「は……」
ゆきちゃんの背中に手を回して、その身体にギュッとしがみついていた私。
少しづつ、身体中に込められていた力が抜けていって……ふわふわと浮いていくような気分が残る。
私の恥ずかしいところから、ゆきちゃんの指がすっと抜かれていく。最近、ようやく一本入るようになった。
「大丈夫ですか?」
「うん……ふぅ……」
髪をかきあげられるようにショートヘアを手櫛されて、私の額からたらりと汗が流れる。
頭はぼーっとしていて、目の前にいる大好きな人の顔もぼんやりとしたままだった。
「可愛かったですよ、つかささん」
そういうと、ゆきちゃんは私のほっぺたに優しく口付けた。
それに返すように背中に回していた手をゆきちゃんの首に回すと、私はぼんやりとしたままゆっくりと上半身を起こして、
そっとゆきちゃんのほっぺたに口付ける。お互いの身体を舐めあう猫のように、私達は少しづつ頬に唇を這わせる。
「疲れましたか?」
「うん、ちょっとだけ……えへへ、久しぶりだったからカナ?」
ゆきちゃんから身体を離して、私は気恥ずかしそうにぽりぽりと頬を掻く。ゆきちゃんも顔を赤くしている。
傍らにあるティッシュボックスから4,5枚引き抜くと、それを私に手渡すゆきちゃん。
私はこれが毎回恥ずかしかった。なんだか、トイレの処理を見られているのと同じ感覚がするから……。
ゆきちゃんも私に気を使ってか、私のそんな姿から目を逸らしてくれる。ゆきちゃんもやっぱり恥ずかしいのかな?
……って、私達がなんでこんなことしちゃってるのかというと……私とゆきちゃんは、実は恋人同士なんです。
付き合い始めたのは四ヶ月くらい前。互いの気持ちがわからないままの両思いだった私達は、どちらかともなく告白して、
今こうして、こんなことをしちゃうような関係になっちゃったんだケド……ちょっと早かったかなって気もするんだけれどね。
「でもよかったです。つかささんとは最近学校でしかお会いできませんでしたから……私のほうが色々忙しくて。
こうして久しぶりにお泊りに来ていただいて、柄にもなく遅くまでおしゃべりをしてしまって……気が付けばこんな時間」
たしかにゆきちゃんがいつも寝る時間と比べたらおしゃべりでの夜更かしだけど……そ、それ以外も今あったよね。
「私も~。学校でのおしゃべりも楽しいケド、二人きりのときもすっごい楽しいよ。それにね」
「それに、なんですか?」
「ゆきちゃんに触れられなくて……さ、寂しかったカラ……」
私が恥ずかしさを隠してそう言うと、ゆきちゃんは「はうっ」と言って吹き飛びかけた。
それは本当だった。ゆきちゃんの家がちょっとバタバタしていたという理由で、私達は1ヶ月、キスもしていなかった。
一応メールで連絡を取り合う事もあったけれど、電話までは時間の都合がなかなかつかなかった。
おうちで露骨に寂しそうな顔をして、私とゆきちゃんが付き合っている事を知っているお姉ちゃんから指摘されることもあった。
そんなお姉ちゃんもこなちゃんと付き合っていて、相手に会えないときは寂しさが隠そうとしても滲み出てるんだけどね。
「わ、私も寂しかったですよ? 目を閉じるといつでもつかささんの姿が浮かんでくるんです」
「ほ、ほんと? 私も、授業中とかちらちらゆきちゃんのこと……」
「そ、そうなんですか? 私も、恥ずかしながら体育のときはつかささんの姿を目で追ってしまって……」
「お姉ちゃんやこなちゃんと食事してるときも、『これ、ゆきちゃんに食べさせてあげたいな』とか考えて……」
「本当は夜は11時には寝るようにしているんですけれど、ここ1ヶ月はつかささんの姿が頭から離れずに……」
「あのね、ゆきちゃんに今度食べてもらおうって、新しいレシピ研究したんだ。明日一緒に材料買って……」
私達の間には少しくすぐったい、和やかなムードが流れる。お互いに裸だったのが残念なくらい……。
私達は女の子同士。普通の恋愛じゃなかった。もっと不安を抱いたり、怖がったりしてもいいはずなんだけど……。
私には何故か、そういった不安や迷いみたいなものはなかった。それは、私が鈍感だからっていうのもありかもしれないけど、
相手のゆきちゃん自身が、私にそんな弱い部分を見せないから、というのが一番大きかったのかもしれなかった。
ゆきちゃん自身、実際どう思ってるのかはわからなかったけれど、いつでも私に弱点を見せないゆきちゃんの姿が私に、
安心と自信を与えてくれるのかもしれなかった。だから私はついつい、ゆきちゃんに甘えがちになる。
(だって、ゆきちゃんって私と違って、頭もいいし、すごく優しいし、なんでもできるし……)
「つかささん、どうしました?」
「ううん……なんでもないよ」
ゆきちゃんの目にもそう見えているのかな? 私が何の迷いも不安も抱いていないかのように見えるかな?
まあ、抱いてないっていえばそうなんだケド、それはゆきちゃんのおかげで……ゆきちゃんがいるなら関係ないって気持ちで。
「それじゃつかささん、服……着ましょうか?」
「え……うーん……今日は着たくないかな?」
「?」
私はシーツに身体を滑り込ませると、シーツに身体を包んだままのゆきちゃんの胸に寄り添って、
「今日はこうして寝ていたいな」
ゆきちゃん、二度目の「はうっ」。また、私の寂しがり屋がでちゃったみたい……。
でも仕方ないよね? 1ヶ月もゆきちゃんに触れなかったんだし、お姉ちゃんはそうそう甘えられないし……。
それに、私の中にはまだ不満があった。それは私自身に対しての不満だったんだけれど。
「それにね、ゆきちゃん……まだ終わってないよ?」
「まだ、ですか? ……まさかもう一回」
「今日はね……ゆきちゃんを気持ち良くしたいの」
「私をですか?」
「うん……いつもゆきちゃんが私を気持ち良くして終わりでしょ? だから……」
私の言葉に、目をぱちくりとさせるゆきちゃん。そんなに意外なこと、言っちゃったかな……。
さっきも言ったように、私はゆきちゃんに甘えっぱなしの頼りっぱなしだった。何の不安も抱かないのはゆきちゃんのおかげ。
だからこそ今のように身体を重ねたときも、私はゆきちゃんのリードするままに身を任せて、それはとっても優しくて、安心で、
すごく気持ちがいいんだけど、ゆきちゃんは私を満足させようとするあまり、自分が何かをしてもらうことはなかった。
というか、私が何もできないっていうか、ゆきちゃんに優しく気持ち良くしてもらってるうちに、甘えながら寝ちゃうっていうか……。
「それは……大丈夫ですよ。ありがとうございます、つかささん」
「だ、大丈夫じゃないよ……いつも私ばっかりだし。ゆきちゃんに悪いよ……」
「つかささんは何も心配しなくていいんですよ。つかささんが気持ちいいと、私も気持ちいいんです」
いつもの優しい笑顔で私にそう言ってくれるゆきちゃん。そんなに優しいから、私は甘えちゃうんだよ……。
こんなところにまで、ゆきちゃん任せにするのは、付き合ってるって言えない。片方だけ気持ちいいなんておかしい。
よくかわらないケド、そんな気がする。私だって、ゆきちゃんに喜んでほしいんだから。
「私、やりかたとかよくわかんないケド……ゆきちゃんが教えてくれれば言う通りにするから」
「あの……私はつかささんが傍にいてくれたら、それだけでいいんですよ?」
そう言って、ゆきちゃんは私を抱き寄せた。ダメだよ……そうされると、私はまた離れられなくなるんだから。
「つかささんは気にしなくていいんです。私はこれだけで、すごく幸せなんです」
私も幸せだよ。でも、幸せを与えられているだけなのは、すごく不幸なようにも思えるんだ。
せめてこのくらいゆきちゃんの役に立てれば……そんなことを思っていたのに。
ゆきちゃんの背中に手を回して、その身体にギュッとしがみついていた私。
少しづつ、身体中に込められていた力が抜けていって……ふわふわと浮いていくような気分が残る。
私の恥ずかしいところから、ゆきちゃんの指がすっと抜かれていく。最近、ようやく一本入るようになった。
「大丈夫ですか?」
「うん……ふぅ……」
髪をかきあげられるようにショートヘアを手櫛されて、私の額からたらりと汗が流れる。
頭はぼーっとしていて、目の前にいる大好きな人の顔もぼんやりとしたままだった。
「可愛かったですよ、つかささん」
そういうと、ゆきちゃんは私のほっぺたに優しく口付けた。
それに返すように背中に回していた手をゆきちゃんの首に回すと、私はぼんやりとしたままゆっくりと上半身を起こして、
そっとゆきちゃんのほっぺたに口付ける。お互いの身体を舐めあう猫のように、私達は少しづつ頬に唇を這わせる。
「疲れましたか?」
「うん、ちょっとだけ……えへへ、久しぶりだったからカナ?」
ゆきちゃんから身体を離して、私は気恥ずかしそうにぽりぽりと頬を掻く。ゆきちゃんも顔を赤くしている。
傍らにあるティッシュボックスから4,5枚引き抜くと、それを私に手渡すゆきちゃん。
私はこれが毎回恥ずかしかった。なんだか、トイレの処理を見られているのと同じ感覚がするから……。
ゆきちゃんも私に気を使ってか、私のそんな姿から目を逸らしてくれる。ゆきちゃんもやっぱり恥ずかしいのかな?
