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血に潜む欲望~after story~:前編

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だれでも歓迎! 編集
「……みさん………みなみさん」
ふっ、と目をあけると、そこには穏やかな微笑みを浮かべたみゆきさんが、優しい目で私を見つめていた。
「お目覚めになりましたか?みなみさん」
「みゆき……さん」
「くすっ、ずいぶんぐっすりとお休みでしたね。いい夢がみられましたか?」
みゆきさんの手がそっと私の頭に添えられる。
私はみゆきさんに膝枕をされていた。
そうだ、思い出した。
今日は休日。
私は恋人のみゆきさんの家に遊びに来ていた。
みゆきさんとのたわいもない雑談を楽しんだり、本を読んだりしていたのだが、最近いろんなことがあって疲れていた私はみゆきさんの前であくびを連発してしまい、みゆきさんから、
「少しお休みになってはいかがですか?よろしければ、膝をお貸ししますよ」
と言われ、その申し出をありがたくお受けした。
外を見るともう日が沈みはじめていて、自分がだいぶ長い時間眠っていた事を告げていた。
「すみません……せっかくの休みなのに眠ってしまって……」
「いいんですよ。みなみさんの気持ちよさそうな寝顔を見ることができて、とても眼福でした♪」
かあっ…と顔が赤くなってしまう。
寝顔を見られるのはこれが初めてではないのだが、どうしても慣れることができず、恥ずかしくなってしまう。
あわててみゆきさんの膝から身体を起こし、ぷいっと横を向いてしまう。
「もう……みゆきさん、からかわないでください」
「ふふっ、拗ねたお顔を可愛いですよ」
まったく……何年たってもみゆきさんにはかないそうもない。
小さいころから私とみゆきさんは家族ぐるみの付き合いを続けていて、私はみゆきさんを実の姉のように慕っていた。
中学生になって思春期をむかえると、みゆきさんへの憧れは容易く恋心に変わった。
そしてそれはみゆきさんも同じだったようで、私たちは晴れて恋人同士となることができた。
それもお互いの家族公認の。
今では休みの日はほとんど毎回どちらかの家に遊びにいき、かなりの高確率で夜を共にした。
今日だって、これから二人で甘い時間を過ごす予定となっている。
「みなみさん……」
頬にそっと手が添えられ、みゆきさんの顔がゆっくりと近づいてくる。
私は目を閉じ、みゆきさんと唇を合わせた。
「ん……」
唇と唇が軽く触れ合うだけのキス。
唇を離すと私は甘えるようにみゆきさんの胸に顔を埋めた。
「くすっ、どうしたんですかみなみさん。今日は甘えん坊さんですね」
「…………」
私は何も言わずに、より強く身体を寄せた。
「いつもよりお疲れのご様子ですし、なにかありましたか?」
私は胸に顔を埋めたまま顔を横に振った。
私は嘘つきだ。
なにかあったどころではない。
親友のゆたかとその恋人のかがみ先輩のこと。
そして泉先輩とつかさ先輩のこと。
この二組のカップルのことが、私の悩みの種だった。



