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頼り

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だれでも歓迎! 編集
<nanakon> : おい、泉
<konakona> : なんでしょう、先生?
<nanakon> : ウチはもうそろそろ落ちるな
<konakona> : そうですか、それじゃあまた明日~ノシ

 ふと時計を見ると短い針の先にあったものは縦の棒が一本と、楕円形の縦丸が並んだところだった。

<nanakon> : それとな、落ちる前に聞いておくが宿題はちゃんとやったか?
<konakona> : 大丈夫ですよ。心配しなくてもきちんとやりましたから
<nanakon> : そかそか。それならいいんや。もしやってなくても困るのは泉なんやし。自業自得や

 もちろん、私は宿題なんかやっていなかった。
 でもまぁ、かがみかみゆきさんに見せてもらう予定だし大丈夫大丈夫。安心安心クラシアン。

<nanakon> : また明日な。最後に言って置くが早く寝ろよ。よい子じゃなくてもな。
<konakona> : ばいに~

<GameMaster> : 【nanakon】がログアウトしました

 さて、何時までやろっか……

………

「お姉ちゃんおはよー」
「ゆーちゃんか、おはよー」
 さぁ…もう既にゆーちゃんも起きてきて朝なわけだが…どうしたものか。

 どうするったって普通に朝食を作って食べて学校に行く準備をして
 あとはただ登校するだけしか選択はないんだけどね。
 ま、徹夜した日の学校は寝る時間のためにあるようなものだからね。

 登校途中の私だけど最近は毎日のように遅刻するかしないかギリギリのところで玄関を出ていた。
 そのせいか通学路にみんなの姿を見ることは少ない。
 ちなみにゆーちゃんは私より早く外に出て行く。

 そうこうしているうちに気がついたら私が平日の日に目的としてるところに着いていた。
 すぐにいつものとこからその建物の中に入って靴を履き替える。
 靴を履き替え終えたら家以外の私の第二の居場所であるドアの前に立ち、扉をスライドさせた……

キーンコーンカーンコーン―――
 瞬間、チャイムも一緒に鳴った。

 鐘の音と同時にドアが開いたもんだから、
 びっくりした様子のつかさ、みゆきさん含むクラスメイト全員が私の方に目を向けていた。まさしくあの顔文字みたいに。
 こっちみんな。

 ドアを開けた正体が私だと判断したみたいで、みんなはその後視線を元の場所に戻した。
 私もみんなと同じように椅子に腰を下ろす。
 その後は先生が来て簡単なHRを終え、休み時間になった。

 眠い……。
 よし、宿題のプリントをやったらさっさと寝よう。

「さて……と」
 立ち上がって隣のクラスに行こうとしたら誰かに呼び止められた。
 けど、声の持ち主はすぐに分かった。
「つかさ?つかさも宿題のプリント見せに貰いに行く?」
「えっと、その事なんだけど……私、昨日お姉ちゃんに教えてもらったから良かったら私のを見る?」
「じゃ、遠慮しないで見せてもらおっかな。あっち行くのだるいし」
「うん!ちょっと私のとこまで来てね」
 私は連れられてつかさの机にやってくる。
 つかさは自分の鞄から宿題のプリントを取り出して私に渡してくる。
「はい、こなちゃん」
「ありがと~、すぐ返すね」
 受け取った後、自分の席に座り私も宿題のプリントを取り出して一緒に並べる。
 ペンを片手に持ちプリントの答えをさっさと写してく。

 途中、つかさから貸してもらったプリントに間違いを発見した。
 真面目に授業を受けてない私でも分かるぐらいのミスだった。
 珍しいもんだねぇ、かがみが間違えるなんて。
 と、そんなことを考えながら宿題を写し終える。
 あと、余計なお世話だろうけどついでにつかさの宿題のプリントも直して置いてあげる。

 私が見せて貰ったプリントを返す時に、つかさは
 こなちゃん、はやいねー。ほんとにすぐ終わったね。と言い、
 私はへへーん、すごいでしょ。と自慢にならない自慢をした。

 ま、よくよく考えてみれば宿題の提出は午後だから、早いと言えば早かった。
 とにかく、昼の時間までは居眠りの授業だからすぐに来るだろう。
 どうせ午後からもお昼寝タイムなんだけどね。
 最近は寝てても先生からお咎めを食らうようなことはあまりなくなったし。
 じゃ、おやすみ。 

