「あ…あきら様?」
「うぅ…うぐっ…」
「あ、あきら様?どうしたんですか?あれ?」
「怖かったよぉぉぉ!うわぁぁぁん!」
「もう、大丈夫ですから、…ね?」
「うぅ…うぐっ…」
「あ、あきら様?どうしたんですか?あれ?」
「怖かったよぉぉぉ!うわぁぁぁん!」
「もう、大丈夫ですから、…ね?」
思い切り、抱き締める。
もう離したくない。
絶対に、離さない。
もう離したくない。
絶対に、離さない。
自然にそれが出てしまったのが、事の始まりだった。
まさか、厄介なことになろうとは…
まさか、厄介なことになろうとは…
『たやすい難問』
僕達は、とあるロケ現場に着ていた。
企画を知らされたとき、僕達は反対しようとしたが、もう既に決まっていたことだった。
「僕達」というのは、僕とあきら様のことだ。
いつの間に、僕達は2人で呼ばれることが多くなった。
何故かはわからない。
企画を知らされたとき、僕達は反対しようとしたが、もう既に決まっていたことだった。
「僕達」というのは、僕とあきら様のことだ。
いつの間に、僕達は2人で呼ばれることが多くなった。
何故かはわからない。
さて、そのロケ現場とは…
「…病院?」
「どこのですか?」
「××県の〇〇町ってところなんだけど…」
「××県?!遠っ!」
「まさか…泊まりですか…」
「そうだよ。学生の君たちに頼むのもアレなんだけど…」
「けど?」
「もう学校には許可取ってあるから、大丈夫だよ。」
「そういう問題なんですか?!」
「はやっ!」
「で、当日は歩くから、動きやすい格好で。あとお祓いも行くから、」
「「お…お祓い?」」
「あ、うん、そうだけど。」
「……その企画って、まさか……」
「心霊企画だけど。」
「どこのですか?」
「××県の〇〇町ってところなんだけど…」
「××県?!遠っ!」
「まさか…泊まりですか…」
「そうだよ。学生の君たちに頼むのもアレなんだけど…」
「けど?」
「もう学校には許可取ってあるから、大丈夫だよ。」
「そういう問題なんですか?!」
「はやっ!」
「で、当日は歩くから、動きやすい格好で。あとお祓いも行くから、」
「「お…お祓い?」」
「あ、うん、そうだけど。」
「……その企画って、まさか……」
「心霊企画だけど。」
僕達はプロデューサーからの話を聞いて唖然としていた。
心霊企画のロケに駆り出されたのだ。
もちろんあきら様も僕も、怖いものは苦手。
だから企画来たのかな…後で事務所スタッフに詰め寄ろう。
そして案の定、道の途中で、あきら様はあまりの怖さに泣き出してしまった。
僕の腕に痛いくらいにしがみついて、ぼろぼろと涙を溢す。
恐らくここからテレビをつけた人は、僕があきら様を泣かせた、と思うだろうな…。
心霊企画のロケに駆り出されたのだ。
もちろんあきら様も僕も、怖いものは苦手。
だから企画来たのかな…後で事務所スタッフに詰め寄ろう。
そして案の定、道の途中で、あきら様はあまりの怖さに泣き出してしまった。
僕の腕に痛いくらいにしがみついて、ぼろぼろと涙を溢す。
恐らくここからテレビをつけた人は、僕があきら様を泣かせた、と思うだろうな…。
泣かせてませんよ!決して!
あきら様を泣かせるのは、布団の中だけで十分です!
妄想ですけどね!
あきら様を泣かせるのは、布団の中だけで十分です!
妄想ですけどね!
しばらくまた歩かされて、トンネルの中へ入った。
ここからは全く聞いた話だ。
僕がトンネルの中をダッシュしたらしい。
みんなを振り切って、突然。
あきら様は僕を追いかけてきたらしい。
一頻り走って、一人でトンネルの中で佇んでいた。
そこにあきら様と、クルーが到着した。
僕は何かを唱えながら手を拡げていたらしい。
それが唱え終わると、僕は膝から崩れ、あきら様に支えられていたらしい。
みんなを振り切って、突然。
あきら様は僕を追いかけてきたらしい。
一頻り走って、一人でトンネルの中で佇んでいた。
そこにあきら様と、クルーが到着した。
僕は何かを唱えながら手を拡げていたらしい。
それが唱え終わると、僕は膝から崩れ、あきら様に支えられていたらしい。
らしい、というのは、僕の意識がトンネルの前で無くなってしまったからだ。
今考えると怖いのだが、僕自身、なにをしたか、全く覚えていない。
何を唱えていたのかも、全くだ。
記憶に、ないのだ。
今考えると怖いのだが、僕自身、なにをしたか、全く覚えていない。
何を唱えていたのかも、全くだ。
記憶に、ないのだ。
そこで、話は冒頭に戻る。
僕は膝が地面についた衝撃で、自分を取り戻した。
目の前にはあきら様の顔があって、息が上がっていて。
よくわからないけど、僕は彼女を抱き締めた。
強く、強く。
僕は、ここにいるんだ、とわかってもらう為に。
目の前にはあきら様の顔があって、息が上がっていて。
よくわからないけど、僕は彼女を抱き締めた。
強く、強く。
僕は、ここにいるんだ、とわかってもらう為に。
「白石が…白石がぁ…っ」
「あきら様、僕は大丈夫ですから…」
