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謎のこなたⅩ 2

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だれでも歓迎! 編集
「38度3分・・・」
体温計を見ながら、心配そうに母さんは言った。
「おかしいわね、つかさの時は、すぐに治ったのに・・・」
ふ~む、つかさの風邪をうつされたのに、つかさの時より長引くなんて不公平だ。
いつもと変わらない天井を見ながら、そんな事をボーと考えていた。
学校を休んでもう五日も経つ、授業はどれぐらい進んだのだろう。
今までこんな長い間学校を休んだ事がなかったので、早く学校に行きたいな・・・
そう思う一方で、少し安堵している自分がいる。
こなたと会っても、まともに顔を見られないかもしれない・・・
よだれを舐めた日からどうしても、こなたを意識してしまう。
「明日病院でちゃんと診てもらったほうがいいわね。食欲はある?」
「ない・・・」
「でも、何か食べたほうがいいわ!おかゆを作ってあげる」
「それより、もっと甘い物が食べたい。アイスとかチョコレートとか・・・」
こなたのよだれを舐めた日以来わたしは、甘い物が無性に食べたくなっている。
その他の物は、あまり食べたくない。
母さんは、それを見て心配している。
だけど、体が甘い物を欲しがっているのだから許して欲しい・・・
「アイスは昨日全部食べてしまったでしょ。
しょうがないわね、夕食の買い物の時に買ってきてあげるから・・・」
結局、母さんが作った。おかゆは2,3口しか食べられなかった。
おかしいな、風邪なのに喉も痛くないし鼻水もでない。
でも胸が、ドキドキして顔がポカポカとする。
そして、食欲がないのに甘い物は普段どおりに食べられる。
でも、何か物足りない感じがする。本当に、風邪なのかな?

そう考えつつわたしは、深い眠りに落ちていった。

遠くでつかさの声が聞こえてきた。
どれぐらい寝ていたのだろう・・・
学校はもう終わったみたいだ。
こなたは何をしていたのだろう・・・元気だろうか?
会いたいな・・・
そう考えていると、部屋の中に人の気配がする・・・つかさだろうか?
目を開けるとそこには、こなたの姿が・・・
「かがみって意外と可愛い寝顔してるんだね~♪」
驚いた、私の願望が幻覚を見せているのでは?と思ったがそうではないらしい。
確かに、そこにいつものこなたがいた。
「何だよ!何しに来たんだよ!帰れよ!」
凄く会いたかったのに・・・
でも本人が目の前にいるとついそんな言葉がでてしまう、自分の性格が恨めしい。
そんな、わたしの考えなど露知らずこなたは、わたしの机から宿題を漁りはじめた。
ったく人の気も知らないで・・・
それを苦笑いしつつ見ていたつかさが、なにかに気が付いたように
「あっ、お茶と私が焼いたクッキー持って来るね。お姉ちゃん他に欲しい物ある?」
「そーね、甘いアイスクリームとか・・・って今アイスないんだった・・・」
どうも、ボーとして頭がよく働かない、さっき母さんが言っていたのに・・・
「お姉ちゃん!アイスクリーム食べたいの?」
「でも、母さんが今ないって、後で買って来るって言ってたから気にしないで・・・」
そう言ったのにもかかわらず。
「じゃあ、私が買ってくるよ!!」
つかさは、目を輝かせてそう言った。
いいわよ!と引き止めたのにつかさは、アイスを買いに行ってしまった。
こんな、強引なつかさは珍しい。
どうやら、風邪を私にうつしたのを気にしているらしい。
ったくそんな事気にする事ないのに・・・
「ねぇ、かがみ。つかさがアイス買って帰ってくるまでどれぐらいかかる?」
「そうね~たぶん、近くのコンビニでも15分ぐらいはかかるかな・・・」
「それじゃ、それまでの間私と二人っきりだね!」
普段は、見せない真剣な顔でこなたは私に言った。
「えっ!それってどう言う・・・」

ドサッ!!