ゆたかとかがみ先輩が付き合いはじめた。
そんな話を聞いたのはもうかなり前になる。
ゆたかとその話をすると、ゆたかはあっさりとかがみ先輩との仲を認めた。
そのときの頬を赤らめた幸せそうなゆたかの顔を、私はよく覚えている。
私は素直に二人を祝福した。
二人の仲の良さは学園中の評判となり、女の子同士でありながら周囲から祝福されたお似合いのカップルとなった。
だが、事件はおこった。
私は放課後遅くまで図書室で本を読んでいて、家に帰ろうと校舎を歩いていたときのことだった。
近くの教室からゆたかの悲鳴が聴こえた気がして行ってみると、そこではかがみ先輩が泣いて嫌がるゆたかを無理矢理押し倒していた。
その様子はお互い抑えきれずに愛を交わしているというよりはレイプ現場に近い印象を受けた。
私はすぐにゆたかとかがみ先輩を引き離し、ゆたかを家まで送り届けた。
そして泉先輩に事情を説明した。
「そっか……かがみが、ゆーちゃんを……」
だが泉先輩は烈火のように怒りを露にした私とは対照的に落ち着いていて、むしろこの状況を納得しているような雰囲気さえあった。
さらに次の日の放課後、泉先輩が私の教室に来て、学校を休んだゆたかから、
『かがみ先輩を連れてきて欲しい』
という旨のメールが届いたことを告げた。
そして、泉先輩とつかさ先輩がつきあっているということと、お二人が歪んだやり方で肌を合わせているということを知らされた。
「かがみとつかさは双子だからね。つかさが私にシているようなことを、かがみもゆーちゃんにシたいって思ってるのかもしれない」
「でも!ゆたかは昨日あんなに嫌がっていました!身体も弱いし、そんなこと認めるわけにはいきません!」
「そう……そこなんだよね」
泉先輩はため息をつき、携帯を弄びながら言った。
「ゆーちゃんが本気で嫌がっていたのなら、どうしてこんなメールを出したんだろうね」
「え……まさか、先輩は……」
「うん。ゆーちゃんも私と同じように、かがみにされたいって、思ってるんじゃないかと思うんだ」
「ふざけないでください!!」
思わず大声を出してしまい周りの視線を集めてしまう。
「ゆたかがそんなこと、望むはずがありません!現に昨日嫌がっていたじゃないですか!」
「でもゆーちゃん、昨日の夜言ってたよ。『かがみ先輩に強引にされたことを気持ちいいって感じ始めてる』って」
「なっ……」
「ひょっとしたらゆーちゃんも、私と同じ感情に目覚め始めてるのかもしれない。ゆーちゃんのお母さんは私のお父さんの妹なんだけど、私と同じように二人とも強いM体質だから、ゆーちゃんが同じ願望をもっていてもおかしくないよ」
私は絶句してしまった。
それじゃあゆたかは、そのうち自ら望んでかがみ先輩の歪んだ愛情を受け入れるというのか……
私の頭の中では、その様子がはっきりと浮かんだ。
欲望の赴くままにゆたかを求めるかがみ先輩……
よがり狂ってかがみ先輩を求めるゆたか……
眩暈がした……
「それで……泉先輩はどうなさるおつもりですか?」
「……私は、ゆーちゃんが望む通りかがみを連れて行こうと思う。ゆーちゃんが“そう”であったとしても“そうでなかった”としても、必要な事だと思う。後の事は二人が話し合って決めるべきだと思うから」
「…………」
「もし、二人が第三者の意見が必要だって言ったら、その時は力になってあげようよ」
そして私はしぶしぶ泉先輩に同意し、かがみ先輩をゆたかのもとへ連れて行った。
そして二人は結ばれた。
私たちが想像した通りの、歪なカタチで……
だが私は最近、この愛のカタチが決して間違ったものではないように思えてしまうのだ。
私は最初、二人がこのようなカタチで結ばれることに反対していた。
その理由はゆたかの身体のことが心配だったからだ。
病弱なゆたかの身体を、かがみ先輩が省みず欲望に流されてしまうような事があったらと、それが不安だった。
だがかがみ先輩と結ばれてからのゆたかは、病弱だった体質は改善されつつあり、欠席や保健室に行く事はおろか、体育の授業を見学することすらほとんどなくなった。
かがみ先輩への愛情のなせるワザであることは疑いようがないだろう。
それに私は知っている。
かがみ先輩はゆたかといるとき、ゆたかのことをとても気遣ってくれている。
ちょっとした様子の変化を敏感に感じ取って、ゆたかにとって居心地がよく負担の少ない空間を作り出している。
ゆたかのことを深く愛していなければできないことだ。
つまり二人の恋人としてのあり方は、エッチのとき特殊な嗜好があるという以外は極めて理想的なものであるということができるのだ。
かがみ先輩のことを話す幸せそうなゆたかをみていると、二人の事を反対しているとは言い出せなかった。
それともう一つ、私の心を悩ませていることがある。
それは以前つかさ先輩が私に言った言葉。
『それに、みなみちゃんだってこうしたいって思ったことはない?
ゆきちゃんを自分のモノにしたいとは思わない?逆にゆきちゃんに支配されたいと思ったこと、ない?』
そんなこと、絶対にない!!
……と思いたい。
みゆきさんと恋人同士になって既に数え切れないほど身体を重ねてきた。
大抵の場合エッチのとき主導権を握るのはみゆきさんで、みゆきさんが私を気持ちよくしようと一生懸命に愛撫してくれて、私は反撃の余地なく弄り倒されてしまって絶頂を迎えてしまう、という流れになっている。
だが最近、みゆきさんとエッチするときに思うのだ。
みゆきさんの愛撫には自己犠牲というか、自分よりも私に気持ちよくなってほしい、気持ちよくしてあげたい、という強い奉仕の気持ちが感じられる。
前戯も後戯もすごく丁寧で、私が一人でイってしまったあともやさしく身体を鎮めてくれる。
そして自分はほとんどなにもシてもらっていないのに、
「私はみなみさんが気持ちよくなってくださることが嬉しいんです。私で感じてくださっているみなみさんをみていると私も気持ちよくなれるんです。何も考えずに、私に身体を委ねてください」
と言って、まるでご主人様に奉仕するメイドのように献身的に私を気持ちよくしてくれる。
そんなとき私は、みゆきさんの思いを独り占めしている。みゆきさんが私のためだけにシてくれている。ということにぞくぞくとした感情を少し……ほんの少しだけ、感じてしまうのだ。
これが泉先輩やつかさ先輩が言っていた、支配願望というものなのだろうか……
たとえそうだとしても、つかさ先輩やかがみ先輩みたいにディープでコアな関係なんて私は望んでいない。
……はず………たぶん…………
このことを考える度に胸の奥にぞくぞくとした感情が生まれてしまい、私はその感情を否定することも肯定することもできず、精神をすり減らしているのだった。



