね。
――あ、いや分かんないよ。もしもオインゴが、
「禁止エリア近くに何かアイテムが落ちてるかもなァ~。荒木のボーナスアイテムとかあったりしてッ」
なんて言い出せばそりゃ行くだろうし、そっちには
ティッツァーノとかヴェルサスがまだいるだろうから。
逆に東なら
グェスだね。移動範囲はそっちの方が圧倒的に広くなるし。
まあ決めるのはオインゴ自身だよ。のんびり休みながら考えるんじゃあないかな?
――え?そのグェスやティッツァ達は今どうしてるか?他に海沿いに向かう人間?
ちょ、ちょっと待ってよ。そんないっぺんに答えられないよ。そもそもオインゴの話だけって言ったじゃあないか。
え、あぁ、まあいずれって事で今回は勘弁してくれよ。ね?僕だって流石にそこまで纏まった時間は取れないし。
……うん、そう言ってもらえると助かるよ。それじゃあまた―――
【I-6 川の底/1日目 日中】
【オインゴ】
[スタンド]:『クヌム神』
[時間軸]:JC21巻 ポルナレフからティッシュを受け取り、走り出した直後
[状態]:健康。胃が痛いのは完治。潜水艦に乗っている。
[装備]:首輪探知機(※スタンド能力を発動させる矢に似ていますが別物です)、承太郎が徐倫に送ったロケット
[道具]:支給品一式(食料を消費。残りはペットボトルの水2本、パン3個。その他の基本支給品は二人分)、
青酸カリ、学ラン、ミキタカの胃腸薬、
ダービーズ・チケット、潜水艦
[思考・状況]
基本行動方針:積極的に優勝を目指すつもりはないが、変身能力を活かして生き残りたい。
1.潜水艦&鏃を利用し参加者に気付かれず移動した上での接触を試みる。だがとりあえずは“待ち”でいく。
2.ピンチになったら潜水艦やダービーズ・チケットを使って『逃げる』か『海を攻略する』。
4.他人の顔と学ランを使って、奴らの悪評を振り撒こうかなぁ~(バレそうになったらチケット使って逃げる)。
5.億泰のスタンド能力を聞き出したい(とりあえず戦闘型ではないかと推測)
※顔さえ知っていれば誰にでも変身できます。スタンドの制限は特にありません。
※承太郎、億泰、露伴、ウェストウッド、テレンス、シーザー、ジョージの顔は再現できます。
※エルメェス、
マライア、
ンドゥール、ツェペリ、康一、
ワムウ、リサリサの死体を発見しました。
しかし死体の状態が結構ひどいので顔や姿形をを完全に再現できるかどうかは不明です。
※億泰の味方、敵対人物の名前を知っています。
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最終更新:2010年10月12日 12:21