……って、私達がなんでこんなことしちゃってるのかというと……私とゆきちゃんは、実は恋人同士なんです。
付き合い始めたのは四ヶ月くらい前。互いの気持ちがわからないままの両思いだった私達は、どちらかともなく告白して、
今こうして、こんなことをしちゃうような関係になっちゃったんだケド……ちょっと早かったかなって気もするんだけれどね。
「でもよかったです。つかささんとは最近学校でしかお会いできませんでしたから……私のほうが色々忙しくて。
こうして久しぶりにお泊りに来ていただいて、柄にもなく遅くまでおしゃべりをしてしまって……気が付けばこんな時間」
たしかにゆきちゃんがいつも寝る時間と比べたらおしゃべりでの夜更かしだけど……そ、それ以外も今あったよね。
「私も~。学校でのおしゃべりも楽しいケド、二人きりのときもすっごい楽しいよ。それにね」
「それに、なんですか?」
「ゆきちゃんに触れられなくて……さ、寂しかったカラ……」
私が恥ずかしさを隠してそう言うと、ゆきちゃんは「はうっ」と言って吹き飛びかけた。
それは本当だった。ゆきちゃんの家がちょっとバタバタしていたという理由で、私達は1ヶ月、キスもしていなかった。
一応メールで連絡を取り合う事もあったけれど、電話までは時間の都合がなかなかつかなかった。
おうちで露骨に寂しそうな顔をして、私とゆきちゃんが付き合っている事を知っているお姉ちゃんから指摘されることもあった。
そんなお姉ちゃんもこなちゃんと付き合っていて、相手に会えないときは寂しさが隠そうとしても滲み出てるんだけどね。
「わ、私も寂しかったですよ? 目を閉じるといつでもつかささんの姿が浮かんでくるんです」
「ほ、ほんと? 私も、授業中とかちらちらゆきちゃんのこと……」
「そ、そうなんですか? 私も、恥ずかしながら体育のときはつかささんの姿を目で追ってしまって……」
「お姉ちゃんやこなちゃんと食事してるときも、『これ、ゆきちゃんに食べさせてあげたいな』とか考えて……」
「本当は夜は11時には寝るようにしているんですけれど、ここ1ヶ月はつかささんの姿が頭から離れずに……」
「あのね、ゆきちゃんに今度食べてもらおうって、新しいレシピ研究したんだ。明日一緒に材料買って……」
私達の間には少しくすぐったい、和やかなムードが流れる。お互いに裸だったのが残念なくらい……。
私達は女の子同士。普通の恋愛じゃなかった。もっと不安を抱いたり、怖がったりしてもいいはずなんだけど……。
私には何故か、そういった不安や迷いみたいなものはなかった。それは、私が鈍感だからっていうのもありかもしれないけど、
相手のゆきちゃん自身が、私にそんな弱い部分を見せないから、というのが一番大きかったのかもしれなかった。
ゆきちゃん自身、実際どう思ってるのかはわからなかったけれど、いつでも私に弱点を見せないゆきちゃんの姿が私に、
安心と自信を与えてくれるのかもしれなかった。だから私はついつい、ゆきちゃんに甘えがちになる。
(だって、ゆきちゃんって私と違って、頭もいいし、すごく優しいし、なんでもできるし……)
「つかささん、どうしました?」
「ううん……なんでもないよ」
ゆきちゃんの目にもそう見えているのかな? 私が何の迷いも不安も抱いていないかのように見えるかな?
まあ、抱いてないっていえばそうなんだケド、それはゆきちゃんのおかげで……ゆきちゃんがいるなら関係ないって気持ちで。
「それじゃつかささん、服……着ましょうか?」
「え……うーん……今日は着たくないかな?」
「?」
私はシーツに身体を滑り込ませると、シーツに身体を包んだままのゆきちゃんの胸に寄り添って、
「今日はこうして寝ていたいな」
ゆきちゃん、二度目の「はうっ」。また、私の寂しがり屋がでちゃったみたい……。
でも仕方ないよね? 1ヶ月もゆきちゃんに触れなかったんだし、お姉ちゃんはそうそう甘えられないし……。
それに、私の中にはまだ不満があった。それは私自身に対しての不満だったんだけれど。
「それにね、ゆきちゃん……まだ終わってないよ?」
「まだ、ですか? ……まさかもう一回」
「今日はね……ゆきちゃんを気持ち良くしたいの」
「私をですか?」
「うん……いつもゆきちゃんが私を気持ち良くして終わりでしょ? だから……」
私の言葉に、目をぱちくりとさせるゆきちゃん。そんなに意外なこと、言っちゃったかな……。
さっきも言ったように、私はゆきちゃんに甘えっぱなしの頼りっぱなしだった。何の不安も抱かないのはゆきちゃんのおかげ。
だからこそ今のように身体を重ねたときも、私はゆきちゃんのリードするままに身を任せて、それはとっても優しくて、安心で、
すごく気持ちがいいんだけど、ゆきちゃんは私を満足させようとするあまり、自分が何かをしてもらうことはなかった。
というか、私が何もできないっていうか、ゆきちゃんに優しく気持ち良くしてもらってるうちに、甘えながら寝ちゃうっていうか……。
「それは……大丈夫ですよ。ありがとうございます、つかささん」
「だ、大丈夫じゃないよ……いつも私ばっかりだし。ゆきちゃんに悪いよ……」
「つかささんは何も心配しなくていいんですよ。つかささんが気持ちいいと、私も気持ちいいんです」
いつもの優しい笑顔で私にそう言ってくれるゆきちゃん。そんなに優しいから、私は甘えちゃうんだよ……。
こんなところにまで、ゆきちゃん任せにするのは、付き合ってるって言えない。片方だけ気持ちいいなんておかしい。
よくかわらないケド、そんな気がする。私だって、ゆきちゃんに喜んでほしいんだから。
「私、やりかたとかよくわかんないケド……ゆきちゃんが教えてくれれば言う通りにするから」
「あの……私はつかささんが傍にいてくれたら、それだけでいいんですよ?」
そう言って、ゆきちゃんは私を抱き寄せた。ダメだよ……そうされると、私はまた離れられなくなるんだから。
「つかささんは気にしなくていいんです。私はこれだけで、すごく幸せなんです」
