kairakunoza @ ウィキ

誰がために王冠は輝く?(3)

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
「じゃあ3回目始めるわよ。……ちょっとそこの3人!いつまで落ち込んでるのよ」
さっきの一件ですっかり意気消沈したパティに変わって、かがみ先輩が進行役を引き受けることに。
最初渋ってた割りに、結構ノリいいっス。
というかやっぱり世話焼きさん?いいお嫁さんになるタイプっスね。
「はいはい、みんな速く引いて」
学級委員をしていただけあって仕切り能力もなかなか……
お、今回も5番っスか。これで3回連続っス。
……ハッ、これは555(ファイズ)!?
スリーセブンも捨てがたいっスけど、個人的にはコッチもいいっスね!幸先いいっス!

「あ、私が王様みたい」
「頑張って、ゆたか……」
今度の王様は小早川さんみたいっス。
「どうしようかな……」
ゲームなのに真剣に考える彼女の姿、いいっスね!
「やっぱ可愛いなあ……」
つい口に出してしまったっス。
「オゥ、ワタシはユタカを見つめるミナミに萌えマスね」
パティがニッコリ笑って言った。うんうん。分かってるねっ!
ピシガシグッグッ、そんな感じに意気投合。
さっき泣いたカラスがなんとやら。そうかがみ先輩が言うのが聞こえるっス。
……まあ、落ち込みやすいわりに、すぐ立ち直るのがオタクの性質なんスかねえ?



そんな風に私が考察している内に、小早川さんは命令を考えついたようっス。
「じゃあ、6番の人が7番の人を、お姫様抱っこして下さい」
さすが童話とか好きなだけあって命令もロマンチックだなあもう!
「オゥ!ワタシ6番デス!」
妙に張り切った感じにパティが手を上げるっス。
そして、
「……7番は私ね」
そう言って立ち上がったのは、か、かがみ先輩じゃないっスか!
「オゥ!グレイトデス!ツンデレ巫女さんを抱っこスル日が来るとハ!
巫女巫女ナース!巫女巫女ナース!!」
パティはますますテンションを上げて、手を振り回しているっス。
「私はツンデレじゃないっての!……ていうかナースってなんだ」
ふふ、ツンデレを否定する時点でツンデレ確定なんスよ……先輩……!
でも……アレ?普段なら真っ先に乗ってくるはずの泉先輩が、なんかテンション低いっス。
「…………」
自分の割り箸と、それからパティを恨めしげに見つめて……
ってこれはもしかしなくても……嫉妬ってやつっスか!?
……先輩には悪いけど、子供みたいに口をへの字に曲げてるその姿には正直、かなり萌えるっス……
例えるならちょうど、天上天下唯我独尊ヒロインが、主人公とのペアになり損ねたようなっ!



しかしそんな視線に気付いていないのか、パティは、
「デハ早速いきまショウ!」
「ちょ、ちょっと!」
言うが早いか、かがみ先輩に腕を回し、一気にお姫様抱っこ。
その『大いなる形』を体現したっス!
金髪美少女に抱えられるツンデレヒロイン(絵的に)ってのは、なかなか新鮮っスね!
……さすがにパティは背が高いからこういうの映えるっス。
さっきまでとはうって変わって、オトナっぽい表情で微笑んでいるあたり役者だな~。
見てる人を思わずうっとりさせるような、そんな顔っス、ハイ。
その端正な顔立ちを間近で見ているかがみ先輩、少し頬が赤いっス。
せっかくっスから、かがみ先輩スカートはいててくれれば良かったんスけどねー!
そのままの体勢で少し回りを歩き回った後、パティは満足気に笑って、かがみ先輩を降ろしたっス。
「フフ、どうデス、ドキドキしましたカ?」
ニッコリ微笑むパティ。
「まあ、ちょっとだけ、ね……」
かがみ先輩は小さな声で呟くと、目を逸らしてしまったっス。
「オゥ!最後までグッジョブデスね!ツンデレ!ツンデレ!!」
またパティは腕をすごく…おおきく振りかぶって、踊り始めたっス。
やっぱこっちが素なんスかね。
「だからツンデレじゃないっての!」
恥ずかしそうに叫ぶかがみ先輩。
そんな2人を泉先輩が面白くなさそうにジト目で見つめてたっス。
ふだんおどけている分、そういう本音の態度とのギャップが……グレートですよこいつはァ!

…ていうか先輩、なんて表情をするんスか…! こいつは…やばい…っス…


【To be continued…】
















コメントフォーム

名前:
コメント:
  • ネガティブモードのこなた、脳内再生 余裕でした -- 名無しさん (2011-04-28 17:56:32)
  • ???̍앩?͂܂??ɏれ?ぉ -- 名無しさん (2007-12-16 21:51:21)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー