注意:この作品を読む前に、前作「ヴァンパイアハンター・かがみ」をお読みください。
「むう…………」
自室のPCの前で私、泉こなたは唸っていた。
「まったく、無茶を言うよねかがみんも……」
かがみん……柊かがみから提示された『ある物』を作成するためにメモ帳を起動させているのだが、なかなかいい文章が思いつかない。
かといって、変なものを書き上げるわけにも行くまい。そんな事をすれば……
「あぁ、もうスタンドで犬でビシバシなモグラは勘弁してほしいなぁ……」
そう呟きながら、私はつい先日の事を思い出していた。
自室のPCの前で私、泉こなたは唸っていた。
「まったく、無茶を言うよねかがみんも……」
かがみん……柊かがみから提示された『ある物』を作成するためにメモ帳を起動させているのだが、なかなかいい文章が思いつかない。
かといって、変なものを書き上げるわけにも行くまい。そんな事をすれば……
「あぁ、もうスタンドで犬でビシバシなモグラは勘弁してほしいなぁ……」
そう呟きながら、私はつい先日の事を思い出していた。
*** ***
事の起こりは、ひよりんの『先輩、良かったら漫画の原作を描いてみませんか?』という言葉だった。
ひよりん……田村ひよりの話によると、なかなかいいネタが思い浮かばず、このままではコミケの新刊を落としてしまうとの事。
私としてもひよりんの新刊が落ちるのは悲しい。そういうわけで軽い気持ちで始めたのだが……
これがなかなか、奥が深い。ひよりん本人は『簡単なシナリオ形式でもいいっスよ』と言ってくれたが、それは個人的に腑に落ちない。
ので、事情を説明した上で現役作家のお父さんによる注釈と指導を受け、作品が完成する頃には私もちょっとしたSS作家位の実力を身につけていた。
それをひよりんに送った所、『ちょwwwwww先輩wwwwww強烈すぎっスwwwwwww』と、まるでVIPPERのような口調で私を褒め称えてくれた。
『こんな大作が送られた以上、私も本腰入れなきゃならないと!』と、ひよりんは意気込んで電話を切った。その後、2、3日は学校にかなり疲れ気味な状態で顔を出していた(とゆーちゃんが語ってくれた)ようだ。
お父さんの仕事がどれだけ大変かを身をもって実感し、今度の父の日には何かいい物(否壷)でも渡してあげようかと思っていた頃。……それは起こってしまった。
ひよりん……田村ひよりの話によると、なかなかいいネタが思い浮かばず、このままではコミケの新刊を落としてしまうとの事。
私としてもひよりんの新刊が落ちるのは悲しい。そういうわけで軽い気持ちで始めたのだが……
これがなかなか、奥が深い。ひよりん本人は『簡単なシナリオ形式でもいいっスよ』と言ってくれたが、それは個人的に腑に落ちない。
ので、事情を説明した上で現役作家のお父さんによる注釈と指導を受け、作品が完成する頃には私もちょっとしたSS作家位の実力を身につけていた。
それをひよりんに送った所、『ちょwwwwww先輩wwwwww強烈すぎっスwwwwwww』と、まるでVIPPERのような口調で私を褒め称えてくれた。
『こんな大作が送られた以上、私も本腰入れなきゃならないと!』と、ひよりんは意気込んで電話を切った。その後、2、3日は学校にかなり疲れ気味な状態で顔を出していた(とゆーちゃんが語ってくれた)ようだ。
お父さんの仕事がどれだけ大変かを身をもって実感し、今度の父の日には何かいい物(否壷)でも渡してあげようかと思っていた頃。……それは起こってしまった。
よりによって、作品のモデル……つまりはかがみにこのSSを見られたのだ。
その時の怒りっぷりは……もう、『あ、私死んだ』と悟れる位の大激怒。『念仏は唱え終わったか……?』と物騒な事を呟いていたので、さすがに若くして命を落とすわけには行かないので説得を試みた。
「か、かがみ!悪かったってば!」
「……大体さ、何でハンター……というか狩る方の私が狩られる方のあんたに犯されなきゃならないわけ?」
「そ、それはぁ……ほ、ほら。二次元ド○ームノベルズとかそういうエロ小説じゃ定番のパターンなんだよ。『狩る方が狩られる方に無理矢理隷属させられる』っていうのが。
それに、話の後半じゃ私はかがみを助けたりしてるし。これも王道なんだけど」
「ふぅん……そういう事」
かがみが冷徹な眼差しで私を見つめる。……こ、怖い。怖すぎる……ッ!!
「じゃあさ、私とこなたの立場を逆転して、別のストーリーを今すぐ書きなさい。それで許してあげるわ」
私の本能が『かがみに逆らったら死ぬ』と訴えかけていた。か、書かなきゃいけないんだ……!