―――

「……こなちゃ~ん」
 耳に入る誰かの声。
 夢か。もう夢の中か……。
「あ、こなちゃん。おはよう」
 目を開いてまず脳に信号が送られた姿はつかさ。
「あ、つかさちょうど良かった。ここって夢の中?」
「違うよ~」
「じゃ天国!」
「ううん」
「じゃあ…あれだ!地獄!」
「うぅ…えっと……」
「泉さん、お昼ですよ」
 私とのやりとりに困惑してるつかさの後ろからみゆきさんがやってきた。
「もうお昼だったか。やっぱ早いなぁ」
「うん、じゃあお弁当食べようっか」
「あっ、そうだ。誰かいないと思ったら、かがみんは?」
「そういえば今日は一度もこちらにこられていませんね」
「つかさ、何か知ってる?」
「えっと……たしかね、今日から用事があるって忙しくなるって言ってたよ」
「へぇ、そっか……それで、その用事ってどんなの?」
「え……とね、それがお姉ちゃんなんも言ってくれないの…」
「…どうしたもんかねぇ……」
「泉さん、つかささん、それよりお昼をいただきましょう。」
「うん、まずは食べよっか」
「それでは、いただきます」

「いただきま――あれ、つかさどうしたの?」
 つかさの方に目をやると、そこには弁当の箱を開けたままどことなく悲しそうな顔をしているつかさがいた。

 みゆきさんが私の声に反応し、つかさの方に視線を向けた。
 そして、つかさは私とみゆきさん、二人の視線に気がついてすぐに笑顔に戻った。
「あ…ううん、なんでもないよ、気にしないで」
「気にしないで。って言ったらやっぱり気にしちゃうよねぇ…。ね、みゆきさん」
「はい、確かに…少し気になりますが…」
「そっ…それより早く食べようよ。時間無くなっちゃうよ」
 同じようなやりとりがここで終わり、私達三人はやっと弁当を食べ始める。
 しかし、さっきのつかさの表情のこととか、気になる事が多かった。

 お昼の終了の合図を告げても、ずっと気になってしょうがなかった。
 まず、つかさが悲しそうな顔をしてたことから考える。
 つかさはいつも笑顔。それが今日はいつもと違った。
 周りに笑顔を振り撒いて私達を和ませる笑顔が無くなっていた。
 その原因はなんなのか―――なんだろう?
 単純に…かがみのきまぐれ?つかさが吐いた嘘?
「……みぃ!」 
 ―喧嘩?あんなに仲良い二人が喧嘩するとこなんて想像できない。
 ほんとに喧嘩してたとして、つかさが嘘をつく必要がない。
 それじゃ、風邪とかの病気?だったら、これも嘘を吐く必要がなさすぎる。
「い……ぃ!」
 私はつかさの事を信用していないわけではない。
 ただ、あんな顔を見せられては友達としても気になるものだった。
 それであとは―――
「泉!!」

 どうやら先生はさっきから自分のことを呼んでいたようだった。
「なんですか?」
「いや、お前さっきからずっとボーっとしてたからな。宿題のプリントをはよだせ」
「はいは~い、今出します」
 そう言い私は鞄からプリントを取り出して教卓まで行き先生に渡す。
「お、ちゃんと宿題やってきとるな」
「さすがの私でも宿題ぐらいはやりますよ~」
 渡し終えたら後は席に戻るだけだった。
 …あれ?さっきどこまで考えてたんだっけ……?
 ここに来てまさかのど忘れ……あるあるネタの漫画に使えるじゃないか……。ひよりんに提供してみよっかな。
 てかもうネタにしてるよね。あるあるすぎて。
 って、そんなことはどうでもいい。
 もう…先生のせいだ。先生の馬鹿やろー!
「ん、誰か馬鹿って言いおったろ?」
 おっと、あぶねえあぶねえ。

 えーっと……とりあえずまとめ。
 つかさがしてたあの表情は、かがみがこなくて寂しかった。ということかな。←結論
 ほんとにかがみは忙しいのかな?後で確かめてみよう。
 それじゃ、みなさんおやすみなさ~い。

………

「こなちゃん今日はよく眠るね」
 周りを見ると帰りの準備をしてる者、友達と喋ってる者、いまさっきの私と同じように机に突っ伏してる者、
 廊下に出る者、廊下で歩いてる者、教室に入ってくる者、人それぞれなことをしていた。
 要約したら、今日の授業はすべて終了した。という事だった。
「もう帰りの時間ですよ、泉さん」
「そっかぁ、やっぱつかさが入れた睡眠薬はよく効くね」
「えっ…私そんな物入れた覚えはないよ?」
「午前中、私が寝ている間に弁当箱の中に入れたでしょ?ご飯食べた後からとても眠くなったんだよ?」
「あっ……えっと…ごめんね……」
 つかさ……悪いけどやっぱりからかい甲斐があるね。
 冗談のつもりだったのになぁ……謝れると困るよ。

