教科書良し。参考書良し。問題集良し。お泊りセット良し。勝負ぱんつ……不安はあるけどまあとりあえず良し。
私は指差し確認を繰り返す。
つかさとみゆきの交際宣言やら、こなたの生理騒動やらでどたばたしていた9月もはや下旬。
私は、テストの準備にかこつけてこなたの家を訪れるべく、数日前から綿密に準備を進めていた。
主な目的は、この時期に太平楽にも程があるこなたの家庭教師なんだけど……その、まあ。それ以外の目的も、ちょっとだけあったりする。
……ちょっとだけ、だからね?
私は指差し確認を繰り返す。
つかさとみゆきの交際宣言やら、こなたの生理騒動やらでどたばたしていた9月もはや下旬。
私は、テストの準備にかこつけてこなたの家を訪れるべく、数日前から綿密に準備を進めていた。
主な目的は、この時期に太平楽にも程があるこなたの家庭教師なんだけど……その、まあ。それ以外の目的も、ちょっとだけあったりする。
……ちょっとだけ、だからね?
外泊許可、きちんとお父さんもお母さんも了解済み。おじさんは当日からかんづめ期間で大宮。
ゆたかちゃんは、みゆきとつかさとみなみちゃんとで合同お泊まり会。成美さんは、秋の交通安全運動で残業中。
黒井先生他のネトゲ仲間は……あんだけしつこく「空けといてね」ってこなたに言ってたし、多分大丈夫、のはず。
あとは勉強嫌いのあいつにどうやって勉強させるかだけど……いざという時の奥の手はあれど、やっぱり教える方としても色々工夫は必要よね。
軽いウォーミングアップ用に、漫画の英語版も何冊か忍ばせておく。後は……テストの範囲があそこからあそこまでで、だから……。
ゆたかちゃんは、みゆきとつかさとみなみちゃんとで合同お泊まり会。成美さんは、秋の交通安全運動で残業中。
黒井先生他のネトゲ仲間は……あんだけしつこく「空けといてね」ってこなたに言ってたし、多分大丈夫、のはず。
あとは勉強嫌いのあいつにどうやって勉強させるかだけど……いざという時の奥の手はあれど、やっぱり教える方としても色々工夫は必要よね。
軽いウォーミングアップ用に、漫画の英語版も何冊か忍ばせておく。後は……テストの範囲があそこからあそこまでで、だから……。
「お姉ちゃーん?」
軽いノックの音。つかさが戸を開けて入ってきた。
「おー、どしたー?」
「うーん、どしたっていうか、なんとなく」
ははーん、この甘えたさんめ。私がこなたにばっかり構ってるから寂しくなった、ってことなんだろう。その時の私は、そう思ってた。
「あんたも明日お泊りでしょ? 早く寝とかないと寝坊して遅れるわよー?」
「そ、そんなことないよぉ! 明日はちゃぁんと、ゆきちゃんがモーニングコールしてくれるもん……」
「ほほー、みゆきがねえ。あんたんとこも、案外上手く行ってるみたいじゃない?」
「ふぇあ!? あ、あわわわ、もう、お姉ちゃんの意地悪ー!」
面白いように自爆する我が妹。向こうは向こうでラブラブみたいね。
「はいはい、ごちそーさま。私はもう少し明日の準備するから、先に寝てていいよ?」
そう言いながら、明日の範囲に目を通す。眠気はとりあえず無視。濃い目のコーヒー、後で飲んでおこうっと。
と、つかさが少しだけ口篭もったあと、こんな事を言ってきた。
「……あのね、お姉ちゃん」
「なにー?」
「無茶、しないでね」
「平気よぉ、このくらい。妹に心配されるほど、私はやわじゃないわよ」
がっちり力こぶを作って見せる。それならいいけど、と返すつかさの眉が下がったままだったのが、少し気になる。
私は視線をめぐらせ、準備に没頭する。眉が下がったままのつかさが、ポケットを探って何か取り出しているのにも気づかずに。
軽いノックの音。つかさが戸を開けて入ってきた。
「おー、どしたー?」
「うーん、どしたっていうか、なんとなく」
ははーん、この甘えたさんめ。私がこなたにばっかり構ってるから寂しくなった、ってことなんだろう。その時の私は、そう思ってた。
「あんたも明日お泊りでしょ? 早く寝とかないと寝坊して遅れるわよー?」
「そ、そんなことないよぉ! 明日はちゃぁんと、ゆきちゃんがモーニングコールしてくれるもん……」
「ほほー、みゆきがねえ。あんたんとこも、案外上手く行ってるみたいじゃない?」
「ふぇあ!? あ、あわわわ、もう、お姉ちゃんの意地悪ー!」
面白いように自爆する我が妹。向こうは向こうでラブラブみたいね。
「はいはい、ごちそーさま。私はもう少し明日の準備するから、先に寝てていいよ?」
そう言いながら、明日の範囲に目を通す。眠気はとりあえず無視。濃い目のコーヒー、後で飲んでおこうっと。
と、つかさが少しだけ口篭もったあと、こんな事を言ってきた。
