「ふぁ~……」
1学期も中盤に差し掛かったある日、私はいつものように朝起きて、
いつものようにゆーちゃん達と朝ごはんを食べて、いつもの時間に家を出た。
もう3年続いている、いつも通りの朝。
でも、いつものようにかがみ達と落ち合う糟日部駅前に着いたとき、私はいつもと違う景色を見た。
いつものようにゆーちゃん達と朝ごはんを食べて、いつもの時間に家を出た。
もう3年続いている、いつも通りの朝。
でも、いつものようにかがみ達と落ち合う糟日部駅前に着いたとき、私はいつもと違う景色を見た。
「あれ? かがみ、つかさは?」
――ONE DAY――
「あ、おはよーみゆきさん」
教室に入って、いつものようにみゆきさんに挨拶をする。
「おはようございます、泉さん。……あら、つかささんはどうしたんですか?」
いつも隣にいる人はいないけど。
「それがねー、かがみに聞いたら昨日熱が出たらしくてね、
今日になっても熱が下がらなかったから、休むことにしたんだって」
「そうですか。珍しいですね、つかささんが欠席するなんて」
「うん、そうだね」
今日になっても熱が下がらなかったから、休むことにしたんだって」
「そうですか。珍しいですね、つかささんが欠席するなんて」
「うん、そうだね」
私の中で、つかさのアピールポイントは料理が上手なところと、
めったに風邪を引かなくて健康なところだと思っていた私にとって、
つかさの欠席にはホントにびっくりしている。本人には失礼だけど。
めったに風邪を引かなくて健康なところだと思っていた私にとって、
つかさの欠席にはホントにびっくりしている。本人には失礼だけど。
キーンコーンカーンコーン ガラガラガラ
「おーい、席に着けやー」
おっと、先生が来ちゃった。
「それじゃあみゆきさん、また休み時間に」
「わかりました」
「わかりました」
それから私はいつものように出席を受け、いつものように睡眠授業をし、
いつものように黒井先生に叩かれ、いつものように午前中の授業を終え、昼休みに入った。
いつものように黒井先生に叩かれ、いつものように午前中の授業を終え、昼休みに入った。
「おーす」「あ、かがみ~、やっほー」
そしていつものようにかがみが私のクラスに来て、いつものようにみんなでいっしょに昼飯を食べた。
……一人足りないけど。
……一人足りないけど。
「そーよねー、やっぱり臭いわよねー」
「そうかもしれませんね。つかささんはどう――」
「そうかもしれませんね。つかささんはどう――」
そこまで言って、みゆきさんは今日目線の先に誰もいないことに気づいた。
「あ……す、すいません……」
「みゆきさん、それじゃつかさが死んだように見えるけど?」
「あんたもそんな物騒なこと言うな」
「みゆきさん、それじゃつかさが死んだように見えるけど?」
「あんたもそんな物騒なこと言うな」
一見するといつもと変わらない会話に見える。が、
「……やっぱり、なんか物足りないな~」
「「……そうねー(ですね)」」
「「……そうねー(ですね)」」
そう言って、私達3人は誰も座っていない机を見た。
「……つかさがこの席にいなかったことってあったっけ?」
かがみが私達に問いかける。
「……ないかもしれませんね」
「……そういえばないかも」
「……そういえばないかも」
思い起こしても、つかさが私と出会ってからいっしょにお昼を食べなかったときはなかったと思う。
と、「……そういえば、泉さんとつかささんはどうやって知り合ったのですか?」
とみゆきさんが私に尋ねた。
と、「……そういえば、泉さんとつかささんはどうやって知り合ったのですか?」
とみゆきさんが私に尋ねた。
「そっか、みゆきさんにはまだ話してなかったっけ。
実はね、つかさが外人さんに襲われてたのを私が助けたことから始まったのだよ」
「そうなんですか。すごいですね」
「あんたはつかさに道を尋ねてた外人さんを勘違いして蹴飛ばしただけだろ」
実はね、つかさが外人さんに襲われてたのを私が助けたことから始まったのだよ」
「そうなんですか。すごいですね」
「あんたはつかさに道を尋ねてた外人さんを勘違いして蹴飛ばしただけだろ」
胸を張って言う私に感心するみゆきさん、それに揚げ足をとるかがみ。
「む~、そんなのわかんないじゃん。私もつかさも外人が何て言ってるか分からなかったし」
「どうだか」
「……それでは、こなたさんとかがみさんは、どのようにお知り合いに?」
「どうだか」
「……それでは、こなたさんとかがみさんは、どのようにお知り合いに?」
再び私に問いかけるみゆきさん。
「えっとね……確か私とつかさが世界史の宿題するのを忘れてて、
いっしょにかがみのところに見せてもらいに行ったとき……だっけ?」
いっしょにかがみのところに見せてもらいに行ったとき……だっけ?」
「あー、そんなこともあったっけ。あのときは持ちつ持たれつって私は言ったけど……」
「結局私が持たれっぱなしだよね」
「ホントにな。私が持ってもらったことはなかったわね……」
「そうなんですか」
「結局私が持たれっぱなしだよね」
「ホントにな。私が持ってもらったことはなかったわね……」
「そうなんですか」
と、
「……確か、みゆきとは文化祭のときに仲良くなったってつかさが言ってたっけ」
「ええ、そうですけど……どうしたんですか?」
「ええ、そうですけど……どうしたんですか?」
突然声のトーンを下げて問いかけたかがみに、みゆきさんが反応する。
「……私達の出会いって、ほとんどつかさが関わってるな、って」
「「あっ……」」
「「あっ……」」
よく考えてみると、つかさが私と出会い、私とかがみを引き合わせ、
みゆきさんと仲良くなってくれた。
もしかしたら、今この4人(現在3人)がこうやって楽しく話していられるのは、ひとえにつかさの存在が大きいのかもしれない。
そして現に、今の私達3人には、いつもよりも少し滞った空気が流れている気がする。
つかさがいないからって言うのは、少し大袈裟……かな?
みゆきさんと仲良くなってくれた。
もしかしたら、今この4人(現在3人)がこうやって楽しく話していられるのは、ひとえにつかさの存在が大きいのかもしれない。
そして現に、今の私達3人には、いつもよりも少し滞った空気が流れている気がする。
つかさがいないからって言うのは、少し大袈裟……かな?
「……どうしよう」
「どうしたの? こなた」
「……なんか、急につかさを褒めたくなってきた」
「……そうですね」
「……確かに」
「どうしたの? こなた」
「……なんか、急につかさを褒めたくなってきた」
「……そうですね」
「……確かに」
私達3人はここにいない、いつもほんわかしていた人物を思い浮かべ、
また誰も座っていないその机を見た――
また誰も座っていないその机を見た――
その後私達は、放課後つかさのお見舞いに行った。
ほぼ熱が引いて元気になっていたつかさは、私達が持ってきたたくさんの“ごほうび”を見て、
目を丸くし、少し照れくさそうに微笑んだ。
ほぼ熱が引いて元気になっていたつかさは、私達が持ってきたたくさんの“ごほうび”を見て、
目を丸くし、少し照れくさそうに微笑んだ。
――いつも通りじゃないことがあって、初めてわかることがある。
そんなことを再確認した、3年生のある日――
そんなことを再確認した、3年生のある日――
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- 良い!! -- チャムチロ (2012-10-24 12:35:39)
- なるほどね
-- 名無しさん (2008-03-29 18:46:19)