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Imitation-Love 第三話

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「かがみ先輩?おはようございます。こなたお姉ちゃんなんですけど、昨日の夜、急に体調を崩してしまって……ええ、そうです。
今日は学校をお休みしますので……はい、お姉ちゃんに伝えます。はい。失礼します」
ゆたかちゃんがかがみに、こなたちゃんが学校を休む事を伝える電話をしている。
さっきは学校にも電話をしていた。
これでこなたちゃんが『体調を崩して学校を休む』ということになり、事情を知らない人たちは風邪でもひいたと思うだろう。
それでいい……
本当のことなど、とても外には漏らせない。
特に、かがみやつかさには……
コンコン
私はドアをノックする。
ノックというものは、在室している人間から入室許可を得るための場合が多い。
私もそのつもりでこうしてドアをノックしている。
この部屋の主に入室の許可をもらうために。
しかし、私にはわかっていた。
この部屋の主は入室の許可など出さない。
いや、出せない。
私はそれをわかっていて、あえてノックした。
この音が少しでも届いてくれる事を願いながら……
「こなたちゃん…入るわよ」
ガチャッ
一応部屋に入る旨の声をかけ、扉を開く。
室内は暗かった。
カーテンは閉じられ、朝日の陽気はほとんど遮られている。
私は全てのカーテンを手早くあけて太陽の光を部屋に迎え入れた。
さらに窓をあけ、よどんだ空気を入れ替えた。
だが、部屋を満たす重苦しい雰囲気はあまり変わらない。
「こなたちゃん……」
私はベッドの上にいる部屋の主に声をかけた。
「…………」
返事は返ってこない。
「こなたちゃん、おはよう。もう朝だよ?天気もいいし、風も気持ちいいよ」
「…………」
私は努めて明るい声で話しかけるが、やはり返事はない。
こなたちゃんはベッドに仰向けになっていて、肩まで布団がかけられている。
だが眠っているわけではない。
こなたちゃんの目は開かれていて、ときどきまばたきもする。
だがその瞳にはまったく光は宿っておらず、なにも見えていないように見える。
「…………」
表情も能面のように無表情で、何度話しかけても返事はおろか反応すらしてくれない。
私がここにいることすら、気付いていないように思えてくる。
「ね、こなたちゃん。今日の朝ごはんはね、こなたちゃんの好きなチョココロネだよ。いっぱいあるから、好きなだけおかわりできるよ」
「…………」
「おなかすいたでしょ?起きようよ。ね……こなたちゃん」
「…………」
当然のごとく無反応……
わかっている。
だけど、それでももしかしたらと希望を捨てられないのが人の性なのだ。
「朝ごはん食べて、学校行こうよ。つかさもみゆきちゃんも…かがみも待ってるよ」
“かがみ”の名を出した瞬間、こなたちゃんの唇が微かに動いた気がした。
「……、……、………」
こなたちゃんの唇が“か”“が”“み”と言ったかのように形を変える。
だがそれだけだった。
声が発せられたわけでも、それ以上こなたちゃんが動き出す事もなかった。
そして、瞬きをするだけだったこなたちゃんの目から、
つうっと、一筋の涙が頬を伝って枕を濡らした。
「―――っ!!」
だんっ!!
私は弾かれたように部屋を飛び出した。
バンッ!!