「……あのね、お姉ちゃん」
「なにー?」
「無茶、しないでね」
「平気よぉ、このくらい。妹に心配されるほど、私はやわじゃないわよ」
がっちり力こぶを作って見せる。それならいいけど、と返すつかさの眉が下がったままだったのが、少し気になる。
私は視線をめぐらせ、準備に没頭する。眉が下がったままのつかさが、ポケットを探って何か取り出しているのにも気づかずに。
明けて翌日、こなたの部屋。勉強会は快調に進んでいた。連日連夜夜なべして準備したんだから、それも当然なんだけど。
身体が自分のものじゃないみたいな感覚に、強引にふたをする。
「うー、だるーい……疲れたー」
テーブルに突っ伏して、こなたがいつものようにぼやく。
「ほら、こなた。まだ最後の問題残ってるじゃない。しゃんとしなさいよ」
私は平べったくなったこなたを揺り起こした。このまま抱きしめて一緒に眠れたら、そんで朝まで……カット。
「えー……。もう疲れたよかがみぃ、今日はもう終わりでいいじゃんかー」
駄々をこねるこなたに、私は一つため息。
そうしてあげたいのはやまやまだけど、今日の私は家庭教師なんだから。いつものように、ずるずると流されてあげるわけには行かない。
「だーめ。あんたの場合、そうやってずるずる先延ばしして結局私の宿題写すから、いつまでたっても身につかないんじゃない」
「うぅぅぅ~……」
可愛い熊のついたシャープペンシルを鼻の下に挟んで、こなたは思案顔で問題とにらめっこ。
困った時のへの字口でさえ、この頃はいとおしく感じてしまうんだから、惚れた弱みもここに極まれりだ。
「うんうん唸らない。さっさかやっちゃいな?」
「……ヒントぷりーず~」
「早っ!」
ていうか少しは考えろ……と言いたいところをぐっと我慢。丁寧に、丁寧にと心で呟いて、私は問題文を指した。
「いーい? そもそもこの文章はね、日本におけるボランティア活動の参加状況について書いてるわけだから……」
我ながら、ずいぶん手慣れてきたと思う。つかさとか日下部にも教えてるのもあるけど……やっぱり、相手がこいつだから頑張れるのかな。
丁寧に、丁寧に。勉強嫌いのこなたでも飲み込めるように、噛み砕いた表現で説明を……と思っていたら。
「くかー」
「寝るなー!」
……ええ、お約束よね。黒井先生が拳で語りたがる気持ちが、痛いほど良く分かるわ。また揺り起こそうかと考えて、即座にそれを打ち消す。
今日の分のノルマはこの問題までだし……奥の手、使っちゃってもいいかな。
無意識に右を見て、左を見て。乾く唇を舌で湿すと、私はできるだけ艶っぽい声を作りながら、そっとこなたに囁いた。
「……ご・ほ・う・び、してあげないわよ」
この場合の「ご褒美」が何かは……多分言うまでもないと思う。
「今起きましたであります、サー!」
効果は抜群。ばね仕掛けみたいに跳ね起きたこなたは、目をらんらんと輝かせてノートに向かい始めた。
こなたの頬に、かすかに紅がさす。上ずったような想いが溢れ、私の心まで風のように揺らした。
身体が自分のものじゃないみたいな感覚に、強引にふたをする。
「うー、だるーい……疲れたー」
テーブルに突っ伏して、こなたがいつものようにぼやく。
「ほら、こなた。まだ最後の問題残ってるじゃない。しゃんとしなさいよ」
私は平べったくなったこなたを揺り起こした。このまま抱きしめて一緒に眠れたら、そんで朝まで……カット。
「えー……。もう疲れたよかがみぃ、今日はもう終わりでいいじゃんかー」
駄々をこねるこなたに、私は一つため息。
そうしてあげたいのはやまやまだけど、今日の私は家庭教師なんだから。いつものように、ずるずると流されてあげるわけには行かない。
「だーめ。あんたの場合、そうやってずるずる先延ばしして結局私の宿題写すから、いつまでたっても身につかないんじゃない」
「うぅぅぅ~……」
可愛い熊のついたシャープペンシルを鼻の下に挟んで、こなたは思案顔で問題とにらめっこ。
困った時のへの字口でさえ、この頃はいとおしく感じてしまうんだから、惚れた弱みもここに極まれりだ。
「うんうん唸らない。さっさかやっちゃいな?」
「……ヒントぷりーず~」
「早っ!」
ていうか少しは考えろ……と言いたいところをぐっと我慢。丁寧に、丁寧にと心で呟いて、私は問題文を指した。
「いーい? そもそもこの文章はね、日本におけるボランティア活動の参加状況について書いてるわけだから……」
我ながら、ずいぶん手慣れてきたと思う。つかさとか日下部にも教えてるのもあるけど……やっぱり、相手がこいつだから頑張れるのかな。
丁寧に、丁寧に。勉強嫌いのこなたでも飲み込めるように、噛み砕いた表現で説明を……と思っていたら。
