★☆★天使の福音事件A★☆★
◆ハンターギルド葵支部(※1)襲撃(大陸歴2006年/4月)
- ハンターギルド葵支部の牢屋をギルド員に化けた諏訪カイト(※2)が開場し、葵のギルドは脱獄した囚人の手により大混乱に落ちた。
葵ギルド周辺にいたハンターや、各地のギルド所属のハンター(神風学園生徒だった祈那も含む)が緊急招集され、捕まったギルド員の開放や囚人の再逮捕を行った。
諏訪カイトには逃亡されることとなる。また、数年前からギルド員として諏訪カイトは葵ギルドに潜伏していたため、今回の牢屋の開放を許してしまったようだ。
※1 現在のハンターギルド葵本部のこと。ギルドが大陸歴2014年に改訂される前は、ハンターギルド葵本部ではなく支部だった。
※2 現在の粥満のギルド員の諏訪戒人。この事件の後に起こる事件により投獄、7年の刑期を経て特赦により釈放されている。
◆ハンターギルド粥満本部襲撃(大陸歴2006年/5月)
- ハンターギルド粥満本部にカードが届いた。そのカードには、ハンターギルド粥満本部を襲撃するという内容が、招待状のような案内で書かれていた。
ハンターギルド粥満本部所属のハンター以外に、前回と同じく神風学園を含む、各地のギルド所属のハンターが招集された。
諏訪カイトが率いる黒装束の者達(※1)の猛攻を防ぎきるも、牧本カナ(※2)のサポートにより誰一人として捕縛ができなかった。
※1 黒装束の者達は、飛鳥帝国特務部隊に所属している者達だった。現在特務部隊は一度解体され、新たに作られている。
※2 組織・天使の福音の幹部、牧本カナ。智天使Cherubimの階級を与えられており、実質組織のナンバー2として作戦立案、実行を行っていた。
◆Kの追跡(大陸歴2006年/6月)
- 依頼人の鷹蔵敦(たかくらあつし)の妹夫婦が、一人の暗殺者によって消されてしまった。
彼の妹の形見とも言えるべき宝石を求め、その暗殺者の足取りを追うことになる神風学園の生徒達。
彼らは茜の奥の奥、スラム街へと足を踏み入れ、暗殺者――契の隠れ家に潜入。そこで彼の仲間の久遠(※1)という男から祈那(※1)が彼の妹夫婦の娘で、
監禁状態だったところを妹夫婦の一家暗殺に来た契に拾われたということ、そして天使の福音という組織が、大和を狙っていることを知ったのだった――。
※1 現在久遠と祈那の二名は、契と共にこの大陸のどこかへ潜伏している。契を含めた3名共、犯罪者という形で指名手配をされて。
◆神風学園襲撃事件(大陸歴2006年/8月)
神風学園が天使の福音の手の者達に襲撃される。
天使の福音だけではなく、彼らの手足と化している飛鳥帝国の特務部隊の副隊長、ライツにより包囲作戦が展開され、外部からの救援がほぼ不可能な状態になった。
その状況を打破すべく、正門、実習棟、学園北、そして学園の封印区画へと、元生徒会のメンバー(※1)が中心となり動く。
やがて学園の封印区画最下層で、佐治宗一郎(※2)と合流した生徒達は牧本カナと対峙し、辛くも撃退に成功。
死者がいなかったのは不幸中の幸いだったが、重軽傷者も多くライツ達の狙いであった学園地下にあった魔導具も盗まれ、そして祈那が、迎えに来たという契(※3)と共に去っていくという後味の悪さを残す結果となった。
※1 氷川会長、一倉副会長、条魔雑用の元生徒会の3名。当時の生徒会の猫柳会長・紫堂副会長はそれぞれ別区域で苦戦を強いられており、元生徒会の3名が核心へと近づくために結果的に活動していた。
※2 当時、理科担当教師だった佐治宗一郎は、高等部校長からこの封印区画の守護者として雇われていたという一面もあったが、魔導具も奪われ以後は教師業に専念していた(現在は神風学園ギルドの長)
