私にだって、嫌いなものはある。
炭酸飲料は絶対に飲まないし、梅干しもかなり苦手。何より嫌いなもの…。
それは、自分の体型。それと…ジェットコースター。
炭酸飲料は絶対に飲まないし、梅干しもかなり苦手。何より嫌いなもの…。
それは、自分の体型。それと…ジェットコースター。
爆走娘・弐(みなみ編)
今日は、雲一つ無い晴天。ゆたかと二人でドライブするには、最高の天気だ。
事の切っ掛けは、ゆたかの免許取得と愛車を手に入れた事。やはり、自分の愛車でドライブするのは格別だろう。
私も免許を取った後には、父の2号機を借りてドライブや買い物をしたので気持ちは良く解る。
車名は、ダイハツのハイゼット。田舎のフェラーリと言う名の、軽トラだ。…話が逸れた。
ちなみに、私もゆたかもマニュアル免許と補足しておく。
事の切っ掛けは、ゆたかの免許取得と愛車を手に入れた事。やはり、自分の愛車でドライブするのは格別だろう。
私も免許を取った後には、父の2号機を借りてドライブや買い物をしたので気持ちは良く解る。
車名は、ダイハツのハイゼット。田舎のフェラーリと言う名の、軽トラだ。…話が逸れた。
ちなみに、私もゆたかもマニュアル免許と補足しておく。
待ち合わせのコンビニには、約十分前に着いた。厳密には、居ても立っても要られなかったんだろう。例えて言うなら、遠足前夜の小学生の気分だ。
ゆたかと二人のドライブ。密閉された空間に二人きりの時間。楽しくないわけがない。…表現が怪しいか?
こう言うときに限り、締め切りに追われる田村さん。バイトを休めなかったパティ。二人には申し訳ないが、私はこの日を楽しむことにしよう。
そろそろ、待ち合わせの時間。駐車場に入ってきたブルーのスターレット。以前画像付きメールで見せて貰った車。間違いなく、ゆたかの愛車だ。
「みなみちゃん、お待たせ!!」
「おはよう、ゆたか」
向日葵のような笑顔を見せてくれるゆたか。私には真似できない。私がゆたかの一番好きな所であり、ゆたかの一番尊敬できる部分だ。
「ささ、乗って乗って」
はしゃぐゆたかに急かされるように、私は助手席に体を預けた。
「疲れたら、何時でも代わるから」
私は、発進する前にゆたかにそう声をかけた。
「…うん、ありがと。やっぱり、みなみちゃんは優しいね」
少し照れたように、ゆたかは返事をくれた。
私は、素直に可愛いと思った。男性でも女性でも関係なく、ゆたかの笑顔には惹かれてしまうのだろう。
あんまり、変な事を思っていると勘違いされてしまうか?
私の方は、シートベルトを締めて準備完了。
「…うん、良いよ」
「じゃあ、出発進行〜」
ゆたかがそう言うと、車はゆっくりと国道の流れに乗った。
ゆたかと二人のドライブ。密閉された空間に二人きりの時間。楽しくないわけがない。…表現が怪しいか?
こう言うときに限り、締め切りに追われる田村さん。バイトを休めなかったパティ。二人には申し訳ないが、私はこの日を楽しむことにしよう。
そろそろ、待ち合わせの時間。駐車場に入ってきたブルーのスターレット。以前画像付きメールで見せて貰った車。間違いなく、ゆたかの愛車だ。
「みなみちゃん、お待たせ!!」
「おはよう、ゆたか」
向日葵のような笑顔を見せてくれるゆたか。私には真似できない。私がゆたかの一番好きな所であり、ゆたかの一番尊敬できる部分だ。
「ささ、乗って乗って」
はしゃぐゆたかに急かされるように、私は助手席に体を預けた。
「疲れたら、何時でも代わるから」
私は、発進する前にゆたかにそう声をかけた。
「…うん、ありがと。やっぱり、みなみちゃんは優しいね」
少し照れたように、ゆたかは返事をくれた。
私は、素直に可愛いと思った。男性でも女性でも関係なく、ゆたかの笑顔には惹かれてしまうのだろう。
あんまり、変な事を思っていると勘違いされてしまうか?
私の方は、シートベルトを締めて準備完了。
「…うん、良いよ」
「じゃあ、出発進行〜」
ゆたかがそう言うと、車はゆっくりと国道の流れに乗った。
今日の予定はこのまま首都高に乗り、そのまま東名高速を使い御殿場に行く。アウトレットショップまで足を伸ばすわけだ。
私は何度か行ったことがありその話を出したら、ゆたかも行きたいという訳になったのだ。
しかし、ゆたかの運転の技術には驚いた。発進から凄くスムーズで、素直に上手だと思った。
「ゆたかは、運転上手だね」
「えへへ…。みなみちゃんにそう言ってもらえると、嬉しいな」
「本当に上手だよ。誰かに教えてもらったりしたの?」
「そうだね〜。ゆいお姉ちゃんに随分教わったかな〜」
「そうなんだ。ゆいさんは確か、交通課の婦警さん?」
「そうそう。お姉ちゃんに教わったときね、結構スパルタだったんだよ」
「へぇ…。あんなに、優しそうなのに?」
「…うん。運転の事になると、人が変わるみたいなんだ」
確かに、交通課の婦警なら運転の事には厳しいのも解る。気を付けても、事故は付き物だ。
私は何度か行ったことがありその話を出したら、ゆたかも行きたいという訳になったのだ。
しかし、ゆたかの運転の技術には驚いた。発進から凄くスムーズで、素直に上手だと思った。
「ゆたかは、運転上手だね」
「えへへ…。みなみちゃんにそう言ってもらえると、嬉しいな」
「本当に上手だよ。誰かに教えてもらったりしたの?」
「そうだね〜。ゆいお姉ちゃんに随分教わったかな〜」
「そうなんだ。ゆいさんは確か、交通課の婦警さん?」
「そうそう。お姉ちゃんに教わったときね、結構スパルタだったんだよ」
「へぇ…。あんなに、優しそうなのに?」
「…うん。運転の事になると、人が変わるみたいなんだ」
確かに、交通課の婦警なら運転の事には厳しいのも解る。気を付けても、事故は付き物だ。
そんな会話を続けて、暫く車は走り続けた。
運良く首都高の渋滞にも、引っ掛かることもなく東名高速に合流。
私たちは一度、海老名SAで休憩を取ることにした。
時刻はまだ11時過ぎだったので早めの昼食を取り、ベンチでソフトクリームを食べていた。
「ゆたか。ずっと運転してるけど、疲れてない?」
「うん、全然平気だよ」
確かに、ゆたかの顔色も良いし疲れている様子はない。
「私は運転が好きだから、平気だよ」
満面の笑み。ゆたかは、本当に運転が好きなんだろう。
「…うん。ゆたかは、本当にドライブが好きなんだね」
「…えへ」
ゆたかの頬は、少し赤くなっていた。
休憩も程々に済ませ、私たちは御殿場に向かった。
運良く首都高の渋滞にも、引っ掛かることもなく東名高速に合流。
私たちは一度、海老名SAで休憩を取ることにした。
時刻はまだ11時過ぎだったので早めの昼食を取り、ベンチでソフトクリームを食べていた。
「ゆたか。ずっと運転してるけど、疲れてない?」
「うん、全然平気だよ」
確かに、ゆたかの顔色も良いし疲れている様子はない。
「私は運転が好きだから、平気だよ」
満面の笑み。ゆたかは、本当に運転が好きなんだろう。
「…うん。ゆたかは、本当にドライブが好きなんだね」
「…えへ」
ゆたかの頬は、少し赤くなっていた。
休憩も程々に済ませ、私たちは御殿場に向かった。
楽しい時間は随分早く過ぎてしまうものだ。日はとっくに落ちてしまい、空は暗い。
そんなに買い物をした訳じゃなく、むしろウインドウショッピングの方が多かった。
「すっかり、遅くなっちゃったね」
「うん。でも、ゆたかと一緒に来れたから楽しかった」
「そう言って貰えると、本当に嬉しいよ」
ゆたかの顔は、本当に嬉しそうだった。そんな、ゆたかを見られて私も楽しかった。
「所でゆたか。帰りは、私が運転しようか?」
「ううん。私に任せてよ。全然平気だから!!」
今日のゆたかは、実にエネルギッシュだ。今日は片道百キロ以上は平気であるのに、鼻歌混じりで運転し続けている。
出会ったばかりの時のような、体力不足に泣かされていない。これが、趣味のエネルギーと言うものか?