「くかー」
「寝るなー!」
……ええ、お約束よね。黒井先生が拳で語りたがる気持ちが、痛いほど良く分かるわ。また揺り起こそうかと考えて、即座にそれを打ち消す。
今日の分のノルマはこの問題までだし……奥の手、使っちゃってもいいかな。
無意識に右を見て、左を見て。乾く唇を舌で湿すと、私はできるだけ艶っぽい声を作りながら、そっとこなたに囁いた。
「……ご・ほ・う・び、してあげないわよ」
この場合の「ご褒美」が何かは……多分言うまでもないと思う。
「今起きましたであります、サー!」
効果は抜群。ばね仕掛けみたいに跳ね起きたこなたは、目をらんらんと輝かせてノートに向かい始めた。
こなたの頬に、かすかに紅がさす。上ずったような想いが溢れ、私の心まで風のように揺らした。
お父さん譲りのくせ字が、今までと比べ物にならない速さでノートを埋めていく。
こなたの字をようやく正確に読めるようになってきたのが、私の密かな自慢だ。
普段はぐうたらなこなただけど、ひとたびエンジンがかかった時の集中力は人一倍。なんてったって、私の彼女なんだもの。
……まあ、エンジンがかかるまでが本っっっ当に大変なんだけど。
「でーきたー!」
こなたは満面の笑顔で、シャープペンシルを握ったままの両手を高く突き上げた。
「お疲れー。それじゃ採点するから、ノート貸してね」
自分の分の勉強を中断して、こなたからノートを受け取る。
「いくらでも持っていきたまへー。あ、ついでに宿題の答えも書いてくれると嬉しいなー」
「それは自分でやれ」
電光の速さでツッコミを入れる。なんか、こいつと付き合ってるとそっち方面のセンスが無駄に磨かれるような気がするわ……。
「ご褒美でしょ♪ でしょ♪」
ご褒美を待ちきれず、こなたは仔猫のようにすり寄ってくる。
「言っとくけど、60点切ったらお預けだからね」
身体まで許しあってる私たちだけど、新学期に入ってからは思うところあって、ルールを設けてするようにしてる。
だってこうでもしないと、こなたが可愛すぎて受験どころじゃなくなってしまうもの。
ただでさえ女の子同士の関係はいろいろハードルが高いんだから、目先のこなたと一緒に溺れてあげるわけには行かない。
「ええー」
「ええーじゃない! ……私だって、我慢してるんだから……」
顔を真っ赤にしながら、それでもきちんと釘だけは刺しておいた。赤いボールペンで、調子よく採点していく。
だけど……ある一か所で、私のペン先は止まってしまった。英文和訳の問題なんだけど、こなたの答えだと厳密には不正解。
問題の個所を除いた点数は58点。もしも不正解にしてしまったら、ご褒美はお預けになってしまう。
こなたの字をようやく正確に読めるようになってきたのが、私の密かな自慢だ。
普段はぐうたらなこなただけど、ひとたびエンジンがかかった時の集中力は人一倍。なんてったって、私の彼女なんだもの。
……まあ、エンジンがかかるまでが本っっっ当に大変なんだけど。
「でーきたー!」
こなたは満面の笑顔で、シャープペンシルを握ったままの両手を高く突き上げた。
「お疲れー。それじゃ採点するから、ノート貸してね」
自分の分の勉強を中断して、こなたからノートを受け取る。
「いくらでも持っていきたまへー。あ、ついでに宿題の答えも書いてくれると嬉しいなー」
「それは自分でやれ」
電光の速さでツッコミを入れる。なんか、こいつと付き合ってるとそっち方面のセンスが無駄に磨かれるような気がするわ……。
「ご褒美でしょ♪ でしょ♪」
ご褒美を待ちきれず、こなたは仔猫のようにすり寄ってくる。
「言っとくけど、60点切ったらお預けだからね」
身体まで許しあってる私たちだけど、新学期に入ってからは思うところあって、ルールを設けてするようにしてる。
だってこうでもしないと、こなたが可愛すぎて受験どころじゃなくなってしまうもの。
ただでさえ女の子同士の関係はいろいろハードルが高いんだから、目先のこなたと一緒に溺れてあげるわけには行かない。
「ええー」
「ええーじゃない! ……私だって、我慢してるんだから……」
顔を真っ赤にしながら、それでもきちんと釘だけは刺しておいた。赤いボールペンで、調子よく採点していく。
だけど……ある一か所で、私のペン先は止まってしまった。英文和訳の問題なんだけど、こなたの答えだと厳密には不正解。
問題の個所を除いた点数は58点。もしも不正解にしてしまったら、ご褒美はお預けになってしまう。
大目に見れば、部分点をあげられなくもないんだけど……それに新学期からこっち、こなたともなんだかんだでご無沙汰だし……。
