指輪物語の詩 -- kakis 2007-11-02 09:20:24



あの馬と乗り手とは、どこへいった?吹きならされた角笛は今どこに?
兜と鎧かたびらは、風になびいた明るい髪の毛は、どこに?
竪琴を奏でた指は、赤く燃えた炉辺の火は?
春はどこに?稔りの時と丈高く熟れた穀物は、どこへいったか?
すべては過ぎていった、山に降る雨のように、草原を吹く風のように。
過ぎた日々は、西の方に、影を負う山々のうしろに落ちてしまった。
燃え尽きた焚木の煙を集めるものがあろうか?
流れ去った年月の海から戻るのを見るものがあろうか?


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最終更新:2007年11月02日 09:20