そして、数十分後。書きあがったSSをかがみに見せる。
「お、終わった、よ」
「どれどれ……?」
「か、かがみ!悪かったってば!」
「……大体さ、何でハンター……というか狩る方の私が狩られる方のあんたに犯されなきゃならないわけ?」
「そ、それはぁ……ほ、ほら。二次元ド○ームノベルズとかそういうエロ小説じゃ定番のパターンなんだよ。『狩る方が狩られる方に無理矢理隷属させられる』っていうのが。
それに、話の後半じゃ私はかがみを助けたりしてるし。これも王道なんだけど」
「ふぅん……そういう事」
かがみが冷徹な眼差しで私を見つめる。……こ、怖い。怖すぎる……ッ!!
「じゃあさ、私とこなたの立場を逆転して、別のストーリーを今すぐ書きなさい。それで許してあげるわ」
私の本能が『かがみに逆らったら死ぬ』と訴えかけていた。か、書かなきゃいけないんだ……!
そして、数十分後。書きあがったSSをかがみに見せる。
「お、終わった、よ」
「どれどれ……?」
======
~前略~
「むっふっふ、もう追い詰めたよ?」
ついに標的を壁際に追い詰め、私は吸血鬼ににじりにじりと近寄る。
「ちょ、何で私ばっかり追いかけてくるのよっ!?」
「だって、可愛いじゃん。ツンデレで吸血鬼なんておいしいとこ取りだし」
取り乱した状態の吸血鬼が涙目で放った質問に、私はニヤリと笑いながら答えた。
「そ、そんな理由で……って、おい!何で私の体を触る!?」
「えー?だってこんなおいしい吸血鬼なんて滅するのがもったいないじゃん」
「だからって……んあ、ど、どこ触ってんのよ!?」
私の指が吸血鬼の大事な場所に触れ、彼女は驚きと微量の恐怖が混じった声を上げた。
「気持ちいい所。……可愛い声、たっぷり上げてね」
小さく拒絶の言葉を唱える吸血鬼の唇を自分のそれで塞ぎ、私は彼女の『調理』を始めた。
~後略~
「むっふっふ、もう追い詰めたよ?」
ついに標的を壁際に追い詰め、私は吸血鬼ににじりにじりと近寄る。
「ちょ、何で私ばっかり追いかけてくるのよっ!?」
「だって、可愛いじゃん。ツンデレで吸血鬼なんておいしいとこ取りだし」
取り乱した状態の吸血鬼が涙目で放った質問に、私はニヤリと笑いながら答えた。
「そ、そんな理由で……って、おい!何で私の体を触る!?」
「えー?だってこんなおいしい吸血鬼なんて滅するのがもったいないじゃん」
「だからって……んあ、ど、どこ触ってんのよ!?」
私の指が吸血鬼の大事な場所に触れ、彼女は驚きと微量の恐怖が混じった声を上げた。
「気持ちいい所。……可愛い声、たっぷり上げてね」
小さく拒絶の言葉を唱える吸血鬼の唇を自分のそれで塞ぎ、私は彼女の『調理』を始めた。
~後略~
======
沈黙が流れた。
「おい」
「何?」
「これは何だ」
「リクエストどおりの作品」
「何で私が襲われてる」
「ハンターが獲物を襲ってるから」
この問答の後、私の耳に『ぶつん』と言う音が聞こえた。
「おい」
「何?」
「これは何だ」
「リクエストどおりの作品」
「何で私が襲われてる」
「ハンターが獲物を襲ってるから」
この問答の後、私の耳に『ぶつん』と言う音が聞こえた。
「結局私はこなたに襲われるんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっっ!!」
かがみの絶叫がまた私の家を震わせた。……さすがにやりすぎたと思い、私は謝った。
「じょ、冗談冗談!!今度は普通に書くから……」
「次はない」
「ホントだって!今度は真面目に書くから……」
「次は、ない」
だが、時すでに遅し。かがみの背中にゆらり、とオーラが立ち上り……何かの形を作り出した。
「か、かがみ?お、お願いだから落ち着いて。私も反省してるから。……なんで無言で私に近寄ってくるの?か、かがみ、せ、背中に!背中に!何か背中にルイ……」
私の台詞は、この後のかがみの暴行(性的な意味含め)により掻き消えてしまった。
かがみがひたすら私を責め立てる最中、私は『ごべんなざいぃぃぃぃ!ががみぃぃぃ!もうゆるじでぇぇぇ!ごべんなざいぃぃぃぃ!ゆるじでぐだざいぃぃぃぃぃ!』と泣きながら懇願し続けた。
「じょ、冗談冗談!!今度は普通に書くから……」
「次はない」
「ホントだって!今度は真面目に書くから……」
「次は、ない」
だが、時すでに遅し。かがみの背中にゆらり、とオーラが立ち上り……何かの形を作り出した。
「か、かがみ?お、お願いだから落ち着いて。私も反省してるから。……なんで無言で私に近寄ってくるの?か、かがみ、せ、背中に!背中に!何か背中にルイ……」
私の台詞は、この後のかがみの暴行(性的な意味含め)により掻き消えてしまった。