もとい。駄目よかがみ。ここで情にほだされてずるずるこなたとえっちしたら……でも明日からテスト期間だから、今日できないと……。
私の気持ちが、右へ左へ大きく揺れる。なんだか、メトロノームの針みたい。
まずこなたの回答をちらり、それからごろごろと上機嫌なこなたをちらり。
揺れる気持ちそのままに交互に視線を飛ばし続けて、いい加減目が回りそうになった頃。
私は意を決するとひときわ大きく三角をつけ、中心に「3」と書き入れた。その下に、さらに赤ペンで書き記す。
もとい。駄目よかがみ。ここで情にほだされてずるずるこなたとえっちしたら……でも明日からテスト期間だから、今日できないと……。
私の気持ちが、右へ左へ大きく揺れる。なんだか、メトロノームの針みたい。
まずこなたの回答をちらり、それからごろごろと上機嫌なこなたをちらり。
揺れる気持ちそのままに交互に視線を飛ばし続けて、いい加減目が回りそうになった頃。
私は意を決するとひときわ大きく三角をつけ、中心に「3」と書き入れた。その下に、さらに赤ペンで書き記す。
『おまけ(きちんと復習しておく事!)』
最後に点数を書き込んで、ボールみたいに丸い猫(つかさが集めてるキャラクターグッズだ)のシールを貼る。
これが合格と、「ご褒美」のサイン。……我ながら甘い先生だなあ。
「できたよー?」
「はーい」
期待半分……ううん、期待8割でノートを覗き込んだこなたは、期待通りのものがあるのを見るとぱっと顔をほころばせた。
「言っておくけど、今回はおまけだからね?」
「そうこなくっちゃ! さっすがかがみん、ナイスツンデレ♪」
半ばタックルするような勢いで私に飛びつくと、胸に顔を埋めて頬ずり。全身から嬉しさがにじみ出ているのが分かる。と。
これが合格と、「ご褒美」のサイン。……我ながら甘い先生だなあ。
「できたよー?」
「はーい」
期待半分……ううん、期待8割でノートを覗き込んだこなたは、期待通りのものがあるのを見るとぱっと顔をほころばせた。
「言っておくけど、今回はおまけだからね?」
「そうこなくっちゃ! さっすがかがみん、ナイスツンデレ♪」
半ばタックルするような勢いで私に飛びつくと、胸に顔を埋めて頬ずり。全身から嬉しさがにじみ出ているのが分かる。と。
ぐらりと、身体がかしいだ。まずい、という思いがよぎる前に急激な脱力感。
懸案だったこなたの勉強が何とか予定通り終わった、その安心感が裏目に出て。全身からくまなく力が抜けていく。
羽のように軽いはずのこなたの重みすら受け止めきれず、意識が、だんだん、遠くなって……。
懸案だったこなたの勉強が何とか予定通り終わった、その安心感が裏目に出て。全身からくまなく力が抜けていく。
羽のように軽いはずのこなたの重みすら受け止めきれず、意識が、だんだん、遠くなって……。
「……かがみ? かがみー? 大丈夫? かがみってばぁ!」
目を開いた次の瞬間には、妙に重い布団を跳ね除けてばね仕掛けのように飛び起きていた。時計は……とっくに夜更け。……やっちゃった。
深く漏れるため息。せっかく、こなたと二人っきりで過ごせる夜だったのに。
こんな事だったら、つかさみたいに素直にお泊りしようって言えば良かった。部屋にこなたの姿はない。……はぁ。
なんて言って謝ればいいのか、それを考えながら寝かされていたベッドから足を下ろして、何か柔らかい感触を感じて……。
深く漏れるため息。せっかく、こなたと二人っきりで過ごせる夜だったのに。
こんな事だったら、つかさみたいに素直にお泊りしようって言えば良かった。部屋にこなたの姿はない。……はぁ。
なんて言って謝ればいいのか、それを考えながら寝かされていたベッドから足を下ろして、何か柔らかい感触を感じて……。
「ふげにゃ」
「こ……こなた!?」
「おー、いたた。やほーかがみん、よく寝れた?」
「こ……こなた!?」
「おー、いたた。やほーかがみん、よく寝れた?」
なんと。ベッドの下には私が跳ね除けた布団もろともこなたが転がっていた。寝入ってしまった私に、ずっと添い寝していてくれたんだ。
いつもと変わらないのほほん顔に、胸がちくりと痛む。居たたまれなさに、謝罪の言葉が口をついて出かけた時。
いつもと変わらないのほほん顔に、胸がちくりと痛む。居たたまれなさに、謝罪の言葉が口をついて出かけた時。
こなたは優しく微笑んで。私に、そっと口づけた。
「ありがとね、かがみ」
照れくさそうな、労わるような微笑み。
「こなた……」
その笑顔が、なぜだかアルバムの中のこなたのお母さんと重なって見える。膝の上にちょこなんと腰掛け、こなたは私を胸にかき抱いた。