「大丈夫じゃなかったぁぁ…ひっく、ひっく」
「あきら様、僕は大丈夫ですから…」
「大丈夫じゃなかったぁぁ…ひっく、ひっく」
髪をくしゃくしゃと撫でてあげる。
僕は、自分が何をしたのか覚えていないのに、何故か、彼女を悲しませた気がした。
僕は、自分が何をしたのか覚えていないのに、何故か、彼女を悲しませた気がした。
「白石、もう、大丈夫なの…?」
「えぇ、大丈夫ですよ?ちょっと記憶はないですが…」
「あたしのこと、分かる?」
「あきら様ですよね?」
「よかったぁ…白石が、違う人に、なっちゃったかと……」
「えぇ、大丈夫ですよ?ちょっと記憶はないですが…」
「あたしのこと、分かる?」
「あきら様ですよね?」
「よかったぁ…白石が、違う人に、なっちゃったかと……」
あきら様は、僕にまた抱きつき、涙を流し続ける。
余程怖かったんだろう、すごく心配してくれたんだろう、と思う。
余程怖かったんだろう、すごく心配してくれたんだろう、と思う。
「心配かけて、ごめんなさい…」
「本当だよ」
「でも、もう大丈夫ですから、」
「バカ…」
「ね?元気だして…」
「本当だよ」
「でも、もう大丈夫ですから、」
「バカ…」
「ね?元気だして…」
そっと、彼女のおでこにキスをする。
彼女は泣きながら笑って、僕の頬に、可愛いキスをくれた。
彼女は泣きながら笑って、僕の頬に、可愛いキスをくれた。
そこまではよかった。
僕達のすぐ後ろから、ある人が声をかけた。
僕達のすぐ後ろから、ある人が声をかけた。
「あきら様に…白石?」
「「はいっ」」
「いつまでそうしている気なんだ?」
「「えっ…?」」
「「はいっ」」
「いつまでそうしている気なんだ?」
「「えっ…?」」
あ、あれっ?
カメラ、まわって…
カメラ、まわって…
「あ、ああ、あああっ!」
どうしましたか、あきら様、顔、赤く…
「いや、いいものを見せてもらいました。」
「いいね、青春だね…」
「怖がる彼女を抱きしめて離さない、うぅん、絵になるねぇ…」
「これは放送して良いのかな?良いよね、良いんだよね?」
「いいね、青春だね…」
「怖がる彼女を抱きしめて離さない、うぅん、絵になるねぇ…」
「これは放送して良いのかな?良いよね、良いんだよね?」
………はっ。
僕はあきら様をめごめごしながら気が付いた。
これ、撮影してるんだよね。
ね、あきら様…って、あきら様?
僕はあきら様をめごめごしながら気が付いた。
これ、撮影してるんだよね。
ね、あきら様…って、あきら様?
「ぎゃあああああああっ」
「うおっ?!」
「離せ、白石、この腕!」
「嫌です!」
「馬鹿、離せ!離せ!」
「よいではないか~よいではないか~♪」
「良くない!馬鹿!はーなーしーてー!」
「あ~あきら様ったら可愛いなぁ…」
「デレるな気持ち悪い!」
「あきら様可愛いいいい!」
「うおっ?!」
「離せ、白石、この腕!」
「嫌です!」
「馬鹿、離せ!離せ!」
「よいではないか~よいではないか~♪」
「良くない!馬鹿!はーなーしーてー!」
「あ~あきら様ったら可愛いなぁ…」
「デレるな気持ち悪い!」
「あきら様可愛いいいい!」
今まで恥ずかしくて出来なかった頬被りをしてみる。
あきら様は顔を真っ赤にしながら僕を叩きまくる。
もう、離したくないんだ。
だから、もうこの際、放送できないくらいのことをしt
あきら様は顔を真っ赤にしながら僕を叩きまくる。
もう、離したくないんだ。
だから、もうこの際、放送できないくらいのことをしt
「こぉのっ!変態がっ!」
彼女の渾身の右アッパーを喰らいながら、僕は考えていた。
彼女との関係を公表することができたのならば、
僕達はこれから、メディアの上で、どう振る舞えばいいのだろう?
開き直ってしまうべきか?
このラブラブぶりを全世界に放送すべきなのか?
いや、でも彼女を困らせるだけだろうか?
彼女との関係を公表することができたのならば、
僕達はこれから、メディアの上で、どう振る舞えばいいのだろう?
開き直ってしまうべきか?
このラブラブぶりを全世界に放送すべきなのか?
いや、でも彼女を困らせるだけだろうか?
僕は、このたやすい難問を抱えながら、
あきら様を好きでいることに、決めた。
あきら様を好きでいることに、決めた。
「あきら様?好きですよ!」
「分かったから!離れて!」
「ひゅーひゅー」
「あきら様は?僕のこと好きですか?」
「死んでもこんなところで言うもんかー!!!」
(ばちこーん)
「ぎゃー」
「分かったから!離れて!」
「ひゅーひゅー」
「あきら様は?僕のこと好きですか?」
「死んでもこんなところで言うもんかー!!!」
(ばちこーん)
「ぎゃー」
おわり
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- ニヤニヤしてしまいますね( ̄▽ ̄) -- 名無しさん (2010-06-14 18:37:22)
- いいっす
-- kokonntouzai (2009-05-07 05:19:15)