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だれでも歓迎! 編集
<nanakon> : おい、泉
<konakona> : あ、もうそろそろ落ちる時間ですね
<nanakon> : 落ちる前に言っとくけどな
<konakona> : 宿題ですよね?ちゃんとやりましたよ
 もちろん、宿題はやっていない。

<nanakon> : 最近はちゃんと提出してるからそっちはもう心配いらんけどな
<nanakon> : 授業中の居眠りだけや
<konakona> : 今日は徹夜するつもりはありませんよ~
<nanakon> : ほんまかぁ?信用ならへんけどな
<konakona> : そ、それじゃもし私が寝たならばその時は叩いてもおkですよ
<nanakon> : じゃ、そん時は遠慮せずに行くな
<konakona> : 寝ることはないと思うので覚えておかなくてもおkですけどね

<nanakon> : んじゃ泉、また明日な
<konakona> : ばいに~ノシ
<Game Master>: 【nanakon】がログアウトしました。

 今日はほどほどにするか……。

―――

「おねーちゃん、朝だよ~。えっと、早く起きなきゃ……」
 ん~……今日はゆーちゃんが直々に起こしに来るほどなにかあったっけ?
お弁当作る時間がなくなっちゃうよぉ?」
 あっ、そうだ。今日は私の番だった。


 というのも、ゆーちゃんが来てから交代でお弁当を作るようになったからだ。
 料理のバランスはかがみとつかさのよりとれてるだろう。
 悪いけどゆーちゃんのお弁当は最初、かがみぐらいだったのがこのごろとても上手くなって、私の腕に近づいてきている。
 しかし、いつもかがみたちのお弁当の中身を見ているけど、かがみの料理の腕は昔も今も余り変わっていなかった。
 ま、それより……、
「きゃっ!!」
 がばっと突然起き上がったから驚いたみたい。
 えっと、まぁ誰でもこんな状況下で急に起きられたら驚くだろうね。
「ごめんごめん。忘れてたよ。ありがと、ゆーちゃん」
「ふぅ……びっくりしたぁ。それとおはよ、お姉ちゃん」
 私もおはよう、と朝の挨拶を返す。

 ゆーちゃんと二人でリビングへ行くとお父さんが既に起きていて、朝食の準備をしてくれていた。
 普段あれなお父さんだけど、こんな時お父さん結構役に立つよねぇ。
「おう、二人共おはよう。もう朝食が出来てるぞ」
 朝食と言ってもジャムトーストと牛乳ぐらいだけ。

 にしても最近のゆーちゃんは牛乳をよく飲むようになった。
 なぜかと聞いてみたらやっぱみなみちゃんみたいになりたいかららしい。
 身長が高いことよりも今の方が十分可愛いよ。と言っても全然聞いてくれなかった。もったいない。
 低身長は希少価値なのに。
 でも私達と付き合う人はロリ○ンに見られてしまうもろはのつるぎ。素人にはオススメ出来ない。
 その前に兄妹に見られそうだけどね。年がそんなに離れてなければ。いや、それでもダメだね。


「ごちそうさま~」と言った後は昼の弁当を作る時間。
「あっ、そうだ。ゆーちゃん、今日は好きな物入れてあげよっか?」
「えっ、いいの?ありがと、お姉ちゃん」
「いやいや、可愛いゆーちゃんのためだからね」
 極上のゆーちゃんスマイルを眺めながら作る準備に取り掛かる。

「お姉ちゃんみたいになりたいなぁ……」
 これは……ゆい姉さんのことじゃなくて私のことかな?
 じゃ、私みたいって……この性格でこの中身に?
 ……そうかそうか、姉である私が直々に――
「優しくて料理が上手くなりたいな…」
 あ、そっちの意味ね……
「ゆーちゃんはいまのままでも十分優しいし、料理も上手いよ」
 少なくともかがみんよりも上手い。
「えっ、そうかな?」
「私が言うんだから自信持っていいよ」
「それでも……」
「それよりさ、お昼のお楽しみ出来たよ」
「さすが、お姉ちゃん。はやいね」
「私なんてまだまだ。とりあえず早めに学校行く準備した方がいいんじゃない?」
「うん、そうだね」

 私とゆーちゃんはそれぞれの部屋に戻り準備を整える。
 部屋でくつろいでるとゆーちゃんの「いってきま~す」という声が壁越しに元気よく伝わってきた。
 お父さんの声もそれに続いてきた。

「あっ、お姉ちゃん、お弁当玄関の靴箱の上に置いておくね」
 ゆーちゃんは私の部屋のドアを開けたかと思うとそれだけを伝えて閉めた。
 うん、分かった。と言う暇もなかったし、気をつけてねも言えなかった。
 早すぎっていうレベルじゃねーぞ。もうちょっとゆっくりして行けばいいのに。
 この行動もみなみちゃんを見習ってるのかな……?