「つかさがさ、昨夜メールくれてたんだ。『お姉ちゃん相当無理してるみたいだから、くれぐれも休ませてあげてね』って」
髪をくしけずる指の感触。
「そんでさ、追伸で発破までかけられちゃったよ」
「発破ぁ?」
誰かを叱咤激励するつかさ……いまいち想像できない。
「『お勉強の方も頑張ってね、お姉ちゃんの疲れが取れるかどうかもこなちゃん次第だからね?』」ってさ」
なはは、とばつが悪そうに笑う。
「んで、昨夜は柄にも無く予習なんてして頑張ってみました、っとさ」
「そうだったんだ……」
受験生だから、と一人で張り詰めてたけど。つかさもこなたも、逆に私を思いやっててくれたなんて。
面はゆくて、ありがたくて、胸の奥がほっこりと暖まった。
「そ・ん・で」
「ん?」
うっすらと紅のさした頬。こなたの言いたい事が、私にはとっても良く分かった。
その……なんのかんのと理由はつけたけど、受験生だからってルールまで作って我慢したけど。
こいつが私を必要としているように、私もこいつがいなきゃ駄目なんだ。
「頑張ったかがみ先生に、私の方こそ……ご褒美、だよ」
「……もう」
耳まで赤くしちゃって、可愛いったら無い。そっと瞳を閉じるこなたに、短いキスを一つ、二つ。
三度目に深々とこなたの小さな口に舌を差し入れ、舌と舌とをしばし絡め合わせて。
私たちはさっきまで寝ていたベッドに、今度は眠るためではなく愛し合うために横たわった。
照れくさそうな、労わるような微笑み。
「こなた……」
その笑顔が、なぜだかアルバムの中のこなたのお母さんと重なって見える。膝の上にちょこなんと腰掛け、こなたは私を胸にかき抱いた。
「つかさがさ、昨夜メールくれてたんだ。『お姉ちゃん相当無理してるみたいだから、くれぐれも休ませてあげてね』って」
髪をくしけずる指の感触。
「そんでさ、追伸で発破までかけられちゃったよ」
「発破ぁ?」
誰かを叱咤激励するつかさ……いまいち想像できない。
「『お勉強の方も頑張ってね、お姉ちゃんの疲れが取れるかどうかもこなちゃん次第だからね?』」ってさ」
なはは、とばつが悪そうに笑う。
「んで、昨夜は柄にも無く予習なんてして頑張ってみました、っとさ」
「そうだったんだ……」
受験生だから、と一人で張り詰めてたけど。つかさもこなたも、逆に私を思いやっててくれたなんて。
面はゆくて、ありがたくて、胸の奥がほっこりと暖まった。
「そ・ん・で」
「ん?」
うっすらと紅のさした頬。こなたの言いたい事が、私にはとっても良く分かった。
その……なんのかんのと理由はつけたけど、受験生だからってルールまで作って我慢したけど。
こいつが私を必要としているように、私もこいつがいなきゃ駄目なんだ。
「頑張ったかがみ先生に、私の方こそ……ご褒美、だよ」
「……もう」
耳まで赤くしちゃって、可愛いったら無い。そっと瞳を閉じるこなたに、短いキスを一つ、二つ。
三度目に深々とこなたの小さな口に舌を差し入れ、舌と舌とをしばし絡め合わせて。
私たちはさっきまで寝ていたベッドに、今度は眠るためではなく愛し合うために横たわった。
甘えん坊の仔猫みたいに、こなたが身をすり寄せる。私は胸に当たる柔らかな頬の感触を、こなたは頬に当たる胸の感触を。
互いのぬくもりを楽しみあうのが、私たちの準備運動だ。こなたの息遣いが、次第に甘さを帯びてくる。
私もそれはもちろん同じ。両手をフルに使って、引き締まったヒップから長く伸びた髪、華奢な肩から柔らかな耳たぶと撫でさする。
もちろん、本当に感じるところは後のお楽しみ。
「ん……ふぅ……ぅ」
しばらくじらしてやると、こなたがもそもそと身じろぎし始める。準備完了、ってとこかな。
「さ、ばんざいしな」
「うん……はい、どーぞ」
素直に両手を上げるこなた。早速スウェットの上を脱がせてやると、可愛らしくフリルのついたシュガーピンクのブラが露わになった。
「わ、可愛い。通販?」
「うん、バイト先の子から教えてもらったとこ。今度アドレス教えたげるね」
こなたも最近はこういう事に気が回るようになって来た。ていうかこの子の場合、本気になるととことん凝りだすから侮れない。
後できっちりチェックしておこう。プレゼントとかにも役立つかもしれないし。
互いのぬくもりを楽しみあうのが、私たちの準備運動だ。こなたの息遣いが、次第に甘さを帯びてくる。
私もそれはもちろん同じ。両手をフルに使って、引き締まったヒップから長く伸びた髪、華奢な肩から柔らかな耳たぶと撫でさする。
もちろん、本当に感じるところは後のお楽しみ。
「ん……ふぅ……ぅ」
しばらくじらしてやると、こなたがもそもそと身じろぎし始める。準備完了、ってとこかな。
「さ、ばんざいしな」
