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Imitation-Love 第一話

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「あれ、かがみ?なんで2人いるの?」
日曜日のお昼前。
事のはじまりは、こなたのそんな一言だった。
「あ……あんたねぇ……遅れてきた言い訳ならもう少しマシな………」
辛辣な嫌味の一つでも返してやろうとしてあけた私の口は、十分な言葉を発することなく開いたままとなった。
なぜなら、こなたの隣にいる女の子は……
「え……お姉ちゃん?」
私、柊かがみそのものなのだから。

時は二時間ほど前に遡る。
私は鏡の前で、こなた達と遊びに行くのに着ていく服選びの真っ最中だった。
テストも終わったことだし、皆でパーッと遊びに行こうという話になり、つかさが『今流行の恋愛映画がみたい』と言い出したのをきっかけにこなたと三人で映画を見に行く事になった。
クローゼットからいくつもの服を出し、上下の色合いや組み合わせを考えはじめてて既に30分ほどになる。
「ふふ~ふふん~ふ~♪」
私はこうして服を選ぶ時間はとても好きだ。
日下部あたりが見れば、『ずいぶん気合はいってんなー』とか『彼氏とデートか?』とか言われそうだ。
好きな人と遊びに行く…という一点においてだけは、正解だ。
「……こなた」
手にしていたお気に入りの服をぎゅっと抱きしめ、私は思い人の名前を呟いた。
小柄な身体。よく変わる表情。溢れる生命力。
その全てが愛おしい。
こなたと2人でいるとき、抱きしめたい…って思った事は両手両足の指の数を全部足しても全然足りない。
今服選びに時間をかけているのだって、こなたに少しでも可愛い自分を見てもらいたいからだ。
一度こなたに、『かがみってさ、実は結構かわいいよね』って言われた事がある。
冗談なのはわかってはいたが、実はとっても…嬉しかった。
「あ」
そこで私は、お気に入りの服をかなり力いっぱい抱きしめていたことに気付いた。
慌てて机の上において軽くシワを伸ばしてやる。
そこでふっと、私は鏡に映った自分の姿を見た。
「……ぁ……」
服を合わせるために部屋着は脱いでいたため、鏡には下着姿の私が映っている。
「…………」
白のブラに白のショーツ。
少し子どもっぽいかな…?
別にこなたに見せるわけではないのだが、なんとなく意識してしまう。
いつか見せるときがくるのかな……
そんなことを考えていると、胸がドキドキしてくる。
ちらっと時計を見る。
待ち合わせの時間にはまだだいぶ余裕があった。
「ちょっとだけ……でも……」
私は下着姿のままベットに横になった。
こなたのことを好きになってから、何度となくシてきた行為。
終わった後はいつも軽い罪悪感に襲われて…それでもやめられない、私だけの時間……
「ん……」
私はもじもじと太腿を擦り合わせた。
股間に何度も手を伸ばそうとしてはその度に止めることを繰り返す。
「はぁ……ダメ……こういうの、ダメなのに……」
胸の奥から湧き上がる欲望を必死で抑えようとするが、結果はいつも同じ。
「あ……んっ……」
私の手は欲望の命じるまま下へと降りていき、ショーツの中へと潜り込んでいく。
「はぁはぁ……んっ……ぁ……」
熱を帯びた自分の吐息が静かな部屋に響きわたる。
私は敏感な割れ目に指を這わせていき、イケナイ遊びに没頭していく。
一往復ごとにわずかに位置を変え、新しい快感を探り出していく。
「ふぁ……ぁ……っ……は……」
ソコはじわじわと湿り気を帯びていき、自らが興奮している事を伝えてきた。
「だめ……また下着…汚しちゃう……」
そう口に出してみても浅ましい欲望は、『じゃあ脱いでしまえ』と私に命令する。
しばらく欲望と格闘してみるが、結局いつも通り屈服してしまう。
ショーツを足首の辺りまでおろし、ブラもフロントホックをはずして左右にはだけさせた。
完全に脱いでしまわないのは、その方が興奮するからだ。
こなたが言うところの『半脱ぎ状態』になった私は軽く足を開き、潤い始めたアソコ全体に指を這わせていく。
「んっ……あっ……んんっ!」
下半身から伝わってくる甘い痺れに酔いしれていく。
もう片方の手が胸のふくらみへと伸びていき、触ってもいないのにツンと自己主張をしている先っぽを擦りはじめた。
「んっ!……んっ…は…んくっ」
乳首は硬く勃起し、ますます敏感になっていく。
一方、アソコも潤いを増してゆき、指の動きも早くなっていく。
「はぁっ……んん……そ、そこは……」
たまらず私は指に愛液をたっぷりとまぶし、クリトリスに擦り付けた。
「ああっ!は……はぁん」
気持ちいい……自分で触ってもこんなに気持ちいいんだから……こなたが触ってくれたら、どんなに……
「はぁん!だめ……ふぁぁっ!いい……いいよぉ」
行為の最中に少しでもこなたのことを考えるともうダメだ。
快感は急激に高まり、他のことを考えることができなくなる。
「こなた……こなたぁ……好き、好きなのぉ……ああっ!」
こなたの名を呼ぶたびに快感のランクが一つ上がる。
背中が反って腰が浮き、おまんこが切なくてたまらなくなる。
頂は目の前だった。
「んああっ!こなたぁ、大好き!あああぁぁっ!!」
ビクッと身体が震え、私は絶頂に達した。
「ぁぁぁああっ!ああっ!」
快感の波に飲み込まれ、身体がぶるぶると震える。
「っは!……はぁ……はぁ……」
少しずつ快感が薄らいでいき、私は脱力してベットに身体をあずけた。
「はぁ……はぁ……ぅ……こな……たぁ」
私の瞳からじわっと涙が溢れる。
自慰が終わったあとはいつもこうだ。
こなたをオカズにイケナイ事をしてしまったという罪悪感と、満たされる事のない恋心の切なさに苛まれ涙してしまう。
「ぅ……ぐすっ」
しばらく甘い悲しみを楽しんだあと、私は下着を身につけ、家につかさしかいないことをいいことに下着姿のまま洗面所にむかい、手と顔を洗った。
そして、先ほど選んだお気に入りの服を着て身支度を整えた。
時計を見ると、家を出るにはちょうどいい時間になっていた。
とそこへ、コンコンとドアがノックされ、つかさが顔をのぞかせた。
「お姉ちゃん、出かける準備できた?」
「うん。じゃ、行こっか」
つかさとともに家を出て、こなたとの待ち合わせ場所へとむかった。