 とりあえず今日もギリギリの時間まで待とうか。
 そして学校行って、宿題見せてもらって、提出して、普通に授業を受ける。寝ないように。
 計画と言えるものじゃないけど計画は完璧。何も穴はない。あった場合は……。
 なんとかなるよ。うん、なんとかなるね。と言い聞かす。

「こなたー!そろそろ行った方がいいと思うぞー!」
「はーい!分かってるよー!」
 実はと言うと分かっていなかった。いやぁ、時は経つのは早いもんですねぇ。
 ま、しょうがない。これも運命だ。
「いってきまーす!」
「おう!いってらっしゃい!」
 ゆーちゃんが置いてくれた玄関の弁当箱をカバンに入れ、靴を履いて外に出た。

 のんびり出来るのはいんだけどなんか一人で登校してるのはつまんないんだよなぁ……。
 でもま、自分で決めたことだし文句はないんだけどね。
 それに色々考え事してたらもう学校が目の前だなんてにちじょうちゃはんじだし。
 しかし、今一番気になってるのはかがみのことなんだよなぁ……今日には来るかな?
 突っ込み役がいないと無限ループがそのうち起こりそうで怖い。
 私がしてもいいんだけどつまんないし。かがみが一番の適役だよ。

 超スピードとか催眠術とかそんなレベルじゃないけど学校に着いていた。
 まだ鐘の音も全く聴こえなかったし余裕を持って教室にゴール!旗も花火もないけど。


 教室に入って最初に目に入ったのはつかさとみゆきさんの二人がつかさの席の周りで話していた所だった。
 どんな天然会話、フォローとボケのエンドレスをしてるのかなぁと気になったけれど
 カバンを自分の席に置いたらチャイムが鳴ってしまった。
 こういうときどんな事話していたのか気になったら止まらないよね。
 この事をかがみに聞いたらどう返してくるんだろう。あるある?ねーよ?それともどうでもいい?
 直接かがみに聞いて見なきゃわかんないけどね。

 やがてHRも始まり、その内容も耳に入らぬうちに終わってなぜか先生がこちらに向かって来ていた。
「泉」
「なんですか?」
「昨日も言ったけどな、居眠りしたらあかんで」
「大丈夫、昨日はそのためにすぐに寝ましたよ」
「ま、いい。寝たとしてもきっついおしおきが待っとるんやからな」
 そう言い残し、先生は職員室に向かって廊下に出て行った。
 そして、先生と入れ替わりにつかさとみゆきさんがやってきた。

「こなちゃんおはよー」
「泉さん、おはようございます」
「二人共久しぶり」
「えっと……久しぶりですか?」
「久しぶりだっけ…?」
「うん、久しぶりだよ。数週間も来てなかったからね」
「え……でも先週もいたよね?」
「えっと、なんていうか……先週まで来てたのは実は私の姉だったんだよ。で、今ここにいるのは妹の方。」
「へぇ~、こなちゃんって双子だったんだぁ……このほくろとか目つきとか、この髪のあれまで一緒なんだね」
 アホ毛のことかぁーっ!
「そうですね……というよりそのまんまですね」
 なんでこの二人はここまで信じるんだァーッ!?
 この前、冗談を―(中略)―難しいって言ったのに。
「あ……あの、二人とも、嘘だからね?」
 誰かほんとに突っ込み役呼んでーっ!!

「うぃ~っす」
「セバスチャンには興味ありません」
「ぉぅぁっ!?」
 いや、ほんとにセバスチャンには興味ないから。


「なんだ……そうなんだ……」
 なんでそんなに落ち込む必要があるんだろう……親近感が沸いたからかな?
「でも泉さんらしいですね。このような冗談は」
 あれっ、みゆきさん――もしかして分かってましたか?
「ま、いいや。改めて二人共おはよう」
「うん、おはよう」
「おはようございます」

「えっとさ、さっき黒井先生と何話してたの?」
「んとね、『今日授業中に居眠りしおったらボッコボコにしてしばいたる』って言われたよ」
「えっ!?こなちゃん大丈夫?」
「いや、まだやられてないから………というかもう決定事項に聞こえるんだけど……」
「でも、寝ないように気をつけてくださいね。泉さん」
「うん、大丈夫だよ。それより、かがみんは今日も来ないね」
 かがみの名前を口に出した時、つかさの表情が一瞬曇った。
「……うん、お姉ちゃんまだこっちに来れないみたい。ごめんね」
「いや、つかさが謝ることじゃないよ。それより――」
 と、言葉の途中でチャイムに遮られた。
 ……チャイム、空気嫁。

「授業が始まってしまいますね。では、これで」
「うん、じゃあまた後でね」
「じゃね~」
 はぁ……宿題が……。
 でも、冗談かまして時間喰ってた自分が悪いんだけどね。
 まだ午前中だし、全然余裕があるけどね。次の休み時間にでも。
 それに、かがみが何をしてるかも少し気になるし、確かめるついでに答えを見せてもらおうかな。



―――

 ふぅ……。久しぶりに、そしてまともに授業受けたからなんだか疲れたなぁ…。
 でも、今日は寝ないって先生と約束したから、意地でも目を開けとかなきゃ。

 とりあえず、早めに宿題見せて貰いに行こっと。
「あっ、ちょっと待って!」

 …あれ?誰か呼んでた?まぁいいや。
「やっほ~、かがみ~ん!」
 そう呼んだらつかさと似ても似つかない双子の姉、かがみが振り向いた。





















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  • 途中から別の話がダブって入ってませんかコレ -- 名無しさん (2008-08-05 18:23:54)

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