「つかさ、冗談を冗談と見抜けない人は(私を)扱うのは難しいよ?分かった?」
「うん、わかった~」
「なるほど。たしかにそういうことですね」
 みゆきさんには伝わったみたいだが、つかさには伝わっては居ないだろう。つかさだし。
「つかさってやっぱからかい甲斐があるね」
「ふふっ、そうですね」
「もう、ゆきちゃんまで~……」

 私が含まれてる状態で言うのもなんだけど、このトリオ誰か止めてください。

「黒井先生、どうかされましたか?」
 みゆきさんが私の後ろを見ながら声をあげる。
「泉にちょっとばかし注意しようと思ってな。いつものことやけど」
「なんの御用でしょうか?ネトゲ?」
「ネトゲのことやない。けど一部含まれてるけどな。
 泉、どうやら今日の授業ほとんど眠っておったらしいな。
 ウチの授業でも寝ておったが、まさか全部寝てたとはな……」
 ため息を大きく吐いてまた話し始める。
「きのう、ウチが落ちた後いつまでやってたんや?」
「先生…怒らないで落ち着いてCoolになって聞いてくださいよ」
「なんや。はよいえ」
「実は、昨日一睡もしてないんですよ」
 その瞬間、沈黙が周囲半径3mほど包んだ。まさに曖昧3m。メートルじゃない、センチだ。
 とりあえずそんなことはどうでもいい。

「はぁ、怒りを通り越して呆れたわ……」
「こなちゃん寝てなかったんだ」
「あれほど早く寝ろと注意したはずなのにな。柊も高良も泉が寝てたら注意せえ」
 先生の言葉を聴いて二人は返事をした。
 けど、おそらく授業中に起こしてくることはないだろう。
「次からは気をつけま~す」
「だといいんやけどな……。それよりHR始めるから柊と高良、席に戻れ」

「じゃ、また後でねこなちゃん」
「泉さん、それでは」
 先生が教室内での先生の居場所に向かった後、つかさとみゆきさんはそれぞれの場所に戻っていった。 

 後は、先生の話を聞き流して帰るだけだ。
 しかし、また宿題があるみたいなんだよねぇ…。
 来週辺りに提出らしいのでそれも一緒に適当に頭の片隅においておく。
 思ったことは、よく真面目に宿題を出来るなぁと思う。
 期限などにとらわれず、好きなことをする楽しみをみんなに分けてあげたいなぁと思った。全部はあげないけど。

「今日はここまで。おまえらまた明日な」
 号令とともにクラスメイトたちは二つのドアから外に出て行く。
「こなちゃん、また明日ね。私は一人で帰るから」
「一人で?かがみと一緒じゃないの?」
「うん、お姉ちゃん忙しいみたいだし迷惑かけるわけにもいかないから」
 それだけを言ってつかさもドアに向かって行く。
 あっ、そうだ。かがみが忙しい理由について聞いてみよっかな。
 と、その前にみゆきさんにも帰りの挨拶をしようと思って教室を探したが、すでに帰ってしまったみたいだった。
「ま、いいや」
 それだけの独り言を漏らしてとなりのクラスへ足を動かす。

 教室の中を覗いてみるが、中学校からずっとクラスが同じだと言う三人の姿は見えなかった。
 中にいたのは、ごく普通の男子生徒A,B,C,D,E,Fと女子生徒A,B,C,Dと
 机と椅子の数十セットと掃除用具ロッカーと教卓ぐらいだった。
 あとは男と女でもない人とか、ましてや人間以外の動物とかはいなかった。
 長くなったけど、教室には数人程度の生徒しかいなかったみたいだ。

 どうしたのかな?ほんとに忙しかったりして?
 それともほんとは三人で遊びたかったり?
 様々な理由が挙がるが、どれも不確定なものばかりだった。 

 学校でやることがなくなったなら、後は家に帰るだけか……。
 うん、帰ろ帰ろ。今日はアキバに行く予定とかないし、バイトもないし。


 かがみが、休み時間に来なくなりはじめた週はもう今日で終わりか…。
 でも、その間あれから何も変わらなかった。
 つかさは、毎回昼の時間にお弁当の箱を開けた時にどこか悲しい顔をするし、
 どんなことか知らないが、忙しい用事が入ってるならしばらくすれば来るようになるだろう。
 肝心のつかさも、どんなことか教えてもらってないみだいだからね。
 やっぱちょっとは気になるけど、現状維持で様子見かな。












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