「うん……はい、どーぞ」
素直に両手を上げるこなた。早速スウェットの上を脱がせてやると、可愛らしくフリルのついたシュガーピンクのブラが露わになった。
「わ、可愛い。通販?」
「うん、バイト先の子から教えてもらったとこ。今度アドレス教えたげるね」
こなたも最近はこういう事に気が回るようになって来た。ていうかこの子の場合、本気になるととことん凝りだすから侮れない。
後できっちりチェックしておこう。プレゼントとかにも役立つかもしれないし。
ズボンにも手をかけ、するりと脱がせる。下着姿になったこなたが、着せてくれていたパジャマのボタンを一つずつ外してくれる。
しまった。着替えさせてくれていたってことは、勝負下着見られてたってことか。
「可っ愛い~いぱんつ穿いた、だから見・て・ほ・し・い♪ 勝負っぱんつは、あなた落とすぱ・ん・つ・だもんっ♪」
ここぞとばかりに、えっちゲームの歌を歌いながらパジャマを脱がせにかかるこなた。
「レース付きのぱんつはね、か・が・み・用~♪ いちご~模様のぱんつだから……んひゃぁ!?」
歌の通りの勝負下着、レースのついたすみれ色のブラとショーツ。自信あったから、もったいつけて見せたかったんだけどなあ。
ちょっぴり悔しいので、円を描くように愛撫していた手で不意に背筋を強くなぞる。髪をかき分けて、背骨からうなじへ素早く指を滑らせた。
「うなじ、相変わらず弱いわねえ。ほれほれぇ」
「ひゃ、わ、わぁ……ふわぁぁぁぁ……♪」
なでたりさすったり、突っついたり。普段は長い髪に覆われているせいか、こいつのうなじはとっても敏感なのだ。
残り僅かなボタンを自分で外し、パジャマを脱ぎ捨ててこなたにキス。そのまま首筋、鎖骨、肩口と優しくキスしていって。
左手で邪魔な髪をまとめてこなたの右肩に追いやると、がら空きのうなじに吸血鬼みたいにむしゃぶりついた。
「あ、や、やあ、吸わ、ない、でぇ……っ!」
ぎゅっと抱きつく腕の感触、その隙を逃さず背のホックを外す。
可愛い下着をもうちょっと楽しみたい気持ちもあるけど……今は一秒でも早く、こなたと激しく愛し合いたい。
くるりと背を向かせ、ブラを取り去ってしまう。いやいやをするように差し伸べられた指にキス。
両手は可愛い乳首に添えて、指先でころころと転がしてやる。
「ん……ちゅう……こなたのうなじ、美味しいよ?」
「うぁ……かがみのえっち……」
か、可愛すぎる。辛抱たまらなくなったので、もう一度正面を向かせて私のブラを脱がさせてあげる。
早速こなたは、まっしぐらに乳首に吸い付いた。左、右、また左。
ちっちゃな手で一生懸命乳房を揉みしだきながら、赤ちゃんみたいに私の乳首を口に含む。
「ふぅ、ぅ、ぅあ……上手、上手だよ、こなた……!」
私はうなじを、こなたは胸を。互いの急所を愛し合いながら、いつしか私たちは互いの内ももをすり合わせていた。
しまった。着替えさせてくれていたってことは、勝負下着見られてたってことか。
「可っ愛い~いぱんつ穿いた、だから見・て・ほ・し・い♪ 勝負っぱんつは、あなた落とすぱ・ん・つ・だもんっ♪」
ここぞとばかりに、えっちゲームの歌を歌いながらパジャマを脱がせにかかるこなた。
「レース付きのぱんつはね、か・が・み・用~♪ いちご~模様のぱんつだから……んひゃぁ!?」
歌の通りの勝負下着、レースのついたすみれ色のブラとショーツ。自信あったから、もったいつけて見せたかったんだけどなあ。
ちょっぴり悔しいので、円を描くように愛撫していた手で不意に背筋を強くなぞる。髪をかき分けて、背骨からうなじへ素早く指を滑らせた。
「うなじ、相変わらず弱いわねえ。ほれほれぇ」
「ひゃ、わ、わぁ……ふわぁぁぁぁ……♪」
なでたりさすったり、突っついたり。普段は長い髪に覆われているせいか、こいつのうなじはとっても敏感なのだ。
残り僅かなボタンを自分で外し、パジャマを脱ぎ捨ててこなたにキス。そのまま首筋、鎖骨、肩口と優しくキスしていって。
左手で邪魔な髪をまとめてこなたの右肩に追いやると、がら空きのうなじに吸血鬼みたいにむしゃぶりついた。
「あ、や、やあ、吸わ、ない、でぇ……っ!」
ぎゅっと抱きつく腕の感触、その隙を逃さず背のホックを外す。
可愛い下着をもうちょっと楽しみたい気持ちもあるけど……今は一秒でも早く、こなたと激しく愛し合いたい。
くるりと背を向かせ、ブラを取り去ってしまう。いやいやをするように差し伸べられた指にキス。
両手は可愛い乳首に添えて、指先でころころと転がしてやる。
「ん……ちゅう……こなたのうなじ、美味しいよ?」
「うぁ……かがみのえっち……」