「こなたのヤツ……ちゃんと時間通りに来るかしら……」
待ち合わせ場所について私の第一声がそれだった。
まぁ私はこうやってこなたを待ちながらドキドキする時間も気に入ってるからいいけど、毎回遅刻されたのでは私以外の人はたまったものではないし、時間にルーズでもいいことはなにもない。
「だ、大丈夫だよ!こなちゃんだって、いつも遅れてくるって決まったわけじゃないよ!」
何気にひどいことを言うつかさに苦笑しつつ、私たちはこなたを待った。

案の定というかいつもの事というか…時間になってもこなたはこなかった。
待ち合わせの時間から20分ほど過ぎてようやくこなたは来たのだが、第一声は遅刻したことによる謝罪ではなく、わけのわからないことこの上ない一言だった。
「あれ、かがみ?なんで2人いるの?」

ようやく冒頭の文章に繋がった……

目の前の女の子は本当に私そっくりだった。
違うのは髪形と服装くらいだろう。
私はお馴染みのツインテールだが、むこうは結んだりはせずナチュラルにおろしたかんじだ。
髪型と服装を同じにしたらまず区別がつかなくなるだろう。
「あ……あの……」
私たちが呆然としていると、そっくりさんはおずおずと話しかけてきた。
「うわ!声までそっくりだ!」
こなたはなぜか嬉しそうにはしゃいだ。
だがその通りだ。
一瞬自分が言ったかのような錯覚に陥った。
「私……そんなにかがみに似てるかしら?」
「うん!」
こなたは間髪いれずに頷いた。
ちょっと待て。いま『かがみ』って言わなかったか?
このそっくりさん、私のことを知っているのか?
「あの、どうして私の名前を知ってるんですか?」
私は一歩前に出てそっくりさんに問いかけた。
「ええ。よ~く知っているわ。だって……」
そっくりさんはにっこりと笑って、
「あなたたちの、お母さんだから」
一トン級の爆弾を落としていった。

所変わってここは泉家。
外だと落ち着かないのでこなたの家に場所を移し、お母さん(?)から事情を聞くことにした。
お母さんの説明を要約すると、
お母さんが朝、社殿の掃除をしていたときのことだった。
本殿の奥にある御神体が不思議な光を放っており、近づいてみると急に光が強くなりお母さんを飲み込んだ。
気がつくと身体が高校生くらいまで若返っていた、とのことだ。