※3 この事件以降、金で雇われていた契は天使の福音から離れ、祈那と共に姿を眩ますことになる。神風生徒が祈那と再会するのは、そう遠くない飛鳥留学でとなった。
◆飛鳥留学(大陸歴2007年/6月~9月)
神風学園襲撃事件以降、飛鳥政府から交換留学の打診を受ける神風学園(※1)。
飛鳥帝国に渡った生徒達を待っていたのは、二人の皇子の対立とその裏で暗躍をする天使の福音の存在だった。
教育都市バーゲストで、飛鳥特務部隊副隊長、ライツから協力の要請を受ける生徒達(※2)。
飛鳥留学の裏には、単に留学だけではなく神風学園襲撃事件の真相、そして飛鳥国内の状況を探るべく派遣を受けていた事もあり、その協力を受ける彼ら。
バーゲスト処刑場にて、全ての責任を押し付けられた特務部隊長、来栖チサメの救出を行う彼らのもとに、思わぬ援軍が入る。
契と共に学園から消えた祈那が先頭になって、来栖チサメ救出の手引きをしてくれたのだ。
そのお陰でなんとか来栖チサメの救出に成功する(※3)。
しかしその救出劇の裏で、天使の福音の実行部隊である主天使達、Dominionsの影があった。
一連の作戦の責任者でDominionsの一人、シリト=ラウィール(※4)の怒りを買うことになり、その代償として作戦に協力した祈那が拐われ、彼により洗脳を施されてしまった。
彼女を救うべく、契の助力も得てシリトの拠点、バーゲストの山岳地帯にある第七研究所へと進む生徒達は、助けられた借りを返そうとする特務部隊の協力も得て第七研究所を攻略を開始する。
途中、バウンティハンター(※5)の派手な男に助けられつつ、最奥で祈那を助け巨大兵器オメガを操るシリトの撃破に成功。
最後の悪あがきで研究所を爆破するシリトを取り逃がすが、彼の行為はやり過ぎたせいか契に目をつけられ、始末された。
それが切っ掛けかは不明だが、二人の皇子の対立が激化してくる前に神風生徒は大和へ帰還し、一連の事件はシリトの死亡ということで一旦幕を引いた。
※1 飛鳥との和平条約が結ばれる以前の話。そこには飛鳥の政治の掌握を握っていた第二皇子のシアン=ヴェルトゥーレに対抗すべく、と手を回していた現皇帝で第一皇子のヒース=ベルジェラックの動きがあった。
※2 神風学園襲撃を成功させた当時、全ての責任を押し付けられた特務部隊長の来栖チサメがトカゲの尻尾きりとして投獄される。特務部隊は飛鳥の人間がほとんどいなかったことから、責任を簡単に押し付けられ、解体も楽に行われた事は明らかに特務部隊がつくられた時から意図されて来たことだろう。
※3 来栖チサメの救出成功後、元特務部隊のメンバーは当時第一皇子だったヒースの下につくことに。以後、政権争いの対立の終結後は元特務部隊の責任を取り、隊長だったチサメは現在も囚人として服役中である。彼の意思は副隊長のライツが継ぎ、彼が隊長に任命された特務部隊が新たに新設されることとなる。
※4 Dominionsの一人であるシリト=ラウィールは天才的な科学者で、過去に出雲でも最高位の双璧と呼ばれる程の功績を残してきた。だが元々非人道的な行為が目立ち、そのせいであるプロジェクトから外された以後、そのプロジェクトリーダーを見返すべく自ら天使の福音へと近づき、彼らの組織へと参加したとされる。享年63歳。
※5 賞金稼ぎのこと。現在はハンターギルド飛鳥支部の影響もあり、バウンティハンター自体はほぼ見なくなる(飛鳥支部のハンターギルドに入った方が、支援や待遇もいいため)
最終更新:2015年06月02日 10:42