「みなみさん」
私を呼ぶみゆきさんの声で私の意識は現実へと引き戻された。
「やっぱりお疲れのようですね。夕食は軽めのものにいたしましょうか」
「……すみません、お願いします」
私はみゆきさんの胸から身体を離しながらそう応えた。
みゆきさんに心配をさせてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
でもこんなこと、みゆきさんに相談できるわけがない。
結局のところ、自分でなんとかするしかないのだから……



そしてみゆきさんと一緒に夕食を作り、一緒にお風呂に入った。
みゆきさんの豊かな胸はいつ見ても嫉妬してしまう。
もっともみゆきさんは、
「みなみさんの胸も、小さくて可愛いですよ」
って微笑んでくれるけど……
お風呂からあがると、二人してみゆきさんの部屋へ行き、はだかのままみゆきさんのベッドに倒れこんでじゃれあった。
「はっ……ぁ……ああっ……はぁっ」
心と身体はたちまちみゆきさんの指に捕まり、私の口からは楽器のようにエッチな声が奏でられていく。
「みなみさん、好きなだけ気持ちよくなってくださいね」
結局今日も、一方的にイカされて終わってしまった……
私が快感に喘ぐ姿を見つめるみゆきさんの表情が悦びで歪んでいたことには、気付かないフリをしておいた。