「それにしても、どうしてあんな街中にいたの?」
こんな摩訶不思議な現象が起こったんだ。
家で大人しくしていればよかったのに、どうしてわざわざ外に出たりなんかしたのか…
「ん~」
お母さんは人差し指を顎に当てて考えるような仕草をして、
「なんとなく、かしら?」
ガクッ
なんとも気の抜ける返事を返した。
「あ…あのねぇ……」
「だって、せっかく若い頃の姿に戻ったのよ?街に出て普段はできないようなことをしてみたいじゃない」
この人は……
危機感というものがないのだろうか……
「そ・れ・に……こなたちゃんにも会えたし」
言いながらお母さんはこなたを抱きしめて頬ずりした。
「あ…あの……」
「ちょっとお母さん!こなたが嫌がってるじゃない!」
「あらーそんあことないわよねーこなたちゃん♪」
「いや……その……おばさん、かがみたちの前ですから……」
しどろもどろになりながらもどうにか抵抗するこなただったが、
「やだこなたちゃん。みきって、呼んで」
「み、みきさん……」
お母さんにうまくあしらわれてしまう。
「だー!離れろー!」
実は私はさっきからずっと機嫌が悪い。
胸がムカムカして仕方がない。
お母さんはどういうわけかやたらこなたに絡みたがり、過剰なスキンシップを強要している。
こなたもはっきり嫌だって言えばいいのに……
こなたに恋している私としては不愉快極まりないというわけだ。
「かがみったら~なにを怒っているの?ただのスキンシップじゃない~あ、もしかして羨ましいとか?」
「なっ!そ、そんなわけ、ないじゃない!」
一瞬にして顔が真っ赤になっていくのがわかる。
正直図星だったがそれを認めるわけにもいかず、お母さんと睨み合うようなかたちになってしまう。
「……あ、そういえばお母さんの着てる服かわいいね。どこにあったの?」
険悪になりかけた空気の中、つかさは取り繕うように明るく尋ねた。
お母さんは流行の、それも女の子らしさを強調した可愛らしい服を着ていて、長い髪と相まってとても可愛く見えた。
「ふふ~街で買ってみたの。せっかく若いころの姿に戻ったんだから、こういうの着てみたくなっちゃって。
こなたちゃん、どう?似合ってる?」
なぜこなたに感想を求めるのか……
胸のムカムカがますますひどくなっていく。
「そ、そうですねー可愛いと思いますよ。でも……」
「でも?」
言葉を濁したこなたにお母さんが続きを促した。
「あ、いえ。素材が同じなのにこうも違ってくるんですねーかがみも可愛い服着たりすればモテるのに」
ピシッ
………………………
スッ
「え?かがみ?」
こなたは急に立ち上がった私を驚いたように見つめた。
「こなた、私……帰るね。遊びにいくのはまた次の機会にしましょう」
一方的にそう言って、私はこなたの部屋を出て行った。

「はぁ……」
胸のムカムカは泉家を出たときから強くなる一方だった。
(なによ!こなたったら……私だって、一生懸命お洒落してきたのに……)
自分が惨めで仕方なかった。
私は少しでもこなたにいいところをみせたくて頑張っているのに、こなたは気付いてもくれない。
それどころか、お母さんと比べるなんて……
『素材が同じなのに……』
ズキッ
こなたの言葉が蘇って胸が痛みに疼く。
お洒落に気付いてくれなかった事ももちろん悲しかったが、それ以上に私はお母さんと比べられたことが悔しかった。
お母さんにはどうやってもかなわない。
ワケあって外見こそそっくりだが中身は成熟した大人そのもので、落ち着いた立ち居振る舞いや包容力はどう背伸びしてもかなうはずがなかった。
母親をはやくに亡くし、甘える事をしらないこなたに安心して頼ってもらいたくて、私はずっと努力してきた。
自分がこんなふうになりたい。という意味においては、お母さんは私にとって目標ですらあった。
それがこうしてこなた本人によって比較された事が、私のプライドを大きく傷つけていた。
こなただって、悪気があったわけではないだろう。
私もそこまで意識するような事でもないはずだ。
だがお母さんの姿が私とそっくりという事が、私の理想像の幻影にこなたを盗られてしまうのではないかと不安にさせているのだ。
「お姉ちゃ~ん」
振り向くと、後ろからつかさが追いついてきた。
お母さんと一緒じゃ、ないのか?
「つかさ……お母さんは?」
「お母さん、こなちゃんちに泊まるって……」
「はぁっ?!」
つかさの言葉に、私は驚きを隠せなかった。
「お父さんやお姉ちゃん達に心配かけたくないからうまく言っておいて。って……」
うまくって……どう言って誤魔化せと?
大体今姉さんたちは社員旅行やサークルの合宿でいないし、お父さんは遠くに住む友人の結婚式に行っていて数日は帰ってこない。
その間に元に戻ればなんの問題も無いじゃない!
なんでわざわざこなたの家に泊まる必要があるのよ!
「こなたは……おじさんやゆたかちゃんは了解してるの?」
「うん…別に構わない。って……」
憂鬱な気分に拍車がかかり、考えるのがイヤになってきた……
「お姉ちゃん…どうしよう…」
私は不安そうな表情をうかべるつかさに背をむけて歩き出した。
「放っときましょう。そのうちに元に戻る方法でも調べておくわよ。ったく、お母さんたら何を考えてるのかしら」
心の整理がつかないままこなたの家に引き返し、お母さんを連れ戻すだけの気力はなく、やりきれない思いを背負ったまま私は帰路を急いだ。
「あ……待ってよ~お姉ちゃ~ん」
慌てて追いかけてくるつかさの声も、もはや耳に届いていなかった。
私は茜色に染まった西の空を見上げて呟いた。
「こなたの……ばか」




だが私は数日後、お母さんを連れ戻さなかった事をとても後悔することになる。
もう二度と、こなたが私を呼ぶ声を聞くことができなくなるなんて、このとき、誰が想像しただろうか……




















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  • ちょ、うおぉぉ!!続きが気になって落ち着かねぇぇぇぇwww -- 名無しさん (2009-07-16 23:36:35)

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