私は今、こなたに誘われてゲーマーズに来ている
まだ私には後期試験が残っているけれど、もうこなたとこうやって学校帰りに寄り道するのもないかもしれないと思い、ついて行った
相変わらずこなたは大量の品を持って、レジに並んでいる
私は何も買わない
受験が終わるまでラノベは封印しようと心に決めてから、一冊も買ってない
家にあるラノベを全部段ボールに入れて、ガムテープで封をした
その時に初めて気がついたけれど、私はラノベを段ボール箱1箱分は軽く収集していた
その量の多さに、我ながら少し呆れてしまった
まだ私には後期試験が残っているけれど、もうこなたとこうやって学校帰りに寄り道するのもないかもしれないと思い、ついて行った
相変わらずこなたは大量の品を持って、レジに並んでいる
私は何も買わない
受験が終わるまでラノベは封印しようと心に決めてから、一冊も買ってない
家にあるラノベを全部段ボールに入れて、ガムテープで封をした
その時に初めて気がついたけれど、私はラノベを段ボール箱1箱分は軽く収集していた
その量の多さに、我ながら少し呆れてしまった
「それでさ、卒業したらみんなで卒業旅行に行こうよ!!」
帰り道、こなたはずっと喋りっぱなし
私は特に返事をするまでもなく、聞き流していた
こなたは私が反応しないのをお構いなしに喋っている
「近場でいいならやっぱりディ●ニーランドかな?そこでホテルに泊って遊ぶのもいいかも!あ!遠出してもいいって言われたらもっと遠くに行ってみよう!
名古屋とか、大阪とかさ!あ、思い切って飛行機に乗って沖縄行ってみる?私今まで一回も沖縄行った事ないんだよね~
修学旅行も京都奈良だったしさ~さすがに中学高校と二回行けばもう見どころは無いかな~」
ハッキリ言って、私はそんな楽しい会話をする気分じゃなかった
もうすぐで、今まで「日常」だった日々が「非日常」へと変わってしまう
みんなと毎日のように顔を合わせることも、もう無くなってしまう
それが、怖い
もうみんなと顔を合わせることが、ほとんど出来なくなってしまう
嫌だ
卒業式なんて、来てほしくない
このままみんなともう一度1年の時からやり直したい
だから、卒業式の話とか、そのあとの話なんてしたくない
それなのに……それなのに、こいつときたら……
「いいわよね…そんなお気楽な性格で……」
気が付いたら、私はそう言っていた
「えっ…?」
「私は、あんたみたいな人間じゃないの…私は、卒業してみんなと別れるのがつらいのよ…!
卒業式なんて、来てほしくないと思ってるのに……!!それなのに、あんたはよく気楽に卒業後の話なんてできるわよね…!!
あんたのことだろうから、どうせそこまで悲しいなんて思ってないんでしょ!!
私は、あんたと違って単純じゃないのよ……!!場の空気ぐらい読みなさいよ!!!」
私は、たまっていた欝憤を晴らすかのように、一気にまくし立てた
こなたは、黙って下を向いている
さすがに反省したのだろうか
帰り道、こなたはずっと喋りっぱなし
私は特に返事をするまでもなく、聞き流していた
こなたは私が反応しないのをお構いなしに喋っている
「近場でいいならやっぱりディ●ニーランドかな?そこでホテルに泊って遊ぶのもいいかも!あ!遠出してもいいって言われたらもっと遠くに行ってみよう!
名古屋とか、大阪とかさ!あ、思い切って飛行機に乗って沖縄行ってみる?私今まで一回も沖縄行った事ないんだよね~
修学旅行も京都奈良だったしさ~さすがに中学高校と二回行けばもう見どころは無いかな~」
ハッキリ言って、私はそんな楽しい会話をする気分じゃなかった
もうすぐで、今まで「日常」だった日々が「非日常」へと変わってしまう
みんなと毎日のように顔を合わせることも、もう無くなってしまう
それが、怖い
もうみんなと顔を合わせることが、ほとんど出来なくなってしまう
嫌だ
卒業式なんて、来てほしくない
このままみんなともう一度1年の時からやり直したい
だから、卒業式の話とか、そのあとの話なんてしたくない
それなのに……それなのに、こいつときたら……
「いいわよね…そんなお気楽な性格で……」
気が付いたら、私はそう言っていた
「えっ…?」
「私は、あんたみたいな人間じゃないの…私は、卒業してみんなと別れるのがつらいのよ…!
卒業式なんて、来てほしくないと思ってるのに……!!それなのに、あんたはよく気楽に卒業後の話なんてできるわよね…!!
あんたのことだろうから、どうせそこまで悲しいなんて思ってないんでしょ!!
私は、あんたと違って単純じゃないのよ……!!場の空気ぐらい読みなさいよ!!!」
私は、たまっていた欝憤を晴らすかのように、一気にまくし立てた
こなたは、黙って下を向いている
さすがに反省したのだろうか
「かがみって……今まで「友達」って言えるほどの友達を作ったことって、ある……?」
突然こなたが切り出した
「何よいきなり……」
「いいから!答えてよ!!」
その声は、今さっきまでのこなたとは全く別のものだった
「そりゃあ……そこまで多くはないけど、作ったことくらいあるわよ」
日下部や峰岸も、それに入るのだろうか?5年以上の付き合いだけど、今のこなた達ほど親密にしていたわけではない
「いいよね……そうやって簡単に「友達」を作れる人は……」
「えっ……?」
「私は、今まで「友達」って言い張れるような友達なんて、いなかったんだよ……!