「……んっ」
目をあけてみると、目の前にはみゆきさんの寝顔があった。
どうやらエッチの後そのまま眠ってしまったようだった。
時計をみてみると、針は午前1時をさしていた。
みゆきさんとエッチしてたのが8時くらいだったから……眠るのがはやすぎて中途半端な時間に目が覚めてしまったようだった。
私は喉に乾きを感じて、水をもらおうとキッチンへむかった。
すると、キッチンのドアの隙間から光が漏れていて、中からお母さんとゆかりさんの声が聞こえた。
(お母さん?こんな時間に?)
私はドアの隙間から中を覗いてみた。
そしてその光景に凍りついた。
「はむっ……ちゅぷっ……ぴちゅ……んんっ」
「ん……そうよ、ゆかり……丁寧に、心をこめて舐めるのよ……」
「んむっ……はい…ご主人……さま」
「ふふっ……とっても気持ちいいわ。ご褒美にスイッチをオンにしてあげるわ」
カチッ
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
「ふあああぁぁぁぁぁぁぁっ!…ぁぁぁ…ああっ!」
「ほらほら、オクチがお留守になってるわよ」
「ああ……申し訳……ちゅぷちゅぷ…ん…れろ……」
理解を超えた光景だった。
私の頭の思考回路が再起動するまでに必要とした時間は決して短くはなかった。
キッチンでは、はだかエプロンで首輪をつけたゆかりさんが跪いて、下半身だけはだかのお母さんのアソコを一心不乱に舐めていた。
しかもゆかりさんの首輪には鎖がついていて、鎖の端はお母さんの手に握られていた。
さらにお母さんのもう片方の手にはリモコンが握られていて、ゆかりさんの秘所にささったバイブを操作しているようだった。
「ちゅぱ……くちゅ……んん~……ちゅぷ」
「いやらしいね、ゆかり。みなみやみゆきちゃんが見たらどう思うかしら?」
「いゃあ……そんな……言わないでぇ……」
「本当は見られたいんじゃないの?今度ゆたかちゃん達をよんで披露してみない?『ゆかりはこんなにも淫乱なオンナです』って」
「そんな……私は……ご主人様だけに……見て欲しいです……」
「そう?じゃあもっともっと恥ずかしいところを見せてもらわないとね。ねぇ、これから夜の街にお散歩に行かない?もちろんこのままの格好で。くすくす、大丈夫よ。こんな時間に出歩いてる人なんていないわよ」
「はい……ご主人様の、仰せのままに」



パタン
あのあと、私の頭と身体はどうにか正常な機能を取り戻し、みゆきさんの部屋へと戻ることができた。
だが目に焼きついてしまった二人の痴態に、私の身体はすっかり火照ってしまった。
快楽と欲情で蕩けきったゆかりさんの表情を思い出すと、みゆきさんもあんな表情をするのだろうかと思ってしまい、ますます落ち着かなくなってしまう。
ベッドをみると、みゆきさんはすやすやと幸せそうに眠っていた。
私はなるべく静かに布団に入り、目を閉じて意識を鎮めようとした。
だが胸のどきどきは高鳴る一方で、身体の疼きはますます強くなっていく。
(ゆかりさん……お母さんのこと、ご主人様って、呼んでた)
思わず私は、私のことをご主人様と呼ぶメイド服姿のみゆきさんを想像してしまった。
『ご主人様……夜のご奉仕を……させてください』
ドクン
その瞬間、私の中で何かが変わった。
今まで抱いていた価値観が180度変わっていくような感覚。
隣を見ると、みゆきさんがすやすやと幸せそうに眠っていた。
その寝顔をみていると、私は不思議な苛立ちにおそわれた。
(この私がこんなにも身体を持て余しているのにどうしてみゆきさんはとぼけた顔をして寝ているのだろう?ありえないよね。こういうときに私にご奉仕するのがみゆきさんの役目じゃないのかな。だって……私は………みゆきさんの…………)
どす黒い欲望が身体を駆け巡り、私はゆっくりと身を起こした。
そしてみゆきさんの顔を見て、心の中で叫んだ。
(私はみゆきさんの、ご主人様なのだから!!)
その心の叫びが聞こえたのか、みゆきさんの目がゆっくりと開いた。
「みなみ……さん?」
ぼんやりとしたみゆきさんの瞳に写った私の表情は、お母さんがゆかりさんにむけていたものと、まったく同じものだった。










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  • うおおおおお!みゆみな好きの自分にとってはたまらないss!
    このままSMになれば・・・・ -- 名無しさん (2009-07-22 22:00:46)
  • まさかの続編。
    期待して続きまってます! -- 名無しさん (2009-07-22 21:27:34)
  • もうこのまま全キャラSとMの関係になりゃいいと思う。 -- 名無しさん (2009-07-21 10:29:47)
  • あぁ、こっちも始まったか -- 名無しさん (2009-07-20 23:38:59)

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