私も幸せだよ。でも、幸せを与えられているだけなのは、すごく不幸なようにも思えるんだ。
せめてこのくらいゆきちゃんの役に立てれば……そんなことを思っていたのに。
*
「つかさ……今なんていったのカナ?」
大粒の汗をたらりと流して、こなちゃんは苦笑いを浮かべていた。
放課後。私はこなちゃんと二人だけで帰り道を歩いていた。そのために、お姉ちゃんにかなり謝ったんだケド……。
「え、えっとね……だから……」
私からこなちゃんと二人きりになるのをお願いしたくせに、それは何度も言えない、とても言いづらい中身だった。
せっかく勇気を出して口にした言葉を、また言わなきゃならないなんて……私は諦めたように、もう一度口にする。
「ゆきちゃんをね……? 気持ち良くしてあげたいの……」
「それは性的な意味で?」
「せ、性的? あの……え、えっちのとき、なんだケド……」
私の声が少しづつ小さくなる。この手の話題をゆきちゃん以外の人とするのは初めてだった。しかも自分から。
さすがのこなちゃんも驚いたみたいで、はあ……ってため息なんか吐いて。それは困っちゃうよね……。
「しかし、どうして私に?」
「こなちゃんとお姉ちゃんも、私達と一緒で女の子同士でしょ? だから……」
「期待しないほうがいいヨ? 私達もこないだようやく初めてを終わらせたばかりだしネ」
「えっ! そ、そうなんだ……」
「それよりも、みゆきさんとつかさはもうそんなところまでいってたんだ~?」
「はうぅ……」
こなちゃんとお姉ちゃんはもう何度も済ませちゃってるものかと思っていた。やっぱり私達が早かったのかな……。
からかうようにネコ口を見せて私とゆきちゃんをいじるこなちゃん。お願いだから本題に入って……。
「……で、なんでそんなこと考えたの? みゆきさん、気持ち良くないって言った?」
「う、ううん! ゆきちゃん、そんな事言わないよ!」
「じゃあ、みゆきさん濡れないんだ?」
「ぬっ……ううん、ゆきちゃんも一応……」
「そうかあ。まあ、攻めてても濡れるしネ。じゃあ二人のエッチのこと、詳しく教えて?」
「うん……」
それから私は顔を真っ赤にしながら、私達がどんなふうにするのかを話した。
その間、こなちゃんは真剣な表情で「うんうん」と頷いていたけれど、私が話し終えると私の肩をポンポンと叩いて、
「ねえ、つかさ」
「なあに?」
「何もそんなに正直に、すみずみまで全部話してくれなくてもいいんだけど」
「えっ!」
「いや、つかさの口から生々しくも壮絶なエロバナを聞けたのはかなりおいしかったんだけどネ」
「ひっ、ひどいよこなちゃん!」
「どのみち聞かなきゃわからないんだからよかったじゃん」
「……どんだけ~」
意地悪な笑みを浮かべるこなちゃんを、恨めしそうに軽く睨む私。
「そっかそっか。つまり、二人が乳繰りあっているうちにみゆきさんがつかさを指でイカせて終わりなんだね?」
「イカせてって……う、うん」
「攻めるだけで十分って……みゆきさんって、Sだったっけ。あ、相手が気持ちいいと満足するならMなのかな?」
「?」
「つかさ側から何かアクションは起こさないの?」
「しようとは思うんだけど、やり方がわからなくて……それに、ゆきちゃんに任せているうちに流されちゃうっていうか……」
「つかさはそういうの疎いからね。私みたいにエロゲでもやってれば勉強になったんだろうけれど。ならないか」
「やっぱりこなちゃんって……そういうことたくさん知ってるの?」
「経験はほとんどないけどネ」
「お姉ちゃんはどうなのかな?」
「かがみもかがみで知識だけはそこそこにね。性欲だけは私よりもあるみたいだけど」
「そ、そうなんだ……」
「それよりもみゆきさんとつかさのエッチって、想像するだけでエロすぎるんだケド」
「や、やめてよ~……」
恥ずかしい内容のはずだけど、慣れれば割とぽんぽんと話す事ができた。私ってこんなにはしたない子だったっけ……。
「みゆきさんは現状に不満を漏らしてないんでしょ?」
「うん……でも、私のほうに不満が残っちゃうっていうか」
「たしかに。つかさだけが終わってるのにみゆきさんのムラムラはどう納まってるかも気になるところだけどネ」
ゆきちゃんと身体を重ねる瞬間を思い返すたび、私の中の申し訳無さが少しづつ大きくなっていった。
私はたくさんの喜びと安心を与えてもらっているのに、私からは何もゆきちゃんに捧げられない。それが悔しかった。
ゆきちゃんの優しい指で、優しい言葉で、えっちなことをされると……何も恐れずに素直に気持ち良くなれる。
こんな私を抱いてもらっているのに、ゆきちゃんを気持ちよくできないなんて、心からごめんなさいと謝りたい。
私に与えられるものはないから、せめてこういう形でもゆきちゃんのためになりたい。そんなことを考えていたんだけど……。
「だめだよ? 好きな人に身体で奉仕することでイーブンにしようなんて考えちゃ。それは悲しいだけだからね?」
「えっ?」
こなちゃんは居抜くような厳しい目で、私の顔を見つめている。そこに、からかうような気持ちは微塵も感じなかった。
「恋人の優しさをそんな形で返すのは失礼だよ。みゆきさんだってそんなこと、少しも望んでないと思うよ。
無償の愛情は、つかさも愛情で返さなきゃ。身体で返すだけなら簡単だけど、好きな人にはそんなことしちゃダメ。
つかさがみゆきさんに愛情を返そうと思ってくれているだけでも、みゆきさんは嬉しいだろうし、多分いらないと思う」
「こなちゃん……」
私、まだ何も言ってないのに……その言葉は胸に秘めた。それよりも、こなちゃんの言葉に私は激しくと戸惑った。
身体で返すのはいけない……そうだったんだ。愛情をもって気持ち良くすれば、それでいいものじゃなかったんだ。
一方的な愛情の向け方をしちゃいけないってことなのかな。でも、だとしたら私はどう返せばいいんだろう。
私がそんな気持ちでゆきちゃんにしてあげても、ゆきちゃんは気持ちよくないのかな。どうすれば気持ちよくなるの?