か、可愛すぎる。辛抱たまらなくなったので、もう一度正面を向かせて私のブラを脱がさせてあげる。
早速こなたは、まっしぐらに乳首に吸い付いた。左、右、また左。
ちっちゃな手で一生懸命乳房を揉みしだきながら、赤ちゃんみたいに私の乳首を口に含む。
「ふぅ、ぅ、ぅあ……上手、上手だよ、こなた……!」
私はうなじを、こなたは胸を。互いの急所を愛し合いながら、いつしか私たちは互いの内ももをすり合わせていた。

……そろそろ、いいかも。私はこなたを促すと、彼女の足が私の頭側に来るように体勢を変えさせた。
目の前のショーツは、指で触るだけで熱い湿り気を感じさせる。
しばらく下着越しにその湿りをなぞってやると、こなたはその動きに合わせて切なげに息を飲んだ。
内ももに少し寄り道してから、一気にショーツを下ろす。未成熟そのもののように見える秘所は、それでも充分に熱いしたたりを湛えていた。
遅れて私のショーツが下ろされる気配、私はこなたの足を割り広げる。私の指先とこなたの舌が、互いの秘所に同時に触れた。
「あ……あぁぁあぁぁ……こなたぁ♪」
「むぅっ♪ うむっ♪ むむみぃ……!」
待ちに待っていた甘やかな刺激に、私は身も心もとろかされる。
それはこなたもおんなじみたいで、私の秘所にむしゃぶりつきながらのくぐもった嬌声が聞こえてきた。
少し塩辛いこなたの体液を、口一杯に味わう。その間にもこなたの指と唇が、私の身体に快感を湧き出させてくれる。
蜜に群がるアリって、こんな感じなのかしら。そう思えてしまうくらい、私はこなたの秘所を夢中になってむさぼった。
「ぷぁ……かがみ、かがみぃ、わ、たし、もう、限界、きそう……!」
私の秘所に、こなたの荒い息がかかる。
「ん……んふぅ♪ んう♪ はぁっ……じゃあ、そろそろ、一緒に、いこ?」
かく言う私も、とっくに爆発寸前だ。
私はこなたの秘所に指を這わせ、あらん限りのスピードでこすり始めた。
擦り切れてしまいそうな激しい動き。けれど後から後から湧き出てくる愛液が、その刺激を快感へと変えてくれる。
赤く勃起したクリトリスは、そっと口に含んで舌先で転がす。
一方こなたは、左手で私の秘所を円を描くように刺激しながら、右手で優しくクリトリスを撫でさすっている。
チョココロネのクリームをなめ取るような可愛らしい舌使いが、時折混ざるアクセント。
目の前のショーツは、指で触るだけで熱い湿り気を感じさせる。
しばらく下着越しにその湿りをなぞってやると、こなたはその動きに合わせて切なげに息を飲んだ。
内ももに少し寄り道してから、一気にショーツを下ろす。未成熟そのもののように見える秘所は、それでも充分に熱いしたたりを湛えていた。
遅れて私のショーツが下ろされる気配、私はこなたの足を割り広げる。私の指先とこなたの舌が、互いの秘所に同時に触れた。
「あ……あぁぁあぁぁ……こなたぁ♪」
「むぅっ♪ うむっ♪ むむみぃ……!」
待ちに待っていた甘やかな刺激に、私は身も心もとろかされる。
それはこなたもおんなじみたいで、私の秘所にむしゃぶりつきながらのくぐもった嬌声が聞こえてきた。
少し塩辛いこなたの体液を、口一杯に味わう。その間にもこなたの指と唇が、私の身体に快感を湧き出させてくれる。
蜜に群がるアリって、こんな感じなのかしら。そう思えてしまうくらい、私はこなたの秘所を夢中になってむさぼった。
「ぷぁ……かがみ、かがみぃ、わ、たし、もう、限界、きそう……!」
私の秘所に、こなたの荒い息がかかる。
「ん……んふぅ♪ んう♪ はぁっ……じゃあ、そろそろ、一緒に、いこ?」
かく言う私も、とっくに爆発寸前だ。
私はこなたの秘所に指を這わせ、あらん限りのスピードでこすり始めた。
擦り切れてしまいそうな激しい動き。けれど後から後から湧き出てくる愛液が、その刺激を快感へと変えてくれる。
赤く勃起したクリトリスは、そっと口に含んで舌先で転がす。
一方こなたは、左手で私の秘所を円を描くように刺激しながら、右手で優しくクリトリスを撫でさすっている。
チョココロネのクリームをなめ取るような可愛らしい舌使いが、時折混ざるアクセント。
「う、あ、ふわ、あ、ふわぁぁぁぁぁぁ! かがみ! かがみぃぃ!」
「んぅ! うぅん! ぶぁ……あ、ひぃんっ! 行くよ、こなた、一緒、に!」
秒読みスタート。あとは、高く高く二人で上り詰めるだけ。
「んぅ! うぅん! ぶぁ……あ、ひぃんっ! 行くよ、こなた、一緒、に!」
秒読みスタート。あとは、高く高く二人で上り詰めるだけ。
「んっ……んんぅぅっ……こなたぁぁぁぁぁっ!」
「ふわぁ! かがみかがみかがみぃぃぃ……っ!」
「ふわぁ! かがみかがみかがみぃぃぃ……っ!」