兎に角、今日はゆたかの言葉に甘えておこう。
夜になれば車の通りも減り、来る時よりも流れ実に早い。東名高速から、首都高に乗る。渋谷線を抜け、谷町ジャンクションから都心環状線外回りに合流。その時だった。
強引な割り込みと追い抜きをしてきた、一台の車。…多分シルビアだ。型は解らないけど、推測するに走り屋だろう。
そんなに買い物をした訳じゃなく、むしろウインドウショッピングの方が多かった。
「すっかり、遅くなっちゃったね」
「うん。でも、ゆたかと一緒に来れたから楽しかった」
「そう言って貰えると、本当に嬉しいよ」
ゆたかの顔は、本当に嬉しそうだった。そんな、ゆたかを見られて私も楽しかった。
「所でゆたか。帰りは、私が運転しようか?」
「ううん。私に任せてよ。全然平気だから!!」
今日のゆたかは、実にエネルギッシュだ。今日は片道百キロ以上は平気であるのに、鼻歌混じりで運転し続けている。
出会ったばかりの時のような、体力不足に泣かされていない。これが、趣味のエネルギーと言うものか?
兎に角、今日はゆたかの言葉に甘えておこう。
夜になれば車の通りも減り、来る時よりも流れ実に早い。東名高速から、首都高に乗る。渋谷線を抜け、谷町ジャンクションから都心環状線外回りに合流。その時だった。
強引な割り込みと追い抜きをしてきた、一台の車。…多分シルビアだ。型は解らないけど、推測するに走り屋だろう。
「…危ない運転だ」
私の口から、思わず出た一言だ。
「…ちぃ。ナメたことやりやがって」
…私は、思わずゆたかを見た。うん…、非常に激怒している。
「…みなみちゃん。少し我慢してて」
私に微笑んでそう言ってくれた。でも、目は笑ってない…。成美さん…ゆたかに何を教えたんですか?
…私には拒否権は残されていないようだ。一瞬にして、体はシートに押し付けられ動かない。プラスチックのクリップを握る左手は、一瞬にして汗ばむ。
頭の中で、トロケルタマシイと言うミュージック(注1)が浮かんできた。何でだ…?
「…やっぱり、直線はキツいかな」
…ゆたか、追い付かなくて良いよ。むしろ、速度を落としてほしい…。
他車を次々とかわしていくが、シルビアとの差は縮まらない。
「こうなれば、奥の手を使うしかないな…」
ゆたかの口元が、少し緩んだ…。そして、メーター付近の小さい機械のスイッチを押した(注2)。
「……!?!?」
さっきより、更に強い加速力。強烈な重力に、私の体が押し付けられる。人間は本当の恐怖を味わうとき、悲鳴すら上げることを出来ないと知った…。
シルビアのテールにみるみる内に迫る。左カーブが近づくと、全ての臓器が逆流するような減速を躊躇わずに敢行した。
今度は右に体が押し付けられ、一瞬だけ重力が軽く感じる。そして再びゆたかはアクセルを踏みつけると、また前からの重力に潰されそうになる。
目の前を走るシルビアのテールランプに、ぶつかりそうな程近づく。
「…ここだ!!」
ゆたかの一言と同時に、視界は一気に開く。
スターレットはシルビアの横に並び、緩い右カーブで前に出た。しかしカーブを抜けると、目の前には二車線に渡りトラックが壁のようにそびえ立つ。
私は目を瞑った。一瞬後に、トラックの壁に突っ込むことしか想像できなかった…。
恐怖で、何がなんだか解らない状態だった。ただ、強い衝撃は感じなかった。
ゆっくり目を開くと、景色は首都高の流れの中だ。もちろん、速度はまだ速いだろう。
「…??」
後ろを見ると、二台のトラックが並んで走っている。
「…どうなってる?」
私はゆっくり口を開いた。ゆたかから、穏やかな口調で返答は返ってきた。
「うんとね…。左の壁とトラックの間に、二メートル位隙間があったの。
だから、そこをすり抜けてきちゃった」
…なるほど。目を閉じて居なければ、確実に気絶していたよ。今度、カースタントクラブに入るのを進めてみよう。
私の全身から、大量の冷や汗が出てきたのを感じた。手や足は、小刻みに震えている。今までで一番怖い、ジェットコースターだった。我ながら良く気絶しなかたっよ、いやホント。
表情は普段通りの筈だ…多分。
「…ねぇ、みなみちゃん。怖くなかった…?」
ゆたかの顔は、少し強張ってるように見えた。
「私は…」
「…?」
「ゆたかの運転だったから、安心できたよ」
私は精一杯の笑顔で、ゆたかに言えたと思う。
「…よかった。それと…ごめんね」
私はゆたかの赤らんだ頬を見て、右手で頭を撫でてあげた。
私の口から、思わず出た一言だ。
「…ちぃ。ナメたことやりやがって」
…私は、思わずゆたかを見た。うん…、非常に激怒している。
「…みなみちゃん。少し我慢してて」
私に微笑んでそう言ってくれた。でも、目は笑ってない…。成美さん…ゆたかに何を教えたんですか?