かがみがひたすら私を責め立てる最中、私は『ごべんなざいぃぃぃぃ!ががみぃぃぃ!もうゆるじでぇぇぇ!ごべんなざいぃぃぃぃ!ゆるじでぐだざいぃぃぃぃぃ!』と泣きながら懇願し続けた。
*** ***
先日の事を思い出してはあ、とため息をつく。
「あの時のかがみ、本気で怖かったからなぁ……。背中に某虚無の使い手がスタンドっぽく現れてたし……」
というか、まさに虚無の使い手のような非道のいじめっぷりだった。……むしろ、その時のかがみの姿は虚無の使い手と悪魔の右手を持った男(DT発動時)を掛け合わせたくらいだろうか。
ともかく。私は一本のSSを書き上げねばならない。期限は特に指定されていないが、早い方がいいだろう。
「でも、問題は内容なんだよね……」
そう。恐らくかがみが望んでいるのはあの『VHかがみ』の真逆。つまり、私がかがみに襲われるようなSSだろう。
「……無理だよ。私、そんなの書けないよ」
何故無理かと問われても、それにはうまく答えられない。でも、一つだけ言える事がある。……あれは私の本当の願い。
作中の私の台詞で、『気に入った物は全て手元に置かないと気が済まない性格』という物がある。あれは実は私自身の性格でもあるのだ。
好きな物がありったけ欲しいからお金を稼ぐ。それが私の行動力の源。……そして、お金じゃ買えないものも欲しくなる。それが……かがみだった。
言ってみれば、『VHかがみ』は私の欲望を書き写したような物。かがみを私の物にしたい。そんな思いがあのSSを書き上げた。
「だから、真逆なんて出来ないよ。私はかがみを欲しいだけ。かがみに求められるなんて想像した事ないよ……」
……もう、本当に憂鬱だ。一体どうすればいいんだ……
「あの時のかがみ、本気で怖かったからなぁ……。背中に某虚無の使い手がスタンドっぽく現れてたし……」
というか、まさに虚無の使い手のような非道のいじめっぷりだった。……むしろ、その時のかがみの姿は虚無の使い手と悪魔の右手を持った男(DT発動時)を掛け合わせたくらいだろうか。
ともかく。私は一本のSSを書き上げねばならない。期限は特に指定されていないが、早い方がいいだろう。
「でも、問題は内容なんだよね……」
そう。恐らくかがみが望んでいるのはあの『VHかがみ』の真逆。つまり、私がかがみに襲われるようなSSだろう。
「……無理だよ。私、そんなの書けないよ」
何故無理かと問われても、それにはうまく答えられない。でも、一つだけ言える事がある。……あれは私の本当の願い。
作中の私の台詞で、『気に入った物は全て手元に置かないと気が済まない性格』という物がある。あれは実は私自身の性格でもあるのだ。
好きな物がありったけ欲しいからお金を稼ぐ。それが私の行動力の源。……そして、お金じゃ買えないものも欲しくなる。それが……かがみだった。
言ってみれば、『VHかがみ』は私の欲望を書き写したような物。かがみを私の物にしたい。そんな思いがあのSSを書き上げた。
「だから、真逆なんて出来ないよ。私はかがみを欲しいだけ。かがみに求められるなんて想像した事ないよ……」
……もう、本当に憂鬱だ。一体どうすればいいんだ……
『何?『こな×かががマイジャスティス過ぎてかが×こなが書けない』?逆に考えるんだ。『かがみの性格をかが×こなで扱いやすい物にすればいい』と考えるんだ』
「……ジョースター卿。それ、あまり意味ないです」
突然脳内に響くジョースター卿の台詞に私が突っ込むと。
突然脳内に響くジョースター卿の台詞に私が突っ込むと。
『ならばこう考えるんだ。『最初からかがみはこなたを好きになっている状態だ』と』
また台詞を放ってきた。……ま、まあ、言いたいことはわからないでもないですけど。
要するに、『かが×こな……と見せかけて実はこな×かが』なSSを書けばいい、と。……それ、今の私にはかなりキツい要求だと思いますが。
しかしそれしか道がない以上、書き上げるしかない。まずはゆっくりと深呼吸し、ネタを練り上げる事にした。
要するに、『かが×こな……と見せかけて実はこな×かが』なSSを書けばいい、と。……それ、今の私にはかなりキツい要求だと思いますが。
しかしそれしか道がない以上、書き上げるしかない。まずはゆっくりと深呼吸し、ネタを練り上げる事にした。
→「あるハンターの憂鬱 ~VH・かがみ 外伝~」へ続く
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- かがみが、嫁に厳しい… それも愛の
裏返しですね!ツンデレだけに!! -- チャムチロ (2012-10-10 15:12:10)