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かなたさんチェックの時間

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だれでも歓迎! 編集
お盆・・・
死者が郷里に還るといわれるこの時期・・・

例によって霊のごとく、つーかもともと霊なんですが
このヒトはまた帰ってきました。


『うふふ♪さぁ、そう君もこなたもちゃんとしてるかしら?

 おかあさんがちゃんとチェックいれちゃうぞ♪』


ビシィ!と人差し指を立てて、
誰にとも無く厳重チェック宣言をする。
その仕草は、不思議とこなたにそっくりな癖。

それにしてもこのかなたさん、ノリノリである。


==============かなたさんチェックの時間================


『あ、ふたりともこなたの部屋にいるのね・・・
 また二人してゲームやって遊んでるのかしら。』

音も無く、階段を上り、こなたの自室のドアを通り抜ける。


『ほーらやっぱり♪思ったとおりゲームしtぶほぅーーーーーーー!!』


そこで画面に目をやった瞬間エクトプラズム噴いた。


こなた自室の大画面TVに映し出される
あはんうふんいやんてレベルじゃねーCG。
どうみてもそれ何てエロゲです。本当にあ(ry

『な・・・・な・・・・いったい・・・ふたりとも・・・?』

「いやぁこのつる○△●が萌え萌えだにゃぁ~」

「こなたはぜんぜん分かってないなぁ。こうゆう
縞●○※■は ずらして
×◎◎□だからこそ萌えなんだよ。」

「はいはい陵辱陵辱」


こなたもそうじろうも、背後の空間に、二度目の
白いもやが立ちのぼったのに気づかなかった。

あまりにひどい会話の内容に、
かなたさんもう一回盛大に
エクトプラズム噴いた。


『ちょwwwww俺のエクトプラズム返せwwwwwwwww』
なんてことはかなたさんは言わない。嘘ですごめんなさい。


『ななな、あなたたち、なに、ナニを、何のゲームをしてるんですかッ!!』


白いエクトプラズムが、ちょっぴりかなたさんの
顔にかかってそれはまるで(ry
なんてこともありませんごめんなさい。

二人は難攻略の陵辱エロゲを協力の末ようやくまとめ、
達成感と充実感に満たされながら残CG回収の作業に当たっていた。


「おや、こなた、エアコン効かせたのか?」

「いんやぁ?窓開けて切ったと思うけど・・・なんだろね」

     一陣の涼しい風が抜けた。

『ちょ、と、そ、そう君・・・こなたにそんな
 えっちぃゲームやらせて・・・っていうか
 このケースに18歳未満だめって書いてあるでしょ!

 いーかげんにしなさい!
 おかあさんもうおこりましたよ!ぷりぷり!』


口に出してぷりぷりとかフツー言うものでもないが、
そもそも二人には聞こえないし、

ていうか 可 愛 い か ら O K 。


「・・・なんだ?このプレッシャーは」

「どーした、こなた?」

「・・・なんでもない。なんかプレッシャーみたいなものを感じただけ」

「プレッシャー?急におかしなことをいうなぁ」

「・・ていうか、かがみんの殺気に似たものが・・・」

「ウチには誰もいないよ?ゆーちゃんも留守のはずだし」


つかつかと(足音もなく)ゲーム機の本体に歩み寄って手を添える。

冷気がこなたのノースリーブの肩をかすめた。


「あら、なんかさぶいよっ・・・。」

『もー、こーゆー教育上よくないものはこーしてあげます!』

「アレ?操作できないぞ」

「あやややや?バグッたの?」

画面が乱れる。なんだか人影のようなものが一瞬写り、

「ちょっ、画面がなんかおかs

  ゲームデータがありません
  セーブデータがありません

「「ちょwwwwwwwwwwwww」」

そのまま、二人ともOrzの姿勢のまましばらく動けなかった。

『まったく・・・そう君はともかく、まだ高校生のこなたまで
 一緒になってそんなえっちぃゲームするなんていけませんっ!
 ふたりとも反省しなさい。』

そういえば・・・こなたのお友達にもこんなヒトがいましたね。
何かといってこなたにお説教してるつり目の女の子・・・。

でも本当はこなたのことが大好きで・・・お勉強とか
いろいろ世話を焼いて、可愛がっているんですね。

くすっ・・・なんだかその子がこなたの
母親代わりみたいな・・・。

   ----------母親代わり-------------?

そこまで思い至ったところで、かなたさんはほんの少し、
いつものような、いつも通りの沈思にふける。


こなたがはじめて言葉を話す前に、
彼岸の彼方へ去ってしまった自分。

母のぬくもりというものを束の間にしか
与えてやれなかった、ほんの短い時間。

母のぬくもりというものを知らないまま過ごした
こなたの18年という、長い歳月。


ちいさいなりにすくすくと大きくなっていく
こなたを、この手に抱いて実感したかった、
それは我が侭な願いというものだろうか。


母親に可愛がられる、身の回りの子供たち。
彼ら母子の姿を横目で見るこなたは
ほんとうにさみしさも疑問も感じなかったのか。


そして、若くして二人の前から立ち去った自分を責める。

数え切れないほど繰り返した、かなたさんの沈思。


また涙が溢れそうになったとき、もうひとつの思い出が
かなたさんの胸に去来する。

そう、思い出しました。去年のことでしたね・・・・・・

そう君がこなたに「さびしくはないか」
そう聞いたとき・・・

「べつにさびしくないよ」

わたしのことを覚えていないこなたは、
きっとほんとうにそうなのでしょう。

こなたが悲しむことはないであれば、
それはむしろ救いなのでしょうね。


そして・・・そう君は・・・堂々と、
「俺がかなたを世界で一番愛していた」だなんて・・・もうっ・・・


そう君がわたしを愛して・・・
こなたはそう君に愛されて・・・


こなたは不良になることもなく、
ちょっと趣味に問題あるけれども、
良いともだちにもたくさん囲まれて、
いい子に育ってくれて。

そう君は・・・ちょっとベタベタしすぎで
ちょっと遊び方に問題あるけれども
好きな小説で仕事ができて、
こなたをいっぱい愛していて。

わたしの思い出もずっと大事にしていてくれて。


わたしがいない限りのこの世界で、
そう君もこなたもいっぱい、いっぱい幸せじゃないの。


だから・・・・・・それなら。


それなら、わたしも、

笑顔でいられます。


「とおさーん!!に、にに2ヶ月費やしたセーブデータがぁあああああ!!」

「回収CGも全て消えてもぉたぁあああああああああ!!夜の楽しみがぁあああああ!!」

でもそーゆーのは幸せとかには含めないですからね♪



















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  • このテンポのいい文章……
    流石ですね。
    -- コメント職人U (2009-11-22 13:11:06)
  • 許すぜぇーー! -- 名無しさん (2009-01-11 12:10:27)
  • 可愛いから許すだぁー?





    オk! wwwwwwwwww許スwwwwwwww -- ラグ (2009-01-11 01:02:24)

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