「……結局、答えがわかんないよ~」
「今度はつかさがみゆきさんを攻めるっていうのはどうかな? つかさからリードする感じで」
「……たぶん無理」
「だよね」
やっぱり私には無理なのかな……日の暮れかけた空に大きなため息を吐いて、大好きなゆきちゃんの顔を多い浮かべる。
「ねえ、つかさ。今日は時間ある?」
「えっ、あるケド……」
「OK、じゃあ今から私の家にいこっか。大丈夫、帰りはお父さんに送ってもらえば」
大粒の汗をたらりと流して、こなちゃんは苦笑いを浮かべていた。
放課後。私はこなちゃんと二人だけで帰り道を歩いていた。そのために、お姉ちゃんにかなり謝ったんだケド……。
「え、えっとね……だから……」
私からこなちゃんと二人きりになるのをお願いしたくせに、それは何度も言えない、とても言いづらい中身だった。
せっかく勇気を出して口にした言葉を、また言わなきゃならないなんて……私は諦めたように、もう一度口にする。
「ゆきちゃんをね……? 気持ち良くしてあげたいの……」
「それは性的な意味で?」
「せ、性的? あの……え、えっちのとき、なんだケド……」
私の声が少しづつ小さくなる。この手の話題をゆきちゃん以外の人とするのは初めてだった。しかも自分から。
さすがのこなちゃんも驚いたみたいで、はあ……ってため息なんか吐いて。それは困っちゃうよね……。
「しかし、どうして私に?」
「こなちゃんとお姉ちゃんも、私達と一緒で女の子同士でしょ? だから……」
「期待しないほうがいいヨ? 私達もこないだようやく初めてを終わらせたばかりだしネ」
「えっ! そ、そうなんだ……」
「それよりも、みゆきさんとつかさはもうそんなところまでいってたんだ~?」
「はうぅ……」
こなちゃんとお姉ちゃんはもう何度も済ませちゃってるものかと思っていた。やっぱり私達が早かったのかな……。
からかうようにネコ口を見せて私とゆきちゃんをいじるこなちゃん。お願いだから本題に入って……。
「……で、なんでそんなこと考えたの? みゆきさん、気持ち良くないって言った?」
「う、ううん! ゆきちゃん、そんな事言わないよ!」
「じゃあ、みゆきさん濡れないんだ?」
「ぬっ……ううん、ゆきちゃんも一応……」
「そうかあ。まあ、攻めてても濡れるしネ。じゃあ二人のエッチのこと、詳しく教えて?」
「うん……」
それから私は顔を真っ赤にしながら、私達がどんなふうにするのかを話した。
その間、こなちゃんは真剣な表情で「うんうん」と頷いていたけれど、私が話し終えると私の肩をポンポンと叩いて、
「ねえ、つかさ」
「なあに?」
「何もそんなに正直に、すみずみまで全部話してくれなくてもいいんだけど」
「えっ!」
「いや、つかさの口から生々しくも壮絶なエロバナを聞けたのはかなりおいしかったんだけどネ」
「ひっ、ひどいよこなちゃん!」
「どのみち聞かなきゃわからないんだからよかったじゃん」
「……どんだけ~」
意地悪な笑みを浮かべるこなちゃんを、恨めしそうに軽く睨む私。
「そっかそっか。つまり、二人が乳繰りあっているうちにみゆきさんがつかさを指でイカせて終わりなんだね?」
「イカせてって……う、うん」
「攻めるだけで十分って……みゆきさんって、Sだったっけ。あ、相手が気持ちいいと満足するならMなのかな?」
「?」
「つかさ側から何かアクションは起こさないの?」
「しようとは思うんだけど、やり方がわからなくて……それに、ゆきちゃんに任せているうちに流されちゃうっていうか……」
「つかさはそういうの疎いからね。私みたいにエロゲでもやってれば勉強になったんだろうけれど。ならないか」
「やっぱりこなちゃんって……そういうことたくさん知ってるの?」
「経験はほとんどないけどネ」
「お姉ちゃんはどうなのかな?」
「かがみもかがみで知識だけはそこそこにね。性欲だけは私よりもあるみたいだけど」
「そ、そうなんだ……」
「それよりもみゆきさんとつかさのエッチって、想像するだけでエロすぎるんだケド」
「や、やめてよ~……」
恥ずかしい内容のはずだけど、慣れれば割とぽんぽんと話す事ができた。私ってこんなにはしたない子だったっけ……。
「みゆきさんは現状に不満を漏らしてないんでしょ?」
「うん……でも、私のほうに不満が残っちゃうっていうか」
「たしかに。つかさだけが終わってるのにみゆきさんのムラムラはどう納まってるかも気になるところだけどネ」
ゆきちゃんと身体を重ねる瞬間を思い返すたび、私の中の申し訳無さが少しづつ大きくなっていった。
私はたくさんの喜びと安心を与えてもらっているのに、私からは何もゆきちゃんに捧げられない。それが悔しかった。
ゆきちゃんの優しい指で、優しい言葉で、えっちなことをされると……何も恐れずに素直に気持ち良くなれる。
こんな私を抱いてもらっているのに、ゆきちゃんを気持ちよくできないなんて、心からごめんなさいと謝りたい。
私に与えられるものはないから、せめてこういう形でもゆきちゃんのためになりたい。そんなことを考えていたんだけど……。
「だめだよ? 好きな人に身体で奉仕することでイーブンにしようなんて考えちゃ。それは悲しいだけだからね?」
「えっ?」
こなちゃんは居抜くような厳しい目で、私の顔を見つめている。そこに、からかうような気持ちは微塵も感じなかった。
「恋人の優しさをそんな形で返すのは失礼だよ。みゆきさんだってそんなこと、少しも望んでないと思うよ。
無償の愛情は、つかさも愛情で返さなきゃ。身体で返すだけなら簡単だけど、好きな人にはそんなことしちゃダメ。
つかさがみゆきさんに愛情を返そうと思ってくれているだけでも、みゆきさんは嬉しいだろうし、多分いらないと思う」
「こなちゃん……」
私、まだ何も言ってないのに……その言葉は胸に秘めた。それよりも、こなちゃんの言葉に私は激しくと戸惑った。
身体で返すのはいけない……そうだったんだ。愛情をもって気持ち良くすれば、それでいいものじゃなかったんだ。
一方的な愛情の向け方をしちゃいけないってことなのかな。でも、だとしたら私はどう返せばいいんだろう。
私がそんな気持ちでゆきちゃんにしてあげても、ゆきちゃんは気持ちよくないのかな。どうすれば気持ちよくなるの?
「……結局、答えがわかんないよ~」
「今度はつかさがみゆきさんを攻めるっていうのはどうかな? つかさからリードする感じで」
「……たぶん無理」
「だよね」
やっぱり私には無理なのかな……日の暮れかけた空に大きなため息を吐いて、大好きなゆきちゃんの顔を多い浮かべる。
「ねえ、つかさ。今日は時間ある?」
「えっ、あるケド……」
「OK、じゃあ今から私の家にいこっか。大丈夫、帰りはお父さんに送ってもらえば」
*
その週末、ゆきちゃんが私の家に泊まることになった。
お泊まりの場所は初めて二人だけで朝を迎えた日から、お互いの部屋で交代制になっている。
「みゆきちゃん、遠慮しないでどんどん食べてね」
「そうよ。この日のためにつかさったら、この料理ずっと勉強してたんだから」
「お、お姉ちゃん! そんなこと言わないでいいよ~……」
「まあ……つかささん、ありがとうございます」
食卓には私が一生懸命レシピを覚えた、まぐろのかぶと焼きが並んでいた。
「ゆきちゃん、この目の部分美味しいんだよ。食べて食べて~」
「まぐろの目の周辺はコラーゲンが豊富ですからね。すごくお肌にいいんですよ」
「あら、じゃあ私が食べちゃおうかしら」
「だめ~ゆきちゃんに食べてもらうんだから」
「はいはい。つかさは本当にみゆきちゃんが好きねえ」
私とゆきちゃんは顔を真っ赤にしたまま押し黙った。お姉ちゃんもお姉ちゃんで気まずそうにしている。
食事を終えて、私が先にお風呂、次いでゆきちゃんがお風呂に入った。その間、私は自分の部屋でごそごそと。
準備するなら今。相談を持ちかけたあの日、こなちゃん宅で聞いたこなちゃんの言葉が、私の頭によぎる。
『それじゃあ、みゆきさんが奉仕してもらいたいって思うような雰囲気にすればいいんだヨ』
そう言うと、私に紙袋を渡したこなちゃん。中身の使い方をひとつずつ教えてもらって……。
『成果が出たら教えてよ。かがみにも試してみるからさ』
こなちゃんは不適な笑みを浮かべていた。お姉ちゃんも、色々大変みたい。
そうしているうちに、廊下の方から足音が聞こえてきた。ゆきちゃんが部屋に来る。私は最後の確認をした。
それから間もなく、私の部屋の扉が開いて……。
「つかささん、お風呂いただきまし」
「おかえりなさいませ、お嬢さま!」
私はゆきちゃんに向かって満面の笑みを浮かべて、何度も鏡の前で練習したそのセリフを口にした。
時が止まった。部屋の中に流れる、一瞬の沈黙――。ゆきちゃんはぽかーんとしたまま、呆気にとられたように私を見る。
「……つ、つかささん」
「な、なあに?」
「そ、その格好はなんなのでしょうか?」
ゆきちゃんは反応に困ったような顔をしている。私は自分の来ている服を、指でひらひらと動かしている。
こなちゃんから借りたのは、こなちゃんがアルバイト先で着ているメイド服だった。もちろん、私は着るのは初めて。
ピンクの生地に白いフリルのついたそれは、こなちゃんサイズだから私にはちょっと短くて、ミニスカートになっていた。
「メ、メイドさんだけど……変だったかな?」
「い、いえ……すごく可愛らしいのですが……なぜでしょうか?」
「え、うーん……あっ」
私は紙袋をがさがさと漁ると、それを取り出して頭に装着した。
「ゆきちゃん」
「はい、なんでしょう」
「わんわん」
私の頭には、こなちゃんがアルバイト先でたまにつけるらしい犬耳がついていた。
もう一度沈黙。そして、ゆきちゃんの戸惑う笑み。
『犬耳はご奉仕の必須アイテムだよ。ネコ耳だと逆に奉仕させる側になるんだよネ』
(――絶対ゆきちゃんに頭の弱い子だと思われちゃった……)
私はベッドに飛び込むと、枕に顔を押し付けてゴロゴロと身をよじる。ゆきちゃんの顔が見れない……!
