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オープニング
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貴方達は、かつてある事件でやってきた漣島で補給をし、そこから更に南東へと向かう。
途中、栄命島の側を通ると、貴方達の乗る軍船の操舵手である美澄少尉が声をかけてくる。
美澄「さて、こっから先は飛鳥の海域だ。俺が乗ってるから滅多なことはないと思うが、お前さんたちも気を付けな。
紫音の奴は、
ハンターちゃんの事が嫌いだからな」
冗談だよ冗談!と豪快に笑う彼を横目に、海に吐いている一人の青髪の女性が青い顔で美澄を睨む。
女軍人「笑い事じゃありませんわ!どーして最前線の船にのっている軍人が、私と貴方だけなんですの~!うぉぇ…」
美澄「んなこと言われましても響中佐。貴女が私、響ルナリアは最前線が似合いましてよ!おーほっほっほ!てついてきたんでしょうが」
響「そんなこと…!だってもっと軍人だらけで優雅に海竜討伐クルーズになると思ったんですもの!」
美澄「紫音宰相代理に抱いてるその対抗心、どうにかならないんですかい?」
響「私、名門響家があってこその飛鳥。そんじょそこらのポッとデノメギツネなんかには、負けていられませんの」
美澄「格好つけてるところすいませんがね、ゲロ臭いんですわ」
響「ムキー!乙女になんてこと言いますの!?野蛮人!うぉぇ…」
言わんこっちゃない、と美澄が笑いながら言う。
なぜ前線に貴方達しかいないか、その理由は飛鳥の紫音宰相代理が言うには、大和との取り決めにより、大和の面々がまず潜り、その後飛鳥軍が潜るとのことだ。
それによる発見した物は、大和のハンターが見つけたものは
ギルドへ。飛鳥軍が見つけたものは飛鳥の所有物にするということで合意し、調査メンバーが少ない大和のハンターに先行させることで、飛大和のハンターが宝を発見しやすいようバランスをとっているらしい。
しかし、ここは飛鳥の海域。
手に入れたものの5割はギルドから徴収するということも言っているため、飛鳥軍がなにもしなくても、半分はもっていかれてしまうのだ。
不幸中の幸いなのは、その半分は先にギルドが決められるということだろう。
美澄「ま、ハンターちゃんにとっては納得いかんかもしれないが、これもお偉いさんの力不足って奴だな。神崎とかいう宮廷魔術師だったか、この件に関わってんのは」
響「ふん!田舎出の男程度、我が飛鳥の宰相になどかなうはずがないのですわ」
美澄「それ、紫音宰相代理を褒めてますぜ」
響「ああ~違うんですのよ!別にあの女が優秀というわけでは~」
と、その時美澄の顔つきが変わった。
美澄「どうやらおいでなすったようだぜ。…あれは…竜!?まさか最初から大物かよォ!
なんとか逃げ切って、後方の軍船に押し付けるしかねえ!この船じゃああのバルガって化け物ですら、対処しきれねえ!
響中佐、怪我人の手当ての準備を…」
響「これは夢…竜なんて実際にいるわけが…きゅう」
美澄「このアマ気絶しやがった!お前さん達で怪我人の対処は頼むぞ!俺は操舵で手一杯だ!」
東海竜ウロボロス。その突然の出現に他の軍船も今ごろ驚いているだろう。
なんとか振り切り、先へ進む。海竜が座する地への航海は、むだまだ長いのだ――。
最終更新:2015年04月27日 17:24