私が、言い終わる前にこなたはベッドの上に腰を勢いよく下ろした。
碧緑の眼が、私を静かに見つめている
少しの沈黙、私から何か言い出した方がいいのか迷っているとこなたが
「ねぇ、かがみ!かがみのかかってる病気って何?」
「そ、それは、つかさからうつされた風邪よ!」
こなたの真剣な表情のせいか、少し戸惑いながら答えた。
「・・・かがみが今かかっている病気は、風邪なんかじゃないよ。
風邪はね、喉の炎症や鼻水か主で、熱はそれほど高くならないんだよ。
      • まあ、今の説明はみゆきさんに教えてもらったんだけどね。」
確かに、喉も痛くないし鼻水もでない。熱は高めだ・・・
でも、風邪じゃないなら何なの?インフルエンザ?
そう考えていると・・・
「わたしね・・・かがみの病気の原因しってるよ」
こなたは、わたしの目を見つめながら話し始めた。
「この前の放課後、机で寝てたわたしを起こしたでしょ?
あの時・・・机にこぼれていたわたしの“よだれ”―舐めたでしょ?」
たぶん第三者がそこにいたらわたしの顔が、真っ赤になっていくのが見られただろう。
こなた、あの時見てたの?
いや、でも間違いなくあの時、教室にはわたし以外誰もいなかった。
こなたの質問に、私は俯いたままで答えなかった。
いや、答えられなかった。あんな事をしたのを認めたら、馬鹿にされてしまう、それどころかもう、軽蔑されて友達をやめられてしまう・・・
そう考えているとこなたの優しい声で
「笑わないし、馬鹿にもしないから本当の事教えて・・・」
      • 私は無言で頷いた。
「そう、やっぱり・・・ねぇ、かがみ・・・目閉じて」
こなたがそう言うと、何の疑問も持たず私は目を閉じた。

くちゅ・・・
くちゅ・・・

目を閉じ、敏感になった耳にそんな音が聞こえてきた。
歯ブラシをした後、口をゆすぐそんな音に似ていた。
何をしているのだろう?目を開けようか・・・

そう思っている時に唇に何かが触れたのが分かった。柔らかくて瑞々しい感触だった。
目を開けた時には、こなたの顔が目の前にあり、私とこなたの唇が触れ合っている。
キス・・・
こなたに、キスされちゃった。
そんな状態なのに私は、こなたの碧緑の眼を見つめながらなんて綺麗なんだろう。
こなたの目の中に吸いこまれてしまう・・・そんな事を考えていた。
キスをされたその直後、こなたの口から私の口へと温かく甘い液体が流れ出してきた。

ゴクッ・・・
ゴクッ・・・

真夏の暑い日、自分の汗が垂れてコンクリートに触れた瞬間に蒸発してしまう・・・
そんな日に喉の渇きを我慢しながら家に帰り、速攻で冷蔵庫にある冷えた麦茶を飲み干す。
私はそんな感じに、こなたの“よだれ”を咀嚼して飲み、そして求め続けた。
この時がいつまでも続きけばいいのにそう思っていたが、この至福の時間は終わり告げた。
触れ合っていたこなたの唇と私の唇が、ゆっくりと離れていく・・・

つっ~~~

離れる時よだれの糸が一つ、お互いの唇の間を結んでいた。
放心状態・・・甘かった・・・純粋に甘かった。そしてこなたの味がした。
頭が、ボーとして心臓が壊れそうなほど動いている。
現実味がなく、この事を実感するために
「甘い・・・」そう声に出して言った。
しかし、自分の耳に聞こえてきたのはそれとは違う。
「あにゃfi・・・」
呂律が回らず、声の抑揚が定まっていない・・・
なにを言っているか分からないそんな甘い声だった。
この時誰かが私の顔を写真に撮っていたら、今年のお年玉&お小遣いの全てを払っても、いや、それどころか小さい時から貯めてある貯金を全て払ってでもわたしはその写真を買い取るだろう。
紅色に染まったその顔の半開きの口からは、よだれが垂れているのが自覚できる。
目の焦点は合っていないだろう。
そして、その目からは自分の意思とは無関係に涙も流れている。
惚けている顔と言うか・・・
家族の前でも見せた事ないし、そしてこれからも見せることの無い顔をしていると思う。

その後何分間、茫然自失でボーとしていだだろう・・・
やっと、落ち着いてきた。
「こ、こなた、今なんだったの?」
質問したが・・・
「かがみ、口んところ・・・よだれついたままだよ。
 顔を洗ってきた方がいいよ。答えはその後だよ!」
なんだか、聞いたことのあるセリフだが、確かにその通りなので顔を洗う事にした。

冷たい水が、心地いい。洗面台で顔をよく洗い。
自分の顔を鏡で見る・・・
そこには、いつも見ている変わらない顔があった。
「よし!」
両頬を、両手で軽く叩き。気合を注入!!
なんだか、今日はずっとこなたペースで、少し悔しい気分だ。
階段を、いつもの一段ずつ上るのではなく。二段飛ばしで駆け上がる。
ドアを開ける前に、一呼吸・・・ノブをいきよいよく回す。

ガシャ!!