「つ、つかささん? どうしたんですか?」
「ごめんね、おバカでごめんね」
「はあ……? あの、顔をみせてください、つかささん」
「うう……変な格好でごめんね?」
「いえ、とてもとても可愛いですよ」
ゆきちゃんはいつもの笑みを私に見せてくれた。よかった……拒絶はされてないみたい。ちょっと救われた。
「……お手」
「……わん」
差し出されたゆきちゃんの手に、私はぽんと手を乗せる。それからゆきちゃんは、私の頭を優しく撫でてくれた。
二人でベッドに腰掛けて、私はメイド服と犬耳のまま、ゆきちゃんの肩に頭を預ける。
「それはどうしたんですか?」
「こなちゃんから借りたんだ。ゆきちゃんに喜んでもらおうって思って……」
「私にですか? ありがとうございます……それにしても、どうして急にそんなことを……」
私はゆきちゃんに身体を預けたまま、ゆきちゃんの手をぎゅっと握った。指を絡ませるようにして、少し手持ち無沙汰なように。
「あのね……私、ゆきちゃんにご奉仕してあげたくて。ゆきちゃんの言う通りにね、その……」
「……」
「き、気持ち良くしてあげたくって……」
私のその言葉を聞いて、ゆきちゃんは何かを思い出したような顔をした。きっと、前のお泊りを思い出したんだ。
ゆきちゃん自身から私にご奉仕させるように仕向けたかったのに、やっぱり上手くいかなかった。
それは結局、ゆきちゃんに余計な気を使わせることになっちゃうんだし、またゆきちゃんに負担を負わせることになる。
……どうしてこんなに空回っちゃうんだろう。ゆきちゃんはまた、困っているに決まってる。
「……つかささん」
「う……はい」
ゆきちゃんの手が私の頭に伸びて……犬耳をそっと外した。
「そんなことしなくても私は……普段のつかささんのままが好きですよ」
「で、でも……」
私が何か言い終える前にゆきちゃんは、私のおでこにそっとキスをした。小鳥が啄ばむように何度も口付けていく。
「ゆ、ゆきちゃん……?」
「ごめんなさい、つかささん。まだ早い時間ですけど、その……」
「……うん」
今度はおでこじゃなくて、唇同士でキスをして、しばらくお互いの口を楽しんだ後、私達は服を脱がせあった。
こなちゃんから借りたメイド服がたくさんの皺をつくって床に放り出される。ゆきちゃんの前に肌をさらすのはもう慣れていた。
(今日も……私は何もできないのかな)
いつもはゆきちゃんと身体を重ねるときに、恥ずかしがることはあっても気分が重くなる事はなかった。
だけど今日は、このまま身体を任せる事に気が進まない。ゆきちゃんが気持ちよくしてくれるとわかっていると尚更だった。
「あの、つかささん」
「な、なあに?」
私は背を向けたまま答える。
「私の……胸を触っていただけますか?」
「……えっ?」
下着姿の私がその言葉に驚いて振り向くとゆきちゃんはすでにブラを外していた。
もう見慣れていた大きなおっぱいが、私の前に曝け出されていた。ゆきちゃんは恥ずかしそうに床に視線を落としていた。
「ゆきちゃん……いいの?」
「はい……つかささんに触ってほしいんです」
私はそっと、ゆきちゃんの胸に手を伸ばした。それに触れると、吸いつくように力強くて、跳ね返すような弾力があった。
「そのまま……円を描くように触っていただけますか?」
「うん……やっぱり、ゆきちゃんのおっきい……それにすごく跳ね返してくるし、手のひらに収まらないよ」
私は正直に感想を述べる。でもそれがゆきちゃんにはすごく恥ずかしかったらしくて……顔を頭のてっぺんまで真っ赤にしていた。
「あの……もうちょっと強めでも大丈夫ですよ?」
私が少し力を入れると、丸々としていた胸がぐにゃぐにゃと形を変える。その度に、ゆきちゃんは微かな声を漏らしている。
私のと全然違う……今までゆきちゃんの身体に触れるときには、自分で触られて恥ずかしい場所には触れないようにしていた。
ゆきちゃんに触られるときは安心して任せていられるけど、私は自分が触っていいのかなと悩んでしまうから。
「ゆきちゃん、気持ちいい?」
「は、はい……その、すごく」
ゆきちゃんの目が潤んでいる。その表情は私が今までに見たことないくらい、蕩けるような顔をしていた。
(ゆきちゃん可愛い……もうちょっと、気持ちいいことしていいよね?)
私は自分がゆきちゃんにされていたことを思い出しながら、できるだけそれを再現しようと思った。
「はあ……つかささ、んっ」
私はゆきちゃんの唇を塞いだ。ゆきちゃんは貪欲に舌を絡ませてきて、私の口の中で暴れ回ろうとしていた。
私達はお互いに聞こえるようにわざと音を立てて唇を吸いあって、ゆっくりと唾液を交換していく。
頭の中が蕩けてきて、もっとおバカになっちゃいそうだった。手のひらにある柔らかい胸の感触が、さらに私を興奮させた。
「ふっ、んむぅ……ぷはっ、ゆきちゃんのおっぱい、もらうね」
「えっ……あっ! あああ……」
唇と唇を離して、私はキスの標的にゆきちゃんの乳首に定めた。固くなっていたそれを、赤ちゃんのように吸っている。
ただ、気持ちよくなれ、気持ちよくなれとだけ考えながら、乳首に強く吸いつく。感触も味わいたくて、舌も動かてみる。
「あっ……はあっ……うう、くぅ……!」
ゆきちゃんは切ない声を出して、胸に顔を押し付けている私の頭に両手を回して、ぎゅっと抱きついていた。
ゆきちゃんがこんなに甘い声を出すなんて、知らなかった。私もゆきちゃんにされているときは出してるんだろうけど……。
私は歯を立てて、痛くならない程度にゆきちゃんの乳首を甘噛みした。ゆきちゃんが一層大きな声を出していた。
「ああっ……だめ、つかささん、だめです……つかささんっ……」
カタカタと音が鳴った。気持ち良さを堪えているゆきちゃんが、歯を鳴らしている。よかった……そんなに感じてくれていたんだ。
ふと、私は自分の身体の変化に気付いた。ゆきちゃんに触られたわけでもないのに、下着が汚れている。
(そういえばこなちゃん、攻めるほうも濡れるって言ってたっけ……)
ゆきちゃんはさらに腕の力を強めてきた。さすがに苦しい。私は少しだけもがいて、ゆきちゃんの胸から顔を離した。
「ぷはっ」
「あ……ご、ごめんなさい、つかささん……」
謝ってはいたけど、ゆきちゃんはうっとりとした表情で、でも物足りなさそうな顔で私を見ていた。
「ゆきちゃん、胸をいじられるのが好きなの?」
「は、はい。とはいっても、誰かにされるのは初めてでしたけれど……」
「誰かにされるのはって……じゃあ自分でも」
「う。は、はい……」
私達はまた熱いキスをして、ゆきちゃんはベッドにゆっくりと身体を倒した。いつもは、私が倒されているところだった。
「ゆきちゃん……下着、さげるね」
ゆきちゃんは何も答えない。私に見られるのは初めてじゃないはずなのに、恥ずかしさに耐えるように顔を隠していた。
大きな染みができている下着を外すと、ゆきちゃんの恥ずかしい部分が露わになった。
私はそっと指で触れて、溢れているものを掬い取ると、口に含んで舐め取った。自分でも大胆なことをしてると思う。
「ゆきちゃん、いっぱい濡れてるよ」
「は、恥ずかしいです、つかささん」
開かれた足に顔を挟むようにして、私はその部分に舌を這わせた。溢れてくるものはどれだけ舐め取っても止まらなくて……。
私は普段される側だからわかるケド、これって恥ずかしい半面すごく気持ちいいんだよね。
「あっ、つかささん……あっ、んっ」
(う、どうしよう)
ゆきちゃんは逃げるように腰をくねくねと動かしていた。助けを求めるような、泣き出しそうな声を漏らしながら。
その声を聞いていると、私の中でもっと聞いていたい、もっと出してほしいっていう願望が生まれてきた。
(ゆきちゃんを攻めるのって……結構楽しいかも~……?)