私たちはほとんど同時に達する。こなたのクリトリスから噴き出すしぶきが、私の顔や髪を濡らしていた。
「ふはー……極楽極楽ぅ」
「こぉら、ちゃんとタオル巻きなさいよ」
「ふぇーい」
事が終わった後。私とこなたはお風呂で汗を流していた。
「いやー、こういう勉強会なら毎日でもいいなー」
「はいはい。あんたがもーちょっと勉強してくれたらね」
「うあー、藪蛇ー……」
しおしおと水没するこなた。いつも通りのやる気のなさに、思わず苦笑が漏れる。
「言っておくけど。今日のだって相当おまけしてるんだからね? しっかりやんないと、ほんとにえっちお預けにするから」
「あうあうあ……善処しますー」
「しますー、じゃなくって腹決めてやんなさい。……その、私も色々手伝ってあげるから」
ちょん、と鼻先を突っついてあげると、こなたは照れ笑いを浮かべた。
「こぉら、ちゃんとタオル巻きなさいよ」
「ふぇーい」
事が終わった後。私とこなたはお風呂で汗を流していた。
「いやー、こういう勉強会なら毎日でもいいなー」
「はいはい。あんたがもーちょっと勉強してくれたらね」
「うあー、藪蛇ー……」
しおしおと水没するこなた。いつも通りのやる気のなさに、思わず苦笑が漏れる。
「言っておくけど。今日のだって相当おまけしてるんだからね? しっかりやんないと、ほんとにえっちお預けにするから」
「あうあうあ……善処しますー」
「しますー、じゃなくって腹決めてやんなさい。……その、私も色々手伝ってあげるから」
ちょん、と鼻先を突っついてあげると、こなたは照れ笑いを浮かべた。
とりあえず。お風呂から上がったら、二人で朝までぐっすり眠ろう。
こいつも私もそれなりに頑張ったんだし……そのくらいの贅沢は、受験生でも許されるよね?
そうそう、つかさにもお礼のメール打ってあげなきゃ……。
お湯の温かさに、とろとろとまどろみそうになる。と、その時。
こいつも私もそれなりに頑張ったんだし……そのくらいの贅沢は、受験生でも許されるよね?
そうそう、つかさにもお礼のメール打ってあげなきゃ……。
お湯の温かさに、とろとろとまどろみそうになる。と、その時。
「ふーっ」
「うひょえあー!?」
こなたったら、耳元に息を吹きかけてきた。
「眠るなー、眠ると死ぬぞー」
「だからって耳元はないだろ。……あんまりおいたしてると、今ここで第二ラウンドおっぱじめるわよ?」
半分からかうような口調で言ってやったけど、こいつの反応は私の斜め上を行っていた。
「うひょえあー!?」
こなたったら、耳元に息を吹きかけてきた。
「眠るなー、眠ると死ぬぞー」
「だからって耳元はないだろ。……あんまりおいたしてると、今ここで第二ラウンドおっぱじめるわよ?」
半分からかうような口調で言ってやったけど、こいつの反応は私の斜め上を行っていた。
「ふぇ……うん、いい、よ」
じーざす。そんな恥じらった顔で言われたら、私までおかしくなっちゃうじゃない……!
お湯ののぼせもそのままに、ゆっくりと唇を近づける。
夜の勉強会は、まだまだ終わってくれないみたいだった……。
お湯ののぼせもそのままに、ゆっくりと唇を近づける。
夜の勉強会は、まだまだ終わってくれないみたいだった……。
(どっとはらい)
2007.6.15. 誤字を中心に細部を修正しました。
そして素敵な挿絵を下さった243さまにも、改めてお礼申し上げます。(by 尼野録@書いた張本人)
そして素敵な挿絵を下さった243さまにも、改めてお礼申し上げます。(by 尼野録@書いた張本人)
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- GJ! -- 名無しさん (2022-12-29 04:47:49)
- 挿し絵いいよなww -- 名無しさん (2012-03-05 00:01:27)
- 挿し絵があって、わかりやすい -- 名無しさん (2011-06-07 01:46:53)
- いいですなー。
こーいう質の高いSSを読んでしまうと、アニメでの二人のやりとりも「そういう」風に見えてしまいます! -- 名無しさん (2011-02-21 09:29:28) - 不覚にも「ふげにゃ」に萌えたwww -- 名無しさん (2010-07-04 20:24:56)
- 最高にけしからんバカップルですなwww二人に幸あれ!! -- 名無し (2010-07-03 19:19:08)
- バカみたい・・ -- あああいたまやわ (2010-06-19 14:34:09)
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