「こら!!こなた、さっきの何なの説明しなさい!!」
「かがみ・・・説明するけど、気分はどう?なんだか元気そうだけど?」
また、話をはぐらかすつもりね。
      • ってあれ?言われてみればなんだか、体が軽い。
熱も全然ない気がする。
さっきまでが嘘のように元気でいつもと同じ感じだ。
いや普段より調子いいかも・・・なんでだろ?
混乱している私を、横目にこなたは話しだした。
「なんでキスをしたかだよね? それはね、治療のためだよかがみ・・・
 この前の放課後、かがみはわたしのよだれを舐めて吸収した。
 でも、そのあと再び吸収してないから起きたんだよ。
 ・・・“禁断症状”がね」
今日の、昼ごはん何を食べる?私はチョココロネだよ。
そんな、何気ない会話するような感じでこなたは言った。
「ちょっと待って!!こなた、今わたし混乱してるかも・・・
 えっ~と、つまりこなたのよだれには特殊な能力があってそれを舐めたから
“禁断症状”が起きたって事なの?」

そう言いこなたの顔を見つめるが・・・
そこには、ポカンしたこなたの顔が・・・そして
「くっ・・・ふっふはははははっ!」
最初は、小さな笑い声がそして笑い声はどんどん大きくなっていった。
「うふふふふふふ・・・・
 あははははははっははははは・・・・くッ苦しい!」
腹を抱えての大笑い。
「な、なんで笑うのよ。さっき、こなたの言った事をまとめるとそう言う事じゃないの!」
「ふふふふふっふもっふ・・・でそんな特殊能力のある私は、危険な組織から身を狙われて戦争ボケ男の軍曹にでも護衛されるのかな?それなんてラノベ?」
「なによ!わたしは本気で聞いてるのよ。ちゃんと答えなさいよ!」
「ごめん、ごめん。かがみが、あまりにユニークだったからついね
 でもね、わたしにはそんな特殊能力なんてないよ。
      • つまり原因は、かがみにあるんだよ。」
「わ、わたし?」
「そう、かがみのかかっていた病気はね。別に珍しい病気じゃないんだよ。
人類のほとんどがかかってきた。病気・・・・」
そう言うとこなたは、少し深呼吸をした。そして・・・

「・・・“恋の病”だよ―――
わたしの、よだれが特殊だからじゃないよ。
かがみが、わたしのよだれをまた舐めたい。
好きなわたしのよだれを・・・
その願望が禁断症状の理由だよ」

私の目を、直視しながら優しい顔でこなたは言った。
「ねぇ、かがみ。この前の放課後に起こしてくれた時、わたしは見たいアニメが始まる
て言って飛び起きたよね。でもね、その日は見たいアニメはなかったんだ。
かがみと目があった時にね。真剣にでも愛おしくわたしを見つめるその眼をみてわたし
そのまま熔けるんじゃないか、そう思って恥ずかしくなってついそんな叫び声をあげたんだ」
少し恥ずかしそうにそう言いこなたは、間を置いてからまた口を開いた。
「かがみ・・・もしかして、あの時・・・
友達としてじゃなく、恋の対象としてわたしの事好きになったんじゃない?」
それを聞いた私は、言葉がでなかった。

確かにあの時、よだれを流したこなたの寝顔を見た時に感じたのは、今までに感じた事のない感覚だった。その時は、分からなかったが今は分かる。
わたしは、柊かがみは泉こなたが好きだ。心の中でそうつぶやいた。
だが、それが言葉となって発声できない。
こなたとわたし喋らない二人、沈黙だけが、私の部屋の住人という感じだろうか・・・
やっと何か言おうとしたその時こなたが
「おっと!!もうこんな時間!!見たいアニメ始まっちゃうよ!!
      • あっ、今回は恥ずかしいからじゃないよ。本当に見たいアニメがあるんだ。
つかさには悪いけど、クッキーはまた今度食べるって伝えといてね」
こなたはそう言うと、何事も無かったように立ち上がり部屋のドアを開けて出て行った。
出て行く時に「明日から、学校に出て来られるよね。楽しみにしてるよ!」
そういい残して・・・

つかさが帰ってきたのは、結局それから1時間後だった。
「おねぇちゃん、ごめん・・・アイスを買って早く帰ろうとして近道したら迷っちゃった・・・
 せっかく、買ってきたアイス溶けちゃった・・・」
半泣きになるつかさを慰めつつ私は、完全に溶けて液状になったアイスを一口飲んでみた。
甘い・・・だけどこなたの方が・・・
いつの間にか、元気になった私をつかさや母さん達は喜んだが
理由を知っている私は少し複雑だ・・・

その晩わたしは夢を見た

最近いつも見る夢だ

どこなのか知らない奇妙な街で・・・

私とこなたが・・・

二人で踊っている夢

でもその日の夢は少し違っていた

踊りながらわたしとこなたはキスをしている

それが踊りの一部であるかのように・・・

この夢も目が覚めたあと鮮明に覚えているだろう・・・




















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  • いい作品~↑↑
    GJ! -- 名無しさん (2009-09-26 10:04:35)

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