私って、こんなに意地悪な性格だったっけ……それとも、ご奉仕するのが好きなだけなのかな。
しばらく舌でゆきちゃんを気持ちよくしていると、ゆきちゃんの吐息が急に強く荒れ出した。
「どっ、どうしたの? ゆきちゃん」
「い、いえ……あの、つかささん……」
「なあに?」
「そろそろ……一緒に気持ち良くなりたいです……」
ゆきちゃんの言葉に頷いた私はゆきちゃんの横に寝転ぶと、シーツの中で抱き合って三度目のキスを交わした。
そのまま、お互いの恥ずかしいところに指を這わせて擦りあげていく。
ゆきちゃんの濡れ方もすごかったけれど、私もさっきから疼いていて、いつもよりも敏感になっていた。
「ゆきちゃん……」
「はい……」
「好きだよ」
「私もです……」
触れるのも触れられるのも、ゆきちゃんが相手ならどっちも幸せなんだ。私はそれを感じながら、意識が飛ぶのを感じていた。
お泊まりの場所は初めて二人だけで朝を迎えた日から、お互いの部屋で交代制になっている。
「みゆきちゃん、遠慮しないでどんどん食べてね」
「そうよ。この日のためにつかさったら、この料理ずっと勉強してたんだから」
「お、お姉ちゃん! そんなこと言わないでいいよ~……」
「まあ……つかささん、ありがとうございます」
食卓には私が一生懸命レシピを覚えた、まぐろのかぶと焼きが並んでいた。
「ゆきちゃん、この目の部分美味しいんだよ。食べて食べて~」
「まぐろの目の周辺はコラーゲンが豊富ですからね。すごくお肌にいいんですよ」
「あら、じゃあ私が食べちゃおうかしら」
「だめ~ゆきちゃんに食べてもらうんだから」
「はいはい。つかさは本当にみゆきちゃんが好きねえ」
私とゆきちゃんは顔を真っ赤にしたまま押し黙った。お姉ちゃんもお姉ちゃんで気まずそうにしている。
食事を終えて、私が先にお風呂、次いでゆきちゃんがお風呂に入った。その間、私は自分の部屋でごそごそと。
準備するなら今。相談を持ちかけたあの日、こなちゃん宅で聞いたこなちゃんの言葉が、私の頭によぎる。
『それじゃあ、みゆきさんが奉仕してもらいたいって思うような雰囲気にすればいいんだヨ』
そう言うと、私に紙袋を渡したこなちゃん。中身の使い方をひとつずつ教えてもらって……。
『成果が出たら教えてよ。かがみにも試してみるからさ』
こなちゃんは不適な笑みを浮かべていた。お姉ちゃんも、色々大変みたい。
そうしているうちに、廊下の方から足音が聞こえてきた。ゆきちゃんが部屋に来る。私は最後の確認をした。
それから間もなく、私の部屋の扉が開いて……。
「つかささん、お風呂いただきまし」
「おかえりなさいませ、お嬢さま!」
私はゆきちゃんに向かって満面の笑みを浮かべて、何度も鏡の前で練習したそのセリフを口にした。
時が止まった。部屋の中に流れる、一瞬の沈黙――。ゆきちゃんはぽかーんとしたまま、呆気にとられたように私を見る。
「……つ、つかささん」
「な、なあに?」
「そ、その格好はなんなのでしょうか?」
ゆきちゃんは反応に困ったような顔をしている。私は自分の来ている服を、指でひらひらと動かしている。
こなちゃんから借りたのは、こなちゃんがアルバイト先で着ているメイド服だった。もちろん、私は着るのは初めて。
ピンクの生地に白いフリルのついたそれは、こなちゃんサイズだから私にはちょっと短くて、ミニスカートになっていた。
「メ、メイドさんだけど……変だったかな?」
「い、いえ……すごく可愛らしいのですが……なぜでしょうか?」
「え、うーん……あっ」
私は紙袋をがさがさと漁ると、それを取り出して頭に装着した。
「ゆきちゃん」
「はい、なんでしょう」
「わんわん」
私の頭には、こなちゃんがアルバイト先でたまにつけるらしい犬耳がついていた。
もう一度沈黙。そして、ゆきちゃんの戸惑う笑み。
『犬耳はご奉仕の必須アイテムだよ。ネコ耳だと逆に奉仕させる側になるんだよネ』
(――絶対ゆきちゃんに頭の弱い子だと思われちゃった……)
私はベッドに飛び込むと、枕に顔を押し付けてゴロゴロと身をよじる。ゆきちゃんの顔が見れない……!
「つ、つかささん? どうしたんですか?」
「ごめんね、おバカでごめんね」
「はあ……? あの、顔をみせてください、つかささん」
「うう……変な格好でごめんね?」
「いえ、とてもとても可愛いですよ」
ゆきちゃんはいつもの笑みを私に見せてくれた。よかった……拒絶はされてないみたい。ちょっと救われた。
「……お手」
「……わん」
差し出されたゆきちゃんの手に、私はぽんと手を乗せる。それからゆきちゃんは、私の頭を優しく撫でてくれた。
二人でベッドに腰掛けて、私はメイド服と犬耳のまま、ゆきちゃんの肩に頭を預ける。
「それはどうしたんですか?」
「こなちゃんから借りたんだ。ゆきちゃんに喜んでもらおうって思って……」
「私にですか? ありがとうございます……それにしても、どうして急にそんなことを……」
私はゆきちゃんに身体を預けたまま、ゆきちゃんの手をぎゅっと握った。指を絡ませるようにして、少し手持ち無沙汰なように。
「あのね……私、ゆきちゃんにご奉仕してあげたくて。ゆきちゃんの言う通りにね、その……」
「……」
「き、気持ち良くしてあげたくって……」
私のその言葉を聞いて、ゆきちゃんは何かを思い出したような顔をした。きっと、前のお泊りを思い出したんだ。
ゆきちゃん自身から私にご奉仕させるように仕向けたかったのに、やっぱり上手くいかなかった。
それは結局、ゆきちゃんに余計な気を使わせることになっちゃうんだし、またゆきちゃんに負担を負わせることになる。
……どうしてこんなに空回っちゃうんだろう。ゆきちゃんはまた、困っているに決まってる。
「……つかささん」
「う……はい」
ゆきちゃんの手が私の頭に伸びて……犬耳をそっと外した。
「そんなことしなくても私は……普段のつかささんのままが好きですよ」
「で、でも……」
私が何か言い終える前にゆきちゃんは、私のおでこにそっとキスをした。小鳥が啄ばむように何度も口付けていく。
「ゆ、ゆきちゃん……?」
「ごめんなさい、つかささん。まだ早い時間ですけど、その……」
「……うん」
今度はおでこじゃなくて、唇同士でキスをして、しばらくお互いの口を楽しんだ後、私達は服を脱がせあった。
こなちゃんから借りたメイド服がたくさんの皺をつくって床に放り出される。ゆきちゃんの前に肌をさらすのはもう慣れていた。
(今日も……私は何もできないのかな)
いつもはゆきちゃんと身体を重ねるときに、恥ずかしがることはあっても気分が重くなる事はなかった。
だけど今日は、このまま身体を任せる事に気が進まない。ゆきちゃんが気持ちよくしてくれるとわかっていると尚更だった。
「あの、つかささん」
「な、なあに?」
私は背を向けたまま答える。
「私の……胸を触っていただけますか?」
「……えっ?」
下着姿の私がその言葉に驚いて振り向くとゆきちゃんはすでにブラを外していた。
もう見慣れていた大きなおっぱいが、私の前に曝け出されていた。ゆきちゃんは恥ずかしそうに床に視線を落としていた。
「ゆきちゃん……いいの?」
「はい……つかささんに触ってほしいんです」
私はそっと、ゆきちゃんの胸に手を伸ばした。それに触れると、吸いつくように力強くて、跳ね返すような弾力があった。
「そのまま……円を描くように触っていただけますか?」
「うん……やっぱり、ゆきちゃんのおっきい……それにすごく跳ね返してくるし、手のひらに収まらないよ」
私は正直に感想を述べる。でもそれがゆきちゃんにはすごく恥ずかしかったらしくて……顔を頭のてっぺんまで真っ赤にしていた。
「あの……もうちょっと強めでも大丈夫ですよ?」
私が少し力を入れると、丸々としていた胸がぐにゃぐにゃと形を変える。その度に、ゆきちゃんは微かな声を漏らしている。
私のと全然違う……今までゆきちゃんの身体に触れるときには、自分で触られて恥ずかしい場所には触れないようにしていた。
ゆきちゃんに触られるときは安心して任せていられるけど、私は自分が触っていいのかなと悩んでしまうから。
「ゆきちゃん、気持ちいい?」
「は、はい……その、すごく」
ゆきちゃんの目が潤んでいる。その表情は私が今までに見たことないくらい、蕩けるような顔をしていた。
(ゆきちゃん可愛い……もうちょっと、気持ちいいことしていいよね?)