勢いよく扉を閉め、ドアから少し離れた壁にもたれかかって座り込んだ。
「はあっ!はあっ!……っ!!」
大声で叫びだしたい衝動に駆られるが、頭を抱えてうずくまり感情を押し殺す。
私にはそんなことをして逃げるなんて、許されてはいない。
感情を爆発させるのは被害者の権利だ。
加害者である私が現状に対して怒りをおぼえる事など、どうして許されていようか……
「……なにやってるんですか?こんな所で」
氷のように冷たい声が胸に突き刺さる。
顔をあげるとそこには、お盆を持ったゆたかちゃんが冷め切った眼差しで私を見下ろしていた。
お盆にはお粥とスープがはいった器がのせられていた。
ゆたかちゃんと視線が合うと、彼女は何も言わずに通り過ぎ、こなたちゃんの部屋の前にお盆を置いてドアをノックした。
「お姉ちゃん、ご飯もってきたよ」
当然部屋の主からの返事はない。
「お姉ちゃん、おはよう。朝ごはんだよ」
「……無駄よ」
かまわずノックを続けるゆたかちゃんに私は思わず話しかけていた。
「私も同じ事をしたわ。でも、気付いてさえもらえなかっ……」
「こなたお姉ちゃん、入るね」
ゆたかちゃんは私の言葉を完全に無視して部屋に入ろうとする。
「だから、無駄だって……」
ぱちん
「…………」
私は最初、なにが起こったのかわからなかった。
右頬に感じる熱い痛みと、ゆたかちゃんが怒りに満ちた目で私をにらんでいる事から、私はゆたかちゃんにたたかれたんだと分かった。
「……許さない」
ゆたかちゃんは今にも泣きそうな顔と、恨みに満ちた声で私を罵倒した。
「よくもお姉ちゃんを……!返してよ!お姉ちゃんを返して!明るくて元気なこなたお姉ちゃんを返してよ!!」
一息にそれだけ叫ぶと、ゆたかちゃんは茫然自失となっている私を放っておいてこなたちゃんの部屋に入っていった。



私とのエッチの後、こなたちゃんは壊れてしまった。
薬が切れて目を覚ましたそうじろうさんとゆたかちゃんは、動かなくなってしまったこなたちゃんを必死に介抱し病院へ運んだが、
こなたちゃんが正気を取り戻す事はなく、医者の話では強い精神的ショックが原因で心を閉ざしてしまっている。
それもかなり重症で、へたをすれば何年もこのままの状態が続くかもしれない、とのことだった。
眠っているか、起きていても周りの人に対してまったく反応する事のない抜け殻のようになってしまった。
そうじろうさんは、「こなたが目を覚ますまでこの家にいろ」とだけしか言わなかった。
どっちみち、こうなってしまっては柊家にもどることなどできるはずもない……
こんなことをかがみが知ったら、実の親であってもどれだけの憎しみを向けられるかわからない。
こなたちゃんに受け入れてもらえずこんなことになってしまい、娘のかがみにまで嫌われたりしたら、私は何を支えにして生きていけばいいのか……

かがみは、若かった頃の私に良く似ている。
こなたちゃんがかがみのことを好きだと知ったとき、私は思った。
『もしも私が17歳だったら、こなたちゃんは私のことを好きになってくれたかもしれない』と。
だが時の流れは残酷だ。
時間の流れは不可逆の流れ。遡る事は許されない。
そう思っていた私に、天使が舞い降りた。
あるいは、悪魔だったのかもしれない……
いや、それはないか。
“アレ”は悪魔ではないだろう。
なぜなら“アレ”は確かに私に言った。
『姿を似せて想い人を振り向かせても、その愛情は自分にむけられるものではない』と……。
つまりはその通りだったわけだ。
若い頃の姿。
つまり、かがみの姿を手に入れることができれば、こなたちゃんを振り向かせる事ができるかもしれないと思った。
でもこなたちゃんは、私を愛してはくれなかった……それどころかあんなにもハッキリと拒絶していた。