…私には拒否権は残されていないようだ。一瞬にして、体はシートに押し付けられ動かない。プラスチックのクリップを握る左手は、一瞬にして汗ばむ。
頭の中で、トロケルタマシイと言うミュージック(注1)が浮かんできた。何でだ…?
「…やっぱり、直線はキツいかな」
…ゆたか、追い付かなくて良いよ。むしろ、速度を落としてほしい…。
他車を次々とかわしていくが、シルビアとの差は縮まらない。
「こうなれば、奥の手を使うしかないな…」
ゆたかの口元が、少し緩んだ…。そして、メーター付近の小さい機械のスイッチを押した(注2)。
「……!?!?」
さっきより、更に強い加速力。強烈な重力に、私の体が押し付けられる。人間は本当の恐怖を味わうとき、悲鳴すら上げることを出来ないと知った…。
シルビアのテールにみるみる内に迫る。左カーブが近づくと、全ての臓器が逆流するような減速を躊躇わずに敢行した。
今度は右に体が押し付けられ、一瞬だけ重力が軽く感じる。そして再びゆたかはアクセルを踏みつけると、また前からの重力に潰されそうになる。
目の前を走るシルビアのテールランプに、ぶつかりそうな程近づく。
「…ここだ!!」
ゆたかの一言と同時に、視界は一気に開く。
スターレットはシルビアの横に並び、緩い右カーブで前に出た。しかしカーブを抜けると、目の前には二車線に渡りトラックが壁のようにそびえ立つ。
私は目を瞑った。一瞬後に、トラックの壁に突っ込むことしか想像できなかった…。
恐怖で、何がなんだか解らない状態だった。ただ、強い衝撃は感じなかった。
ゆっくり目を開くと、景色は首都高の流れの中だ。もちろん、速度はまだ速いだろう。
「…??」
後ろを見ると、二台のトラックが並んで走っている。
「…どうなってる?」
私はゆっくり口を開いた。ゆたかから、穏やかな口調で返答は返ってきた。
「うんとね…。左の壁とトラックの間に、二メートル位隙間があったの。
だから、そこをすり抜けてきちゃった」
…なるほど。目を閉じて居なければ、確実に気絶していたよ。今度、カースタントクラブに入るのを進めてみよう。
私の全身から、大量の冷や汗が出てきたのを感じた。手や足は、小刻みに震えている。今までで一番怖い、ジェットコースターだった。我ながら良く気絶しなかたっよ、いやホント。
表情は普段通りの筈だ…多分。
「…ねぇ、みなみちゃん。怖くなかった…?」
ゆたかの顔は、少し強張ってるように見えた。
「私は…」
「…?」
「ゆたかの運転だったから、安心できたよ」
私は精一杯の笑顔で、ゆたかに言えたと思う。
「…よかった。それと…ごめんね」
私はゆたかの赤らんだ頬を見て、右手で頭を撫でてあげた。
高速を降りて、私は自宅前まで送って貰った。
「…今日は、ありがとう。楽しかったよ」
手に持った荷物を一度降ろして、手を振った。
「うん、また行こうね」
ゆたかは笑顔を見せて、スターレットが発進していった。そのまま、闇にテールランプが溶けていった。
「…ふぅ」
大きな溜め息を吐き、私は空を見上げた。
「…今日は、ありがとう。楽しかったよ」
手に持った荷物を一度降ろして、手を振った。
「うん、また行こうね」
ゆたかは笑顔を見せて、スターレットが発進していった。そのまま、闇にテールランプが溶けていった。
「…ふぅ」
大きな溜め息を吐き、私は空を見上げた。
私も何かスポーツカーを買ってみようかな。
それで、ジェットコースターの克服も出来るかな?
それで、ジェットコースターの克服も出来るかな?
注1)B'zの作曲。アラクレのワンフレーズ。気になる方は、一度聴いてみてください。
注2)小さい機械はブーストコントローラー。スイッチはスクランブルブーストの事。
短い時間、通常より高いブースト圧を掛けてパワーを上げる。ただし、使いすぎればエンジンブローは確実。
短い時間、通常より高いブースト圧を掛けてパワーを上げる。ただし、使いすぎればエンジンブローは確実。
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- ゆたかなら藤原拓○に勝てそうWWW -- 名無しさん (2012-11-15 10:44:21)
- マニアックすぎるwwwww
-- 名無しさん (2010-08-01 00:05:37) - 注2)はスクランブルBOOSTだったんですね。
オイラはてっきりNOSかと思いました。 -- kk (2010-07-31 12:46:51) - なかなか…好きです -- 名無しさん (2010-07-31 05:42:07)