私は自分がゆきちゃんにされていたことを思い出しながら、できるだけそれを再現しようと思った。
「はあ……つかささ、んっ」
私はゆきちゃんの唇を塞いだ。ゆきちゃんは貪欲に舌を絡ませてきて、私の口の中で暴れ回ろうとしていた。
私達はお互いに聞こえるようにわざと音を立てて唇を吸いあって、ゆっくりと唾液を交換していく。
頭の中が蕩けてきて、もっとおバカになっちゃいそうだった。手のひらにある柔らかい胸の感触が、さらに私を興奮させた。
「ふっ、んむぅ……ぷはっ、ゆきちゃんのおっぱい、もらうね」
「えっ……あっ! あああ……」
唇と唇を離して、私はキスの標的にゆきちゃんの乳首に定めた。固くなっていたそれを、赤ちゃんのように吸っている。
ただ、気持ちよくなれ、気持ちよくなれとだけ考えながら、乳首に強く吸いつく。感触も味わいたくて、舌も動かてみる。
「あっ……はあっ……うう、くぅ……!」
ゆきちゃんは切ない声を出して、胸に顔を押し付けている私の頭に両手を回して、ぎゅっと抱きついていた。
ゆきちゃんがこんなに甘い声を出すなんて、知らなかった。私もゆきちゃんにされているときは出してるんだろうけど……。
私は歯を立てて、痛くならない程度にゆきちゃんの乳首を甘噛みした。ゆきちゃんが一層大きな声を出していた。
「ああっ……だめ、つかささん、だめです……つかささんっ……」
カタカタと音が鳴った。気持ち良さを堪えているゆきちゃんが、歯を鳴らしている。よかった……そんなに感じてくれていたんだ。
ふと、私は自分の身体の変化に気付いた。ゆきちゃんに触られたわけでもないのに、下着が汚れている。
(そういえばこなちゃん、攻めるほうも濡れるって言ってたっけ……)
ゆきちゃんはさらに腕の力を強めてきた。さすがに苦しい。私は少しだけもがいて、ゆきちゃんの胸から顔を離した。
「ぷはっ」
「あ……ご、ごめんなさい、つかささん……」
謝ってはいたけど、ゆきちゃんはうっとりとした表情で、でも物足りなさそうな顔で私を見ていた。
「ゆきちゃん、胸をいじられるのが好きなの?」
「は、はい。とはいっても、誰かにされるのは初めてでしたけれど……」
「誰かにされるのはって……じゃあ自分でも」
「う。は、はい……」
私達はまた熱いキスをして、ゆきちゃんはベッドにゆっくりと身体を倒した。いつもは、私が倒されているところだった。
「ゆきちゃん……下着、さげるね」
ゆきちゃんは何も答えない。私に見られるのは初めてじゃないはずなのに、恥ずかしさに耐えるように顔を隠していた。
大きな染みができている下着を外すと、ゆきちゃんの恥ずかしい部分が露わになった。
私はそっと指で触れて、溢れているものを掬い取ると、口に含んで舐め取った。自分でも大胆なことをしてると思う。
「ゆきちゃん、いっぱい濡れてるよ」
「は、恥ずかしいです、つかささん」
開かれた足に顔を挟むようにして、私はその部分に舌を這わせた。溢れてくるものはどれだけ舐め取っても止まらなくて……。
私は普段される側だからわかるケド、これって恥ずかしい半面すごく気持ちいいんだよね。
「あっ、つかささん……あっ、んっ」
(う、どうしよう)
ゆきちゃんは逃げるように腰をくねくねと動かしていた。助けを求めるような、泣き出しそうな声を漏らしながら。
その声を聞いていると、私の中でもっと聞いていたい、もっと出してほしいっていう願望が生まれてきた。
(ゆきちゃんを攻めるのって……結構楽しいかも~……?)
私って、こんなに意地悪な性格だったっけ……それとも、ご奉仕するのが好きなだけなのかな。
しばらく舌でゆきちゃんを気持ちよくしていると、ゆきちゃんの吐息が急に強く荒れ出した。
「どっ、どうしたの? ゆきちゃん」
「い、いえ……あの、つかささん……」
「なあに?」
「そろそろ……一緒に気持ち良くなりたいです……」
ゆきちゃんの言葉に頷いた私はゆきちゃんの横に寝転ぶと、シーツの中で抱き合って三度目のキスを交わした。
そのまま、お互いの恥ずかしいところに指を這わせて擦りあげていく。
ゆきちゃんの濡れ方もすごかったけれど、私もさっきから疼いていて、いつもよりも敏感になっていた。
「ゆきちゃん……」
「はい……」
「好きだよ」
「私もです……」
触れるのも触れられるのも、ゆきちゃんが相手ならどっちも幸せなんだ。私はそれを感じながら、意識が飛ぶのを感じていた。
*
「これは口止めされていたんですけれど……実は私、泉さんから言われていたんです」
私達はシーツに包まったまま、抱き合うように寄り添っていた。
ゆきちゃんからは甘い香りがする。シャンプーの匂いに紛れても隠せない、私の大好きなゆきちゃんの香り。
「つかささんが、私のことを、その……気持ちよくするために悩んでくれているって」
「そうなんだ……」
「まさかメイド服や犬耳を用意しているとまでは思いませんでしたけれど……」
こなちゃんの含み笑いが思い浮かばれる。もしかしてあの服は、ただ面白いと思って貸しただけ?