つい頭に血が上ってしまい、こなたちゃんの身体だけでなく心まで汚してしまい、結果、私の手でこなたちゃんを壊してしまった。
私が間違ってたんだ…全て、私の責任なんだ……

「……なにやってるんですか?こんな所で」
さっきも同じことを同じ人に言われた気がする。
「廊下に座り込まれると、邪魔なんですけど」
私を見下ろすゆたかちゃんの視線は先ほどと同様に絶対零度の冷たさを孕んでいた。
「お話があります。私の部屋に来てください」
「え?」
予想してなかった言葉に、私は戸惑いを隠せなかった。
「…………」
「あ…待って」
私は慌てて立ち上がり、そのまますたすたと歩いて行ってしまうゆたかちゃんのあとを追った。



「どうぞ」
冷え切った声とは裏腹に、温かそうな湯気をたてた紅茶が私の前に差し出される。
「心配しなくても、変な薬ははいってませんよ。貴女とは違いますから」
強烈な皮肉だが、今の私にはなにも言い返せない。
ゆたかちゃんは汚いものでも見るような眼で私を睨みながらティーカップを口へと運んだ。
「っ!」
が、驚いたようにカップから口を離した。
紅茶が思った以上に熱かったのだろうか。
「っ……ふんっ!」
私の視線に気付いたゆたかちゃんは顔を真っ赤にして目をそらした。
「くすっ」
その様子があまりに可愛らしく、私は不謹慎にも笑ってしまった。
ゆたかちゃんは直ちにキツイ視線を私に投げかけるが、そこには先ほどのような冷たさも強い怒りも感じなかった。
それ以上に、すねたゆたかちゃんの表情は可愛かった。
「ほんと…似てますね。こなたお姉ちゃんの気持ちも理解できます」
「え?」
ぽそっとゆたかちゃんが呟いた言葉を、私はうまく聞き取れなかった。
ゆたかちゃんはコホンと咳払いをして佇まいをただすと、私の目をまっすぐに見つめて言い放った。
「こなたお姉ちゃんのこと、どうするつもりですか?」
かすかに緩んだ空気が一気に張り詰めたものに変わった。
「今のお姉ちゃんは廃人同然です。お医者さんも見離すほどに重症です。まさかこのままでいいなんて、思ってませんよね?」
「…………」
「この状況を招いた張本人として、どのようにお考えですか?」
皮肉と棘が満載の言葉を、私は針のムシロに座ったような心地で聴いていた。
「そうは言っても…お医者様でもどうしようもないのに、私達にできることなんて……」
「あるじゃないですか」
ゆたかちゃんは私の言葉を遮ってあっさりと言い切った。
「多分、これしか方法はないと思いますよ。そして、これはみきさんがやるべきことです」
「……私に……何をしろというの?」
「はぁ………」
ゆたかちゃんは深いため息をつき、「わかってるくせに……」とつぶやいた。
「みきさん、かがみ先輩を連れてきてください」
「っ!!」
「それしかないでしょう。これでダメなら手の打ちようがありません。
わかってますよね?こなたおねえちゃんはかがみ先輩のことが好きです。そしてかがみ先輩もこなたお姉ちゃんのことを想っています。
壊れてしまったお姉ちゃんを救うことができるのはかがみ先輩だけです」
「…………」
ゆたかちゃんの言うとおりだと思う。
壊れてしまったこなたちゃんに私達の声はとどかない。
だがこなたちゃんの想い人であるかがみならば話は別だ。
かがみならば、こなたちゃんを目覚めさせる事ができるかもしれない。
だが……かがみを連れてくるということは、私がしたことをかがみに話さなくてはならない。
私がかがみにとって大切な人を、冒し、蹂躙し、踏み躙ったことを話さなければならない。
そして、本来それは私の口から話すべきこと。事件を起こした者として当然の責任だ。
だけど、きっとかがみは私を憎むだろう。
面と向かってどれほど辛辣な言葉を浴びせられるか……
「かがみ先輩が怖いですか?」