かがみたちが、初めてできた「友達」なんだよ……!!
いくら……いくら私だって、かがみやつかさやみゆきさんたちと別れても寂しくないなんて、思うわけないじゃない!!!」
叫ぶようにしていったこなたの目には、涙が溢れんばかりに溜まっていた
それを見た途端、私はすべてを理解した
そして、今すぐ自分を殴りたい衝動に駆られた
こなたは、さびしくないから明るくふるまってたんじゃない
自分がさびしがって、周りの雰囲気を害さないように、わざと明るく普段通りに振舞っていただけなんだ
何でそんなこなたの気遣いに、今まで気づかなかったのか
一気に罪悪感が押し寄せる
私は、今にも泣き出しそうな表情のこなたを抱き寄せた
「かがみ……?」
「ごめん……ごめんねこなた……
私、あんたの気遣いに気づかないで、自分の言いたいことばっかり言ってた……
本当に空気を読んでないのは、自分の方だった……あんなこと言って…ごめんね……」
私がそういうと、こなたは私の胸の中で声をあげて泣き出した
私もつられて泣き出しそうになりながら、こなたの頭をなで続け、落ち着くのを待った
周りの人達がたまに視線をこちらに向けてきたが、気にならなかった
そんなことよりも、今はこなたのほうが大事だ
やがて、泣き声が嗚咽にかわるころ、私はそっと言った
「もう泣かないの……卒業しても、またみんなと会えるんだから……
あんたが言ってたみたいに、みんなで卒業旅行にでも行こうよ……ね?」
こなたは、こくんと頷いた
「今まで見たいに毎日会うことはできなくなるけどさ……休みの時は、だれかの家に2~3日くらい泊って、み
んなで遊んでもいいじゃない
別れを嫌がってちゃ、前に進んでいけないのよ……?」
「なんか……今さっきと立場逆転してない……?」
涙で赤くはれた目でこちらを見ながら、こなたが言った
その瞳には、もう悲しみの色はなかった
「はははっ…そうね……」
私の心にも、もう暗い雲は広がっていなかった
きっと私は、卒業式を笑って迎えることができるかもしれない
突然こなたが切り出した
「何よいきなり……」
「いいから!答えてよ!!」
その声は、今さっきまでのこなたとは全く別のものだった
「そりゃあ……そこまで多くはないけど、作ったことくらいあるわよ」
日下部や峰岸も、それに入るのだろうか?5年以上の付き合いだけど、今のこなた達ほど親密にしていたわけではない
「いいよね……そうやって簡単に「友達」を作れる人は……」
「えっ……?」
「私は、今まで「友達」って言い張れるような友達なんて、いなかったんだよ……!
かがみたちが、初めてできた「友達」なんだよ……!!
いくら……いくら私だって、かがみやつかさやみゆきさんたちと別れても寂しくないなんて、思うわけないじゃない!!!」
叫ぶようにしていったこなたの目には、涙が溢れんばかりに溜まっていた
それを見た途端、私はすべてを理解した
そして、今すぐ自分を殴りたい衝動に駆られた
こなたは、さびしくないから明るくふるまってたんじゃない
自分がさびしがって、周りの雰囲気を害さないように、わざと明るく普段通りに振舞っていただけなんだ
何でそんなこなたの気遣いに、今まで気づかなかったのか
一気に罪悪感が押し寄せる
私は、今にも泣き出しそうな表情のこなたを抱き寄せた
「かがみ……?」
「ごめん……ごめんねこなた……
私、あんたの気遣いに気づかないで、自分の言いたいことばっかり言ってた……
本当に空気を読んでないのは、自分の方だった……あんなこと言って…ごめんね……」
私がそういうと、こなたは私の胸の中で声をあげて泣き出した
私もつられて泣き出しそうになりながら、こなたの頭をなで続け、落ち着くのを待った
周りの人達がたまに視線をこちらに向けてきたが、気にならなかった
そんなことよりも、今はこなたのほうが大事だ
やがて、泣き声が嗚咽にかわるころ、私はそっと言った
「もう泣かないの……卒業しても、またみんなと会えるんだから……
あんたが言ってたみたいに、みんなで卒業旅行にでも行こうよ……ね?」
こなたは、こくんと頷いた
「今まで見たいに毎日会うことはできなくなるけどさ……休みの時は、だれかの家に2~3日くらい泊って、み
んなで遊んでもいいじゃない
別れを嫌がってちゃ、前に進んでいけないのよ……?」
「なんか……今さっきと立場逆転してない……?」
涙で赤くはれた目でこちらを見ながら、こなたが言った
その瞳には、もう悲しみの色はなかった
「はははっ…そうね……」
私の心にも、もう暗い雲は広がっていなかった
きっと私は、卒業式を笑って迎えることができるかもしれない
その時は、みんなに自分の気持ちを伝えようと思う
―――今まで、本当にありがとう
そして、これからもよろしく――― って
そして、これからもよろしく――― って