「それから、きちんと考えました。自分の考えだけじゃなくて、つかささん自身がどう考えるか、とか」
「ゆきちゃん……」
「私は、申し訳なかったんです。こんなに可愛いつかささんに、私なんかに尽くしてもらうことが、申し訳なかったんです。
私の身体の汚いところまでつかささんに触らせたり、私だけが気持ちよくなったりなんて、つかささんにさせたくなくて」
「そんな……ゆきちゃんの身体で、イヤなところなんてどこにもないよ?」
私はぎゅっとゆきちゃんにしがみついた。ゆきちゃんは私の頭を優しく撫でてくれている。
「ありがとうございます……結局、私のわがままだったんです。ただ単に、つかささんに触れられるのが怖かっただけで。
好きな人にもっと触れたいって思うのは、つかささんも同じなのに……私ばかりがつかささんに触れて、勝手に満足して」
「私も……ゆきちゃんにしてもらうばっかりで、それがすごくゆきちゃんに悪いなって思ってて。何かお返ししたくて。
どうして私に触らせてくれないのかな、やっぱり私じゃまだ、ゆきちゃんを触るにはダメなのかなって、悪いように考えて」
「そんなことは……」
「でも……お互いに心配性だっただけみたいだね。だって、二人とも本当はお互いに、触りたいし、触りたがってる」
「そう……そうですね」
「だって、二人とも相手に対して、申し訳ないって思ってた。お互いを気遣いすぎて、遠慮しあって悩んでいたなんて、
なんだかおかしな話みたいだケド、それってすごく素敵なことだと思う。ゆきちゃんとそんな風になれて、私は嬉しいよ」
「はい、私もですよ。ありがとうございます、つかささん」
「……? なんでありがとうなの?}
ゆきちゃんはにこっと微笑んで、私のおでこにキスしてくれた。実はベッドの上でしてもらうおでこキスって、一番好きなんだ。
「今日はゆきちゃんと……できてよかった」
「は、はい。いつもと違うのも、楽しいですね」
「それに……ゆきちゃんって、すっごく可愛かったし」
「え? わ、私がですか?」
「うん……えっちな声出してるときとか、すごく。それで、途中から楽しくなっちゃって」
ゆきちゃんは顔を真っ赤にして、口をぱくぱくさせていた。ここまで恥ずかしがらせるつもりはなかったんだけど……。
「わ、私も実は」
シーツを頭からかぶると、ゆきちゃんは上目遣いで恐る恐る口にした。
「つかささんにされるのも、悪くないかも、なんて……」
私達はシーツに包まったまま、抱き合うように寄り添っていた。
ゆきちゃんからは甘い香りがする。シャンプーの匂いに紛れても隠せない、私の大好きなゆきちゃんの香り。
「つかささんが、私のことを、その……気持ちよくするために悩んでくれているって」
「そうなんだ……」
「まさかメイド服や犬耳を用意しているとまでは思いませんでしたけれど……」
こなちゃんの含み笑いが思い浮かばれる。もしかしてあの服は、ただ面白いと思って貸しただけ?
「それから、きちんと考えました。自分の考えだけじゃなくて、つかささん自身がどう考えるか、とか」
「ゆきちゃん……」
「私は、申し訳なかったんです。こんなに可愛いつかささんに、私なんかに尽くしてもらうことが、申し訳なかったんです。
私の身体の汚いところまでつかささんに触らせたり、私だけが気持ちよくなったりなんて、つかささんにさせたくなくて」
「そんな……ゆきちゃんの身体で、イヤなところなんてどこにもないよ?」
私はぎゅっとゆきちゃんにしがみついた。ゆきちゃんは私の頭を優しく撫でてくれている。
「ありがとうございます……結局、私のわがままだったんです。ただ単に、つかささんに触れられるのが怖かっただけで。
好きな人にもっと触れたいって思うのは、つかささんも同じなのに……私ばかりがつかささんに触れて、勝手に満足して」
「私も……ゆきちゃんにしてもらうばっかりで、それがすごくゆきちゃんに悪いなって思ってて。何かお返ししたくて。
どうして私に触らせてくれないのかな、やっぱり私じゃまだ、ゆきちゃんを触るにはダメなのかなって、悪いように考えて」
「そんなことは……」
「でも……お互いに心配性だっただけみたいだね。だって、二人とも本当はお互いに、触りたいし、触りたがってる」
「そう……そうですね」
「だって、二人とも相手に対して、申し訳ないって思ってた。お互いを気遣いすぎて、遠慮しあって悩んでいたなんて、
なんだかおかしな話みたいだケド、それってすごく素敵なことだと思う。ゆきちゃんとそんな風になれて、私は嬉しいよ」
「はい、私もですよ。ありがとうございます、つかささん」
「……? なんでありがとうなの?}
ゆきちゃんはにこっと微笑んで、私のおでこにキスしてくれた。実はベッドの上でしてもらうおでこキスって、一番好きなんだ。
「今日はゆきちゃんと……できてよかった」
「は、はい。いつもと違うのも、楽しいですね」
「それに……ゆきちゃんって、すっごく可愛かったし」
「え? わ、私がですか?」
「うん……えっちな声出してるときとか、すごく。それで、途中から楽しくなっちゃって」
ゆきちゃんは顔を真っ赤にして、口をぱくぱくさせていた。ここまで恥ずかしがらせるつもりはなかったんだけど……。
「わ、私も実は」
シーツを頭からかぶると、ゆきちゃんは上目遣いで恐る恐る口にした。
「つかささんにされるのも、悪くないかも、なんて……」
*
「お姉ちゃん、いいもの貸してあげるね!」
私は紙袋をお姉ちゃんに差し出した。疑心暗鬼で中身を確認したお姉ちゃんは、ちょっと呆れた顔をしている。
「……あんた、これなんなのよ」
「これね、使ったらゆきちゃんとすっごい仲良くなったの! お姉ちゃんにも使ってほしいって思って」
「すっ、すっごい仲良く?」
お姉ちゃんは顔を真っ赤にして、紙袋の中身を何度もちらちらと確認していた。
「……し、しょうがないわね。どうせ使わないけど、もらっておいてあげるわよ。妹からのプレゼントだしね」
「わーい。あのね、これ使い方はね……」
私は紙袋をお姉ちゃんに差し出した。疑心暗鬼で中身を確認したお姉ちゃんは、ちょっと呆れた顔をしている。
「……あんた、これなんなのよ」
「これね、使ったらゆきちゃんとすっごい仲良くなったの! お姉ちゃんにも使ってほしいって思って」
「すっ、すっごい仲良く?」
お姉ちゃんは顔を真っ赤にして、紙袋の中身を何度もちらちらと確認していた。
「……し、しょうがないわね。どうせ使わないけど、もらっておいてあげるわよ。妹からのプレゼントだしね」
「わーい。あのね、これ使い方はね……」
*
「おっ、おかえりなさいませ! お嬢さま。ご奉仕いたしますわん!」
「……な、なにやってんのかがみ。頭でも打った?」
「……」
「……な、なにやってんのかがみ。頭でも打った?」
「……」
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- あなたにピッタリの男性みつかります!d(´∀`*)★ http://org.64n.co -- 恵美子 (2012-10-10 04:58:40)
- この後、かがみが怒って放置プレイ? -- チャムチロ (2012-09-18 12:40:23)
- つかさがせめるのはめずらしいよねーー -- にひ (2010-01-01 01:01:02)
- メイドで犬耳で犬語のつかさ……
うぎゃあぁぁぁぁあ!!!!
すっげえぇ萌えるうぅぅぅ!!!!!!!
そして オチのかがみん哀れ…
でも 犬耳のかがみん想像したら なんか可愛いかも やっぱ うさミミが良いかな? -- ラグ (2009-01-19 01:02:07) - このあと、こなたの方が
しこたま頭を打たれました。
ちゃんちゃん。 -- 名無しさん (2008-11-25 23:57:51) - かがみこそ出オチの王子様 -- 名無しさん (2008-08-04 02:24:49)
- 「お手」が最高だった!
それにしてもかがみん(´;ω;`)ウッ… -- 名無しさん (2008-04-06 03:47:38) - かがみw みゆつかもGJ! -- 名無しさん (2008-02-14 02:26:03)
- 「…お手」「…わん」
↑これすごい好きだ。みゆつか良いよみゆつか! -- 名無しさん (2008-02-02 11:19:45) - かがみんオチ担当フイタwww -- 名無しさん (2008-01-27 16:20:59)
- なんか百合のやり方が本当っぽくて感心しますた。
やっぱりメディア情報に囚われすぎずに、読み手が『自然』だと思えるような想像しないとだめだな自分…… -- 名無しさん (2008-01-24 13:52:31) - ちょwww
吹いたわんwww -- 名無しさん (2008-01-23 23:41:05) - これは素晴らしいわんwww -- 名無しさん (2008-01-23 22:45:51)
- かがみんwwwww -- 名無しさん (2008-01-23 17:49:01)