私の心の中を見透かしたようにゆたかちゃんは言った。
「みきさんがしたことはこなたお姉ちゃんはもちろんですが、かがみ先輩にとっても酷い事です。
人の心を冒涜する行為です。
どれほど酷い仕打ちを受けようと文句は言えませんね。
けど…わかってます?こなたお姉ちゃんはあのときから寝たきりで、食事もほとんど摂っていません。身体は衰弱していく一方なんです」
事件が起こってからまだ二日程度しかたっていない。
けどたった二日で、こなたちゃんの身体はみるみるうちに生命力を失っていった。
入院して点滴などをうければ多少はマシになるかもしれない。けどそれでは根本的な解決にはならない。
こなたちゃんが正気を取り戻すのが遅くなれば遅くなるほど悪い結果にしかならない。
悩む余地も、迷う時間もないのだ。
でも……
「私が、間に入ってあげましょうか?」
「えっ?!」
あまりにも都合のいい言葉に、私は思わず自分の耳を疑った。
「私がかがみ先輩に事情を話して連れてきます。こなたお姉ちゃんが正気を取り戻したら、みきさんは土下座でもなんでもしてください。
白い目で見られるのは避けられませんが、万事うまくいった後ならマシにはなるはずです」
「ゆたかちゃん……」
「勘違いしないでくださいね。貴女がもたもたしているうちにこなたお姉ちゃんの辛い時間が延びていくのが嫌なだけですから」
「それでも……ありがとう……」
「ただし」
救われたような心地の私に、ゆたかちゃんははっきりとした声で言った。
「条件があります」



シャワーを浴びた私は、はだかにバスタオルを一枚巻きつけただけの姿で、ゆたかちゃんの部屋の前に立っていた。
「…………」
因果応報とはこのことだろうか……
まさか自分のしたことがこのような形で返ってくるとは……
私の髪型は、こなたちゃんを襲ったときと同じ、ツインテールになっていた。
私とかがみの間に入るためにゆたかちゃんが出した条件……それは、『こなたお姉ちゃんにしたことと同じことを、自分にもしてほしい』
というものだった。
つまり、かがみのフリをして自分を抱いてほしいということ……
恋心の対象でない人を抱くなんて不本意極まりないけど、これからのかがみとの関係やこなたちゃんのことを思えば、ゆたかちゃんがだした条件を飲まざるを得なかった。
それに、こんなことを言い出してくるということは、ゆたかちゃんはかがみのことを……
コンコン
私は意を決してドアをノックした。
「どうぞ、入ってください」
入室の許可を確認し、私はドアを開けた。
がちゃっ
部屋の中には予想通りというか、私と同じではだかにバスタオルを巻いただけのゆたかちゃんがいた。
「……かがみ……先輩」
切なそうな吐息混じりの声がゆたかちゃんの唇から漏れた。
「先輩……先輩……先輩っ…かがみ先輩!!」
ゆたかちゃんは勢いよく抱きついてきて、私の胸に顔を埋めた。
「ぁぁ……先輩……」
私と身体を密着させながら、すぅっと胸いっぱいに息を吸い込み、うっとりとした表情でゆたかちゃんは呟く。
その姿を見て、ゆたかちゃんがどれだけ強くかがみを想ってきたかを知った。
そして姉として慕っているこなたちゃんへの思いとのジレンマでどれだけ苦しんできたのか……
その葛藤を思うと、私は目の前の少女が急に愛おしく思えてしまった。
私はゆたかちゃんの背中にそっと手をまわし、ゆたかちゃんを優しく包み込んだ。
ゆたかちゃんは「ぁぁ…」と小さく呟いて、より強く私の身体に抱きついた。
「先輩…大好き……大好き……かがみ先輩」
陶酔したように大好きと呟くゆたかちゃんの表情は、先日のこなたちゃんと重なるものがあり、私の胸を苛んだ。
つまり、ゆたかちゃんも魅入られたのだ。
こなたちゃんを誘惑した模造品の愛、イミテーション・ラブに……
ゆたかちゃんは抱きついていた力を弱め、少しだけ私から身体を離した。
「先輩……」
そして、身体に巻いていたバスタオルをはらりと床におとし、その幼げな裸身を差し出した。
「私を…抱いてください」
していることの大胆さとは裏腹に、その声はかすかに震えていた。
あまりの健気な様子に思わず彼女を抱きしめた。
強く…強く…自分の胸のなかを彼女でいっぱいにするように……
そして指でそっとあごを持ち上げ、ゆたかちゃんの唇を奪った。
「んっ……」
唇が触れている時間はほんの僅かのはずだったが、私達にはとても長い時間に思えた。
「どうして……?」
唇を離すと、ゆたかちゃんは困惑したような表情で私を見つめた。
私はそれを遮るように彼女の胸に触れた。
「あっ……あ」
ふくらみかけの小ぶりな胸をやわやわと揉みほぐしていく。
やわらかい乳房は私の手の中で自在に姿を変えて私を楽しませた。
「あ……ん……ん…ふっ……」
ゆたかちゃんの吐息に甘い響きが混じり始める。
蕾のような先端が少しずつかたくなりツンと自己主張をはじめる。
その蕾を人差し指でトントンとノックするように刺激した。
「や……っ、遊ばないで……んっ」
ゆたかちゃんはくすぐったそうに身をよじるが、嫌がっている様子はまったくない。
「んっ……は……あっ……ん…あ……先輩……」
乳首を中心に胸を弄りながらゆたかちゃんの顔をみた。
目をとじて頬を赤らめ快感に翻弄される彼女の姿はどこか背徳的で、その快感を与えているのが自分なんだと言う意識と相まって私を興奮させた。
私は目線を下へと移し、ゆたかちゃんのあそこを見た。
彼女のあそこはまだ毛も生えておらず、ピンクの割れ目があるだけだった。
そこはときどき切なげにヒクヒクと震え、かすかに開くたびに甘い匂いが私の鼻をくすぐった。
私は誘われるようにあそこに手をのばし、彼女の割れ目をそっと開いた。
「やっ……ぁぁ」
押し広げられた割れ目からトロリと蜜が溢れ、女の子の匂いが濃厚になっていく。
「やっ…恥ずかしいです……ああっ」
ゆたかちゃんが顔を真っ赤にして目を逸らすと、私は切なげに震えるクリトリスをそっと指で弾いた。
「はぅっ!んくっ……」
指先で優しく刺激してあげると、ゆたかちゃんの口からは甘い喘ぎ声が漏れて私はたまらない気持ちになる。
「あん……あっ……だめぇ……先輩……」
ゆたかちゃんの足がガクガクと震えだし、限界が近い事を知らせてきた。
そっとあそこから指をはなすと、私の指とゆたかちゃんのあそこを銀色の糸が結んだ。
「はぁっ……先輩……」
「ゆたかちゃん、おいで」
快感で意識が朦朧としているゆたかちゃんをベッドに誘うと、彼女はふらふらと夢遊病者のような危なっかしい足取りでベッドに近づき、ポフンと倒れこんだ。
ゆたかちゃんが寝転んだ事を確認して、私は身体を覆っていたバスタオルを取り払った。
「ふわぁ……」
私を見ていたゆたかちゃんがうっとりとしたため息をついた。
「かがみ先輩の……はだか……夢みたい……」
偽物だけどね、という言葉をなんとか飲み込んだ。
「先輩……」
私はゆたかちゃんの身体に覆いかぶさり、彼女の身体をギュッと抱きしめた。
「ふぁっ……先輩……」
ゆたかちゃんも私の背中に手をまわし、少しでも私の身体を感じようと力強く抱きしめた。
私は背中にまわしていていた手を下の方へと移動させ、ぐっしょりと濡れそぼっている秘所に指を滑り込ませた。
「あっあっ……や…だめぇ…ああっ……」
指を往復させるごとにゆたかちゃんが絶頂の階段を昇っていくのがわかる。
「先輩…かがみ先輩……ああっ、かがみせんぱぃ……」
私を抱きしめるゆたかちゃんの力が徐々に強くなっていく。
うわごとのようにかがみを求める彼女の声はとても甘く、私の心に強烈な罪悪感と虚無感をもたらした。
私は指の動きをより早くし、目の前の少女を頂へと導いていく。
「んああっ!先輩……私…私、イきそうです……イっちゃいますっ……ああっ!」
「いいよ……好きなときにイって、ゆたかちゃん」
「先輩……好きって…言ってください…愛してるって、言ってくださいっ……はぁっ」
少しだけ迷ったが、私は彼女の願いをかなえてあげる事にした。
「好きよ……ゆたかちゃん」
「はぁっ……もっと……先輩、もっと言ってください…んああっ」
「好きよ…大好き……」
ゆたかちゃんの耳元で何度も好きという言葉をささやいてあげる。
「くぅ……先輩……イク……イっちゃいます…ああっ!かがみ先輩!!」
「イって、ゆたかちゃん。イっちゃえ!」
私はとどめと言わんばかりに指の動きを早め、甘い言葉を囁き続ける。
「ゆたかちゃん、愛してるわ」
「ああぁっ!かがみ先輩!大好きっ!ああああぁぁぁぁぁっ!!!」
ゆたかちゃんの幼い身体がビクッと震え、秘所からドッと愛液が溢れ出した。
「あ……あふっ……あ…はぁ……はぁ……かがみ先輩……愛してます……先輩……」
絶頂の余韻で意識を朦朧とさせ意気も絶え絶えになりながらも、ゆたかちゃんはかがみへの愛を口にし続けた。
その言葉も気持ちも、かがみ本人にはまったく届いておらず、愛を囁いている相手でさえ偽者という現実が滑稽でもあり、酷く哀れでもあった。
せめて、今だけでも彼女の心が安らぐ事を願って、私はゆたかちゃんが落ち着くまでその身体を抱いて温めるのだった。



小一時間ほどが過ぎ、私に抱かれるままになっていたゆたかちゃんは不意にその手を振り払い身体を起こした。
「……部屋から、出て行ってください」
ついさっきまで私の腕の中で甘い声をあげていた少女とは、まるで別人のように冷たい声でゆたかちゃんは言った。
「放課後の時間になったら、学校に行ってかがみ先輩を連れてきます。みきさんは先輩に見つからないように、外に出るか隠れるかしていてください」
「ゆたか……ちゃん……?」
ゆたかちゃんは一息にそれだけ言うと、私に背をむけて黙り込んでしまった。
その背中には、話しかけるな、というオーラが立ち上りそれ以上の会話を許してはくれなかった。
私はベッドから身を起こし、ゆたかちゃんの言うとおりに部屋を出ようとドアノブに手をかけた。
「ゆたかちゃん……」
私は彼女のほうを見ずにその名を呼んだ。
「…………」
返事はない。
無論期待してもいなかった。
だけど、言わずにはいられなかった。
「こなたちゃんのこと、お願いね。それと……」
ガチャッ
ドアを開け、私は部屋の外に出ながら、彼女に聴こえるか聴こえないかくらいの声で呟いた。
「……ごめんね」
ガチャン
扉が閉まると同時に、部屋の中からゆたかちゃんの泣き崩れる声が聴こえた。
再びドアを開き、ゆたかちゃんを抱きしめたい衝動にかられながらも、私はその場をあとにした。
























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  • 偽物でも良いと割り切って愛を求めるゆーちゃん……
    興味深い展開ですね。

    続きをとても楽しみにしております。 -- 23-251 (2009-09-15 00:05:43)
  • これは新しいな… -- 名無しさん (2009-09-14 15:28:11)
  • なんとも凄い愛憎劇ですね
    とりあえず こなた復活EDに期待したいですが
    はてさてどうなることか…… -- 名無しさん (2009-09-14 13:13:57)

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